「自分事としてプロジェクトの成果を体験できる」。戦略を描くだけでは味わえない喜びが、マネジメントソリューションズにはある
2020/03/27
#ポスト戦略コンサルの研究
#コンサルを出てやりたいことを見つける

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2005年の創業時から、圧倒的な支持を集めながら成長を続けてきたマネジメントソリューションズ。その躍進の秘密、同社のコアビジネスである、プロジェクトマネジメントの支援「PMO(Project Management Office)」が求められる背景、類似する業務と思われがちな戦略コンサルティングとの相違点は何か。同社取締役である後藤年成氏に聞いた。

〈Profile〉
後藤年成(ごとう・としなり)株式会社マネジメントソリューションズ 取締役 兼 執行役員 PMP
大学を卒業後、日本生命保険相互会社の情報システムグループ会社に入社して、プログラマーからキャリアをスタートし、同社にてシステムエンジニア、プロジェクトリーダーを経験。2002年に株式会社野村総合研究所(NRI)に入社し、PMOやプロジェクトマネージャーとして、様々なプロジェクトに従事。2007年にマネジメントソリューションズに参画し、おもに大規模プロジェクトにおけるPMO担当者として様々な業種のプロジェクトのマネジメント支援を実施。2010年12月に同社取締役CQO(chief quality officer)に就任。2015年11月より同社の台湾子会社であるMSOL-TWのCEOとして着任。2018年1月より再び株式会社マネジメントソリューションズ海外事業推進担当取締役に就任。

大手企業でも自社で完結できない国家的プロジェクトの諸問題を解決し成功に導くPMO

――御社の事業内容からお聞かせください。

後藤:一言で説明するなら、プロジェクトマネジメント(PM)に特化した企業です。プロジェクトを推進するうえで生じる諸問題を解決しながら成功へと導く、国内でも唯一無二の存在といっても過言ではありません。私たちは純粋にプロジェクトの成功という目的だけを見据えて活動しているため、クライアントから大きな支持を集めています。

開発部隊の一部としてのPMであれば、自社の利益を追求するあまり、クライアントの下に開発部隊を何百人も送り込んだり、アウトソースの委託を確保したいという思惑が見え隠れしたりするような提案を行うところもあります。

しかし、弊社は独立した存在として、クライアントにとって最適な提案を実施しています。プロジェクトの成功のために現場に入り込み、長年の経験の中で培ってきたナレッジを駆使しながら自ら手を動かします。多くの企業から信頼を集めた結果として、日本の今後の国力を左右するような大型プロジェクトに呼ばれることも多くなってきました。

――御社のようなプロにPMを依頼する企業が増えている背景について教えてください。

後藤:往々にして、大型プロジェクトを推進する大手企業ほど部署間の壁が厚く、隣の部署の人間が何をやっているかわからないものです。本来であれば社内の総力を結集すべきなのに、部署が違うと、直接話をしないでメールで済ませるなど、コミュニケーション不足に陥りがちです。そのような縦割り組織の中でうまく動けないクライアントでも、外部の独立性を生かしながら横断的にコミットしていきます。

また近年では、自動運転やAI、ビッグデータなど、大手企業であっても自社で完結できないような最先端の技術を用いたプロジェクトが増えています。今後もこうした複雑で難しいプロジェクトが増加していくのは間違いなく、複雑になればなるほど、様々なステークホルダーをまとめあげる必要があるため、私たちのような存在がさらに必要となるのは言うまでもありません。

しかも、日本の企業においては、“マネジメント=管理職”という考えが根強く浸透しています。課長になって初めて体験するという人も多いのですが、真の意味でプロジェクトをマネジメントできる人材の育成には時間がかかることから、日本の企業は常にマネジメント人材が不足している状況にあります。多くの企業で、1人のPMが複数のプロジェクトを担当していることはよくある話で、そういった意味で私たちのようなPMに寄り添いながら現場で実行支援を行う『「成果」を出すPMO』の存在に注目が集まっています。

