PwCアドバイザリー女性社員2名が語る、海外勤務や結婚出産
2021/10/05

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若手コンサルタントが重視する、キャリアの築き方や働き方——。特に自身のプライベートや今後のライフプランを考えたとき、ワークライフバランスは欠かせないだろう。

仕事では海外勤務や他エリアへの転勤といったキャリアの変化、プライベートでは結婚や出産といったライフステージの変化によって、仕事の向き合い方を柔軟に変える必要が出てくるかもしれない。

そんなとき、他のコンサルタントがどのように対処してきたのかを知ることで、自身の働き方の指針にできる部分はないだろうか。

PwCアドバイザリー合同会社(以下、PwCアドバイザリー)に入社後、海外勤務や産前産後・育児休暇取得をした女性社員による対談を行い、当時の思いや、どんな壁にぶつかり、乗り越えてきたのかについて、語り合ってもらった。

〈Profile〉
写真左/中澤花(なかざわ・はな)
マネージャー。
大学院卒業後、PwCアドバイザリー入社。入社後はローテーションプログラムを通じて、財務デューデリジェンス、バリュエーションなどのM&A関連業務に従事。その後、事業再生部門参画。事業戦略立案・計画策定、利害関係者調整、資金繰り管理、構造改革の実行支援、モニタリングなど、再生局面におけるクライアント支援を行う。私生活では産休・育休を取得し、復職後もフルタイムにて勤務。
同右/田口穂波(たぐち・ほなみ)
シニアアソシエイト。
大学卒業後、新卒でPwCアドバイザリーに入社。同年6月より事業再生部門に所属し、事業再生・危機対応支援に関するプロジェクトを中心に幅広い案件に従事。2019年には若手育成プログラムの一環で半年間PwCオーストラリアへ出向し、現地の法的整理案件などを経験し現職。


「売り」判定の企業をどうすれば「買い」判定にできるか。事業再生領域に関心を持った

――入社のきっかけと、現在のお仕事について教えてください。

中澤:2014年に新卒で入社し、入社後の1年間は新卒社員を対象としたローテーションプログラムでM&Aの領域を経験しました。その後、志望していた事業再生チームに配属され、再生計画の策定や資金繰り支援といった、事業再生の中心的な業務を担当しています。

コンサルタントを志望したのは、大学院時代にファイナンスを専攻していたことがきっかけです。元々は金融アナリスト志望で、証券会社で長期インターンを経験しました。そこで「売り」の判定になってしまった企業は、どうすれば「買い」の判定にできるのだろうかと考えるようになったんです。

そこから企業の事業再生領域に関心を持ち、実績のあるPwCアドバイザリーの門をたたきました。2021年7月にマネージャーに昇格したので、今後はプロジェクトの全体像を見ながら、案件のクオリティーコントロールに携わる機会がより増える見込みです。 description 中澤氏

田口:私は2016年の新卒入社ですが、当時ははっきりとした目的意識は持っていなくて。外資系に絞ってさまざまな企業を検討していました。その中で、PwCアドバイザリーの選考を受けるうちに、出会った先輩社員たちの人となりに引かれて入社しました。

入社当初は、人事領域のコンサルティングに興味を持っていました。ですが研修を通じて、苦しい局面にあるクライアントと一緒に進んでいく事業再生領域に興味を持つようになり、事業再生チームに志望を変更しました。

自分のワークスタイルを形作った、オーストラリアでの勤務経験

――田口さんはPwCオーストラリア出向の経験をお持ちですが、どんなきっかけがあって出向したのでしょうか。

田口:PwCアドバイザリーの新たな試みとして、アジア太平洋地域のスタッフ同士をトレードして外国での経験を積ませ、地域とのコネクションをさらに強化したいという動きがありました。その一期生として、2019年の半年間ですが、オーストラリアのメルボルン事務所での勤務を経験しました。

言語の壁もあったものの、業務は日本と同じ事業再生領域だったので、普段の業務で使っている知識と掛け合わせれば対応できました。ただ、早いテンポで会話が展開する会議では、付いていくのに苦労しましたね。

日本語なら伝えることができる微妙なニュアンスも、英語だと難しくて。口頭でのコミュニケーションだけではなく、文章や図表を書き起こしながら、チームのメンバーにサポートしてもらって、日々の業務をこなしていきました。

――日本とオーストラリアでは文化的な違いもあるかと思います。どのような点で苦労し、乗り越えましたか。

田口:仕事とプライベートの分け方が、日本とオーストラリアでは違うと感じました。人によって差はありますが、自分の時間を大切にする人が多かったですね。時間にまだ余裕があるなら、できるところまで業務を進めておくというスタイルの私は、最初戸惑いました。

また、私は週5日働くのが当たり前という考えになっていて、ライフステージに合わせて柔軟に働く日数を設定しているメンバーも多くいる中で、どうやって円滑に案件を進めるのかがイメージできない部分もありました。

しかし、国籍をはじめバックグラウンドが多岐にわたるメンバーと一緒に働く中で、そういった働き方の背景にある考え方や、それを実現するための個人やチームの工夫に触れることができ、自分ももっと柔軟に働いていいんだなと思えるようになったんです。

――オーストラリア出向を経て、どんな気付きや学びがありましたか。

田口:「柔軟」と同時に、「自分が大事だと思うことをやり切る」のも大切だなと思うようになりました。働き方の違いは理解できましたが、それを無理に実践する必要はないんですよね。

日本人は、数字やデータの扱いに長けている人が少なくないと思います。その面でチームに貢献しようと決めて、取り組み続けていたところ、大きな案件にアサインしてもらえたこともあったんです。長期の出向ではありませんが、スキルを認めてもらえたことはうれしかったですし、自分の信じたものを貫けば信頼を勝ち取れると実感できたことは、とても貴重な経験になりました。 description 田口氏

