【解答の視点を学習】新規事業の採算性検討のケース問題における適切な回答の方向性

はじめに

今回も、現役コンサルタントの方に、ケース問題の解答方法について解説していただきました。ぜひご覧ください。

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導入: 本コラムの趣旨

今回のコラムでは、新規事業の採算性検討のケース問題を取り上げました。その中でも、特に出題者の意図をつかむ部分に、ポイントがある問題について、解説します。

まず、「採算性検討」といわれると、ついつい単調にフェルミ推定をしてしまう人がいます。もちろん、議論や思考のプロセスの中に、フェルミ推定が必要になりますが、フェルミ推定だけすれば良いわけではない場合も多いです。

また、新規事業系のケース問題になると、ついつい思いついたアイデアに引っ張られる方も少なくありません。しかし、実務の側面で考えた場合、それでは不十分であり、ある程度広い視点で選択肢を検討すべきであるはずです。

ケース面接は時間的制限もあるため、ある程度簡略的な方法であることは仕方がありません。しかし、そもそもの実務の考え方と、かけ離れたものであることは、あまり好ましくないでしょう。

ここからは、例題に沿って、詳細を解説していきます。Liigaコロッセオにて出題された問題を利用しますので、ぜひコロッセオを解いたうえで、本コラムを読んでみてください。今回解説するのは、以下の例題です。


東京の品川駅で、「おにぎり」と「汁物」を売るお店を出店するか否かを検討しています。出店可否の判断のため、出店した場合、採算がとれるか否かを推定・計算してください(問①)。

また、仮に出店した場合、3年後にはそのお店の業績がどうなっていると思われるか、推定・説明してください(問②)。

問題を解きたい方はこちら

この例題を適切に解くうえで必要な視点

さて、この問題を適切にとくには、以下の2つの視点が最低限必要になると思われます。これまでのコラムでも紹介してきた内容ですが、改めて今回の例題に沿って解説いたします。

下記の2つの視点を考慮すれば、今回のケース問題、特に問1が、「新規事業立案」「採算がとれる、良い“ビジネスモデル”を考える」という側面の強いお題である可能性が高いことが想定できるはずです。以下、解説します。

視点1: 出題者の意図を考える

さて、今回の例題には、問題が2種類あります。その意味を考えてみましょう

まず、問1は理解できるでしょう。この例題のメインとなる、新規事業の採算性の検討を求めています。

さて、問2が少し不思議な感じがします。この問2は何のためにあるのでしょうか。もちろん、文面通り、3年後の「事業の将来やトレンドなどを考える思考力」を見たいだけの可能性もあります。

しかし、問1と合わせてみると、別の視点も見えてきます。問2で「仮に出店した場合」と書いてある以上、問1も「出店できる・採算が取れる場合のケース」が望ましいのではないでしょうか。

仮に、問1で採算が取れないとなった場合、問2が非常に回答しづらくなります。採算が取れない新規事業に対して、3年後の業績を予測するとなると、イメージがわきにくく、そもそも意味があるとは思い難い検証をすることになる可能性が高いです。

(※注: 決して、採算が取れるように、計算式を“歪める”べきだというわけではありません。詳細は後ほど解説します。)

視点(補足): 問題文をシンプルに考える

また、そのうえで問1を見ると、問題文が以下のような単純な書き方をしていないのも気になります。

=====例題のシンプル版=====

東京の品川駅で、「おにぎり」と「汁物」を売る店舗の収益構造(売上とコストの構造)を分析してください。

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採算が取れるか否かを検証するためには、“数値計算”という次元で見れば、売上とコストを分析すればよいことになります。

しかし、もし出題者が売上とコストを「計算する思考力そのもの」を見たいのであれば、上記のシンプル版の例題のような、単純なフェルミ推定を出題すれば十分なはずです。

視点2: 当事者の立場になって考える(当事者意識をもって解答する)


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