コンサルタントに資格は必要?転職やキャリアアップに有利になる資格一覧
2023/01/20

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資格がなくてもコンサルタントになることは可能です。しかし専門分野に合った資格を持っていれば、転職やキャリアアップに有利に働くことがあります。戦略、経営、ITなどコンサルティングの分野にあった資格をご紹介します。




コンサルタントに資格は必要?

医師や弁護士などとは違い、コンサルタントは資格がなくても就くことができる仕事です。実際、Liigaに掲載しているコンサルタントの求人を見ても、特定の資格を必須要件にしている求人はほとんどありません。



しかし資格を持っていると、転職やキャリアアップに有利に働きます。資格はその分野の基本的知識を持っていることの証明になり、クライアントの信頼や安心感にもつながるからです。



ただし「資格があれば圧倒的に有利」「間違いなくコンサルタントになれる」という訳ではありません。コンサルタントの採用においては思考力や分析力が重視されます。またその会社のプロジェクトと全く関係のない資格を持っていても、あまり評価されないでしょう。


分野・領域別のおすすめ資格

入社したいコンサルティングファームの専門分野によっても、評価される資格は異なります。大まかに、それぞれ以下のような資格が評価されやすいです。


  • 戦略・経営コンサルタント・・・ビジネス・戦略の資格、会計・財務の資格
  • ITコンサルタント・・・IT・プロジェクト管理の資格
  • 会計・財務コンサルタント・・・会計・財務の資格


この他に、外資系のコンサルティングファームや案件によっては「英語が不自由なく使えること」が応募条件になっていることもあります。そうでなくても、英語で情報収集をできるというのは、コンサルタントとして仕事をするうえでは大きな強みになるでしょう。

【関連記事】コンサルティングファームにも種類がある?コンサルの一覧と仕事内容

ビジネス・戦略の資格

ビジネスや戦略系の資格を持っていると、基本的な分析フレームワーク、ビジネスモデル、事例などを知っていることの証明になります。そのため、特に戦略系や総合系のコンサルティングファームで働きたい人におすすめの資格です。

ただし転職したいコンサルティングファームやその会社のクライアント規模によって評価される資格が異なるので注意しましょう。


MBA

MBAとはMaster of Business Administrationの略であり、日本語では経営学修士号と呼ばれます。通常2年の修士課程を修了することで取得できる学位で、取得後は最終学歴も「大学院卒」になります。

MBAでは経営管理に関する理論を体系的に学びます。そのためMBAを持っていると「経営に関する基礎知識は持っているだろう」と評価されます。また課外事業やグループワークが充実している大学院もあり、そうした学びはコンサルタントになった後でも活かすことができるでしょう。

最近では国内でもMBAを取得できる大学院が増え、夜間や週末のみの通学で修了できるコースも出てきています。そのため働きながらMBAを取得することもできます。 ただしコンサルティングファームによっては「トップ大学のMBAでなければあまり評価しない」というケースもあるようです。


中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対して診断・助言を行う専門資格です。コンサルティング能力を示す国家資格であるという点が最大の特徴で、資格を取得していると「一定以上のコンサルティングスキルがある」という証明の一つになります。

基礎知識を問う一次試験と応用力を問う二次試験に合格し、さらに実務補習・実務従事を受講することで資格が取得できます。

ただし大手のコンサルティングファームの場合、クライアントも大企業が多いため、中小企業に特化した資格は評価されないこともあります。そのため大手に応募する際は「クライアント規模が違うことは承知しているが、それでも基礎知識を網羅的に学ぶために取得した」など、きちんと企業研究をしていることもアピールしましょう。

会計・財務の資格

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会計・財務の領域は独自の概念が多く、高い専門性が求められます。そのため、特に会計や財務系コンサルティングファームでは、会計や財務系の資格を持っている人を積極的に採用しています。 監査法人などでの実務経験があれば、更に高く評価してもらえることも多いです。


公認会計士

公認会計士とは監査と会計の専門家で、合格率が約10%の国家資格です。企業の財務諸表監査ができる他、会計・経理・財務といった企業のお金に関する高い専門知識があることの証明にもなります。

そのため会計や財務のコンサルティングファームに転職する際には、公認会計士の資格は高く評価されます。またその他にも、事業再生やM&Aを手掛けるファームへの転職にも有利でしょう。

ただし公認会計士の資格を取得するには、公認会計士試験に合格するだけでなく、監査等の業務補助に2年以上従事することが求められます。そのため大学や仕事の傍らに取得するのは難しいでしょう。


