【転職者覆面座談会】僕らが日系コンサルにたどり着いた理由。
2018/02/08
#総合コンサルタントへの転職体験記
#総合商社から飛び出す戦略

はじめに

外資系コンサルティングファーム(以下、外コン)や総合商社を経由して、日系コンサルティングファーム(以下、日系コンサル)にジョインする20代~30代の転職者もいるようです。

前者の場合はコンサルタントとして長期に働いていきたいケース、後者の場合は早期からの活躍の場を求めるケースが主流となっているようです。

そこで日系コンサルへの転職者、また複数内定を持ちながら新卒から日系コンサルを選んだ就活生に集まってもらい、その理由について聞いてみました。

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チームプレーは「自分がいなくても仕事が回る」ことの裏返し!?

**出席者(仮名)**:
Aさん(26)総合商社出身(東大経卒)
Bさん(28)総合商社出身(阪大院卒)
Cさん(25)外コン出身(慶應経卒)
Dさん(29)外コン出身(東大院卒)

―ではまず、総合商社からの転職組のAさん、Bさんに、転職理由をお伺いしてみたいのですが。

A:仕事そのものは面白かったです。営業提案資料の作成、銀行、アドバイザリーや省庁、外郭団体など含めた各関係団体の調整等を担っていました。でもある日「俺がいなくても仕事は回る。先輩すらいなくても回る」ことが変に気になりだしました。

会社の組織体制やビジネスモデルが確固たるものになっている、チームプレーの商社で何をかいわんやですけど、仕事に対する本質的な欲求のズレを自覚しだしたのですよね。それで転職を考え始めました。

B:自分も理由は近いですよ。国や経済成長に貢献できるような、大きなビジネスがやりたかった。一見ど真ん中そうだったのですが、ここにいてもその道は険しいなと思いました。

A:そうですか?商社でも良さそうな気もしますが…

B:確かに、会社としては大きなビジネスに関わることができますよね。でも一個人として捉えると実は難しい。

例えば、出向先の海外子会社はトップの権限が小さく、本社役員の意向で現場感のない方針に変わってしまったことがあったのですね。中間ポジションの意思決定権があまりなく、自分で頭を使わなくなっているな…と実感することがありました。

A:本社のトップの権限は強いですね。もう少し現場に判断を任せるべきとは思います。そして、トップになるまでの出世レースがとても長い。結局、個人の力を早く伸ばしたい、個人として早く裁量権が欲しいとどこかで思っていると、難しいところがあるかもしれません。

―そこから日系コンサルを選ばれた理由は何だったのでしょうか?

B:元々研究者志望で、知的好奇心を満たしたかったのが第一です。加えて、IT・エネルギーを含めた公共性の高いインフラ事業に携われること、後はヘルスケアなど、さらに関心のある領域にもタッチできることですね。

D:そもそも外資コンサルは考えなかったのでしょうか?

B:もちろん考えたのですが、国内案件は日系大手が強いのではないかなあという印象です。歴史も長く、主要プレイヤーとの関係性も構築されているので、各業界内での発言力も強い。また公的なプロジェクトにも多く関わる機会が得られるといった点が魅力だったので、私は日系ファームを選びました。

A:若いうちから裁量権をしっかり持って、コンサルがやれる環境があるのを知ったところが大きいですね。同年代の社員に会わせてもらったのですが、ビジネス経験の部分でかなり差が付いていることを感じショックを受けました。

個人として成長できるのは現職かもしれないと思って、転職を決めました。

専門性の早期確立を目指し、日系コンサルティングファームを選択

コラム作成者
Liiga編集部
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