「閃きのある越境者たち」が作るNewsPicksは、世界の経済情報をもっとおもしろくする

date_range 2018/10/01

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インターネットメディアが乱立するなか、20~30歳代を中心に支持を集める「NewsPicks」。有料会員7万3570人(6月時点)、無料会員は300万人まで増えました(無料キャンペーン実施中)。経済をより面白く伝えるため、様々な取り組みが実を結んでいます。他メディアの追随を許さない要因はどこにあるのか。金泉俊輔編集長に聞きました。

主従がないフラットな組織

――他のネットメディアにはない特長を教えてください。

金泉:NewsPicksは「ソーシャル経済メディア」として、3つの要素で構成されています。1つ目が、ユーザー同士がコメントやリアルな場で繋がることができる「コミュニティ」の要素。2つ目がユーザーと各メディアパートナーを繋ぐ「キュレーションメディア」の要素。3つ目が私が編集長を務める「オリジナルコンテンツ」の要素です。この3つの要素は、主従の関係ではなく、フラットな関係です。これは大きな特長だと思います。

職種による主従関係がないのも特長です。従来のメディアでは、デザイナーやエンジニアに記者や編集者が発注するという関係が多いのですが、NewsPicksはお互いがフラットな関係でコンテンツを作っていきます。インフォグラフィックスなどは、デザイナーが中心になって、ニュース記事を作っていきます。

――この3つの要素があることで、他社にはできないことができるということですか。

金泉:まず、ユーザーの皆さんのコメントを読むことで、一つのニュースを様々な角度から検証することができます。コメントの内容は肯定、否定の両方ありますが、これが記事をより立体的にしているのだと思います。

NewsPicksのシマウマのロゴには、「News is not always black and white」。1つのニュースでも人によって多様な捉え方があるというメッセージが込められています。

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意思決定の速さと組織の柔軟性、発信力の強さの源泉

――多くの読者が興味を持つコンテンツを発信できる理由は何でしょうか。

金泉:まず、記者のスキルが高いことです。経済誌、新聞、テレビ、フリーランスなど出身は様々です。記者として在籍するのは10数人。記者クラブに所属しているわけではありませんし、各セクターに記者を張り付けているわけでもありませんが、少数精鋭で世界のニュースをカバーしています。シリコンバレー支局の記者が、取材で中国に行くこともあります。

通常のメディアと比べて、意思決定のスピードが速いです。配信する記事を検討する編集会議もありますが、基本はチャット上と口頭確認で意思決定をしていきます。これは、記者の才能と取材力が高いからできることです。意思決定が速いため、深掘りするような記事をスピード感をもって配信することも可能になります。

組織の柔軟性も大きな特長でしょう。既存メディアであれば、記者、デスク、副編集長、編集長が縦組織となって、記事の内容などを検討していきます。いい意味では、記事内容などを磨いていくことになるとは思いますが、最終的には掲載されない可能性も出てきます。それに対して、NewsPicksは、記者の取材が最大限に生きる形で記事をアウトプットできるような組織で、非常にフラットです。重層的になっている組織と比べて、「忖度コスト」がかかりません。

記者が「これは面白い」と判断したら、取材をして、記事として配信されるまでの意思決定のスピードは速いですね。記者の判断が重要になってくるのですがNewsPicksのミッションを十分に理解しているからこそ、可能になると思います。

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動画、インフォグラフィックス・・・表現に多様性を持たせ立体感ある情報を提供

――動画など様々な表現手法を取り入れています。

金泉:ユーザベースはグループとして「経済情報で世界を変える」というミッションを掲げています。NewsPicksとして目指している「経済を、もっとおもしろく。」を実現するために、どうするか。文字が中心のテキストに加えて、動画、インフォグラフィックス、スライドなどで表現することにチャレンジしています。表現手法を増やすことで、コンテンツの種類や性質によって、最適な手法を選択できます。

例えば、シリコンバレーで流行っている電動キックボードを伝える場合、テキストと写真だけでは、リアリティが伝わりません。電動キックボードが走っている様子の動画のほうが、わかりやすい情報です。

動画は、5G時代に向けて、注力する分野です。20~30代の読者は、ネット上で様々な表現手法に接しています。そういったユーザーに満足してもらう表現を追求していきたいと思います。

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独自ソースによる取材を加えた「1.5次情報」の配信を強化

