【コンサル未経験からマネジャー昇格までの道のり】新しい挑戦ができるフラットな環境だからこそ、主体性が鍛えられ、スピード感のある成長につながる
2022/09/12

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2022年7月、KPMGコンサルティング(以下、KC)は「コンサルタント未経験者向け」の採用イベントをオンラインで実施。コンサルタント未経験の入社からわずか数年でマネジャーに昇格した2人が、成長に必要な考え方や自身の経験を率直に語り好評を得た。

本コラムでは、イベント当日の内容を抜粋してダイジェスト形式で掲載している。コンサルティング業界に興味はあるものの、ハードルの高さゆえに一歩を踏み出せていないという人には、大いに参考になるだろう。

※この記事は、KPMGコンサルティングとLiigaが2022年7月に開いたイベントの内容に基づいたものです。

〈Profile〉 ◇掲載企業特有の事情により氏名はイニシャル表記となっています。
写真右/N. O
マネジャー
Business Innovation部門 Advanced Innovative Technology所属
2012年に新卒で大手通信会社へ入社し、2016年にKPMGコンサルティングへ転職。マネジャー昇格後、別の戦略コンサルティングファームやAIスタートアップ企業を経験し、2021年にKPMGコンサルティングへ再入社。
KPMGコンサルティングではビジネスイノベーション部門に所属し、さまざまな業界向けに、デジタルやAI関連のソリューション開発から導入、その利用拡大までの一連のプロセスを多数リード。クラウドエンジニアとしての業務経験もあり、最先端のデジタル・AIについて幅広い知見と経験を有する。
写真中/R. S
マネジャー
Consulting部門 Technology Risk Services所属
2013年に新卒で入社した日系食品メーカーにて4年間法人営業を経験した後、2017年にKPMGコンサルティングに転職。
Consulting部門でリスクコンサルタントとして、大手製造業、インターネット業界などを中心に、国内における改正個人情報保護法対応支援、EU一般データ保護規則(GDPR)対応支援、米国カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)対応支援など、グローバル個人データ保護規制対応のためのアドバイザリーサービスに従事。
写真左/A. Y
マネジャー
Human Capital Development 所属
2007年4月に大手カード会社に新卒入社し、新規事業開発、営業企画などを担当。2014年にKCへ入社。Consulting部門でStrategic Transformation、People & Changeに所属し、コンサルタントとしてさまざまなプロジェクトに従事した後、コーポレート部門のHR部署へ異動し、アルムナイの立ち上げやタレントマーケティングを担当。
※内容や肩書は2022年9月の記事公開当時のものです

クライアントの真の課題に向き合い、商品ありきではない最適な解決策をゼロベースで導き出す

A. Y:本日はコンサルタント未経験から入社して、マネジャーに昇格されたお二人に忖度なくいろいろなお話を伺います。まずは簡単に自己紹介と、KCへの入社動機をお聞かせください。

N. O:現在はビジネスイノベーション部門の中にある、アドバンスドイノベーティブテクノロジーという部署でマネジャーを務めています。横文字ばかりで分かりづらいと思いますが、例えばAIのような先端テクノロジーを駆使してお客さまに新しい価値を提供することが使命のチームです。

実は、私はKCには2回入社しています。新卒で大手通信会社に就職してSEとして勤務した後、2016年に1度目の入社。今と同じ先端技術を使った価値提供を行うチームでマネジャーになる2018年まで勤務したのですが、いったん離れて別の戦略コンサルティングファームとAIのスタートアップ企業を経験しました。KCに再び戻ってきたのは2021年です。やはりそれだけ働きがいのある会社だということですね。

コンサルタントを志したのには、大きく2つ理由があります。まずはお客さまの業務をしっかり見たかったこと。SE時代はインフラを担当していまして、イメージとしては道路を作っているような感覚です。社会にとって必要であることは理解していたのですが、道路の上をどんな車が、どこを目指して走っているのかも分からない。もっとお客さまの業務が見える立場で働きたいと思い、転職を検討し始めました。

