sponsored by シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、製品の開発、設計、生産といった全工程を一元管理する「製品ライフサイクル管理(PLM:Product Lifecycle Management)」や、生産の計画や製造における工数管理など一連の生産プロセスを統合、自動化や無人化を進める「製造オペレーション管理(MOM:Manufacturing Operations Management)」などの分野のプロダクトにおいて、高い世界シェアを誇る。同社のサービス部は、日本国内の製造業のクライアント向けに、世界各国の事例を取り入れながら、同社製品の利用価値提案から、実装・導入まで幅広く支援している。グローバル展開する同社ではどのような経験ができるのか。とりわけ自動車業界の案件を数多く手掛けてきたサービス部の本部長と、その右腕としてプロジェクトに携わってきたマネージャーが語った。
大半が外国人メンバーのチームで、大規模プロジェクトを成功に導く
――グローバル展開していることによるシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアの強みは何でしょうか。
和歌山:豊富な知見を持つ海外のメンバーが手掛けたプロジェクトや成功事例を日本のビジネスにおいて応用できることです。自動車製造における工程の効率化および仕組みを構築するプロジェクトにおいては、日本のメンバーのみならず世界各国から招集されたメンバーも参画していました。
未来の自動車業界を支えるためのプロジェクトは大規模であり、規模が大きくなればなるほど、海外の事例が重要であり、それを上手く日本に取り入れ実現させるためには何が必要なのか、テンプレートを用いることでゼロから進めるよりも効率的に提案し実行することが可能です。
末廣:前職在籍時に、自動車業界プロジェクトのパートナーとして参画し、そこで和歌山と初めて出会いました。プロジェクトには2年間在籍し、参画したままの転職となりましたが、メーカーという立場でプロジェクトに携わると、自分にはない、また、日本にはない知見を持ったメンバーが各国にいて、日々協業しながら運営することに刺激を受けましたし、それが私たちの強みにも感じています。
和歌山:そのプロジェクトに参加していたメンバーのうち、数名が現在のサービス部の中核となっています。10年前から切磋琢磨しているメンバーが今のコアメンバーとなり、プロジェクトを牽引してくれているのは嬉しいことですね。
もともと、シーメンスは製造業として設立されましたが、いくつかのM&Aを繰り返すことによりソフトウェア領域に事業を拡大しています。その結果として「製造業をバーチャルにサポートしていく世界の実現」が可能となりました。
製造業とソフトウェアの両面から新たな視点で業界を牽引し、提供できるサービスが格段に増加したことによって、トータル・ソリューションを確実にし、製造業の効率化に寄与していると思います。
プロジェクト終了まで数年を要することも。「製造業の変革」にやりがいを感じる
――お二人が所属するサービス部の業務内容を教えてください。
和歌山:業務にかかわるすべてのデータを一元管理することで製造業の生産性を向上させ、収益の最大化をもたらすのがPLMですが、実際にPLMを運用できている企業は少数です。
運用できない理由として考えられるのは、ものづくりのプロセスが開発部門、設計部門、製造部門などに分かれていることです。そういった状況でPLM導入を目指すお客様に対し、シーメンスのソフトウェア製品を用いてソリューションを提案し、実装、導入までをサポートするのが我々サービス部の業務です。
末廣:例えばスマートフォンのアプリはダウンロードしたらその瞬間から使えますが、我々が扱っているソフトウェア製品は複雑で、使える状態になるまで時間がかかります。お客様固有の要件に合わせて設定し、使用方法の教育や導入後の支援が必要になるためです。
和歌山:大規模なプロジェクトであれば、プロジェクトの開始から本番稼働まで何年もの時間を必要とすることがあります。プロジェクトの内容は様々ですが、各お客様の製造に関わるシステムの全体像を把握し構築することが私たちに与えられた使命であり、このような動きが増えていくことで、製造業全体に変化をもたらし、新たな改革にも繋がると思います。
近年では、中国などのアジア地域は、人件費などの低コスト化を武器に製品を大量生産する「世界の工場」になりました。技術面でも猛烈な勢いで日本や欧米を追いかけています。
