マーケットや顧客にダイレクトに接する中で、培われるのは“総合力”。中途でも大きな挑戦と成長が叶う、野村證券カバレッジの魅力
2021/11/29

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カバレッジバンカーであれば、業界全体のあるべき姿を念頭に、顧客の企業価値を最大化するのは当然のこと。しかし、そのアプローチには“定石”があるわけではない。だからこそ、金融をはじめとした知識やその応用力、多様な案件を臨機応変に推進するためのソフトスキルなど、幅広い能力が求められる。

日系最大手の投資銀行である野村證券のカバレッジ業務は、年齢や新卒/中途といった入社区分にかかわらず、大きな裁量を持った顧客貢献を通して、自らを“総合的に”成長させることが可能となる。今回は、新卒で投資銀行とは異なる職域を選びつつもこの道に飛び込んだ、中途採用の若手3人に、その醍醐味(だいごみ)を聞いた。

〈Profile〉
写真右/三輪田航(みわた・こう)
コーポレート・ファイナンス六部 シニアアソシエイト
2016年中央大学経済学部卒業後、大手監査法人に新卒入社。2018年1月に野村證券に中途入社し、コーポレート・ファイナンス六部(コンシューマー・リテール・サービスセクター)のカバレッジ業務に従事。
同中央/菊池北斗(きくち・ほくと)
コーポレート・ファイナンス七部 シニアアソシエイト
2014年東京大学文学部卒業後、エネルギー系事業会社入社。2018年9月に野村證券に中途入社し、コーポレート・ファイナンス七部のカバレッジとして商社、PEファンド、再生可能エネルギーセクターのファイナンス・M&Aに関わる提案および案件執行に携わる。
同左/田中太郎(たなか・たろう)
コーポレート・ファイナンス四部 アソシエイト
2016年早稲田大学商学部卒業後、総合商社を経て、2019年10月に野村證券入社。コーポレート・ファイナンス四部のカバレッジ業務で不動産、REITセクターのファイナンス・M&Aに関わる提案および案件執行に従事。



総合商社で海外勤務、大手監査法人、事業会社の経営企画部……。それぞれのプロフェッショナルが「中途で証券会社に挑戦」を決めた理由

――皆さんは、野村證券に中途入社しています。転職のきっかけを教えてください。

三輪田:私は新卒で監査法人に入社し、金融機関向けの監査業務を担当しました。監査業務はその性質上「いかに間違いがないか」を重視します。

しかし、働くうちに「新しい価値を創造するような仕事に就きたい」「トライアンドエラーが許される環境の方が、自分の特性に合っている」と考えるようになりました。そこで、転職先を検討したところ、会計の知識と親和性の高い投資銀行に興味を持ち、野村證券の門を叩きました。

菊池:新卒入社したエネルギー系事業会社に4年ほど勤務したのち、野村證券に転職しています。前職場もやりがいがあったのですが、次第に「この会社の外で、自分はどれだけ通用するんだろう」と考えるように。新しい環境で挑戦したい気持ちが強くなったんです。

また、前職の経営企画部でM&Aによって資産価値を高めることは、社会にもインパクトを与えられると感じたんです。M&Aに関わって、会社の大きな決断をサポートできる人材になりたいと考え、第二新卒枠で野村證券に応募しました。

田中:新卒で総合商社に入社し、金属グループに所属して金属資源のトレーディングを担当しました。入社3年目では西オーストラリアのパースに実務研修者として派遣され、現地で情報収集活動や日本で担当していた鉄鉱石に限らずさまざまな金属資源の分析、ソーシング活動などをしていました。

大学では、サッカーに打ち込んでおり、このままプロになるか、就職するかギリギリまで悩んでいました。結果として就職活動にかじを切りました。そのため、社会人としてやりたいことが漫然としたまま、仕事の幅が広そうなのと、「大きなことができそう」という理由から、総合商社に入社したんです。

そして商社で働くうちに、企業の投資活動に関わる業務に強い興味を抱くようになったんです。入社3年目の終わりに帰国し、転職活動をして野村證券に入社しました。 description 田中氏

――数ある投資銀行や証券会社の中から、野村證券を選んだ決め手は何でしたか。

三輪田:監査法人では金融セクターでしたが、新しいビジネス領域を担当するセクションへの配属が想定されていて、これまでとは異なる挑戦もできることから、野村證券に決めました。

菊池:新たな挑戦をするためには、きちんと自分の力を発揮するため、入社後の育成環境が充実していそうな会社を選びたいという思いがありました。野村證券にはその人に合った適切なサポートがあり、一人前になるまではインストラクター(*1)もついてサポートする仕組みがあるため、安心して働けると感じて入社を決めましたね。

