対峙するのはいつも応用問題。世界に一つしかないDBJという組織を、共に進化させてくれるあなたへ
2022/08/01

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「投融資一体型の金融サービス」を通じて、長期的な社会と経済の発展に貢献している日本政策投資銀行(以下、DBJ)。職員数はグループ全体で約1800人と、社会的なインパクトの大きさからは意外に感じるほど少数精鋭の組織だ。

風通しの良いカルチャーで離職率も低い同行だが、近年はキャリア採用にもかなり注力しているのだという。DBJがキャリア採用を実施する背景や、中途採用者に求める資質について、キャリア採用チームの3人に語ってもらった。

〈Profile〉
写真左/高松 和浩(たかまつ・かずひろ)
人事部 課長 2003年入行
写真中/西出 太郎(にしで・たろう)
人事部 参事役 2005年入行
写真右/佐竹 藍子(さたけ・あいこ)
人事部 2018年入行

※内容や肩書は2022年8月の記事公開当時のものです。

何のために、自らの専門性を磨くのか

――DBJは離職率も低く長期間勤務される方が多いと聞いています。そうした状況で、キャリア採用にも注力されているのはどういった理由なのでしょうか?

高松:我々のミッションである「金融力で未来をデザインします」を実現するためです。現代のような環境変化の速い時代において社会課題を解決し続けるためには、既存のビジネスモデルや事業ドメインを絶えず見直し、変えていかなければなりません。

だからこそ、DBJとは違う場所でビジネスを経験してきた方々の知見もお借りして、この理念を実現するための組織づくりを力強く推進していきたいと考えています。

西出:世の中やお客さまのニーズが移り変わっていく。それに答えていくために、DBJの中だけでは得られないような新しい知見やスキルを持った方にぜひ来ていただきたいと思っています。一方で、その方の持つ本質的な人柄という意味では、新卒採用もキャリア採用も求めるものは全く変わりません。

まずはお客さまや担当産業と将来にわたって深く付き合っていく長期性。二つ目が常にフラットに判断できる中立性。それからパブリックマインド、まさに社会価値の追求そのものですね。そして最後に、それらが相まって生まれる信頼性です。

DBJはそういった価値観を全員が共有しています。その上で、それぞれ異なるスキルや経験、スペシャリティを持つことで組織としての厚みが増していくわけです。例えば私なら法務、高松は金融工学や数字の領域。共通の価値観とそれぞれの専門性という両側面を大切にしています。

高松:金融やその他の専門性は、もちろん高いに越したことはありませんが、何のためにそうした専門性を磨いているのかを忘れないでほしいということです。目的意識が自分の中で整理されているかどうか、それが社会課題の解決と結びついているかどうかを、面接では聞かせていただいています。

実際に働き始めるとどうしても目の前の仕事にフォーカスしがちですが、一歩引いて「自分の仕事や成長が経済・社会の課題解決にどのようにつながっているのか」を考えられる人の方が、モチベーションも高く維持できるのではないでしょうか。

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――実際に面接も担当されているのですね。

高松:はい。何人か面接官はいますが、私は対話重視のスタイルでその方の思考や人生観を深くお聞きするようにしています。

西出:高松は最終面接に近いところの担当なので、そうした内容を重視しているのだと思います。一次面接では、どちらかというとお互いの理解を深めるところに時間を割きますね。こちらからは職務経歴書を深掘りするようなことを主にお聞きしますし、皆さんもまだDBJのことをよくご存じない状況だと思うので、我々からも適切に情報提供できるよう心がけています。

――佐竹さんはいかがですか?

佐竹:私はサポート担当なので面接には出ませんが、応募書類は確認しています。志望動機などを拝見すると、社会課題の解決に貢献したいといった社会価値への思いが強い方がDBJの価値観と親和性を感じてくださり、最終的に入行されているように感じます。

幅広い知見を蓄積し、ゼネラリストを超えたスペシャリストへ

――入社後はどういうステップで成長していくことになるのでしょうか?

高松:DBJにおけるキャリアの理想像は「ゼネラリストを超えたスペシャリスト」です。当行は一般的な金融機関の行う融資(デット・ファイナンス)だけでなく、企業への投資(エクイティ・ファイナンス)や新たな金融手法であるメザニンファイナンスも駆使しています。また、子会社を通じてアセットマネジメント業務、証券業務、ベンチャーキャピタル業務なども提供しています。

つまり、先ほど申し上げたような企業理念を軸として、非常に幅広い業務が展開されているわけですね。そのため、まずはジョブローテーションで複数の部署や業務を経験していただき、これらの業務をつなぎ合わせている共通の理念・価値観を体得いただいた上で、ご自身の専門領域を決めて成長していってもらうというスタンスを取っています。

近年のトレンドであるジョブ型採用とは相いれないように思えるかもしれませんが、「ゼネラリストを超えたスペシャリスト」になるためにはこのステップが非常に重要であると考えています。私自身は学生時代から数学を専攻しており、数学というフィルターを通して金融を理解したいという強い思いを持っていました。しかし、正確で意味のある分析を実施するには、数字やモデルに過度に依拠するのではなく、現実のお客さまとの直接の接点も知っている必要があると考え、ジョブローテーションを採用しているDBJを選んで入行しました。

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――具体的にはどのような業務を経験してこられたのですか?

