戦略コンサルとは何者か - 仕事内容・職位・給与・転職・選考プロセスについて
2021/06/25
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戦略コンサルティング業界は、新卒入社時から中途採用に至るまで、トップ層から根強い人気のある業界です。近年、コンサル経験の無い方が戦略コンサルティングファームに転職する事例が見られるようになってきています。

では、コンサル未経験の方が戦略コンサルティングファームに転職するためには、どのようなスキルや経験が必要なのでしょうか。そして、転職活動に不可欠なエージェントをどのように選び、活用すれば良いのでしょうか。

本記事をお読みいただくことで、未経験から戦略コンサルに転職するために、これからどのような準備をしていくべきか、ご理解いただけると思います。

【目次】
・そもそも戦略コンサルとは
・戦略コンサルの代表的な企業とは
・戦略コンサルの仕事内容
・戦略コンサルに転職するために
・戦略コンサルに選ぶべきエージェントとは
・おわりに

そもそも戦略コンサルとは

そもそも戦略コンサルティングファームとは、どういったファームを指すのでしょうか。戦略コンサルティングファームを理解するにあたって、コンサルティングファームの分類を確認するところから始めましょう。

一般的にコンサルティングファームは、「戦略系」「総合系」の2つに切り分けることができます。

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▲戦略ファームと総合ファームの比較

戦略コンサルティングファームは、企業経営の上流〜中流にあたる領域に関するプロジェクトを担当することが多いファームです。中期経営計画の策定のような全社レベルでのプロジェクトや、マーケティング戦略・営業戦略などの事業レベルでのプロジェクトを主に担当します。 ファームの規模としては、社員数数十人〜数百人程度のファームがほとんどであり、『少数精鋭』という言葉で表現するのが適切と言えるでしょう。 代表的なファームとしては、マッキンゼー・アンド・カンパニーボストン コンサルティング グループベイン・アンド・カンパニーなどが挙げられます。

一方の、総合コンサルティングファームは、企業経営の上流から下流まで、幅広い領域に関するプロジェクトを担当するファームを指します。戦略コンサルティングファームが担当する経営戦略の策定はもちろん、ITシステム導入支援や業務改善、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)(※)まで、担当するプロジェクトのテーマは多岐にわたります。 会社規模としては、社員数数千人程度のファームが多いです。会社規模の大きさゆえに組織体制としては細分化が進んでおり、特定のインダストリーやファンクションによるセクター化がなされていることが多いです。 代表的なファームとしては、アクセンチュアやデロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティングなどが挙げられます。                               (※) PMO(プロジェクトマネジメントオフィス) プロジェクトにおいて、チームを管理する組織体のこと。コンサルタントは、進行中の全プロジェクトの管理支援を行う。

戦略コンサルの代表的な企業とは

ここからは、戦略コンサルティングファームの中でも代表的な企業とその特徴について解説していきたいと思います。

マッキンゼー・アンド・カンパニー

マッキンゼー・アンド・カンパニーは、戦略コンサルティングファームとして、世界No1のポジションを占めているファームです。極めて優秀なコンサルタントが所属しており、政財界にも影響力のある大前研一さんや、DeNAの南場智子さんなど、さまざまな業界にトップのビジネスパーソンを輩出しています。 マッキンゼーの特徴としては、「One Firm Policy」が挙げられます。これは、世界65カ国130以上の拠点を一つの組織として扱う考え方で、コンサルタントは国籍に関係なく、世界中のプロジェクトに関わる形を取っています。

ボストン コンサルティング グループ

ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、マッキンゼーと並んで世界最高峰のファームとして有名です。外資系戦略ファームとして、日本に最初に進出したのはBCGであり、日本のコンサルティングファームとしては最も歴史のある会社になります。 BCGの特徴としては、日本で圧倒的な地位を誇るファームであるため、あらゆる業界の日本のトップ企業をクライアントとしたプロジェクトに携わることができることが挙げられます。また、戦略策定に強みを持ちますが、近年では実行支援にも力を入れています。