田中:オーストラリアにいたときに、野村證券から商社に転職してきた人と一緒に働く機会があったんです。その人から野村證券勤務時代の話を聞いたり、パーソナリティに触れたりするうちに、こんなに面白い仕事環境があるのかと感じたからです。「企業の投資活動に関わりたい」という自分の興味にも合致したので、日本に戻ってから面接を申し込み、野村證券に入社しました。

――田中さんは海外勤務だったので、外資系投資銀行に就職する道もあったと思いますが、なぜ日系企業に決めたのですか。

田中:外資系証券会社に転職した場合、最も多いのはその会社の日本支社で勤務すること。オーストラリアで感じたのは、支社で働くことの不自由さです。どうしても本社の決裁が必要な場面で、優秀なオーストラリアの社員がなかなか本領を発揮できないシーンを見ました。

日本をベースに働くのであれば、日系の投資銀行で働いた方が、大きなプレゼンスを持ってやりたいことができそうだと感じたので、日系証券会社を希望しました。 *1 OJTを通じて新入社員の育成を行う先輩社員のこと

周囲のサポートがあったから、背伸びして挑戦できた。“むちゃぶり”に思えたことも、今では当たり前の業務に

――野村證券に転職後、どのように仕事を進めていきましたか。投資銀行の業務にどうやって慣れていったのでしょうか。

田中:私の部署は案件が比較的多く、常に何かの案件にアサインされているような状態です。そのためわからない部分は自分で勉強したり、部署にあるノウハウをまとめたデータを見に行ったりして、それを実践の場で使うという繰り返しで、業務の知識を身に付けていきました。

インストラクターもいましたが、基本的には進捗(しんちょく)を確認してもらいながら、足りない部分を自分で補うようにしていました。私は腰を据えて何かを勉強するよりも、ひとまず走りながら考えて実践する方が性に合うので、なじみやすかったです。

三輪田:私はアナリスト・ジュニアバンカーとして入社し、その後、インストラクターについてもらいました。日々の業務や現場で困ったことがあれば、その都度相談しサポートを受けることで、仕事の悩みや疑問点を解消してきましたね。業務を進行する中で、インストラクター含め、多くの先輩たちにいろいろ教えてもらいながら、投資銀行の仕事に慣れていきました。

――おふたりは実践の場で力をつけていったのですね。菊池さんはどうでしょう。

菊池:入社してから最初の半年、業務に慣れるまでは前職とのギャップに苦労しました。事業会社からの転職だったので、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの金融の基本用語から勉強する必要があったんです。同年齢のアソシエイトがインストラクターとしてついて、細かく見てくれました。何かあったらインストラクターがフォローしてくれる体制だったので、積極的に挑戦できた記憶があります。

また、入社当初はインストラクターによるこまめな指導や、新卒の社員と一緒に研修を受講できたことはとてもありがたかったです。私も自分を新入社員だと思って、業務スキルや案件進行に必要な思考力などを身に付けていきました。

野村證券で求められる仕事のスピード感や資料のクオリティーは圧倒的にハイレベルで、最初は度肝を抜かれましたね。当時の自分にとっては“むちゃぶり”と思うようなことを一つひとつ打ち返すうちに、次第に慣れていき、周囲にも「菊池さん頑張っているね」と思ってもらえるようになりました。 description 菊池氏

“ジュニア”から見た魅力は、ダイナミックに顧客に貢献できる達成感と、手を上げれば任せてもらえる裁量の大きさ

――皆さんは今ジュニアバンカーとして活躍されています。ジュニアバンカーから見たカバレッジ部門の魅力は何でしょうか。

三輪田:ビジネスパーソンとしての総合力が身に付くところです。カバレッジ業務には教科書的に決まったアプローチはありません。お客様の状況はそれぞれ違っていて、先方からどんな球が飛んでくるのか、どう打ち返すのかも決まっておらず、広範な知識とその応用力が必要になります。

そんな環境で業務に励むことで、どんな場面でもビジネスを進められるようなソフトスキルを身に付けることができると思います。

田中:お客様に対面している自覚が持てるところです。前職は比較的規模の大きなチームで動くことも少なくなく、どうしてもお客様に対面する上司が使う資料作成や、社内向けの説明資料作成など、お客様と接する以前の業務も多くありました。

しかし今はお客様である企業や、マーケットにダイレクトに接していて、コミュニケーションを取れている感覚が強くあります。案件が成立してお客様の企業価値向上のお手伝いができた際には、大きな達成感があります。

