「プライベートと仕事の両立ができる環境」。女性エンジニアが実現できた働き方
2021/02/01

sponsored by シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア

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在宅勤務をしているエンジニア3人にオンラインで語ってもらった

バリバリ働くなら子どもは産めない。家庭を充実させたいなら仕事はセーブする。仕事と家庭の二者択一を迫られる女性は多いかもしれない。シーメンスでは、女性のエンジニアが出産を経験した後でも、第一線で活躍することが可能だという。製品ライフサイクル管理(PLM)などのソフトウエアプロダクトで高い世界シェアを誇るシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアでエンジニアとして働く3人の女性に、社風や働きやすさなどについて、率直に語ってもらった。

〈Profile〉
写真右上/島村絢子(しまむら・あやこ)
プリセールス本部 DM&MOMソリューション
専門学校を卒業後、プログラマーとして就職し、3D CADソフトウエアの開発や、PLMシステムにおけるデータの管理、運用保守や提案、導入プロジェクトを経験。2016年にシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアに転職し、自動車や航空業界のクライアントを中心としたTeamcenterのプリセールス活動を担当。18年11月から1年強の育休・産休を取得。
写真左下/生田目春香(なまため・はるか)
サービス本部 プロフェッショナル・サービス部
大学院で素粒子理論を専攻し、11年にPLM製品の販売代理店に就職。Teamcenterのプリセールスやシステム導入プロジェクト、保守など幅広く担当。その後、競合製品を扱う会社に転職。プリセールスを2年経験した後、18年5月にシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアに入社。現在はPLM製品導入プロジェクトのコンサルタントとして活動。
写真左上/香取真奈(かとり・まな)
カスタマー・サポート本部 シミュレーション1D
大学院修了後、LMS Japan株式会社(現シーメンス)に入社。1年間プリセールスを経験した後、2年目にサポートエンジニアとして異動。主にモデルベース開発アプリケーションのサポート業務や各種トレーニングコースの作成、および講師としての業務に従事。17年の5月から18年4月までと、19年の5月から20年の6月まで、産休・育休を取得。

「間を空けずに産み、手がかかる期間を短く」。自らのライフプランを実現

――島村さんと香取さんは、産休・育休をとられた経験があるとうかがっています。

島村:はい。18年の11月から20年の2月までとっていました。

香取:2月復帰ですか。珍しいですね。4月に保育園に入れて、4月に復帰というパターンが多いのかなと思っていました。

島村:子どもが1月生まれで、ゼロ歳の10月から保育園を探し始めました。本当は産後1年経った20年1月に復帰したかったのですが、保育園に空きが出なくて。2月にたまたま希望の保育園に空きが出たので、そこで復帰しました。

生田目:保育園探しというのは、そういう感じなのですね。私はまだ子どもがいませんが、勉強になります。

香取:私は2回産休・育休を取っていて、1回目が17年の5月から翌年4月まで、次が19年の5月くらいから翌年の4月まで、の予定でした。それが新型コロナウイルスの感染拡大で保育園が休園してしまって。結局、復帰できたのは20年6月でしたね。

――1人目を出産されて復帰後、1年くらいでまた産休に入られたのですね。

香取:ライフプランとして、短期間に産んで、育てて、早めにまたバリバリ働きたかったのです。間をあけずに産めば、手がかかる期間も短く終わる。そう考えていたので、20代のうちに働いて、30歳で1人目を産みました。通常そんなにプラン通りにはいかないものだと思うので、私はラッキーだったのかもしれませんね。

出産、育児、本人の体調…プライベートを尊重し合える環境

――産休・育休が取りづらい雰囲気はありませんでしたか。

島村:特にないですね。休み明けもやりづらいことはなく、前より忙しく働いています。チームメンバーがこちらの事情を考慮してくれて、あまり時間に縛られない仕事を担当させてくれているので、子ども関係の休みも取りやすいです。

香取:私も産休・育休が取りづらいとは思いませんでした。でも、復帰してからしばらく、保育園で子どもが病気になることが続きました。その時期を乗り越えたら、ある程度リズムをつかんで働けます。

当時の上司は「復帰してすぐは、子どもは病気をたくさんするだろうから」と理解していてアドバイスをくれたり、拘束時間の短い仕事を割り当ててくれたりしました。私の所属する部門には出産を経験している女性が何人かいたので、フォローしてくれます。そもそも当社には、子どもの有無にかかわらず、個人の事情を考慮する文化があるなと感じます。

生田目:私もそう感じます。マネージャーも「子どもの授業参観があるから休む」とか「体調が悪いから休む」ということを、お客様とメンバーに伝えて調整するので、こちらも言い出しづらくありません。

香取:男性も「子どもを保育園に送ってから出社します」や「子どもが熱を出したので帰ります」と普通に言います。子ども関連以外でも、本人の体調不良や親の介護など、さまざまな事情があるので、みんなが考慮してくれる。自分のプライベートを尊重してもらえるので、相手のプライベートも尊重しようと思えます。

生田目:前職が昔ながらの会社で、私生活を犠牲にして仕事をするのがよしとされていました。エンジニアとしてやっていくなら、家族団らんの時間なんて取れないのが当たり前、という心理的な圧力がありました。ですので、当社に転職してとても安心しました。自分の生活を大事にするのは、悪いことではないのだなと。おふたりのお話を聞いていて、私も子どもを持てるかもしれない、と思い始めました。