――そもそも、後藤様が定義するPMの役割とはどのようなものなのでしょう。

後藤:私が考えるPMの定義は、プロジェクトメンバーの役割を明確にし、現場が動きやすいように業務量を測り、もっともプライオリティーの高いタスクにフォーカスできる環境を作ることです。そして外部との交渉では、「できないものはできない」とはっきり言って、ある種の防波堤になる必要があります。そのためにはプロジェクトの本質を見極めて、方針を明確にしなくてはなりません。

私たちの仕事の90%はコミュニケーションで構成されています。真意を綿密に伝えながら、組織を円滑に動かしていく感覚です。どのようにしたら当事者にうまく伝達できて、行動を促し、成果につながっていくかを考える。人を動かすには、メール一本では済まないのです。

「こういう風にやりたいです」、「難しければ手伝います」と、誠意を伝えていく必要がありますし、エンジニアたちのような専門家集団の声を拾って経営層に届けたり、反対に経営層の言葉を現場に伝えたりするようには、どういう言い方や伝え方をすればいいか。そういったある種の、翻訳作業の繰り返しです。

――人を動かすためのセオリーみたいなものは存在するのでしょうか。

後藤:原理原則や組織論のようなナレッジはありますが、それだけでは人や現場が動くわけではありません。まずは相手のバックグラウンドやモチベーションのベースを観察や会話の中から推測するところから始めます。

どういうアプローチをすればその人が動いてくれるかを考えるのです。例えば、ロジカルな数字を用いて話せば動く人もいれば、パッションに巻き込まれて動く人もいる。上司の上司から指示してもらわなければ動かない人もいます。

私たちは人を動かすことにフォーカスを当てているので、その人がどういうポイントで何をしたら動く人なのか分析して、逆算して周りを埋めていきながら動かしていきます。もちろん失敗もあります。勘や経験も必要です。でも弊社に蓄積されたナレッジを用いながら、相手と自分にあったやり方で成果にこだわり続けることで、必ず人は動きます。

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プロジェクト成功のため、クライアントとともに泥臭く人や組織を動かす

――問題解決のためにプロジェクトをマネジメントするというスタンスは、いわゆる戦略コンサルタントと共通するようにも見えますが。

後藤:明確な違いがあります。私たちはあくまで実行支援であって、多くのコンサルティングファームのようにプランニングを主としているわけではありません。問題解決策を提示するだけではなく、プロジェクトの成功のために現場に入り込み、クライアントと一緒に泥臭く人や組織を動かしていくという特徴があります。

この“一緒にやる”という感覚は重要で、そこから当事者意識と連帯感が生まれます。あくまでプロジェクトマネジメントは手段であって、目的は成果を出すこと。そこに対して、自分たちが何をできるかということを真摯(しんし)に考え行動しています。

戦略コンサルとの業務面での違いは、働く私たちのやりがいや面白味といった面にも大きな違いとして表れています。私自身、この仕事にすっかり魅了されてしまった一人として申し上げれば、このPM業務の最大の喜びは、お客さんに伴走して一緒に汗をかき、自分事としてプロジェクトの成果を体験できるという点にあります。

それは戦略を描くだけの仕事では絶対に味わうことができない感覚でしょう。自分の仕事の結果をしっかり見届けられるということがやはり大きく違いますね。もちろん、自分が一気通貫で計画から実行まで携わる仕事なので、やはり大きい責任はありますが、その分、やりがいも大きくなります。

――後藤様がPM業務に魅了されてしまった、そのきっかけを教えてください。

後藤:文系の学生でしたが、ちょうど当時はインターネットの黎明期を迎えていたためシステムエンジニアに興味を持ち、日本生命保険の関係会社に入社しました。念願かなってプログラミングの仕事に従事することができ、充実した日々を送っていました。そんな折、いわゆる“炎上プロジェクト”にアサインされたのです。

メンバー全員が夜遅くまで頑張っているにもかかわらず成果が出ないという状況が続いていました。ところがあるタイミングでプロジェクトマネージャーが変わり、あれよあれよという間に道が開けることに。その体験からPMに大きな可能性を感じるようになりました。