2つ目の理由は、お客さまに寄り添って課題解決に向き合いたかったことです。サービスありきではなく、課題に合わせて最適なものを提供したいという思いでコンサルティング業界に飛び込みました。

最後にKCを選んだ理由ですが、私はとにかく新しいことにチャレンジするのが好きなんです。KCの設立は2014年で、設立間もないこともあり、最初に入社した時は私のチームには3人しかいませんでした。自分が先頭に立って新しいことにトライできる環境が決め手になりましたね。

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R. S:私は攻めと守りでいうと、守りのコンサルティングを担当しています。最近部署名が変わったのですが、元々はリスクコンサルティングユニットと呼ばれていました。一口にリスクと言っても、提供しているソリューションは多岐にわたります。

例えばプライバシー保護に関する領域。日本でいう個人情報保護法は各国に存在しているので、グローバル展開しているクライアントがどうすれば法を守りながら効率的にビジネスを展開できるのか。アクセルとブレーキのバランスを取るための支援を行っています。

経歴としては新卒で食品メーカーに入りまして、4年間法人営業を担当した後2017年にKCに転職しました。コンサルタント、シニアコンサルタントを経て、今年の4月にマネジャーに昇格したばかりです。コンサルティング業界を目指した理由はN. Oさんと近いですね。メーカー時代はどうしても商品ありきの営業だったので、お客さまの真の課題を解決できないもどかしさを感じていました。

コンサルタントは自分の頭で考えて課題解決する点が、難しくもあり魅力でもあります。また、以前から英語を勉強していたこともあって、グローバル案件に携わりたかったこともKCを選んだ理由です。KPMGはグローバルのメンバーファーム間の連携も強いので、他国のメンバーファームと対等に意見交換できるのもいいですね。

事業会社の経験があるからこそ、クライアントの立場で考えてプロジェクトを主導することができる

A. Y:R. Sさんはコンサルタントも情報セキュリティ領域も未経験だったわけですが、入社する際に不安はありませんでしたか?

R. S:入社前に業界の本を読んで勉強してはいましたが、やはり不安はありました。ただ、入ってみてとても驚いたのが、皆さん本当に優しいんですよ。即戦力にはなれない自覚もあったので、ひょっとしたら邪魔者扱いされるのではないかと覚悟していたのですが、嫌な顔も見せず細かいところまでとても丁寧に教えてくれて。

一度、なぜそこまで優しくしてくれるのか聞いてみたことがあるんです。そうしたら、先輩たちもKCに転職で入社しているので、何に困ったり悩んだりするかを実感値として分かっていると言っていました。

A. Y:その通りですよね。KCは2014年に設立された社歴の浅い会社なので、社員のほとんどが中途入社です。その中でも、シニアコンサルタントやコンサルタントといったマネジャー未満の職位の方は、事業会社出身のケースが多いと思います。そういう意味では、コンサルタント未経験者にとっても安心できる環境と言えると思いますが、実際、N. Oさんも転職時に不安はありましたか?

N. O:コンサルティング業界はとてつもなく忙しいというイメージがあったので、そこは少し不安でしたね。しかし実際に入社してみると、時期による波はあるものの、全体としては融通が利くなという印象です。私は小さな子どもが2人いるので、家庭の事情に合わせて仕事を調整できるのはとても助かっています。全く忙しくないというと嘘になりますが、ライフスタイルに合わせて時間を調整しやすいという点は、私がKCに戻ってきた理由の1つでもあります。

A. Y:初めての転職や業界未経験の場合、入社直後はペースをつかむまで大変かもしれませんが、慣れてきたら調整しやすいですよね。育休は取られましたか?

N. O:産まれたタイミングが再入社直後だったので、家族と相談して育休は取らないことにしましたが、プロジェクトを調整する形で乗り越えました。ただ周囲には男女問わず育休を取っているメンバーが多くいます。

R. S :新しくお子さんが生まれるメンバーがいると、上司が必ず「育休はどうするの?」と聞いていますね。

A. Y:特に、男性社員の育休取得状況は企業によって大きく差が出ますので、KCでは、他社から転職してきた人に対して、周りのメンバーが育休取得や育休期間について勧めることが多いですよね。KCの男性社員の平均育休取得日数は117日となっており、他社と比べてもかなり長いと思います。

