sponsored by Laboro.AI
AI(人工知能)をコア技術として、企業改革や新規事業開発の支援を行うLaboro.AI(ラボロ・エーアイ)。戦略の提案からシステムやプロダクトの開発までを手掛ける同社の大きな強みは、高品質な技術力とコンサルティング力だ。同社のソリューションデザイナは、全員が提案を行い、技術領域の知見も持つ。
執行役員兼ソリューションデザイン部長を務める藤井謙太郎氏は、総合コンサルティングファームでマネジャーに昇格した直後にLaboro.AIへソリューションデザイナとして転職。新規のクライアント案件を次々に開拓し、3年で肩書きも実績も大幅に進化した。「コンサルにいたら、今の自分はいなかったかもしれない」と語る藤井謙太郎氏に、Laboro.AIのソリューションデザイナとして働く魅力を聞いた。
※内容や肩書は2022年5月の記事公開当時のものです。
Laboro.AIのソリューションデザイナは、提案・コンサル・技術と幅広い領域をカバーする
――藤井さんの現在の業務内容を教えてください。
藤井:ソリューションデザイナは提案営業を行い、プロジェクトが開始したらプロジェクトマネジャーとコンサルタント、さらには技術面にも踏み込んでデータサイエンティストのような役割も担います。
私がLaboro.AIに入社した直後は、業務改善を目的に、人が行っている業務をAI化するという3カ月ほどのPoC(概念実証)プロジェクトを、エンジニアと組んで2~3件ずつ回していくといったことを行いました。
現在、主に注力しているのは、企業と組んで2~5年後に事業化できそうな新しいものを開発するという、AIを活用した事業開発の取り組みです。将来的には、自社や共同で開発したもののサービス化やソリューション化を目指しています。その中で私の役割は、プロダクトマネジャーに近く、こうした事業開発の取り組みを推進してきました。
――他にはどのようなプロジェクトを手掛けてきましたか。
藤井:ある企業と一緒に取り組んでいる事業では、「AIをコアにしたプラットフォームをつくりたい」と複数のクライアントから相談を受けています。
プラットフォーム事業を通して、クライアントの顧客であるユーザーの生活体験や行動を変えていくプロジェクトです。クライアントの膨大なデータから、AIが一人一人の行動や性格、嗜好(しこう)性などを調整した提案を行うことによって、人の行動を本質的に変えようというものです。
例の一つは食の領域。健康を維持するためには、塩分や脂肪分などを抑えて健康的な食事を摂る必要がありますが、通常は減塩レシピなどを検索、または紹介されている献立を見て作ってみようかなと考えると思います。それでは人に行動変容を促すのは難しい。そこで、AIが個人の課題に合わせた食の提案をすることで、例えば生命保険会社が、自社の顧客に健康維持のための行動変容を促すことができるようになるのです。
二つめは旅行や外食。旅行は、宿泊先や飲食先、観光地やレジャーなど複数の業界を横断しています。横断してユーザーの嗜好性を考慮できるというのは非常に価値がありますし、行ったという実績だけではなく検討途中のデータを把握することで活用の幅は広がります。
また、複数人の旅行先の検討は、比較的手間がかかると思います。参加者のニーズが異なるため、最適な候補先を探すのが大変です。例えば食を重視している場合は、ご当地グルメからその人が普段食べているものの嗜好に合ったメニューを提案する展開ができます。
このように、人の趣味や思考のデータをベースとして、さまざまな業界の企業に合わせて要件を変えながら、そのプラットフォームの活用を広げています。
――新しい事業開発の相談は、どのような形でクライアントから持ち込まれることが多いのでしょうか。
藤井:最初からやりたい企画が明確になっているものよりも、「AIを使って何か始めたい」という抽象的な相談が多いと思います。ただし、「DX(デジタルトランスフォーメーション)をしたい」という相談よりは、AIに絞られています。
そういった場合は、クライアントと一緒に議論しながら、保有データや収集可能なデータは何か、何をやったら社会にインパクトを出せるのかを考えます。「新規事業の企画を提案できる」とも捉えられるのですが、正確には事業アイデアを持つクライアントにAI技術を軸に伴走するという方がしっくり来ます。新しい事業は、こちらでゼロから考案し提案するわけではなく、クライアントとともに試行錯誤した末に生まれるものです。