出産・育児休業を経て復職。コンサルティング業務のワークライフバランス

――中澤さんは出産と育児休業を経験しています。キャリアとの両立に不安はありませんでしたか。

中澤:妊娠・出産でキャリアが中断されるというのは、多くの働く女性が直面する悩みだと思います。しかし、私が経験して感じたのは、コンサルタントは激務といわれながらも、意外と働き方は柔軟に選択可能だということです。

コンサルタントの仕事はプロジェクトベースで動くので、プロジェクトが終われば時間に余裕ができますし、長期休暇を取ることもできます。プロジェクト自体もさまざまな案件が走っているので、私も妊娠中、体調に不安があったときは、スケジュールに余裕のある案件を希望して対応していただいたこともありました。

また、プロジェクトが全て手離れしたタイミングで産休・育休に入れたので、産休・育休中は、仕事を忘れて育児に集中できたのはよかったです。

――復職に際しての不安はどうでしたか。

中澤:子どもがいる中で、今まで通り仕事ができるかどうかは、やはり不安でした。仕事も調整が利くとはいえ、忙しいものですし、「子どもがいるのでできません」というのを言い訳にはしたくありませんでした。

そこで復職前には、社内のコーチ(先輩社員)にも相談しました。すると「大変なこともあるかもしれないが、それを解決していくことで、後に道が残ることもある。まずは一緒にどんな方法があるか考えてみよう」という答えが返ってきたんです。

コンサルティングファームの良いところは、メンバー全員が課題解決のための思考を持っているところ。普段から課題解決を仕事にしているので、メンバーが何か課題を抱えているなら、チーム全員で解決策を自然に考えられる空気感なんですよね。そういったムードにも助けられました。

復職直後は、人数に余裕のあるプロジェクトにアサインしてもらいながら、業務の負荷を少しずつ上げていきました。育児と仕事の両立については、完璧に50:50を保つのは難しいです。どうしても業務が集中する時期はありますし、反対に手が空く時期もあるので、20:80にしたり、80:20にしたりしながら、トータルでバランスを取っています。

――PwCでは、育児休業や復職に関してどのようなサポート制度があるのでしょうか。

中澤:PwCでは、保育園探しをサポートしてくれる「保活コンシェルジュ」や、ベビーシッター費の補助制度などがあります。また、PwC Japanグループ(以下、PwC Japan)の提携保育園に入園できる制度もあり、私も利用しています。通常は出産後からでないと申し込みできない保育園ですが、出産前から保育園が決まっているという安心感は大きかったです。

――出産を経験して、どのような変化がありましたか。

中澤:一番大きな変化は、時間の使い方ですね。子どもとの時間を守りたいのと、保育園のお迎えという制約があるので、仕事の効率をこれまで以上に意識するようになりました。

子どもが小さいうちは、時間的な制約から逃れることはできません。その代わり、先回りをして物事を考えて、クライアントからの質問や要望を予想しながら、それに答える資料を事前に用意するようになりました。今自分のできることに、誠実な姿勢で取り組んでいます。

そのおかげでプロジェクトはうまく動き、「中澤さんが頑張ってくれたおかげです」とクライアントから評価してもらいました。自分のパフォーマンスで、クライアントの役に立つことができたと感じた瞬間でした。

挑戦を後押ししてくれる環境で、自分の能力を磨ける

――今後、挑戦してみたい仕事や理想のキャリアはありますか。

田口:就職活動中は明確な目標がなかったという話をしましたが、今は「田口さんと働けてよかった」と思ってもらえるような存在になりたいな、という目標があります。目の前のクライアントと向き合いながら、その人や会社にとってのベストな課題解決を考えて働き続けていきたいですね。

もし結婚や出産を考えることがあっても、PwCアドバイザリーなら、ワークスタイルのさまざまな選択ができて、それを応援してもらえるだろうなと思えたので、前向きに進んでいきたいです。

中澤:私たちが取り組んでいる再生の仕事は、いわば「総合格闘技」。法律、会計、財務、戦略などのあらゆる要素が必要で、「一つのやり方が通用すれば次も同じ」というようにはいかないものです。なので、今後も続けていくなら、険しく長い道のりだろうなと感じています。

PwC英国に再生案件を扱う大きなチームがあるので、いつかそこに出向したいなと考えているんです。もし条件がそろえば、子どもと一緒に海外へ……という密かな夢もあって、そのタイミングに向けて、手を挙げられるように準備しておきたいですね。

――最後に、PwCアドバイザリーのコンサルタントには、どんな資質が必要だと思いますか。

中澤:オープンマインドで、一人で抱え込まない人が向いているのではと思います。それから、田口さんのお話にもありましたが「やり抜く人」でしょうか。特に再生チームにいる私たちは、絶対に逃げ出すわけにはいかないんです。最後の一人になってもお客さまのために頑張るんだ、という気概は求められますね。

田口:私も「諦めない人」だと思います。諦めずに自分が今いる状況を楽しみながら、粘り強く取り組める人。困難な状況に立ち向かうこともありますし、つらいと感じることもありますが、その難題の裏側にはお客さまの思いがある。それをくみ取って、一緒に進んでいこうと思えたら、どんどんやる気がみなぎってくるんです。

中澤:PwCアドバイザリーには、挑戦できる環境があります。特に、若手のメンバーは幅広く多彩な案件に関わる機会が用意されているので、挑戦を通して自分のスキルを磨きたい人には、とても良い環境です。そのチャレンジを楽しめる人なら、きっと当社が合っていると思います。 description 中澤氏(写真左)と田口氏

コラム作成者
Liiga編集部
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