さて、コンサルタント未経験からの挑戦という観点でもう少し深掘りしたいのですが、事業会社時代の経験が生きた点と、逆に苦労した点について教えてください。

N. O:ITやAIに関する多少の知識はあったので、先端テクノロジーのチームでその知見を生かすことはできました。それ以上に大きかったのは、自分自身が事業の主体としてビジネスを推進してきた経験です。クライアントの立場を理解して事業の全体像を捉えられることは、かなりのアドバンテージになりますね。

一方で、最初はコンサルタントとしてのベーススキル、例えばロジカルシンキングや構造化による課題整理といった点ではやはり苦労しました。SE時代はある程度明確化された課題を確実に解決することがミッションだったため、1からクライアントの課題を考える思考方法の獲得は難しかったですね。

ただ、KCには研修も豊富にありますし、周りの優秀なメンバーたちから直接学ぶこともできます。こういったスキルは、どちらかというと座学研修よりも、実践しながら鍛えられるスキルなので、入社してからプロジェクトを通じて身に付けていくことができます。私の場合は同年代のコンサルティング会社出身のメンバーもいたので、そのような同僚をロールモデルとしながらコンサルティングスキルを身に付けていきました。 description

A. Y:ありがとうございます。R. Sさんはいかがですか?

R. S:事業会社側の事情が分かるという意味では、N. Oさんと同じです。例えば、新卒でコンサルティングファームに入った方は「どうして部門を1つ越えるだけでこんなに大変なのか」を肌で理解するのは難しいでのはないでしょうか。そういったところは身をもって体験してきたので、クライアントの気持ちに寄り添いやすいと思います。例えば、プロジェクトを進める上で反対意見が出そうな部分に関しては事前に関連部署の方に説明する、意見を聞いておくなど、あらかじめ調整するようにしています。

さらに、私の場合は営業で培ったコミュニケーション能力も生きていると感じています。コンサルタントは論理的な思考力が注目されることが多いと思いますが、どんなプロジェクトもベースにあるのは人と人とのコミュニケーションです。クライアントからの質問に対しても、「本当の意図はここなんじゃないか」と想像力を働かせることはとても重要ですね。

とはいえ、入社後立ち上がりのころはとにかく知識不足を感じていましたので、常にインプットすることを意識していました。そしてインプットした知識を基にできるだけ自分の頭で考え、分かるところ・分からないところを明確にした上で、自分の考えを上司の方にぶつけるようにしていました。

入社前は、全てが未経験なので、コンサルタントとして生かせるスキルなんてないんじゃないかと思っていましたが、振り返ってみるとどんな経験も無駄にはなっていないと感じています。

誰もが率直に意見を出せるフラットなカルチャーが、KCの魅力

A. Y:N. Oさんは他の戦略ファームも経験されていますが、KCとの違いなどありますか?

N. O:組織のフラットさがKCの特徴ですね。以前いた戦略ファームは一番上にパートナーがいて、マネジャー陣が計画を立ててスタッフがそれを遂行するというように、役割分担が明確になっていました。そのため、スタッフが自ら新しいアイデアを出すのはなかなか難しいのではないかと思います。

KCも組織構造は他ファームと同じなのですが、職階に関わらずやりたい案件に手を挙げることができる環境があります。やってみたい事業があると言って、実際に企画し実行しているメンバーもいますね。このフラットなカルチャーが、KCの最大の特徴だと思います。

A. Y:私も上司からは「許可なんて要らないから自由にやっていいよ、もしミスしたとしても責任はちゃんと取るからね」という言葉をかけていただいています。当然ながら、KCにはミスや失敗を非難するような上司や同僚はいませんし、ミスを恐れて無難に業務を遂行する姿勢よりも、新しいことに積極的に取り組む姿勢の方が求められていると感じます。

お二人はコンサルタントの職位で入社して、シニアコンサルタントやマネジャーへの昇格も比較的早かったと思いますが、どんなところが評価されたと感じていますか?