ベイン・アンド・カンパニー

ベイン・アンド・カンパニーは、マッキンゼーやBCGと同様に、世界最高峰のコンサルティングファームとして知られています。マッキンゼーとBCG、そしてベインの3社の頭文字を取って『MBB』と呼ばれています。 ベインの特徴としては、「徹底的な結果主義」が挙げられます。ベインのコンサルタントは、「具体的に目に見える成果を出す」「クライアントに変革をもたらす」という目標を持って日々のプロジェクトにあたっています。また、他ファームと比較すると戦略系の案件やファンドに対するDD案件が比較的多い傾向にあります。

A.T.カーニー

A.T. カーニーはMBBに次ぐ業界内でのプレゼンスを誇っているコンサルティングファームです。 A.T. カーニーの特徴としては、戦略からオペレーション、ITに至るまで一貫したコンサルティングを展開している点や、MBBと比較すると在籍しているコンサルタントの数が少ない、少数精鋭なファームである点が挙げられます。また、『Up or Out』で有名な戦略コンサルティング業界の中では、アウトが少ないファームとしても知られています。

ローランド・ベルガー

ローランド・ベルガーは、日本に進出している欧州系ファームの中で、最大の戦略コンサルティングファームです。企業理念の1つとして「Entrepreneurship」を掲げており、自由と自主性を高く尊重したファームです。 ローランド・ベルガーの特徴としては、自動車などの製造業やアパレルなどの消費財、物流業界を得意としている点や、東京オフィスは100名程度の少数精鋭であるため人間関係がウェットであり、実際に先輩後輩を問わず助け合う風土がある点などが挙げられます。

アーサー・D・リトル

アーサー・D・リトルは、マサチューセッツ工科大学の博士によって設立された世界最古のコンサルティングファームです。 製造業への圧倒的な強さで有名で、日本を代表するような大手製造業の出身者が多く在籍している点が特徴として挙げられ、ファームを「研究室のような雰囲気」と表現する人もいるようです。また日本オフィスは小規模なため、外資系戦略ファームの中でもファミリー的で温かい雰囲気であるようです。

Strategy&

ブーズ・アンド・カンパニーとプライスウォーターハウスクーパース(PwC)が経営統合して誕生した、比較的新しい戦略ファームです。クライアントとの実践的な取り組みを通じて「本質的な競争優位」の創出を支援することをミッションにしています。 世界最大の会計事務所であるPwCグループに属しており、Strategy&が戦略を提示するにとどまらず、メンバーファームが実行支援まで行えるという特徴があります。

戦略コンサルの仕事内容

では、戦略コンサルタントの具体的な仕事内容はどういったものなのでしょうか。 実は、戦略コンサルタントは職位に基づいて業務の役割が決まっています。そこで、まずはコンサルタントの職位について解説していきたいと思います。

各ファームによって細かな職位の差は存在しますが、基本的に4つの職位に分けることができます。その4つの職位とは

① アナリスト ② コンサルタント ③ マネージャー ④ パートナー

となります。

ここで、世界的に有名な戦略コンサルティングファームである、MBBの各職位について紹介します。

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▲MBBの各職位の呼び方

では、各職位どういった業務を担当しているのでしょうか。以下で詳しく解説していきたいと思います。

アナリストの仕事内容

アナリストは、コンサルティングファームの中では一番下の職位になります。新卒入社の社員や未経験の中途入社の社員は、基本的にアナリストからスタートすることになります。

アナリストの役割は、同じプロジェクトにアサインされたコンサルタント・マネージャーの指示に基づいて、プロジェクトに関連する情報を収集・分析することです。また、資料作成を担うこともあり、コンサルタントとして活躍するための基礎力を身につける期間と言えるでしょう。

コンサルタントの仕事内容

コンサルタントは、アナリストよりも1つ上の職位です。アナリストから昇進してきた方や、コンサル経験者として転職してきた方などで構成されています。

コンサルタントの役割は、プロジェクト内に幾つか存在するパートを担当し、プロジェクトを推進することです。 プロジェクト全体を統括するマネージャーのもとで、論点ごとに設けられたパート(例えば全社改革PJなら売上向上パートやコスト削減パート等)を担当します。 アナリストと比較すると、自らの判断で進める機会が増えることになります。時間管理も自らの裁量に任されることになり、プロジェクトの成否を左右する重要な職位です。

