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NECが2021年に立ち上げた「DX戦略コンサルティング事業部」。クライアント企業が抱えるDX(デジタルトランスフォーメーション)の課題に、戦略策定をメインとする上流からの業務改革、デジタルツール活用といったオペレーション面まで支援するコンサル組織だ。コンサルティングファームや事業会社からの中途採用にも積極的に取り組んでおり、NECでDX戦略コンサルタントとしてのキャリアをスタートするメンバーも増えている。
DX戦略コンサルティング事業部の中で、システム開発やデジタルツール導入によって顧客のDX推進やビジネス拡大を担うのがビジネスプラットフォーム統括だ。
コンサルティングファームや事業会社からのキャリアチェンジを経験した鈴木健二氏、田高祥太朗氏、さらに新卒で同チームへ配属となった高谷瞳二氏にそれぞれのキャリアイメージやNECが担う「日本のDX推進」という使命への思いを聞いた。
※内容や肩書は2022年5月の記事公開当時のものです。
自社にソリューションがあり、実装まで伴走できる点に魅力を感じた
――鈴木さんと田高さんは中途入社とのことですが、どのようなキャリアを歩んできたのか教えてください。
鈴木:ファーストキャリアは国内生損保会社です。コールセンターの企画・運営やIT部門などを経験し、CRM(顧客関係管理)サービスで知られる外資系クラウドベンダーへ転職しました。
プリセールスエンジニアとして仕事に向き合ううちに、日本企業の問題は、「いかに素晴らしいテクノロジーを導入するか」ではなく、「そのテクノロジーを活用してどのように顧客のDXが実現するか」ということを改めて肌で感じたのです。
そして、ビジネスコンサルティングとSI(システムインテグレーション)機能を有する外資系コンサルティングファームへ転職しました。そこではデータ分析・解析をトリガーとし、業務改革、顧客接点変革などを実現するプロジェクトの企画・提案・実装を支援するコンサルタントへとキャリアチェンジしました。
そこからNECへとさらなるキャリアチェンジをするわけですが、外資系コンサルティングファーム勤務時代に感じていたのは、お客さまのDX実現に向けた技術面での課題でした。
企業には、レガシーシステムがまだまだ残っており、新たなテクノロジーを導入して変革を実現しようとしても、「既存システムの大規模改修はしない」「新たなテクノロジーの導入は国内実績が少ないので見送る」という制約がありましたので、そうした課題にもメスを入れられるNECに魅力を感じて入社しました。改めて、NECに軸足を置くことは正解だったと日々感じています。
鈴木氏
田高:NEC入社前は広告会社を2社経験し、営業職としてキャリアを積んできました。デジタルマーケティングに関わる部署で新規顧客の開拓や、お客さまへのマーケティングツール提案と導入支援なども担当していました。
そんな日々の中で感じていたのが、広告業界のビジネスモデルが転換期に来ているという感覚。いわゆる「どこに広告を出せば成果が出るか」を提案することが主流でしたが、デジタルマーケティングの領域ではそのメディア選定がどんどん自動化されています。
相対的に、広告会社が介入することのバリューが下がっていくのではと危機感を覚え、自身のキャリアにも課題を感じるようになったのです。企業のマーケティング活動も、広告領域だけではなく、他部門と連携したデータ活用や意思決定を支援するツールなどのIT領域への投資も拡大しており、その期待に応えられるノウハウやソリューションがあればと考えるようになりました。
そうした中でデジタル領域の知見を深めたくなり、NECのDX戦略コンサルティング職にチャレンジすることにしたんです。
――高谷さんは新卒入社ですが、なぜNECを選んだのですか。
高谷:就職活動時にNECを選んだのは、行っている事業規模の大きさです。新しいことが好きでいろいろなことに興味を持つタイプなので、テクノロジーがどんどん変化し、最先端を見られるIT業界で働きたいというのは決まっていました。
その中でも、NECはインフラや行政など大きな規模の事業に携わっているイメージがあり、自分の仕事を通して社会へ大きなインパクトを与えられたらと思い志望したのです。
入社後、研修を終えて6月からこのチームに所属しています。はじめからコンサルタント志望だったというわけではなく、元々は営業職を考えていました。
新設されるコンサルティング部署に配属と聞いた時は少々戸惑いもありましたが、今となっては人にも恵まれ、結果的には良かったですね。
できる人を信頼して仕事を任せるカルチャー。そのことで通常よりも速いスピードで成長できる
――ビジネスプラットフォーム統括について教えてください。どのようなプロジェクトを担当していますか。
鈴木:チームとしては、事業部内の他統括チームと比較するとテクノロジー寄りのサービス提供をしています。チーム内でもセキュリティ、SaaS活用、データマネジメント、モダナイゼーションの4つのサブチームがあり、我々はSaaS活用のメンバーとして、主にSalesforceを軸にNECの各コンサルティングサービスを付加価値として提供する形でご支援しています。
田高:プロジェクトのフェーズによっては、他の事業部との連携もあります。私が現在参加しているのは、とある自動車会社の新規サービス立ち上げプロジェクトです。今はまだ立ち上げるサービス自体を開発している段階ですが、リリース後には我々のチームがデータ分析や営業・マーケティング領域でお客さまを支援し、さらなるグロースを目指していこうと考えています。
――特に印象的だったプロジェクトを教えてください。
高谷:配属後すぐにアサインされた案件についてお話しします。アジャイル開発の事例になるのですが、官公庁からの依頼でシステムの開発を特急で行うことになりました。
