未来の製造現場「インダストリー4.0」をグローバルで実現。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアでは何が身に付くか
2020/08/31
#海外で働きたい
#パワポ・プレゼンスキルを鍛える

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世界屈指のグローバル企業、シーメンス。そのソフトウェアを扱うシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアの業務内容は幅広く、顧客は全世界に及ぶ。今回は、エンジニアとしてのバックグラウンドを持ちながら、シーメンスに移ってきた若手メンバー3人に、同社で得られる経験について、徹底的に語っていただいた。

〈Profile〉
写真左/成澤友紀子(なりさわ・ゆきこ) 技術営業本部 設計ソリューション部
大学卒業後、メーカーなどを経て2018年6月にシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアに入社。これまでの経験を活かし、自動車、半導体、エレクトロニクス業界などへのPLM製品のプリセールス活動をすると共に、各地セミナーでの講演も実施。

同中/金瑜辰(きむ・ゆじん) プリセールス本部 DM&MOMソリューション 大学卒業後、システム設計開発会社で顧客のニーズに合わせた製造実行、設備保全、物流、保険、基幹システム等を開発、提供。その後、製造業向けに製造実行、在庫管理、設備保全システムのソリューションを提供する企業に転職。2019年1月にシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアに入社。

同右/小池史明(こいけ・ふみあき) プリセールス本部 シミュレーション 大学院修了後、重電メーカー入社。製鉄所の圧延設備のエンジニアリング業務に従事。その後、CD-adapco (現シーメンス) 入社。プリセールスエンジニアとして熱流体シミュレーションソフトウェアの販売活動を行う。


多くのソフトやシステムを単一プラットフォームで、グローバルに連携して使える

――携わっている業務内容を教えてください。

小池:様々な物理現象のシミュレーションをコンピュータ上で行える、「Simcenter™ STAR-CCM+™」というソフトウェアを扱っています。お客様は自動車業界を筆頭に、電機、重工、化学、航空宇宙、建機、エネルギーなどと幅広いです。

一般的にシミュレーションソフトウェアでは、物理現象の再現(シミュレーション)に特化しています。一方、「Simcenter STAR-CCM+」であれば、ひとつの環境、ひとつのファイルで同時に複数の物理現象が再現できる「マルチフィジックス」という機能を有していることが特長であり、強みでもあります。

私がシーメンスに入社したのは、偶然でした。当時勤めていた会社を、シーメンスが買収したからです。ただ結果として、扱える商品が圧倒的に増え、ソフトウェア同士の連携についても学べるようになりました。シーメンスで働いていなかったら、このような経験はできなかったかと思います。

成澤:実際の物理現象は複雑に絡み合っていますから、現場のニーズに即したソフトウェアと言えますよね。

:私は、製造現場をテクノロジーの力で見える化(デジタル化)することで、それまでアナログで属人的だったオペレーションや工数の管理を行う、各種ソフトウェア、システムを扱っています。いわゆる「DM(Digital Manufacturing)」「MOM(Manufacturing Operations Management)」や「MES(Manufacturing Execution System)」です。

いま携わっているシュークリームの製造工場を例に挙げれば、カスタードや生地づくりといった工程の他、シューにカスタードを装填する作業など、いくつかのオペレーションがあります。

それぞれの工程で、担当作業員が作業に必要な時間、作業員による作業時間の差異などを正確にデジタルで記録することで、工数管理を徹底できます。生産プロセスの最適化に活かすのはもちろん、トレーサビリティーが明確になるため、問題が生じたときにも対応しやすくなります。

私がシーメンスに転職した理由は、多くの製品を扱っている点に魅力を感じたからです。そしてそれらが、「自社製品」であることも大きかったですね。請負のITベンダーでは決して経験できない、自社製品を最適なかたちで組み合わせて、客先に自社のシステムとして提供するビジネスモデルは、他社にはないかと思います。