当社のソリューションデザイナは、営業、提案、プロジェクトマネジメント、技術と一通り手掛けるので大変な面もありますが、営業として世の中のニーズに触れることができます。提案を実行していくことの難しさも理解できるので、豊富な経験値が得られるのです。
そのため、クライアントに高い品質のサービスを提供できるようになっています。それが当社でなければできないような研究開発にもつながり、他社との差別化になっています。
経験と成長の速度が違う。入社3年でポジションは大きく昇進、年収も2.5倍以上に
――Laboro.AIのソリューションデザイナでは、どのような経験が得られますか。藤井さんの視点で聞きたいです。
藤井:ソリューションデザイナは全員が提案活動をするので、若いうちから提案の経験ができます。例えば、コンサルではマネジャー以上になってようやく提案をさせてもらえるところも多く、前職では私の周囲では大型提案が多かったこともあり、提案数が多い人でも月2~3回。一方Laboro.AIでは、週2~3回クライアントに対して、提案や打ち合わせを行っていくため、アイデアの引き出しもどんどん増えていきます。
また、クライアントの役員層や統括部長クラスと議論することも早い段階から経験できるので、成長の速度が大幅に変わってくると思います。私は入社2年でソリューションデザイン部長になり、クライアントとともに新規事業の立ち上げを行っていますが、ポジションも考え方も大幅に進化しました。
正直なところ、事業会社やコンサルの前線で奮闘していてもこうはならなかった。ポジションや仕事内容が変化していたかどうかも怪しいですね。
実は、年収も入社時の2.5倍以上になっているんです。AIベンチャーはベンチャーの中でも比較的高給の傾向にありますが、その中でもどんどん道を切り開いて成果を出していけば、年収を大幅に上げることも夢ではありません。
特にアーリー時期のスタートアップで、例えば2年間全力で取り組んでクライアントとサービスをつくった実績があれば、コンサルでは年収1000万円だった人が、Laboro.AIでは入社2年で年収2000万円になることも、会社の業績と本人の成果によりますがあり得ない話ではありません。
――では、Laboro.AIで活躍していくために、求められることは何でしょうか。
藤井:ひたむきに学習していく意欲です。当社のソリューションデザイナは、場合によってはソースコードを見たり、技術論文を読んだりといったように、仕事を進める上で技術領域まで深く追求していくため、入社後はAIや技術について高度な知識を習得する覚悟が必要です。
ただ、最初はAIを魔法のように思っていたような人でも、その覚悟をもって取り組んでいくことで、今では専門性を確立することができています。
また、「さまざまな業界を知りたい」という好奇心もあるといいですね。大手コンサルではある産業に特化していきますが、当社ではさまざまな業界に携わることができ、業界経験の幅が広がります。
「なぜ、そんなにいろいろな業界に詳しいのか」とクライアントに聞かれたことがありますが、初めて担当する業界でも、そこで本気で事業をつくろうとすると自ずと詳しくなっていくんです。私であれば、食や人材サービス、不動産や建設テック、MaaS(Mobility as a Service)、物流、リテールなどは、その業界の人とテクノロジーやデータ関連で議論が可能です。
新規事業開発は、特に“とにかくやり切る”という強い思いが必要。具体的にやりたいことはまだないとしても、時代の先を少し行くプロダクトをつくりたいという熱いパッションを持った人は大歓迎ですね。
真に変革を起こしたいと決意。コンサルで培った経験を生かしながら、AIベンチャーへ転職
――藤井さんのこれまでのキャリアについて改めて教えてください。富士通とPwCコンサルティングを経てLaboro.AIに参画していますが、これまでにどのような経験を積んできたのでしょうか。