案件の性質上、スケジュールが非常にタイトで、日々変化する状況に合わせてお客さまの要望も変化するため、ピーク時でリリースは週に1~2回。通常の案件ではあり得ないような回数のリリースと検討、仕様変更と開発を繰り返しながら進めたプロジェクトです。
NECの“解”として、AI(人工知能)を使った「チャットボット」のソリューションを提供しました。これも田高の話にあったような他ビジネスユニットとの連携によるもので、AIアナリティクス事業部の協力を得て実装しました。大規模な案件だったこともあり、NEC内でもさまざまな部署が連携しあうプロジェクトでした。
――新卒1年目のアサインだったのですね。入社していきなりハードなプロジェクトへの参加で、苦労したこともあったのでは。
高谷:こうしたプロジェクトの現場へ入っていくのはもっと下積みを経てからかと思っていましたが、入社1年目からシステムの説明や、お客さま側のステークホルダーとの調整を任されることもあり、失敗もたくさんしました。
でも、一度失敗したからといって「もういいよ」と見放されるようなことはありません。数えきれないくらい叱られもしましたが、実務を通して通常よりも速いスピードで成長できるチャンスをもらえたのだと感じています。プロジェクトに入りたての頃は、メールも都度上司に添削を受けていたのですが、今ではある程度任せてもらっていて、お客さまとも信頼関係を築けています。
高谷氏
鈴木:そのプロジェクトについて、高谷の上司から話を聞きました。やはり最初から仕事ができたわけではなく、お客さまからの問いに100パーセント回答できていないこともあったようです。しかし、上司がサポートしながらも、裁量を持たされたことで、自ら解決案を考える力が養われ、お客さまの要望に答えることができるようになっています。
NECの根幹には「年齢関係なく、やる気がある人には信頼して仕事を任せる」というマインドがあるのです。そのため、どんどん経験できる環境を用意します。高谷自身が大きな成長を実感できているのがその成果だと思います。
「日本企業のDXをけん引する」。ロジック合戦ではなく、「顧客にとってのベスト」を常に考える
――ビジネスプラットフォーム統括では、どのような人を求めていますか。
鈴木:技術スキルや知見よりも、私は“情熱”のある人と一緒に仕事をしたいなと思っています。長年勤めた保険会社から外の世界に飛び出した際に、心に決めた「お客さまの、日本企業のDXを支援していく」という思いは、そのままNECでも果たすべき使命と感じています。NECは、国内において大きな影響を持っている企業の一つであり、我々が情熱を持ってお客さまを支援することは、すなわち、「日本のDX」をけん引していくことであると考えています。
高谷:まだ新卒2年目なので、自分がこれからなりたい人物像についてお話しします。鈴木が述べた通り、「日本企業のDXをサポートする」という確固たる “情熱”を持っていることはとても大切だと感じています。
官公庁のプロジェクトを現在メインで担当していますが、今後は一般企業のシステム導入案件にも携わりたいです。さまざまな業界の案件に関わることで自分の得意・不得意な部分を見極めて、得意な部分を伸ばしていきたいです。
NECではコンサル未経験者向けにDOP(DX Organizer Program)研修もありますし、事業部内では勉強会も開催されていて、自分が関わっていないプロジェクトや領域のことも吸収できる環境です。私も積極的に参加し、どんどんインプットするように心掛けています。
田高:私からお伝えしたいのは、自分の知らないことにも挑戦できる人、知らない領域でも積極的にインプットして、アウトプットができる人は強いということです。DX戦略コンサルティング事業部は立ち上げからそれほど経っていないこともあり、これからという領域がたくさんあります。
そこへチャレンジしていける人を求めています。“DX”はまだ答えが見えない領域ですから、一緒にチャレンジできる人が来てくれたらうれしいです。
実は入社当時、思い描いていた業務とプロジェクトとの乖離(かいり)に戸惑っていた時期があるんです。これまでの経験からデジタルマーケティング領域のプロジェクトを担うのかと思っていたのですが、任されたのは製造業関連の業務改革支援でした。
自分の知らない分野ですし、得意な仕事でもなかったため悩むことも多かったのですが、これまでに自分が経験してきた「モノを売る」以外にも重要な業務があり、その先につながるのが「売る」ことなんだと気付けたのです。
田高氏
鈴木:NECの魅力の一つに、「人柄の良さ」があります。コンサルティングファームでは売り上げや成果が何よりも大切にされますし、働く人もそこでバリューを発揮できなければ去るのが常です。
しかし、NECでは、全ての働く人がお互いを尊重し合う企業風土があります。
また、コンサルティングファームでは、「お客さまからの要望に備えた非の打ちどころのないロジックの完成」に多くの時間を割くこともあります。しかしNECでは、お客さまとの共創の精神を大切にしており、お客さまと同じ目的・ゴールに向かって同じ立ち位置に立つことが重要であると考えています。
成果を出し、NECが手掛ける“DX戦略コンサルティング”の価値をさらに高めたい
――最後に、シニアマネージャーの鈴木さんに聞きます。ビジネスプラットフォーム統括では今後、どのような組織として成長していきたいと考えていますか。
鈴木:NECがお客さまから「DXの実現には、コンサルティング会社としてNECに来てもらおう」と言っていただける状況をつくっていきたいです。
そのためには、現在進めているコンサル案件で成果を出すことが第一です。事業会社では他社の成功事例について情報交換も活発ですし、「NECが担当した」となれば引き合いも増えると思います。成功事例を積み上げて、NECのDX戦略コンサルティングの価値を高めていきたいです。