これから社会に実装される“未来のテクノロジー”まで熟知している私たちにしかできないことを
2021/04/16

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世界でも有数の電機メーカーとして知られる日本電気(NEC)が、DX戦略コンサルティングに本格的に進出している。ビジネス感度の高いLiiga読者でも、まだこの事実を知らない方は多いのではないだろうか。NECがDXコンサルを始めた理由やその背景、そして他の一般的なコンサルファームとの決定的な違いとは。DX戦略コンサルティング事業部のトップである桃谷英樹氏にその真意を語ってもらった。

〈Profile〉
桃谷 英樹(ももたに・えいき)
NEC デジタルビジネスプラットフォームユニット
DX戦略コンサルティング事業部 マネージング・エグゼクティブ
外資戦略コンサルティングファームなどでリーダー(パートナー)、マネージング・ディレクターを歴任。その他、事業会社でマーケティングや新規事業立ち上げに従事。理学博士、CAL1(認定)アジャイル・リーダー。デジタル変革支援をコンサルティング、デザイン、アナリティクス、デベロップ、アジャイルを組み合わせて推進している。これまでに450 以上の戦略コンサルティングプロジェクトの責任者を経験。

事業会社とコンサル会社。2つの側面を持つことで、唯一無二の存在に

NECの提供するDXコンサルティングの概要について教えてください。

クライアント企業や行政における数年後のあるべき姿と、そこに至るまでのロードマップを描く。そしてNECおよび外部連携を含む幅広くかつ最先端の技術力を駆使して、変革とその成長や更新に貢献し続ける。DX戦略策定から、事業の実践とテクノロジー実装フェーズまで一貫して支援できることが最大の特徴だといえるでしょう。

ご存じの通り、NECは元々テクノロジーに強みを持つ事業会社です。生体認証の技術やブロックチェーン、量子コンピューティングの領域では世界でもトップクラス。さらには現時点での最新技術のみならず、今後開発されるであろう未来の技術まで視野に入れてクライアントを変革することができます。

事業会社とコンサル会社。そしてビジネスとテクノロジー。一見対極にあるような2つの側面を有していることが、他のコンサルティングファームとの差異化ポイントになると考えています。

【DX戦略策定メソドロジー全体像】 description

コンサルティング会社としては後発だと思いますが、この領域に進出した理由をお聞かせください。

2点あります。1つはNECの変革です。当社はこの5~6年は比較的順調に成長してきていますが、それ以前に10年間ほど停滞していた時期がありました。

20世紀のNECは、世の中で最も多くパソコンや携帯電話を販売していた会社です。ところがその蓄積やケイパビリティーを生かしきれなかったんですね。端的にいうと、日本の多くの事業会社がそうであるように、プロダクトアウトのスタンスだったわけです。

新しい技術を開発しました、良いプロダクトができましたということで世に出していく。歴史と実績もある企業なのでそれで売れていたのですが、世の中の変化に伴いこのやり方では継続的に成長できないことが分かってきた。これからはもっとお客様の視点に立って、お客様の成功に貢献するためにテクノロジーを活用していく必要があると判断したのだと思います。

停滞期間は、過去の成功体験から抜け出せていなかったわけですね。

おっしゃる通りですが、私としては、その停滞経験とそこからの変革をポジティブに受け止めています。1899年の創業で、100年以上の歴史を持つ非常に日本的な企業が、わずか数年でここまで大きく変われたわけですから。NEC自体が身をもって体験した失敗と改革のプロセスも、日本企業に変革を起こすための大きな武器になると考えています。

もう一つの理由とはどういった点でしょうか?

シンプルに、NECの顧客、つまり日本の多くの企業、そして社会(行政を含む)がデジタルを活用した変革を必要としているということです。これまでも既存顧客からご相談は受けていましたが、十分には応えきれていなかった。ですから、我々がDXコンサルの領域に踏み出して間もないにもかかわらず、その支援機会は非常にたくさんあります。

日本企業で抜本的な改革を実現することは簡単ではありませんが、NECの持つアセットと自己改革の経験をベースに、あらゆるクライアントの期待に応えられる存在になっていきたいですね。

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20年後の未来から、現在の打ち手を逆算する

日本企業が変革を起こしづらい要因はどこにあるのでしょうか?

個々の役割や評価基準が明確になっていないからではないでしょうか。逆に言うと、「会社を良くするためにみんなで頑張っていきましょう」という表面的な美しい言葉に甘えてしまっている。グローバル企業のような100%の契約社会にする必要はないと思いますが、誰が何の役割を担い、どういうKPIで評価されるのかを明示することは非常に重要です。

その上で、縦割りの風土を打破し、お互いにリスペクトしあえる関係性を築いていく。正直にお話しするとNECもまだ改革の途上ではありますが、当初想像していた以上のスピードで変わりつつあります。この変化を中で体感していただくことも、若い方々のキャリアにとっては貴重な時間になるでしょう。ここで経験を積んでプロモーションを目指してもらってもいいですし、次のキャリアへのステップアップに生かしていただいても構いません。NECのコンサル部門に参画するなら、まさに今がベストなタイミングだと思います。

具体的なプロジェクト事例についても教えてください。

共有できる事例についていくつか当社のHPにも記事を掲載していますので、そちらもご覧ください。現在進行形のプロジェクトでは、たとえばある業界のリーディングカンパニーがこのままでは将来たちいかない、その危機感をもった経営の方からの依頼にもとづいた大きな変革の支援をおこなっています。

NECはテクノロジーをベースとした事業会社という側面も持っているので、これから社会に実装されるであろう未来の技術についての知見も蓄積されています。20年後ぐらいの将来像からバックキャストして、今何を変革すべきかを検討する。コンサルタントだけでなくテクノロジーのメンバーも入ってお客様と議論しながら、クライアントの事業や働き方の将来像と、改革に向けたロードマップを描いています。非常に今のNECらしいプロジェクトですね。

未来の社会や技術はどのように変わっていくのでしょうか?

