インドスタートアップへの転職がチャンス?!活躍できる日本人の3大条件とは ~インドベンチャー体験記1~
2019/07/23
#異業界からITベンチャーに飛び込むには
#海外で働きたい

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<Profile>
段原亮治(だんばら・りょうじ)
Rebright Partners: Principal / DocsApp: General Manager - Japan
九州大学卒。在京テレビ局のIT関連部署及び新規事業等を担当後、メディア系ベンチャー企業の開発関連の子会社のCEO等を歴任。その後、インドのテクノロジーに衝撃を受けて、現地のスタートアップ「DocsApp」に転職。現在、インドを中心にアジア向け投資を行うベンチャーキャピタル「Rebright Partners」にて、投資関連業務及び日本企業との提携等を担当し、DocsApp等の現地スタートアップ支援を行っている。


初めまして。段原亮治と申します。元々は、インドでオンライン診療サービスを提供しているヘルスケア系スタートアップ「DocsApp」に勤務しており、現在はその会社に投資を行ったベンチャーキャピタル(VC)「Rebright Partners」にメインで所属していますので、インドのスタートアップを中と外の両方の視点から見てきたと自負しています。

「インドのスタートアップ」というと皆さんはどんなイメージを持っていますか。スタートアップといえば、シリコンバレーが有名ですが、インドも負けてはいません。特に、DocsAppがあるバンガロールはインド国内の投資が最も集まる都市であり、毎日のようにスタートアップが設立され、瞬く間に成長を遂げる企業も目立ち始めています。バンガロールが「インドのシリコンバレー」と呼ばれるのはそのためです。そのような熱気あふれるインドという国で、かつ、スタートアップで働くことについて第1回目はお伝えします。

description バンガロールは「インドのシリコンバレー」と呼ばれるが、昔からの街並みも残る

きっかけは、自らの逆オファー

数年以内に、インドのスタートアップで働くことは日本人にとって一つのオプションになると感じています。

そもそも自分自身がなぜインドのスタートアップを選んだかといえば、世界最先端のテクノロジーが次々と生まれている場所にどっぷり浸かれば、日本が抱えている問題の解決方法を見つけられるのではないかと思ったからです。インドは、開発途上国というイメージをお持ちの方がまだまだ多いようですが、そんな国だからこそ生まれる新たなサービスがあり、一部の領域では日本よりも先を行くサービスも存在しています。

例えば、病院が圧倒的に足りていないからこそオンライン診療が広まる、クレジットカードの保有率が低いからこそキャッシュレス決済が広まる。こういった現象を「リープ・フロッグ」と呼びますが、その最先端を突っ走っているのがまさにインドであり、そのド真ん中に飛び込んでみればきっと何か得られるはずだと確信して渡印しました。

きっかけは、2018年の春。インドの注目スタートアップが東京でピッチを行うイベントでした。友人に誘われて参加し、「これぞリープ・フロッグじゃないか!!」と衝撃を受けたこと、今でも鮮明に覚えています。既存の技術を越えて、最新技術が生まれることこそがイノベーションであり、インド国内のみならず世界を変えていくと確信しました。イベント後、ファウンダーたちと飲食をともにする間に、自分たちが世界を変えていくと意気投合。そして熱が冷めやらぬうちにインドを訪れました。目的は逆オファーです。イベントで特に気になった2社に自分が力になれることを伝え、結果そのうちの1社で働くことが決まったのです。細かい契約条件等は後回しにし、まずは現地で働くことにしました。

コラム作成者
Liiga編集部
Liigaは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。
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