――有料メディアとして、コンテンツの要にしているのはどんなことですか。

金泉:「特集記事」、「人物」、「デザイン」、「分析」、「スクープ」の5つです。さらに、これらに加えて「速報」と「ライフスタイル」を強化していきます。「ミレニアム世代の女性の働き方」特集などは、「ライフスタイル」に該当するのではないでしょうか。

「速報」は、より経済ニュースとしての要素が強まります。スクープも狙っていきますが、決算発表に独自取材を加えるなどして、付加価値の高い「1.5次情報」も速報として配信できればと思います。

――もう少し具体的に教えていただけますか。

金泉:経団連の中西宏明会長が、2021年以降に入社する学生の就職活動の時期などを定めた「就活ルール」の廃止に言及しました。新聞も1面で大きく報じました。経団連が会員企業に示しているルールは、2020年春入社までの学生は、前年の6月1日に採用面接を解禁、10月1日に内定を出す、という内容ですが、就活ルールの歴史などは、よく知られていません。

中西会長は、7月のNewsPicks「さよなら、おっさん社会」特集でも、新卒一括採用の問題について、言及していました。そこで、歴史や、専門家の就活の現状の見方などをわかりやすく伝える「速報」ニュース記事を配信しました。

――今後、配信を強化していきたい分野は。

金泉:中国はおもしろいです。中国企業はリスクヘッジが少ない。これが、技術や産業の進化を促していると思います。特にバイドゥ、アリババ、テンセントといった企業が台頭しています。市場規模は、日本と比べて1ケタ違います。中国関連のコンテンツ配信では先行していきたいです。

また、ユーザベースは7月に米経済メディアのQuartz買収を発表しました。グループのミッションを達成するためには、英語圏は不可欠です。社員の交流が始まったばかりですが、早速、Quartzのビル・ゲイツ独占インタビューを翻訳して配信しました。いい形でのコミュニケーションができていると思います。

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――NewsPicksの読者に記事から感じ取ってほしいことはありますか。

金泉:NewsPicksの記事は、未来志向だということです。できないことを考えるのではなく、チャレンジすることから考えます。日本は、これまでの労働や産業によって、経済の基礎が築かれたとは思います。しかし、世界に目を転じると、中国の都市部の物価は今や日本と同水準。インバウンド特需の背景には、日本円の弱さがあります。食や文化などの水準は高いですが、経済分野では、グローバルの中での日本を強く意識しなければならないと思います。

ですが、ネガティブに考えるのではなく、日本の潜在能力の高さに注目して、どう伸ばしていくかを伝えられればいいと思います。

同時に、危機感を持つことも重要です。ただ、危機感をどうプラスに展開していくかがカギになると思います。

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「面白がるセンス」がある人と一緒に働きたい

――NewsPicksで一緒に働きたい人物像を教えてください。

金泉:ユーザベースには「7つのルール」があります。①自由主義で行こう ②創造性がなければ意味がない ③ユーザーの理想から始める ④スピードで驚かす ⑤迷ったら挑戦する道を選ぶ ⑥渦中の友を助ける ⑦異能は才能 これに自分がフィットするか、考えてほしいですね。NewsPicksでいえば、専門分野に留まらない、閃きのある「越境者」に来てほしいです。閃きを生むには、専門ではない分野でも「おもしろがるセンス」が必要だと思います。

トヨタ自動車が「脱クルマ」を宣言する時代です。自動車メーカーの競合がアマゾンやアップルとなっている現在において、取材対象は、自動車だけではなく、テクノロジーにも広がっています。こうした異分野をつなげる越境者をNewsPicksは求めています。

――若手社会人に向けて、キャリア構築に関してアドバイスをいただけますか。

金泉:一貫して話しているのは、「好きなことを見つけてくれ」ということ。これは、シンプルだが、難しい。給料や合理性を優先して、想定していたことと違った場合、好きではないと乗り越えられないことも多いです。一方で、好きなことより、自分が必要とされることをやるほうがよい、という考え方もあります。

重要なのは自分の中で、ポートフォリオを組んで動くこと。自分が好きな分野、進みたい分野で自分よりもはるかに優れた人がいるとします。こんな人にはなれない、と思い方向転換をする必要があったとしても、自分の中の「好き」は残しておいたほうがいい。そして、あきらめずに道を探っていってほしいです。

金泉俊輔(かないずみ・しゅんすけ)

立教大学経済学部卒業後、扶桑社入社。「週刊SPA!」編集長、ウェブ版の「日刊SPA!」創刊編集長などを務めた後、2018年3月、ニューズピックスに移籍し、NewsPicks編集長に就任。

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