はじめに
今回は、ITコンサルタントへの転職支援を得意とするリクルートキャリア キャリアコンサルタント 村上氏にインタビューを実施し、現在のITコンサル業界の転職市場について語っていただいています。
本コラムではITコンサルタントの選考と入社後のキャリアについて語っていただきました。
どうぞご覧ください。
各ファームの志望動機は重要ではない。大事なのは「なぜコンサルか」
- 近年は外資系から日系まで様々なITコンサルファームがありますよね。転職希望者はどのように転職先を選択されているのでしょうか。
外部から見ると一見似ているように感じますが、各々のファームが保有している案件の種類や社内での働き方は大きく違うことがあります。
そのため、面談をする際には各々のファームの内部事情を理解したうえで、転職希望者が目指す働き方に近づけるよう、おすすめする企業を選択してご提案しています。
- ということは、面談にて「この方はこの会社に入社しそうだな」という感覚が働いたりするのですね。
ある程度は予想しています。ですが、実際に面接に行ってみると会社の考え方と自分の考え方があまりマッチしなかった、ということも実はよくあります。
と言いますのも、自分の上司となるマネージング・ディレクターやパートナーがどのような方であるかによって、同じファームでもカラーが異なるということは多々あるので、実際に面接に進んで確認するようお伝えしています。
数あるコンサルファームの中からおすすめの企業を複数提案させて頂きますので、その中からご自身で気になる企業をいくつか併願して進めて頂き、最終的に自分の考え方と一番マッチする1社を選んで頂くのが一番ですね。
- 併願して進むということは、各ファームで志望動機を聞かれることもあるのでしょうか。
志望動機を確認する場合もございますが、選考でその点を重視しているということはないかと思います。
面接官としては、そこで合否の判断をするために聞いているということではなく、最後に複数あるコンサルファームの中から自分のファームへ入社することを決めてもらうために「どんな点が本人の重要視しているポイントなのか」という点を確認し、そこに関わる情報提供をするために聞いていることが多いです。
ただ、なぜコンサルタントを志望するのか、コンサルタントとしてどうキャリアを築いていきたいとお考えなのか、という点は非常に大事にされている印象です。
まずはActionを起こしてみることができる人が成長できる環境
- 村上さんは今まで多くの転職希望者のコンサルファームへの転職支援を行われてきました。実際に転職されてから活躍している人に共通している特徴はありますか。