はじめに
Liigaユーザーの皆様は、
・転職活動はどう行えばうまくいくのか ・転職後のギャップはないのか ・本当に現職を離れて良いのか… など 実際に転職活動を始めるにあたっては悩みがつきないかと思います。
転職について、どのケースについてもあてはまるような一般解を提供することは難しいですが、そのような悩みの上で参考になればと思い、実際に転職に成功された方の体験を共有致します。
今回は、外資系IT企業からボストンコンサルティンググループ(BCG)への転職を成功させた方にお話を伺いました。
ぜひご覧ください。
週3、4回は面接を受けていた
―まず転職活動を始めた理由を教えてください。
1年前(2017年)から、現状の自分のキャリアに対する危機感を漠然と抱いていました。しかし今年(2018年)の1月にその危機感が強くなり、本格的に転職活動に時間を割くようになりました。
―危機感が強くなったのはなぜでしょうか。
転職活動を本格化する以前から、転職サイトに登録して、記事や募集案件に目を通すなどの情報収集をしていました。また声をかけてきたエージェントに業務内容や待遇面の条件を提示して、事業会社の案件を探してもらったのもこの時期です。
しかし、このような待ちの姿勢では良い案件に巡り合えませんでした。そこで本格的に自分から動くことにしたのです。
―1月に転職活動を本格化された頃には、コンサルティング業界を志望されていたのですか?
はい。事業会社では自分の希望条件を満たす案件がなかなか無かったので、戦略コンサルティングファームに挑むことにしました。それでも3社程は事業会社も受けましたし、内定も頂いています。
―コンサルティング業界はどちらを受けたのでしょうか?
会社の特性がよくわからなかったので、一通り全て受けました。BCG、ベイン、ATカーニー、ローランド・ベルガー、アーサー・D・リトル。総合ファームのBig4とアクセンチュアも受けました。
―それに加えて事業会社も並行して選考を受けたとなると、かなりの数ですね。
非常に忙しかったですね。1月はエントリーが主でしたが、2、3月は週3、4回は面接を受けていました。
―当時のお勤め先は私服の会社ですよね。その中で週3以上、スーツを着ていらっしゃったということですか?
さすがにそれでは怪しまれるので、転職活動中だと悟られないよう、スーツは駅のロッカーに入れるなどして対応していました(笑)。本当に大変でした。
エージェントは活用すべき
―使用されたエージェントについてお聞かせください。
どの会社も、エージェントを使って応募しました。事業会社への応募も含めると、計6社のエージェントを使っていますね。
―それは多いですね。
一つのエージェントに絞ると、偏ると考えたのです。エージェントにはそれぞれ得意分野や企業との関係など諸事情を抱えているので、エージェントの都合で企業が選定されるという懸念がありました。
例えばBig4を紹介してくれたエージェントは、アクセンチュアや戦略ファームの案件を紹介しなかったので、その分を別のエージェントにお願いするなどして数が増えていきました。
―エージェントを使ってみて、どのような利点を感じましたか?
選考対策ではかなり力になりました。選考フローについて事前に聞くことができましたし、例えば戦略ファームをお願いしたエージェントは過去問のデータベースを持っていて、それを見せて頂いたこともあります。
後は「よく聞かれる質問リスト」を頂き、自分が示した解答の不足部分、面接で追い打ちで質問されやすい部分、数字を補うべき部分を教えてもらいました。
特に戦略ファームの選考は対策が重要になるので、エージェントは活用すべきだと感じました。
戦略ファームでは、前職(外資系IT企業)の看板は通用しなかった。
―選考の結果はいかがだったのでしょうか。
まず、総合ファームは、おかげさまで全て内定を頂きました。特にEYの面接官は履歴書を見てご納得頂けたようで、あまり詳しく質問されなかったのが印象的です。
総合ファームはどこも面接で深掘りされることはありませんでした。ケース面接も、「今までにいた会社をコンサルティングするとしたらどうするか」など、対策をする際に「よく出る」と言われる問題でした。総じて手応えはよかったですね。
対照的に、戦略ファームは手応えが全くなく、2次面接でほぼ全て落ちました。BCGのみ2次をクリアして、最終的に内定まで頂けた形です。総合ファームと異なり、戦略ファームでは前職の看板が通用しないことを実感しました。
おわりに
いかがでしたか。
今回は転職活動の仕方や転職活動での苦労を伺いました。
後編では引き続き、戦略ファームごとの選考の特徴や、面接で感じた社風についてお聞きします。
ぜひご覧ください。