成澤:私は主にメーカーの設計部門がお客様になります。メーカーというと、例えば、自動車、工作機械、半導体・エレクトロニクスといった業種になります。私が扱っている製品は、CADデータを中心とした設計業務に関する各種情報を一元管理する「PDM(Product Data Management)」だけではなく、製品の企画開発段階から破棄に至るまでのライフサイクルを管理する「PLM(Product Life cycle Management)」をあわせて扱える点が強みです。

:お客様が現在使っているCADデータを、シーメンスのPDMやPLMで活用したい、といった依頼もあるんですか。

成澤:ありますね。弊社のPDM、PLMであれば、他ベンダーのCADとも連携できるからです。最近は、CADソフトの管理の提案と共にPLMシステムの導入による業務の効率化を提案する業務の方が多いと感じています。

小池:いま紹介した各部署が扱う様々なソフトウェアやシステムを、単一プラットフォームで、そしてグローバルレベルで全て連携して使える点も、シーメンスの強みだと感じています。

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どうすれば課題を解決できるか…「提案力」を磨く日々

――プロジェクトを遂行するうえで、重要なのは何でしょうか。

小池:営業と技術の中間的な役割を持つプリセールスに必要なのは、「提案力」に尽きます。弊社の製品を使えば、お客様が抱えている課題を解決できることをいかに分かりやすく伝えるかが重要になってきます。

たとえば、ガスタービンでは、熱・流体・燃焼・燃料の噴射・熱による変形など、複雑な物理現象が同時に発生するため、「マルチフィジックス」が苦手なソフトウェアでは、複雑で手間のかかるワークフローを整えないと正確なシミュレーションができていないかもしれません。

弊社のソフトウェアを導入すれば、より忠実にシミュレーションできることを、言葉だけでなく、資料や実際の導入事例を紹介することで、ご納得いただき、成約に繋げます。

:小池と同じく、生産工程の見える化によるメリットや、生産工程の管理が容易になることについて、導入事例を紹介したり、実際にデモを行うなどして伝えるのが仕事なので、お客様の立場に立つことが必要です。私の部署では、システムを導入(実装)する業務も担っているため、お客様と継続して連携する必要が出てきます。

――顧客に最適な提案や課題解決をするためには、様々な苦労があるのではないですか。

小池:部署のメンバーと情報交換はしますが、客先に行くのは、私とセールスの2人の場合が大半です。そのため課題のヒアリングはもちろん、弊社の製品で解決できるのか、さらには、どのような提案を行えば、お客様は納得するのか。資料づくりやプレゼンテーションの方法、進め方なども含め、ひとりで検討する業務が多く、苦労も多いです。

ですが、その分、裁量も大きく、やりがいがあります。成約に至った際の喜びも大きいですね。

:私も小池と同じく、契約が決まり、結果としてお客様の課題解決に貢献できたときにやりがいを感じています。ただ、他のやりがいもあります。小池とは対照的に、チームで仕事を進める点です。

MOMは、複数のソフトウェアが集まったシステムのため、各ソフトウェアのエキスパートが集まり、皆でアイデアを出します。どのようなシステムを構成すれば、お客様の課題解決に貢献できるのか、どのような資料やプレゼンテーションを準備するのが最適かということを、私ひとりではなく、チームのメンバーが、議論して進めていくのですが、そのフローが私には合っていると感じます。

成澤:ひとつの案件が決まるまで時間もかかりそうですね。

:ええ。たとえば今のプロジェクトは2019年の5月ごろから始まり、実際の導入は2021年の10月の予定ですから、2年半のプロジェクトになります。

グローバルな研修や事例交換で、最新の知見を身に付ける

――シーメンスに入って身に付いたと感じるスキルを教えてください。

:まずは「英語力」ですね。前職が日系企業だったこともあり、普段の業務で英語を使うことは、ほとんどありませんでした。それが一転、弊社では各国のメンバーとのやり取りが多いため、日常業務で英語を使います。日常業務だけでなく、研修や事例交換などの取り組みもグローバルレベルで頻繁に行われているため、否が応でも、英語に触れる機会があります。