R. S:日々の仕事に全力で向き合っていただけなのですが、常に周りを見ながら「今自分は何をすべきか」を考えていたので、そのあたりを評価していただけたのかもしれません。指示が来る前から、「次はこうすればいいんじゃないか」と自律的に先回りして動いていたのが良かったのではないでしょうか。

ゴールに向かってどう進めていくか、最適なアプローチを検討していく思考方法は、入社直後から裁量権が大きく、意見をどんどん発言していける環境があったからこそ鍛えられたと実感しています。前職の事業会社にそのままいたとしたら、こんなに早く管理職に昇格できていたか分かりません。私自身もKCに入社してから、着実に成長できているという実感を得られています。

A. Y:オーナーシップはKCのキーワードの1つですから、まさにそこを体現して来られたわけですね。そういった意識でさまざまなプロジェクトを経験すると、自然と課題解決力などの考え抜くスキルも磨かれていきますね。

N. O:私は、できるだけマネジャーに仕事をさせない意識を持って取り組んでいました。全体の計画を立てるのもクライアントとコミュニケーションするのも、とにかくいろいろな局面において、マネジャーではなく私がやりますと言って動いていたので、その結果を評価していただいたと考えています。

AIを使ってデータを分析する際にも、マネジャーはもちろんクライアントも含めて誰よりも自分がクライアントの状況を理解するんだという意識を持っていました。

A. Y:お二人とも、コンサルタントの頃からマネジャー並の意識を持って働いていたからこそ成長できたということですね。実際にマネジャーに昇格してからは、役割や業務に変化はありましたか?

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N. O:プロジェクトの実務については昇格前からの意識付けが奏功して、大きな戸惑いはありませんでした。ただ、提案や契約といったプロジェクトの建て付けについても責任を持つことになるので、法務部門やリスク管理部門、さらに言うとグループ内のあずさ監査法人やファイナンシャルアドバイザリーを担当するKPMG FASなどと協働する機会が圧倒的に増えました。

A. Y:ユニット間の垣根が低く、お互いにリスペクトしながらKPMGとしてワンチームで価値を提供していく。コラボレーションのしやすさもKCの特徴の1つですね。今年、2023年度には、KCのサービスラインの柱であるマネジメントコンサルティングとリスクコンサルティングが1つの部門として統合され、さらにコラボレーションしやすい環境が整いました。

新人や若手の育成について、現在、マネジャーとして力を入れていることはありますか?

R. S:私自身がKCに入社した時からそうしてもらったように、自由な環境で楽しく考え、働いてもらえるよう意識しています。もちろんクライアントありきの仕事なので、クオリティを担保するのは必須条件です。期待値を超えた上で、自由にアイデアを出し合える環境づくりを心掛けていますね。

A. Y:KC社内では、若手だけでなく女性コンサルタントの多様な働き方を支援する「WOVEMENTS」という取り組みや、中長期のキャリアサポートも積極的に行われていますね。

最後に、これから入社してくれる皆さんに応援メッセージをお願いします。

R. S:転職はとても不安ですよね。一生懸命就活をして入った会社を離れることへの抵抗感もあるでしょう。でも、もし今の会社でやりたいことが実現できていないのなら、いろんな会社の話を聞いてみてほしいなと思います。実際に会って話をすることで、働くイメージも湧いてくるでしょうし、最終的に転職しなかったとしても得られるものはあるはずです。

受け身ではなく、自分の頭で考えて積極的に動ける人はコンサルタントに向いていると思います。ぜひ多くの人がチャレンジしてくれると嬉しいです。

N. O:そうですね、転職活動することで視野が広がることもありますし、逆に改めて今の会社の良さに気づくきっかけになるかもしれません。どんどん広い世界を見ていただければと思いますし、もし今日の話で興味を持ってもらえたなら、KCも選択肢の1つに入れてもらえれば嬉しいです。

KCは、自分が主体となって何かを成し遂げたい、もっともっと成長したいという方には最適な職場です。お互いに刺激を与え合いながら一緒に頑張っていきましょう。高い意欲を持った方からのご応募を、心待ちにしています。

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コラム作成者
Liiga編集部
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