ハゲタカではない?!実に泥臭く実行する企業価値向上集団PEファンドの実情 ​

はじめに

​投資銀行・コンサルティングファームといったプロフェッショナルファームを卒業した猛者が集うと言われるプライベート・エクイティ・ファンド(以下PEファンドまたはPE)。

企業・事業体を買収し、せっせと価値向上に取り組んで、最後に別の企業・ファンドに売却するといったのが主たる事業プロセスですが、「会社を売買する」といったところから、ハゲタカを想起してしまう人もいるかもしれません。

また再生ファンドでは事業救済という意味合いもあり、会社の救世主とも捉えられることのある投資ファンド。実態はどちらなのでしょう。 ​ そもそもPEファンドは3つの顔を持つと呼ばれているのはご存知でしょうか?

企業価値向上者といった側面のみならず、事業投資家であり、またアセットマネジャーでもあります。謎に包まれているPEファンドですが、本コラムで明らかにしていきましょう。

どうぞお楽しみに。 ​ description ​​

ハゲタカでない?!銀行に代わる産業再編の核

以前、NHKで「ハゲタカ」というドラマが流行ったのですが、覚えている方いらっしゃいますでしょうか。映画化もされ、とても人気を博した真山仁の小説をモチーフにした作品です。

外資系投資ファンドであるホライズンインベストメントパートナーズ代表の鷲津政彦が、バブル崩壊後の日本で事業・アセットをひたすら買い叩く痛快なドラマで、役者・演出も素晴らしく、とても面白かったです。流行ったのが、私が転職したときで、とてもタイムリーだなと思った記憶があります。 ​ そこで鷲津は業績低迷し、融資が返済できなくなった旅館の主人から「ハゲタカ」と呼ばれます。旅館の債権を大手旅館チェーンに売却したのが、そう言われてしまったきっかけでした。その後主人は自殺し、復讐に燃える息子がIT企業を作って鷲津に逆襲する…というストーリーが展開します。 ​ ハゲタカ、新聞紙面でもよく賑わす言葉ですね。従業員を大リストラして、企業をバラバラに解体するような悪魔な存在。その代表格が投資ファンドだと勘違いされておりまして、日本ではなかなか悪名高い存在となってしまいました。

といいますのも、2004−2005年当時にアクティビスト(=モノ言う株主)と呼ばれる村上ファンドやスティールパートナーズが有名になり、彼らがリストラや事業売却を声高に言っていたので、そういったイメージが刷り込まれてしまったのではないか…と思っています。 ​ 一方アメリカでは、企業価値を向上させてくれるプレイヤーとして投資ファンドは一般的な存在です。「うちに買われるとハッピーになるよ」といったテレビコマーシャルを展開しているところまであります。 ​ PEファンドは、強圧的に企業にアプローチするわけではありません。実際は経営者との友好的対話を重視し、泥臭く投資先の企業価値向上に注力する、なかなかヘビーな職業です。 ​ そもそもコンサルティング自体もさほど一般的でなかった時代、こういった企業価値向上は銀行の役割でした。高度経済成長期は、例えば日本興業銀行といったところがリスクマネーを企業に注入し、産業を育ててきた側面があります。

お金だけではなく、経営人材を送り込んだり、合従連衡をリードしたり、文字通り新産業を作ってきたのです。 ​ しかし、バブル崩壊後銀行の地位は大きく低下しました。株式持分も5%以内に抑えられているというところもあり、こういった産業界の合従連衡は投資ファンドが担うようになってきております。

例えば昨今ニュースで聞くことの多いシャープ再生、台湾のメーカーである鴻海精密工業と、政府系投資ファンドである産業革新機構の一騎打ちになっていますが、後者はジャパンディスプレイを含むパネルメーカーとの再編を狙っており、まさにファンドの役割を果たそうとしています。 ​​

経営の総合格闘技!論理だけでは人は動かない




続きは会員登録後(1分)にご覧いただけます。
このコラムに関連した人気求人はこちら
date_range 2016-03-29

会員登録のお願い

限定募集情報に応募するためには、会員登録の後プロフィールを入力いただく必要があります。

追加記入のお願い

限定募集情報に応募するためには、追加でプロフィールを入力いただく必要があります。

プロフィールを入力
審査をお待ち下さい

現在、ご入力いただいたプロフィールを審査しております。申し訳ございませんが今しばらくお待ち下さい。

×
1分で無料会員登録