高松:四国支店では営業も経験しましたし、英国の子会社でCFOを務めていた期間もあります。四国支店では、DBJという組織が地域のお客さまからどのような期待を受けているか、社会でどんな機能を果たすべきかを、お客さまとの会話を通じて学ばせていただきました。

自身の専門性を高めるという意味では、アメリカに1年間留学して金融工学を学び、その後日本に戻ってリスク統括部で経験を積んでいます。現在はこうして人事部で、新たな仲間を迎え入れるためにさまざまなチャレンジを行っているところです。

西出:私の場合は法務系のキャリアが長いのですが、入行当初は製造業向けの融資からスタートしました。法務部に移ってからも、社内規定の見直しや難度の高い契約の審査、関係する官庁との折衝、海外向けファイナンスのドキュメンテーションなど、法務の中での役割は次々と変化しています。

高松と同じくアメリカ留学も経験させてもらいました。1年間ロースクールに通った後は現地の弁護士事務所で半年ほど研修も受けて、米国法やアメリカのプラクティスを学んできました。そういった幅広いバックグラウンドを持ったメンバーが人事として候補者の方々と向き合うことも、DBJの特徴の一つかもしれません。

――日本政策投資銀行という名前からドメスティックな仕事をイメージする方も多いと思いますが、海外で学ぶ機会も多いのですね。

佐竹:まさに、現在私が担当しているのが、グローバル人材育成のためのプログラムです。西出が経験したロースクールへの留学などは、行員個人の応募に基づいてキャリアや適性に応じて対象者を選びます。一方で多くの行員が参加できるよう企画・運営しているのが、オックスフォード大学と提携した研修プログラムです。こちらは、30歳前後の比較的若い層を対象に、希望する行員が参加しています。

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高松:将来のDBJの経営を担うグローバルレベルのリーダーシップを持った人材を育てるためのプログラムですね。オックスフォード大学以外にも、スイスのIMD(国際経営開発研究所)やコロンビア大学と提携したプログラムも用意しています。グローバル人材の育成は、現在非常に注力している分野です。

西出:時折、キャリア採用の方から「新卒と比べると海外研修のチャンスが少ないのではないか」といった心配をいただくこともあるのですが、全くそんなことはありません。待遇や教育、育成の機会も全てフラットな組織です。その点はご安心ください。

自らの頭で考え抜いて、DBJならではの価値を生み出す

――DBJで働くやりがいや醍醐味(だいごみ)について教えてください。

佐竹:社会への貢献についてはすでに触れましたので日々の業務についてお話しすると、任せてもらえる幅が広く、主体的に進めていけるところが私にとってのやりがいです。環境にも恵まれており、新しい企画や取り組みのアイデアを検討するときなども、誰もが親身に相談に乗ってくれます。フラットな議論も活発に行われていますね。先輩、同期、後輩たち。本当に素晴らしい人たちばかりです。

西出:部署や業務の内容によって感じるところも違ってくるとは思いますが、やはりDBJならではの価値を出せたときはうれしいですよね。エクイティやメザニンの話もあったように、通常の金融機関ではなかなかできないところも自前で提供できるので、そういう機能をベースにお客さまから頼っていただいたり、地域や社会に貢献したり。例えば営業部門ならかなり密にお客さまと接するので、現地に行ってお客さまの変化を実感する機会もかなり多くあるでしょう。

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高松:一般的なマーケティング戦略においては、競合他社とどう差別化するか、それとも模倣戦略をとるかといった議論になると思います。しかしDBJは出自からしてユニークですし、そもそも競合他社とかベンチマークとすべき企業が存在しないという稀有な存在です。

例えばバランスシート一つをとっても、DBJと類似する資産・負債構造を持った金融機関は他にありません。そうすると、その中でどのようなリスク管理モデルを活用すべきかという“答え”は世の中にないわけです。自ら考え、創り出すしかありません。これはリスク管理に限った話ではなく、DBJにおいてはあらゆる業務がいつも“応用問題”になります。

これを楽しいと思うか辛いと感じるかは人それぞれですが、知的好奇心にあふれた方であれば、非常に充実した日々を送ることができるでしょう。キャリア採用にあたっても、「他行がこういう人材を採用しているから我々も」とはならないので、DBJに必要な人材像を我々自身が考え抜くしかない。現時点での私たちの“答え”は、「そういう次元で物事を考えて、議論することを楽しめる方」に来てほしいということです。

――そうした素養を持った候補者の方に、一言ずつメッセージをお願いします。

西出:DBJは非常に幅広いことに挑戦できるフィールドがあります。金融のご経験がある方はもちろん、未経験の方向けにはファイナンスに関する知識やスキルを獲得するための研修も手厚く用意していますから、志を持った方はどなたでも大歓迎です。理念や価値観について本日もご紹介しましたが、ホームページなどにも情報を掲載していますので、そこに共感してもらえたらぜひご応募ください。

佐竹:私自身の入行動機とも重なりますけれど、やはり社会や経済の発展に貢献したいという強い思いを持った方と一緒に働けるとうれしいですね。働きやすい環境が整っていることは間違いないので、多くの方からご応募いただけることをお待ちしています。

高松:DBJは、職員の情熱と知識と人間力で、社会・産業・金融市場に新しい価値を創っていける企業です。多様なメンバーの力を結集してそうした使命を実現していきたいと思っていますので、面接の中で皆さまの情熱を聞かせていただき、そして共に挑戦する仲間として働くことを楽しみにしています。

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コラム作成者
Liiga編集部
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