はじめに
今回は外資系投資銀行を2社経験したのち、フィンテック系ベンチャー企業に転職された方にインタビューを行いました。
キャリアだけでも、プライベートだけでもなく、トータルで人生を勝ち続けたいというIさん。人生の段階ごとに選択の要因が変わったことや、外資系企業からベンチャー企業への転職ならではの直面した問題は必見です。どうぞご覧ください。
人生のフェーズごとに意思決定の仕方は異なる
- こんにちは。本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。
新卒ではバークレイズ証券のミドルオフィス部門入社、そして1年後にはシンガポールオフィスに移り、2年間働きました。その後、BNPパリバのバックオフィスに転職。そこでまた2年ほど働いたのち、資産運用会社でベンチャー企業であるお金のデザインに転職し、今に至ります。
-どうして新卒時にバークレイズ証券を選ばれたのですか?
動機は2つあります。1つ目は自分でも不純だと思うのですが、彼女を取り戻す為でした。
当初私は大学院進学を予定していたのですが、それを彼女に伝えると別れを切り出されてしまったのです。当時の私は何としても彼女を取り戻したいと思い、彼女の第一志望であったバークレイズ証券に入ることができれば見返せると考えました。そのような入社動機だったため、フロント・ミドル・バックオフィス等に当時は特にこだわりはなかったです。
もう1つの理由は、当時リーマンショック直後だったこともあり、世界全体を巻き込むような事件を引き起こしてしまうような投資銀行という組織に興味があったというのもあります。
周りはリスクを避けたのかほとんど商社に就職しましたが、僕は逆にこんな世界を苦境に陥れた人たちと一緒に働いてみたいと魅力を感じたんですよね。その思いが叶ってかどうかは知りませんが、バークレイズ時代の上司は元リーマン・ブラザーズ、上司の上司もリーマン・ブラザーズでした(笑)
-1年後にシンガポールへ行かれていますが、それはどうしてですか?
実は当時シンガポールの物価が安かったこともあり、シンガポールオフィスの中に、日本オフィスが設立されるタイミングでした。
円ベースでの給与は若干下がることになりましたが、物価や税金が安かったこともあり、実質的な生活水準に影響はなかったです。
海外転勤する際、彼女とまた別れてしまう可能性があると思っていたので、思い切って婚約してからシンガポールに行くことにしました。
現在はシンガポールの物価が上がってしまい、シンガポール内の日本オフィスは撤退しています。
-その後、BNPパリバに転職されていますが、これはどういった理由があったのでしょうか。