はじめに
前編ではMBA受験の最初の難関であるGMAT,TOEFLの対策を伺いました。 後編では、国立大学の二次試験とも言うべきエッセイの対策が具体的に記載してあります。ぜひご覧ください。 前回の記事:プロジェクト炎上で予備校にほとんど通えなかった~MBA私費留学合格体験記|前編
エッセイ対策は自己分析だけで3か月かかった
-エッセイの作成はどのように行われたのでしょうか?
エッセイ作成と面接対策は、GMAT予備校から紹介された日本人エッセイカウンセラーの方と一緒に行いました。MBAのエッセイは突き詰めると、「あなたはどんな人間なの?」「何を達成したいの?」「それをするのに何でMBA、何でうちの学校なの?」という問いに集約されると考えますが、これを深いレベルでやろうとするととっても難しいです。
僕の場合、そもそも自分が何者なのか、という問いを掛けられた時に、「何となくそれっぽいことは言えるかもしれないけど、それは本当だろうか。」という状況で、それを曖昧にしたまま、たとえトップスクールに受かっても結局キャリア迷子になるな、と思ったので、色々なカウンラーの方とお話しした上で、日本語でじっくりこういう問いに対して議論できると方とにお願いしました。
自己分析一つとっても、幼少期からさかのぼって本当に一つ一つの行動や習慣をじっくりと振り返っていきながら、自分がどんなことを重んじる人間なのか考えるのですが、これは本当に辛かったです。悪い思い出も含めて過去の自分の行動を振り返るだけでも相当な精神力を使うのですが、これにカウンセラーと話し合い、フィードバック、ダメ出しをもらうプロセスが加わるとマジで半端なく疲弊します。
結局、自分は最初の自己分析の部分で3カ月、いわゆるキャリアゴールが出てくるまでさらに3カ月弱、そこから学校選びとスクールビジットに1カ月、最終的なエッセイを納得いくまで書き上げるまでさらに2カ月強を要しました。
エッセイに対しては、お題に対してネタ出しを行い、それに自分が重要だと思うことにちゃんと根ざしているかの観点や学校の質問の意図に沿っているかの観点からフィードバックをもらいました。1エッセイのお題あたり、50通以上はメールのやり取りを行った記憶があります。
一般的にUSのビジネススクールは9月から10月に1st Round、年末から1月にかけて2nd Round、3月から4月にかけて3rd Roundと3つRoundがあり、同じくらいのTOEFL/GMAT得点とエッセイのクオリティであれば早く出願する方が有利だと言われています。
出願年の4月の時点で一応GMATは700点を超えていたので、「1st RoundでUSトップスクールに絶対出願する!」と固く考えていましたが、実際にエッセイ対策を行っていくとその目論見は大幅に崩れましたね。というかUSスクールほとんど出願しませんでした。(編集注: 一般にヨーロッパのビジネススクールはUSと異なるラウンド形式を取っていることが多く、出願チャンスも3回以上あるケースが多い)。
-大手予備校と小規模な予備校に通うことで違いはありますか?