多くの人がそう考えているとは思いますが、時間の使い方や体験の仕方がかなり柔軟になっていくでしょう。この数年もてはやされてきたシェアビジネスやサブスクリプションモデルに限らず、人・物・事・お金・時間がとても自由に使えるようになる。だとすると、今までのルールや仕組みによって成り立っているビジネスは成立しなくなります。まさに今進めている最中なので具体的なことを言えず申し訳ないのですが、そうした時代に向けてどう変わっていくべきか、そのための具体的な構えについて多数のお客様と検討しています。

NECは政府や行政向けのプロジェクトも多いので、テクノロジーによって社会構造やインフラがどう変化していくかをリアリティーとリアルタイム性を持って実感することもできます。会社と社会、というと言葉遊びのようですが、双方にアプローチしながら未来に貢献できることも、当社の魅力と言っていいでしょう。

今後はグローバル展開にも注力するとお聞きしました。

日本企業がこれから継続的に成長しようと思うと、海外への進出は欠かせません。そうしたニーズにも対応できるよう準備を進めているところです。私は外資系のファームに在籍していた期間も長く、当時から海外とのやり取りも多くありました。ただ、やはり日本に本社があるクライアントの海外進出をサポートする方がダイナミックさは感じますね。さらに日本企業以外のお客様の支援も進めています。

NECのテクノロジーはグローバルです。AIもブロックチェーンも、量子コンピューティング、5Gや6Gのネットワーク技術など、その他も。NECのグローバル展開は必ず成功すると確信しています。

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挑戦するタイミングに早いも遅いもない。これからの人生を決められるのは、自分自身しかいないのだから

グローバル展開以外にも注力していく領域があれば教えてください。

個別のプロジェクトに加えて、より多くのお客様がオープンにさまざまな技術を活用できるプラットフォームの提供にも力を入れています。2020年7月にリリースした「NECデジタルプラットフォーム」は、DXに必要な生体認証やAI、IoT、セキュリティー、クラウドなどで構成されています。これによって、今まで以上に迅速なDX推進が可能となりました。データ関連も強化しており、膨大なデータを分析、活用し続けることで、新サービスの創造やオペレーションの価値、効率をアップデートし続けることに貢献し続けます。

消費者や生活者のニーズが多様化し続けている現代においては、個、体験の文脈それぞれについて、one to oneでのマーケティングを実現することが重要です。そのためには、お客様やお客様のお客様、サプライヤーといった数多くのプレーヤーが膨大なデータを効果的に活用できる仕組みが必要になる。テクノロジーに強みを持つNECだからこそ、こうしたプラットフォームを提供できるのだと考えています。

そうした未来を実現するために、どのような人材を求めているのでしょうか。

まず大きくは、自分の成長やビジネスの成功だけでなく、その先にあるクライアントや社会の変革に意欲を燃やせる人であること。目の前の利益に固執する人は、NECには向いていません。このプロジェクトを実現すれば、誰にどんな価値を提供できるのか。本質的なところを常に自ら問い続けることが重要ですし、それを楽しいと思える方に来ていただければうれしいですね。

もう一つは、幅広い事柄への興味関心や好奇心を持っていること。経営課題を解決するためには、クライアントのビジネスを深く知る必要がありますし、テクノロジーについても一定以上の知識レベルが求められます。自分の専門分野ではないからとしり込みするのではなく、新しい領域にも積極的にチャレンジできる人であれば、確実に成長できるでしょう。

コンサルティング経験は必要ないのでしょうか?

経験があった方が有利だとは思いますが、決して必須項目ではありません。やはり最も大切なのは、お客様や社会に貢献したいと本気で考えていることです。

1点付け加えるならば、お客様が求めていることに応えるのは当然として、顕在化していないニーズに先回りして提案する気概も持っていてほしい。お客様は気づいていないけれど、本当は必要な施策や改革。そこにNECのコンサルタントは創造性を働かしていきたい。なぜかというと、お客様はDXのプロフェッショナルではないからです。何が真の課題であり、どうすれば課題解決できるのか。まだ表面化していない部分まで提案できるコンサルタントになっていただきたいと思っています。

最後に、キャリアの転換点に立つ若者にメッセージをお願いします。

このインタビューの途中で、NECのコンサル部門に参画するのは今がベストだと申し上げました。それは本心なのですが、一方で新たな挑戦に遅すぎることはない、とも思っています。知り合いや友人が先に転職してうまくいっているからといって、焦る必要なんてまったくありません。何かやりたい、変わりたいという思いがあれば、それがあなたのタイミングです。周囲の声に惑わされることなく、自分自身で将来の道を決めていってください。

コラム作成者
Liiga編集部
Liigaは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。