マネージャーの仕事内容

マネージャーは、日系企業における「管理職」のような職位です。 マネージャーは、プロジェクトの責任者となり、コンサルタントやアナリストを統括する立場になります。プロジェクトが滞りなく円滑に進むように、的確な指示を出してマネジメントできる能力が必要不可欠になります。また、クライアントとの交渉やプロジェクト予算の管理なども担当することになります。

またマネージャーは、担当するプロジェクトの数にも違いが出てきます。 一般的に、コンサルタントやアナリストでは、1個のプロジェクトを担当します。マネージャーに昇進後すぐのジュニアマネージャーは、引き続き1個のプロジェクトを担当することが多いですが、シニアマネージャーまで昇進すると、複数個のプロジェクトを担当することになります。

パートナーの仕事内容

パートナーはその名の通り、コンサルティングファームの「共同経営者」となります。マネージャーの中でもパートナーに昇進できる方はほんのひと握りであり、外資系のファームでは昇進の基準がグローバルで統一されていることがほとんどです。

パートナーの役割は大きく2つあり、顧客開拓と自社の経営です。 顧客開拓については、潜在的に顧客になり得る役員・経営層に対してアプローチし、提案書を作成しプロジェクトを受注します。一般的な営業活動に加えて、セミナーの実施や書籍の執筆など、顧客開拓のための手法は多岐にわたります。 自社の経営については、共同経営者として今後どういった形で自社が成長を遂げていくのか、決定するという役割を果たします。

戦略コンサルに転職するために

ここまで、戦略コンサルとはそもそも何か、そして戦略コンサルの仕事内容について解説してきました。事業会社とは違った特徴をご理解いただけたかと思います。 ここからは、戦略コンサルティングファームに転職するための具体的な方法について解説をしていきます。必要な経験・スキルに加えて、選考内容やリファラル採用についても詳細に解説していきます。

戦略コンサルに転職するために必要な経験・スキル

戦略コンサルタントに必要なスキルの筆頭として挙がるのは、論理的思考力でしょう。収集したデータから課題解決に有効な洞察を論理的に導き出すことが、戦略コンサルタントには期待されています。そして、顧客に対してプロジェクトの成果を適切かつ論理的に伝えられる必要があります。 加えて、クライアントやプロジェクトメンバーと円滑な意思疎通をとることができるコミュニケーション能力、難解な課題に向き合い続けることができる精神力や体力、クライアントの期待値を上回る結果を出すことに対する意欲的な姿勢が求められます。

また、英語の能力についてもあるに越したことはないでしょう。 日本オフィスの場合にはクライアント企業が日本企業になるため、外資系のコンサルティングファームとはいえそこまで英語を使用しない場合もあります。しかしながら、海外の同僚から情報共有を受ける際や、グローバルプロジェクトにアサインされた場合には、英語を使用することになりますので、身につけておいた方がいいでしょう。

未経験から戦略コンサルタントになる上で、必須の経験はほとんどないと認識して差し支えないでしょう。というのも、コンサルタントに求められるスキルセットは事業会社で求められるスキルセットとは大きく異なるためです。上述した通り、未経験からコンサルティングファームに転職をした場合、一番下の職位であるアナリストからスタートすることになります。そこで、コンサルタントとして必要な能力は全て叩き込まれます。 ですが、エクセルやパワーポイントを実務で使用した経験や、顧客へのヒアリングやプレゼンの経験があれば、コンサルタントとして活躍する上でプラスに働くことは間違いないでしょう。

戦略コンサルの具体的な選考内容

では、具体的に戦略コンサルの選考はどういったフローで進んでいくのでしょうか。 戦略コンサルの選考は大きく分けて4ステップで構成されています。

① 書類選考 ② 筆記試験 ③ ケース面接 ④ Fit面接

description ▲戦略コンサルティングファームの選考フロー

以下順を追って解説していきます。

① 書類選考

まずは、書類選考が行われます。履歴書と職務経歴書に加えて、志望動機書の提出が求められるファームが多いです。 職務経歴書では、これまでの経歴や仕事内容をブランディングし、コンサルタントとして求められる、問題解決力をアピールすることが大切です。 志望動機書では、戦略コンサルタントになりたい理由、中でもそのファームを志望する理由、入社後どのような形で貢献できるのかをアピールすることが求められます。