税理士

税理士とは税務のスペシャリストで、国家資格の一つです。税務に詳しいのはもちろん、帳簿やそこから見える企業の財務状況についても専門知識があることの証明になります。 特に中小企業をクライアントとする場合、税も含めた資金繰りの助言ができるのは大きな強みになるでしょう。最近では、税理士事務所が経営コンサルティング業務を始めるというケースもあるようです。

税理士の資格を取得するには、年に1度の税理士試験に合格した上で、租税や会計に関する業務に2年以上従事するのが一般的です。そのため税や会計に関係のない仕事に就いている場合には、本業の傍らで資格を取得するのは難しいでしょう。


USCPA

USCPAは、日本語では「米国公認会計士」と呼ばれ、アメリカ公認会計士協会が認めた会計士資格です。会計・税務・財務などの基本的な知識を備えていることを証明できるとともに、英語力の証明にもなります。 また国内と海外では、会計の制度や考え方も異なります。そのためUSCPAを取得していると、外資系企業や海外に子会社がある日本企業に対するコンサルティングに役立つでしょう。

USCPAはアメリカの資格ですが、日本でも受験することができます。ただし英語で受験する必要があり、また出願要件や手続きが複雑で分かりにくいため、スクールやサポート業者を利用する人が多いようです。

【関連記事】会計事務所・コンサル転職につながるUSCPA「意思決定のためのファイナンス」

IT・プロジェクト管理の資格

IT系のコンサルティングでは、先進事例や実務経験が重視されやすいため、資格の重要度はやや低いです。しかし基本知識を体系的に学ぶ機会にもなるので、転職活動を機会にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

プロジェクトマネジメントのスキルは戦略や経営コンサルでも求められますが、特にITコンサルでは重要です。IT系のプロジェクトは参画者やステークホルダーが多くなりがちなので、大所帯のプロジェクトをマネジメントできる人材は重宝されます。

【関連記事】未経験でも挑戦可能? ITコンサルに求められる3つのスキル


ITストラテジスト試験

ITストラテジストは、IT戦略の専門家であることを示す国家資格です。経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が認定しています。 テクノロジー、マネジメント、ストラテジーの3領域が出題される試験のため、ITコンサルタントとして必要な知識を身につけるのに最適な資格といえるでしょう。 選択式だけでなく記述式・論文式の試験もあるためハードルは高く、合格率は約15%です。


プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験もIPAが認定する国家資格です。ITストラテジストが描いた戦略を実現するために必要な知識が求められます。 プロジェクト立案やリソース確保、スケジュールや品質管理など、ITコンサルティング以外でも求められる知識が身に付きます。


ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャについてもIPAが認定する国家資格で、こちらは運用や保守にフォーカスした試験です。サービスを安定運用するためのリスクやコストの管理など、導入後を見据えたコンサルティングをするのに必要な知識が身に付きます。 こちらも合格率は約15%といわれており、高い専門知識が求められます。

英語資格

英語が不自由なく使えると、グローバル企業や海外進出のプロジェクトに参加することができます。そのため外資のコンサルティングファーム、またグローバル企業が多い業界をクライアントに持つファームに応募する時には、英語資格が有利に働くでしょう。

また実務においても、英語が使えれば情報収集の幅が広がります。そのためコンサルタントとしてキャリアを積んでいきたいのであれば、資格を一つの目標として、英語力を磨くことをお勧めします。


TOEIC/TOEFL

英語資格の代表といえばTOEICとTOEFLがあります。一般にTOEICはビジネス英語、TOEFLはアカデミック英語の資格といわれており、これから受験するならTOEICの方が良いでしょう。 ただしTOEFLであっても高スコアであれば「英語が話せる」という一つの証明になります。英検やIELTSなど他の英語資格でも同様です。

TOEICのテストにも様々な種類がありますが、一般にTOEICといわれているのは「Listening & Reading Test (TOEIC L&R)」です。990点満点で、一般にビジネスレベルといわれる800~850点以上があればアピール材料になるでしょう。

TOEFLにも「PBT」「CBT」「iBT」など種類がありますが、現在スタンダードなのは「iBT」です。120点満点の試験で、80~90点以上あればビジネスレベルといえるでしょう。

資格よりも思考力や論理性が重視される業界

ここまでご紹介したように、資格があれば、コンサルタントへの転職やキャリアアップに一定の効果があります。しかしコンサルティング業界は、資格よりも実力・実績を重視します。そのため分析力や思考力、知見や論理性をアピールすることを心がけましょう。

特に、具体的な事例が出題される「ケース面接」は、慣れていないと上手く対応できないことが多いので、事前のシミュレーションが重要です。 Liigaでは分析力や思考力を磨くためのセミナー、コンサル経営者が語るコラム、ケース面接対策をするための過去問など、コンサルタントへの転職をサポートしています。ぜひ活用してみてください。

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コラム作成者
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