はじめに
自分の転職市場における価値を高めるためにコンサルファームへ転職される方が増加しています。特に数あるコンサルタントの募集の中でも、ITコンサルタントの採用ニーズが近年例を見ないほど高まっているそうです。
コンサルファームがITコンサルタントの採用を積極的に行う背景に何があるのでしょうか。そしてITコンサルタントとして入社するために必要なスキルとは何でしょうか。
今回は、コンサルファームへの転職支援を得意とし、月に10件程度のコンサルファーム採用決裁者の方とのアポイントも継続して行っているリクルートキャリア キャリアコンサルタント 村上氏にインタビューを実施し、現在のITコンサル業界の転職市場について語っていただきました。
どうぞご覧ください。
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増え続けるITコンサルタントの採用人数
- 本日はよろしくお願いします。最近ではIT業界の市場拡大が留まることを知りません。ITコンサルタントの募集は増えているのでしょうか。
増えていますね。ここ2、3年の増加傾向が特に顕著です。ただ、経験年数3年程度のアソシエイトクラスの人材採用はかなり進んでいる状況です。
そのため、現在は特にシニアコンサルタント、マネージャーなど一定の経験をお持ちの方を積極採用しているのがITコンサル業界の転職市場のトレンドではないかと思います。
- ここ2、3年で採用人数を増加させたのは何か背景があるのでしょうか。
大きく2つの背景があります。
1つは世界的なIT化の流れに合わせていくためです。
誰もが認識していることですが、現在はどの企業においてもITを活用しながら事業を進めていくことが求められます。様々なクライアントの要望に応えていくためにも社内にITスキルを持った人材を確保し、クライアントの事業課題にきめ細かく対応していく必要があるのです。
もう1つは少子高齢化により労働人口が減少しているという現実です。
どの企業でも少子高齢化によって労働人口が減少傾向にあるので、ITの力で業務の効率化を図りたいという考えがあります。そのためクライアントから、コンサルファームへITを用いて業務効率化を図りたいという案件依頼が絶えません。
これらの背景に加え、今は景気の良い状態が長く続いており、クライアントは事業拡大のためにITに投資するお金を持っている状態なので依頼が急増しているのです。
- 少子高齢化は今後深刻化していきますよね。
そのため、今後もITコンサルタントの案件は増加し続けるのではないかと思います。リーマンショックのような大恐慌が来たとしても、IT業界に関しては他の業界より景気の落ち込みが抑えられるかもしれないと感じています。
ITを武器にコンサルタントとしてのキャリアを積み上げる
- コンサル業界では戦略や会計コンサルなど様々な専門領域のコンサルタントがいます。戦略系のコンサルタントとITコンサルタントでは働き方にどのような違いがあるのでしょう。