コンサルティングファームの募集状況や求職者の年齢などにも左右されますが、通過難易度については『高い』ということができるのではないでしょうか。

② 筆記試験

無事に書類選考を通過したのちに待ち受けているのは、筆記試験です。 内容は、新卒採用でも求められるような「判断推理」「数的推理」などになります。他にも論文試験を求められるコンサルティングファームも存在しています。 筆記試験は、求職者の基礎能力を計り、候補者を絞り込む目的で実施されており、いくら良い点数が出たからと言って、後の面接が大きく優遇されるというものではありません。 しかし、ケース面接の対策に注力するあまり、筆記テスト対策を疎かにして不採用になってしまう人も存在します。事前に入念な対策を行って臨むようにしましょう。

③ ケース面接

筆記試験を突破すると、いよいよ最大の難関であるケース面接が行われます。 ケース面接とは、与えられた問いに対して制限時間内に打ち手を提案する面接形式です。 出題内容は実際にコンサルで取り組むような経営課題が多いのが特徴で、求職者の問題解決能力や考えを明確に伝達する能力を見ています。

例えば 「仮設トイレの市場規模を求めよ」 「ある自転車販売店の売上を1.5倍にするための施策を提案せよ」 「リモートワークの普及によって衰退する産業はどこか」 といった問題が課されることになります。

ファームによって回数は異なりますが、複数回のケース面接を受けることになることが多いです。

④ Fit面接

数回のケース面接を無事突破すると、最後に待ち受けているのはFit面接になります。 この面接では、志望動機の再確認や今後のキャリア観の確認、またコンサルティングファームの一員として業務を遂行できるかを判断される面接になります。 また、FIT面接はパートナーレベルの社員が担当します。コンサルタントとしての経験が豊かで、どのような人間が入社後に活躍できるかを熟知しているからです。

戦略コンサルとリファラル採用

戦略コンサルティングファームにおける、通常の選考フローは前節で紹介してきました。 しかしながら戦略コンサルティングファームでは、通常の選考フローとは異なる選考フローで選考を進める方法が2種類存在します。 ひとつが、次章で詳しく解説する『エージェントを活用した方法』、そしてもうひとつが本節で解説する『リファラル採用』になります。

『リファラル採用』とは、戦略コンサルに在籍する社員が、知人や友人をファームに紹介・推薦する採用手法のことを言います。外資系のファームの場合『リファラルリクルーティング』と呼ばれることもあります。

『リファラル採用』は転職希望者側とファーム側の双方にとってメリットがあります。 転職希望者側のメリットとしては ・ファームのリアルな側面を知人に聞けるため、入社前後のギャップが少なくなる ・選考フローの一部がカットされることが多く、入社可能性が高まる ・入社後も知人がいるため、ファームに馴染みやすい などが挙げられます。

一方、ファーム側のメリットとしては ・自社の社員が推薦する候補者なので、優秀な転職希望者に出会える確率が高まる ・自社の社員が推薦する候補者なので、ミスマッチが起こりにくく、定着率も高い ・エージェント代を支払わずに済むため、採用コストが抑えられる などが挙げられます。

ただし、全ての戦略コンサルティングファームでリファラル採用が採用されているわけではない点や、内定辞退がしにくいといったデメリットも存在しているため、注意が必要です。

戦略コンサルに選ぶべきエージェントとは

未経験から戦略コンサルティングファームへの転職を成功させる上で、転職エージェントを利用することは非常に有効です。 しかしながら、転職エージェントは数多く存在しており、どのエージェントを使えば良いのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。 ここからは、戦略コンサルティングファームへの転職を考える際に、活用できるエージェントの特徴について解説していきたいと思います。

戦略コンサルと太いパイプのあること

戦略コンサルティングファームへの転職を成功させる上で、活用できるエージェントの1つ目の特徴は「パートナーや採用責任者クラスとの繋がりが強い」という点です。太いパイプを持っている場合、一般的な選考ルートとは違った特別なルートでの選考が可能になることがあります。というのも、コンサルティングファームにおいて、どんな人物を採用するのか最終的な決裁権限を持つのはパートナーや人事責任者だからです。