――ジュニアバンカーのうちは、資料作成や分析など、シニアバンカーのサポートに徹する印象もあるのですが、実際はどうでしょうか。

菊池:シニアバンカーとジュニアバンカーの違いとして、ナレッジや経験値の蓄積が挙げられますが、基本的にカバレッジ業務はジュニアバンカーでも全部できると考えています。

例えば業界再編の仕掛けを考えることや、お客様のノンコア事業を把握してその事業を買いたい企業を探すことは、ジュニアバンカーでも可能です。他のセクターとも連携していますので、そのマッチングもできるんです。

もちろん案件を進行させるのは、一定のソフトスキルや案件特有の流れなどもありますが、「この案件を担当したい」と意思表示すれば任せてもらえることが多いですし、シニアバンカーも責任持って見てくれるような風潮もあります。どこまでも挑戦できる環境で思い切り仕事ができるのが、ジュニアバンカーの魅力だと感じます。

――手を挙げれば案件を担当できて、シニアバンカーもフォローしてくれるのは良いですね。これまで関わった中で、特に印象的だった案件を教えてください。

三輪田:以前私のお客様で非注力事業を保有しているものの、売却の意思決定を切り出せない企業がありました。シニアバンカーの監督のもと、その事業に関心がありそうな企業を日本全国探しました。

2年ほどかけて、M&Aを実施することになり、私たちは売り手側のFA(ファイナンシャル・アドバイザー)を拝命して、クロージングできた案件がありました。私が関与して、目の前で案件、顧客の意思決定がオリジネーションされた瞬間を見た第1号案件。とても心に残っています。

田中:入社して1年ほど経過したころ、グローバルエクイティファイナンスの案件をメインアソシエイトとして初めて担当しました。総勢5社の投資銀行が主幹事として関与する中、トップレフトである当社のメインアソシエイトの仕事は、案件の進捗管理に限りません。他4社とお客様、弁護士などの意見をすり合わせたり、エクイティストーリー(企業の将来的な事業/成長戦略を示したシナリオ)のつくり込みを主導したりと、幅広い業務を担当しました。

当社のプロダクト担当者が対応する場面ももちろんありましたが、そうした場面にも自分から積極的に関わることで、カバレッジからプロダクトまでの幅広い経験ができたと思います。

目的意識を持ち、自ら求めれば徹底的に任せてくれる。野村證券の成長できる環境

――野村證券は「成長できる環境」だとよくいわれますが、その実感はありますか。

三輪田:実感はありますが「野村證券は求めたら機会を与えてくれる」のが基本です。何かやりたいことがある、こういう提案をしたいなど何かしらアクションをアピールするからこそ、周囲から任せてもらえる感覚ですね。

当社でどのようなキャリアを得たいかという長期的な目標や、日々の自分の考えを上司にぶつけると、よほど方向性が間違っていない限りノーとは言われません。むしろ「やりたいことをやってこい」と言われます。時には失敗することもありますが、その経験も踏まえて温かく見守ってくれますね。 description 三輪田氏

――野村證券で今後目指すキャリアと、どんな人と一緒に働きたいですか。

三輪田:転職する際に「カバレッジバンカーになりたいです」と伝えていました。その気持ちは入社して4年経った今も変わりません。まずは自分でお客様を担当するバンカーになりたい。そのときに自分にどれくらいビジネスができるのか、自分の度量を試したいと考えています。

この仕事はそれなりの業務量があります。一方で、業務をただこなすのに精いっぱいになるのはもったいないです。何かしらの目的意識を持って入社した方が、能動的に働けると思います。お互いの目標を持って、一緒に頑張っていきたいです。

菊池:将来のキャリアプランは模索中ですが、昨今SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)の波が来ていますので、脱炭素セクターや再生可能エネルギーセクターのカバレッジを極めていきたいと考えています。

転職するときは環境が大きく変わるので、一度プライドを捨てて、真っ白な状態でスポンジのように全部吸収すると、うまく成長できるのではないでしょうか。そこにこれまでの知見をかけ算できれば、大きく羽ばたけると思います。

田中:どんな案件でも、案件中のどんな場面でも活躍できるようなバンカーになりたいです。そのためにも一度プロダクトを経験してから、またカバレッジに戻りたいと考えています。

現在は新人3人のインストラクターもしているのですが、やる気があって興味や関心が強い人、自分の頭で物事を考えられる人は成長が早いと感じます。中途入社される人は、投資銀行に強い興味や関心があるからこそ志願しているわけで、伸びる条件の大部分はすでにクリアできているのではないでしょうか。そんな人と一緒に切磋琢磨できたらうれしいです。 description 写真左から菊池氏、田中氏、三輪田氏

コラム作成者
Liiga編集部
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