コンサルティングファームのクライアントは原則非公開になっており、どのような案件を手がけているかについては、「A社の組織戦略立案」「海外事業買収におけるPMI」「中長期事業計画の策定」「事業ポートフォリオの整理」「B社買収にむけたDD」など、社名とプロジェクト内容をぼかした形で説明をしています。もちろん最終成果物であるプレゼンテーションが表に出ることはなく、知的プロフェッショナルの努力の結晶を目にすることはなかなか難しいものです。
しかし、一部のコンサルティングの成果は公表されている、ということをご存知でしょうか。 実は、入札によって官公庁から依頼された案件については、情報公開の原則によって表に出ています。数百ページにわたるプレゼンテーションを見ていると、膨大な資料分析に追われ、幾度となく徹夜をしたアソシエイトの流した脂汗のしみが浮かんできそうで、涙なしには読めませんね。Liigaの姉妹サイトである外資就活ドットコムでは過去に3回ほど、官公庁向け案件のプロジェクト成果をまとめたコラムを提供してきましたが、今回は直近の公開案件で構成した最新版になります。
戦略コンサル編
マッキンゼー・アンド・カンパニー
戦略的基盤技術高度化・連携支援事業(中小企業のAI活用促進に関する調査事業)
この調査は、将来的な人材不足が予想される中小企業がAIを導入することによって、生産性を向上させることを目的に行われたものです。本調査で示されているのは、『AI導入による定量・定性的なインパクト』『AI導入を阻む事になる構造的要因と解決に向けた打ち手の方向性』の大きく2つに分かれています。全46ページの資料に、戦略コンサルの雄であるマッキンゼーの辣腕コンサルタントの血の滲むような努力が詰まっているのです。
令和2年度戦略的基盤技術高度化・連携支援事業(中小企業のAI活用促進に関する調査事業)
この調査は、1つ前に紹介した令和元年度の調査を受けて、中小企業の中でもAI導入によるインパクトの大きい領域において目指すべき姿を提示すると共に、そこに至るまでに必要な要素を整理・具体化したものです。本調査のように単一のプロジェクトで終了することなく、その後も継続的にプロジェクトを受注していることからも、極めて質の高いアウトプットをクライアントに提示できているのでしょう。
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