こういった状況下にある日本の製造業が世界で勝ち残っていくためには、PLMソフトウェアによるデータの一元管理によって生産性を上げて、収益を最大化させ、高品質かつ付加価値の高い、新たな市場を創出するような商品開発を進めることが重要です。弊社は、このような日本の製造業に変革を進める場面に携わることが可能ですし、難題であることは事実ですが、だからこそ、やりがいがあります。
顧客と自社の開発部門との橋渡し役として解決方法を模索、提案
――既存の仕組みを変えることは、コンサルティング会社でも可能だと思います。コンサルティング会社と決定的に違う点は何でしょうか。
和歌山:前述の自動車プロジェクトなど、お客様の要求が先進的で前例がない場合、既存の製品の機能では対応できないこともあります。このような場合、弊社の製品開発部門と連携しながら、必要な機能を新しく実装する必要があります。これはメーカーとして弊社のサービスだからこそできることで、ここが製品を持たないコンサルティング会社とは根本的に異なる点です。
――開発部門との連携は、自社内とはいえ簡単とは思えませんが。
和歌山:まず立ちはだかるのが、言葉の壁です。弊社は日本国内に開発拠点がないため、日本のお客様の要望を、アメリカやインド、中国、イギリスなどの開発担当者に伝え、製品の新たな機能として反映させる必要があります。
末廣:自動車の設計を担当しているお客様と、弊社の開発担当者では前提となる知識がまったく違います。開発担当者にお客様の要望を伝え、機能としてまとめあげていくのは、非常に手間と時間がかかります。
和歌山:我々サービス部が、前提知識のまったく異なる二者間を橋渡ししながら、汎用性がある機能を付加した新しいソリューションを創出していかなければなりません。
汎用性があれば、製造工程を一気通貫でサポートできるためです。結果として、実現すべき「絵」を描き、それを現実化することには、大きな喜びを感じます。これは、全世界に開発拠点を持って自社ソフトを開発して、ソリューションを提供しているシーメンスだからこそできることです。
――部分的な業務に適合するようにソフトウェアのカスタマイズを望むお客様もいます。汎用性があるソリューションを導入するのは難しいのではないですか。
末廣:確かに、カスタマイズしたソフトウェア導入を要望するお客様もいるため、葛藤はあります。しかし、お客様企業の部門間、例えば、弊社サービス部と交渉することが多いお客様のIT部門とソフトウェアを実際に使う部門とでは、ソフトウェアの使い勝手の認識に差がみられることがあります。
このような状況でお客様の業務全体を最適化することは難しいのですが、我々には、それを解決する様々な知見やソリューションが蓄積されています。それをどのように組み合わせれば、全体を最適化ができるか。それを常に考えながら、日々の業務に取り組んでいます。
このように我々が行っているのは非常に難易度が高い業務ですが、知的好奇心を大きくくすぐられる業務でもあります。身に付けた技術、産業に対する高い視座や深い知識で課題を解決するプロセスを体験できるのは、とても貴重だと思います。
――どういうキャリアパスを経験できますか。
末廣:専門性を重視する社員の比率が大きい弊社には、プロフェッショナル志向の社員をきちんと処遇する制度があります。管理職を経験しなければ、ポジションや給与が上がらない、ということはありません。
和歌山:もちろんマネジメントを志向する社員にとっても良い環境です。外資系企業らしいかもしれませんが、例えばマネージャーとしてチームの目標を達成すれば、それに見合う正当な評価を得ることができます。
お客様は多種多様、多くのチャンスが転がっている
――若手にも大きなビジネスに関わる機会はあるのでしょうか。
和歌山:自動車業界や電機・電子業界、食品業界など、弊社のお客様の業種業態は様々で、多種多様な業務に携わることができます。また、多様なプロジェクトが同時に進行しているため、手掛けてみたい業務が必ず見つかると思いますし、チャンスをつかんで世界で活躍したい人にとっては、最適な職場ではないでしょうか。
現在、全社的なビッグ・プロジェクトが立ち上がろうとしています。20~30歳代の若手にとっては、チャレンジングで刺激的な経験ができるチャンスですので、我こそはと思う方はぜひ当社に入社してプロジェクトに参加して欲しいですね。
末廣:和歌山が話したような環境の弊社では、好奇心が旺盛で、刻一刻と変わる状況を楽しめる人が活躍できると思います。このような環境で自身を成長させたい方にチャレンジいただけたら嬉しいですね。ぜひ世界中の我々の仲間とともに成長していきましょう。