一般的な選考ルートや、他のエージェントでは不合格になってしまった方が、太いパイプを持っている別のエージェント経由で選考を受けて内定する、といった事例も実際に存在しているようです。

また、クライアントの採用戦略を熟知しているエージェントでは、その会社の状況に応じて新たなポストを創設することを提案しているケースもあります。こういったポストは、一般に公開されていないケースが多く、エージェントを経由しないと応募できないようになっています。

このように、戦略コンサルティングファームのパートナーや採用責任者クラスと強固な関係性を築き上げているエージェントは、そう多く存在するわけではありません。ご自身が利用を検討しているエージェントが、こういったコネクションがあるのか事前に把握しておくと良いでしょう。

戦略コンサルの選考や内部情報に詳しいこと

戦略コンサルティングファームへの転職を成功させる上で、活用できるエージェントの2つ目の特徴は「戦略コンサルの選考や内部情報に詳しい」という点です。

戦略コンサルティングファームの一般的な選考フローについては上述の通りですが、各ファームによって細かな違いがあります。過去にケース面接ではどういったテーマが出題されたのか、時間配分はどれくらいだったのか、ケース面接の回数は何回か、Fit面接ではどういった質問がされるのかなど、求職者では得ることが難しい情報をエージェントが保有していることもあります。選考を突破する上で、選考の具体的内容を知ることができるのは大きなアドバンテージになるでしょう。

また、コンサルティングファームに精通しているエージェントは、各ファームの求人ニーズのトレンドを理解しています。コンサルティングファームは基本的に通年採用ですが、特に人員を拡大したいと考えている時期が必ず存在します。各ファームの求人ニーズのトレンドを理解していると、ニーズが高い時期を逃さずに応募することできるため、選考を通過できる可能性が高くなると言えるでしょう。

戦略コンサルの選考や内部情報に詳しいエージェントを見抜くためには、各エージェントのコンサルティングファームへの転職実績を確認するのが良いでしょう。あるファームにはどのような方が受かりやすいのか、どのような選考が課されるのか、といったノウハウが蓄積されていることが予想されるからです。

面接や書類選考のサポートが手厚いこと

戦略コンサルティングファームへの転職を成功させる上で、活用できるエージェントの3つ目の特徴は「面接や書類選考のサポートが手厚い」という点です。 上述の通り、戦略コンサルティングファームの選考は難易度が高く、ケース面接など独力での対策が難しい選考もあります。

書類選考に関して言うと、優れたエージェントは職務経歴書に目を通せば、内定が出やすいのかどうかを判断できます。各ファームが求めている人物像を熟知しており、どのような点を訴求すべきかを理解しているからです。 数多くの求職者を内定に導いてきたエージェントが添削を施すことによって、書類選考の通過率を飛躍的に挙げることができるでしょう。

また、ケース面接に関して言うと、あくまで人と人との対話であるため、書籍の読み込みなど、独力での対策には限界があるのです。そこで、ディスカッション形式で練習ができるエージェントを活用することで、より本番に近い形で予行演習を行うことができるのです。 また、一部のエージェントは戦略コンサルティングファーム出身の人が在籍しており、ケース面接のプロフェッショナルと言えるでしょう。また優れたエージェントは、各ファームの面接の特徴をしっかりと把握しており、過去の傾向および最新の動向を踏まえたアドバイスをしてくれるでしょう。

エージェントによっては、ディスカッション形式での対策ではなく書類添削ベースでケース面接対策を行うエージェントもありますので、各エージェントの特徴を入念に調べた上で、選ぶようにしましょう。

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おわりに

今回は、そもそも戦略コンサルとは何かという点からスタートし、その仕事内容や転職時の選考内容、そして活用できる転職エージェントの特徴の解説まで行ってきました。 未経験から戦略コンサルティングファームに転職するために、これからどのような準備をしていくべきかをご理解いただけたでしょうか。 戦略コンサルティングファームへの転職は一筋縄ではいかない、難度の高い挑戦になります。万全の準備をして選考に臨み、ぜひ内定を掴み取ってください。

コラム作成者
Liiga編集部
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