島村:生田目さんの発言を聞いて、3年前くらいの自分に接しているような気持ちになりました。私も当社に転職して、初めて子どもを持とうと思えたのですよ。

生田目:本当ですか。ほっとしました。当社には産休・育休から復帰してきて、エンジニアとしてバリバリ活躍されている女性が何人もいるので、心強いです。

香取:私は業務の関係上、フランスやベルギーのメンバーとやり取りすることも多いです。彼らは、みんな家庭を大事にしているし、仕事で忙しいのは自慢じゃないと思っている。そうした価値観をもつ人たちと一緒に仕事していると、自ずとプライベートを尊重するようになります。

逃げ道がない状態で、製品を使っている人と向き合ったから多くを学べた

――シーメンスだからこそ挑戦できたことや、今挑戦していることはありますか。

生田目:年次に縛られたり、組織の枠にはめられたりすることがないですよね。できることはきちんと任せてくれます。転職して、PLM導入を目指すお客様に対し、シーメンスのソフトウエア製品を用いてソリューションを提案し、実装、導入までをサポートするプロフェッショナル・サービス部に配属されてから、わりとすぐにお客様対応も任せてもらえました。前職では、どんなに頑張ってもお客様が見ているのは上司でしたが、今は私自身を評価していただけ、信頼してくださったり、感謝の言葉を頂戴できたりする。すごくやりがいを感じます。

また、壁にぶつかったときは周囲に伝えれば助けてもらえるので、チャレンジしやすいです。自らの見解を提案すると、任せてもらえる。前職ではそんなふうに積極的に提案したことがなかったので、環境によって仕事の進め方も変わるのだと感じます。

現在担当している製品だけでなく、隣接領域のプロダクトも手掛けて、さらに自由にアプリケーションを組めるようになりたいと考えています。また、もう少し上流の要件定義のスキルも磨きたいです。

香取:私は新卒入社なので、他社との比較はできませんが、任せてくれる風土はあると感じます。産休に入る前は、1人で大手の自動車会社を担当していました。入社2年目の若手社員にぽんと任せてくれたのは、今から考えるとすごいなと思います。

大変だろうとは思っていましたが、やっぱり予想以上にハードでしたね。週3回くらい出張して、お客様の話を聞いて、トラブルを解決し、プロダクト導入のトレーニングなどをしていました。その結果、私一人の功績ではなくたくさんの人の協力によって、2年担当している間にライセンスの本数が倍増し、当社のプロダクトを一番多く使っている会社になりました。

週3回の出張は、時間の制限なく働ける時期だったからできたことです。私は出産までに、一度休んでもまたバリバリ働けるくらい力をつけたいと思っていたので、自らこの案件に飛び込みました。自信がもてるくらいの経験は、存分に積めたかなと思います。1人で、逃げ道がない状態で、実際に製品を使っている人と向き合ったからこそ学べたことがたくさんありました。

お客様との距離感にも苦労しました。技術的に裏付けがある論理も重要ですが、お客様の要望に耳を傾けて、感情を理解するのも重要です。お客様の思いをくみ取れずに雰囲気が悪いままプロジェクトを進めてもいい結果を得られません。

島村:私も妊娠前は、よく出張をしていました。営業と技術の中間的な役割を持つプリセールスとして地方のお客様のところまで製品を紹介しに行っていました。

出産後はなかなか出張できなくなりましたが、新製品の紹介を任せてもらうなど、出産前とは違うチャレンジをさせてもらっています。新型コロナが広まってからは、お客様ともウェブ会議が可能になり、地方のお客様にも直接提案できるようになりました。仕事内容として出産前と同じことができていて、それに加えて新しい製品の販売にも挑戦できているのがうれしいです。

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テレワークの推進によって、子育てをしているビジネスパーソンも働きやすくなる

在宅勤務が進み、プロジェクトが佳境でも、健康的な生活

香取:テレワークの推進は、子育て中のビジネスパーソンにとってすごく助かります。通常の働き方だと「子どもがいるから」と制限がかかるところも、在宅勤務になれば他の人と変わらなく仕事ができます。

島村:通勤時間がなくなったのは、すごくありがたいですよね。その分、仕事にあてられます。

生田目:私もテレワークで助かっています。プロジェクトが佳境に入ると、やはり夜遅くまで会社で働かなきゃいけなくて、体力的にきついことがありました。でも、自宅で働けるようになってゆとりが生まれ、健康的な生活を送ることができています。私は思いつかないですが、みなさん、何か在宅勤務になって感じた不便はありますか。

香取:メリットがデメリットを上回りすぎて、私も思いつかないですね。

生田目:メンバーに話しかけるのも、オンラインで充分です。質問したらすぐ返事が来ますし、画面共有しながら話せばそばで話しかけているのと一緒です。打ち合わせのための会議室を探さなくていい分、むしろ楽になったかもしれません。

島村:私たちの部署では、プリセールスの段階で、お客様に提供する環境をクラウド上に構築しています。ですので、PoC(Proof of Concept:概念実証)では、オンラインでお客様に製品を試していただき、私達もオンラインでそれをサポートできる状態にして仕事を進めています。すごく便利ですよ。

香取:私が担当していた製品のトレーニングも、以前は講堂のようなところに何十人という参加者を集めて実施していました。現在は、講師が数人に対してオンライン講義をする形式に変わっています。

なぜ数人かというと、オンラインで多数を相手にすると、内容についていけない人が出てくる可能性があるからです。

最近では、入門講座の動画をアップしました。動画なら、自分のペースで巻き戻して見ることもできますし、理解度も上がると考えられます。

女性が働きやすい環境を整備することで、結果的に、さまざまな事情を抱える社員が働きやすくなります。当社は、これを実現しています。満足できる働き方を実践して、キャリアを構築できる当社で、仲間として一緒に働いてくれる方をお待ちしています。

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女性が働きやすい環境を整えることで、結果的に、さまざまな事情を抱える社員が働きやすくなる
コラム作成者
Liiga編集部
Liigaは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。