ちょうどその現場にIBMから出向していたマネージャーとの話からPMという世界を教えてもらい、この仕事を極めてみたいと思うようになりました。転職活動はPM職一本に絞り、念願かなって野村総合研究所(NRI)にPMポジションで入社しました。当初は慣れない業務に苦労しましたが、やがて自分の天職のように感じるようになりました。

結局、エンジニアは職人のようなもので、そういった仕事も魅力的ではあったのですが、職人を集めて成果を出していく戦略性の部分に非常に魅力を感じたのですね。例えるなら指揮者のようなもので、メンバー一人一人の“奏でる音”がぴったりハマる瞬間に喜びを感じました。

設立したばかりのマネジメントソリューションズに参画したのは、社長から「マネジメントの力で世界は変わる」というビジョンについて聞き、その理想に強く共感したからです。そのビジョンを実現できたら幸せだなと感じました。NRIは魅力的な会社でしたが、会社の看板で仕事をする余生にはあまり魅力を覚えられませんでした。

その看板を外して仕事をしたときに、自分の市場価値はどれくらいなのか、通用するのだろうかという思いから、飛び出してみようと考えたのですね。あれから12年、理想を追いかけながらここまで突き進んできました。

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膨大な研修と実践機会。自らの市場価値を高めるために会社を“使い倒す”

――お話をうかがう限り、あらゆるビジネスパーソンに必要な能力が鍛えられそうな環境にありますね。

後藤:マネジメントは社会人にとってのリベラルアーツで、一番大事なものでしょう。それに加えて、自分の専門性を身に付けることができたら、その人の市場価値は間違いなく高まります。そもそもマネジメントができる人ってすごく少ないのですね。これはあくまで感覚値ですが、弊社の採用面接でお会いする方の中で、本質的なマネジメントをやってきた人はわずか5%程度でしょう。

ここでいうマネジメント経験者とは、ただ管理職をやってきた人ではなく、専門家や技術者をうまくまとめる力を持った人のことです。どんなに素晴らしい専門家がいても、それをまとめる人がいなかったら成果につながらない。非常に重要な人材であり、今後ますます求められていきます。

――求める人材要件についてお聞かせください。

後藤:イメージとしては柔道の団体戦のようなものだと考えてください。チーム単位で動くことも多いですが、個人としてもチームとしても勝たなければなりません。各々が凛(りん)としたプロフェッショナルである必要があるので、自立自転して学び続けられる人が向いています。

社内では膨大な研修を用意していて、それこそ2日に1回は何かしらの研修をしているような状況です。内容はコミュニケーションからデザイン思考、ロジカルシンキングまで幅広く、さらに研修だけでなく、一人一人が得意分野を持って、それを教えあうような土壌を理想としています。自分たちが経験したナレッジを伝えていくと、教わる側も追体験ができて、弊社のDNAや文化が伝承され深まっていきます。

もちろん、学んだことを実践できる現場も数多く用意しています。教育機会を貪欲に活用して、現場に落とし込みながら自走するイメージでしょうか。会社を“使い倒し”ながら自分でPDCAを回して成長できる人材にとって最適な環境ですし、ご自身のキャリアにとって必ずプラスになります。

――今後のビジョンについてお聞かせください。

後藤:「Managementの力で、社会のHappinessに貢献する」という弊社のミッションを実現するために、まずは理念に共感できる仲間を集めていきたいと考えています。マネジメントは、小さい会社から政府機関に至るまでのあらゆる組織はもちろん、個人レベルで誰にとっても必要なリベラルアーツです。世の中で何か物事を動かそうとするときには、必ずマネジメントが必要になります。

理想論ですが、各々が100%の強みを発揮しながらつながっていって、それが大きな成果を生んでいけば、誰もが幸福な世界が作れるのではないか、あらゆる人とこの知識とスキルを共有し、生産性を高めてもらえれば、日本という国の発展に貢献できるのではないか。そんなマネジメントの大きな可能性を信じて、愚直に事業を進めていくつもりです。

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コラム作成者
Liiga編集部
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