私の場合、受講しているソフトウェアの知識を学ぶトレーニングは、世界各地で開催されるため、現地まで出張して受ける必要があります。実際、入社して1年の間に、中国、マレーシア、韓国に行きました。現地でソフトウェアを導入している客先を見学できる場合もあるので、グローバルにおける最新情報を感じることができます。

成澤:金とは対照的に、私はトレーニングで海外に行ったことはないですし、頻度も少ないかもしれません。各製品に長けた各国に点在する社員に分からないことをオンライン上で聞けることや、最新情報をインプットできる環境が整っているからかもしれません。

もちろん、各国メンバーとのやり取りには英語を使うため、英語力は必要です。必要な方は英語研修を受けることもできますし、他にもビジネススキル研修を受けることもできます。各人が自分に合った学びや、情報収集できる環境が整っているのもシーメンスの特長であり、魅力でもあると感じています。

小池:ワークショップも、グローバルで頻繁に開催されています。私の担当するソフトウェアでは、物理現象ごとに定期的に開催されています。実際、私も参加するために、実際、私も参加するために、年に一度は海外に出張しています。

ワークショップは、単なるトレーニングではありません。ヨーロッパ、アメリカ、中国、韓国、そして日本といった世界各国から集まったメンバーが、自国の事例を紹介し、ディスカッションする場でもあるからです。そして、このワークショップで、これまで知らなかった、最新の導入事例を知ることも多いです。日本での事例が、海外ではまだ起きていない場合も当然あります。

:前職では提案業務はほとんどしていなかったため、入社してからは、先輩の提案書を参考にしたり、日々の提案でトライ・アンド・エラーを繰り返しながらブラッシュアップして、スキルを高めています。

また私の部署では、週に一度定例会を開催し、お客様への提案のフィードバックを共有する場があるため、そちらでの学びも大きいです。

小池:金と同じく、私も先輩の成功事例を参考にしたり、客先に訪問する際に同行させてもらうなどして、提案スキルを磨いてきました。

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学ぶことが多すぎて、退屈することがない

――今後の展望やキャリアパスについて聞かせてください。

成澤:シーメンスは多種多様な製品を揃えているだけでなく、やる気さえあれば、それらの製品について誰もが学べる環境が整っています。さらに学習し興味を持ったら、ジョブチェンジをすることも可能です。私が小池の部署に移りシミュレーションソフトを扱う。逆に、小池が私のようにPLM製品を扱う、といった具合です。

小池:つまりシーメンスでは、扱う製品もキャリアパスも、各人が自由に選ぶことができます。当面の展望としては、いま携わっているソフトウェアに関連した技術を身に付けることが目標です。

そのことが結果として、より多くのお客様の課題解決に応えられるプリセールスに成長すると考えているからです。お客様が抱えられている課題にその場で即答できるような、そんなビジネスパーソンに成長したいですね。

:私も小池と同じく、まずはより多くのソフトウェアの知識を身に付け、お客様に最適なソリューションが構築できるよう、努力を続けます。

成澤:成澤:シーメンスにいると、学ぶことが多すぎて、退屈しないんですよね。ですからグローバルレベルの、様々な製品の知識を身に付けたい人や、ものづくり、製造業を支援する業務に携わりたい人であれば、どこの部署で働いても、やりがいを持って仕事に取り組めると思います。

シーメンスが思い描く未来の製造現場である「インダストリー4.0」や、デジタルツインを実現していくソリューションを、グローバルレベルで次々と取り揃えていく。かつ、自身がメーカーでもある。これらが整った企業は、他にはないと感じています。

BtoBビジネスのため、正直、一般ユーザーへの知名度は高くありません。しかしお客様は、グローバルで活動する大企業ばかりです。そのようなお客様に、ソリューションによっては数億円もする自社製のシステムを導入する。その結果、お客様が抱えていた課題解決を実現する。やりがいはもちろん、スケールの大きなビジネスを経験できることも、シーメンスならではだと思います。

そのような環境に身を置くことで、ビジネスパーソンとして着実に成長していくのだと思います。

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コラム作成者
Liiga編集部
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