藤井:新卒で入社した富士通では、SEを経験しました。上流のシステム設計やプロジェクト管理の他、パートナーの開発チームに交じって、ソースコードを書いたりもしていましたね。富士通で一通りの業務を経験し、「このまま同じことを繰り返したくないな……」と思い、変化を求めてPwCコンサルティングへ転職したんです。
PwCコンサルティングでは、いわゆるITコンサルとして、大型プロジェクトのPMO(Project Management Office)を3年ほど担当しました。その後、富士通で会計系のシステムを扱っていたこともあって会計チームに異動し、経理部門支援や経営企画の管理会計や事業計画策定支援など、ITとは全く別の業務にも携わりました。
総合コンサルファームでは専門性を持たない人もいますが、私の場合は金融業界の収益管理やリスク管理など、比較的専門職に近い仕事をしていましたね。
ただ、コンサルでは、マネジャーやパートナーに昇格したところでやることが分かってしまっていて、目指したいと思う将来像がありませんでした。
また、コンサルは意思決定のための資料作成などを行っていることが多く、直接何らかの変革を起こすような業務は少ないことにも危機感を持っていました。そして、マネジャーになると同時に、次の転職を考えたんです。
――このままコンサルに居続けるのは危ないと。Laboro.AIに入社したのは、どのような理由ですか。
藤井:金融業界に長く携わってきていたので、最初はフィンテック系の企業を見ていたのですが、例えば金融業界を変革するといった社会的に意義があることをやりたいという自分の思いにフィットするような企業が当時はありませんでした。
また、SaaS(Software as a Service)のプロダクトをメイン事業としている企業では、プロダクトを売って使い方を教える営業のような仕事が求められるため、コンサルで培った経験は生かせないと感じました。
そんなとき、エージェントに勧められたのがLaboro.AIでした。2019年当時、世の中でAIが非常に盛り上がっていて、その中でも特に事業として成り立っている企業は、一部のコンサル出身者や生粋のAI研究者などでなければ入れないような狭き門でした。
しかし、当時のLaboro.AIは6人ほどの会社で、まだまだアーリーステージのタームでした。そこにソリューションデザイナとしてコンサルティングと技術の両方に携われると聞いて興味を持ち、入社を決めました。
当事者として変革を起こせる環境。思い切って飛び込んできてほしい
――Laboro.AIの今後の展望を教えてください。
藤井:Laboro.AIは、ちょうど会社としての地盤固めが終わって、次の段階に進む時期です。クライアントの依頼に応じて支援する段階から、自ら仕掛けていく段階です。今後は、これまでのビジネスモデルと並行して、当社らしいクライアント企業様との共同でのプロジェクトや自社で開発したソリューションによるビジネスを仕掛けていきます。
会社組織としては、個人的には100人くらいの規模がベストではないかと思っています。というのも、Laboro.AIのサービスの売りは人の質の高さにあるからです。
社会や企業に役立つ案件を選んで、関係性やブランドを確実に築いていく方針です。その品質を維持しながら、少しずつ組織を大きくしていきたいと考えています。
今後も新しいクライアントや新しい取り組みは出てきますし、AI業界にも未知数の部分は多いので、これから入社する人にもどんどん当社の事業や組織に貢献していってほしいと期待しています。
――コンサルや事業会社から転職を検討している人にどんなメッセージを伝えたいですか。
藤井:スタートアップやベンチャーという環境に飛び込んでチャレンジしてほしいです。優秀な経営者と近い距離で仕事をする経験や、組織の拡大期や変革期に当事者として立ち会う経験などはなかなか得難く、思いがけない視点や感覚が生まれます。
例えば金融業界のクライアントを支援しているコンサル出身者は、最終的に投資銀行を目指すキャリアが一つの選択肢としてあります。しかし、それだけがキャリアアップではありません。出資先の企業の変革に関わることと、当事者として変革を起こしていくことは全く違う。半端な覚悟ではできませんが、実際にやってみなければ分からないことですし、本当にやりたいのであれば思い切って飛び込んでみるべきです。