プロフェッショナルといえる領域をつくる。コンサル・外資製薬・スタートアップ・日系金融からエムスリーに移って見つけたキャリアの転機
2021/12/27

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多種多様な分野のプロフェッショナルが集まり、テクノロジーで医療業界を変革し続けるエムスリー株式会社(以下エムスリー)。事業内容を一見すると特殊な分野に思えるかもしれないが、組織づくりにおいては異業種からのキャリア採用を積極的に進めている。

今回話を聞いた4人も、コンサルティングファームに外資系製薬企業、スタートアップ、日系金融機関と、前職はそれぞれ異なる。4人は何を目指してこの場所を選んだのか。4人のキャリアの転機と、エムスリーで向き合っているミッションについて存分に語り合ってもらった。 ※インタビューはオンラインで実施

「どの領域も究められない」「制限のない場所で次のキャリアを」……。多様なバックグラウンドを持つメンバーが、転職を考えた契機

皆さんがエムスリーへの転職を考えるようになった理由を教えてください。

前職で勤務していたコンサルティングファームは、さまざまな業界や領域について学べる環境が魅力的でした。一方で、「細切れ感」もあったんです。新たなプロジェクトに携わるたびに、その業界の勉強をしていましたが、「どの業界のプロフェッショナルにもなれないかもしれない……」という焦りがありました。

転職先としてエムスリーを選んだ理由は、医療という今後成長が見込まれる有望市場において、知見を深めていけるのではないかと思ったからです。また、コンサルティングファーム出身者と事業会社出身者が入り混じった会社のため、コンサルティングファーム出身の私でも、カルチャーギャップが少なくなじめそうな印象がありました。

〈Profile〉
萩原 慎(はぎわら・まこと)
ソリューションパートナービジネスユニット(SPBU)シニアアソシエイト。
コンサルティングファームでの勤務を経て、2020年にエムスリー入社。現在は製薬企業向けのマーケティング支援を担当。クライアントの薬剤のプロモーション提案や受注後のデリバリー、効果検証などを担う。

私は製薬企業のMR(医療情報担当者)として、多忙な医師と向き合う業界ならではの非効率さをまざまざと感じていました。長時間待って、やっと会えた医師と話せるのは5分だけという日も。そこで「この状況を外側から改革する立場になりたい」と考えたんです。医療業界向けのプラットフォームを持っている企業への転職を検討し、業界に最も大きな影響を与えられると感じたエムスリーを選びました。

〈Profile〉
田口 英俊(たぐち・ひでとし)
ビジネスインテリジェンス&リサーチ(BIR) データコンサルタント。
外資系製薬企業のMRを経て2020年にエムスリー入社。日本最大級の医療従事者専用サイト「m3.com」のデータを活用し、製薬企業や医療関連企業の意思決定最適化を支援している。

皆さんと比べて私のキャリアは、やや特殊かもしれません。前職はスタートアップで、マーケティングから営業、採用、事業開発まで、やれることには全て挑戦しました。ただ、スタートアップはリソースの選択と集中が求められます。

自分の次のキャリアは、こうした制限が比較的少ない場所で築きたいと思うようになりました。また、前職時代に医療従事者の方にお世話になった経験もあって、新しいフィールドとして医療業界を考えていたんです。その中でも会社や事業の規模が大きく、成長環境もたくさんある企業を探し、エムスリーに決めました。

〈Profile〉
鈴木 信貴(すずき・のぶたか)
ヘルスケアマーケティンググループ(HCM) チームリーダー /マーケティングプロデューサー。
旅行系スタートアップで事業開発に従事し、2018年にエムスリー入社。現在は食品・日用品などのヘルスケア製品向けのマーケティング支援事業、および消費者領域の新規事業開発を担当。

私の転職活動の軸は、鈴木さんと似ていますね。まず「自分が貢献したい領域」に絞り、その領域内で成長している企業としてエムスリーを選びました。私は学生時代から公共性の高い業界で働きたいと考えていて、新卒では金融という社会インフラを支える日系金融機関に入社したんです。

ただ、職場ではアクセスできる情報が限られ、新しいことを上司へ提案するときも高いハードルがありました。自分の考えたことを実行に移し、その結果を追いかけられる環境で働きたいと思うようになり、転職を決意しました。

〈Profile〉
水谷 七海(みずたに・ななみ)
クラウドソリューショングループ(クラウド) クラウドセールス。
日系金融機関のリテール営業や資金決済業務を経て2020年にエムスリー入社。クラウド電子カルテ「エムスリーデジカル」の営業に加え、インサイドセールス部隊の立ち上げも担う。

「誰が言ったかではなく、何を言ったか」。期待以上だったフラットさと裁量

前職の業界はバラバラですが、それぞれに「変えたい状況や現実」があって転職したのですね。それらをエムスリーでどのように解消できると期待していましたか。また、入社後は解消できる手応えを得られましたか。

エムスリーの豊富なリソースや知見には期待しており、実際にその通りの環境で仕事ができています。加えて、思っていた以上に満足しているのが、エムスリーには「やるべきことであれば年次を問わず発言、実行できる」というカルチャーがあること。

私の部署では代表取締役の谷村と隔週でミーティングを行い、事業についてフラットに議論する機会もあります。誰が言ったかではなく、何を言ったかが重視されるんです。

同感です。私は自分が持てる裁量の大きさを求めて転職し、それは期待以上でした。「営業プロセス構築に挑戦してみたい」と素直に上司に伝え、入社10カ月目からはインサイドセールス部隊の立ち上げを任せてもらっています。

思ったことを上司に言える、「やってみなよ」とバッターボックスに立たせてもらえる、そんなカルチャーがあるんですよね。私以外にも、自分が感じた課題をもとにサイドプロジェクトへ参加している人がたくさんいます。

エムスリーの事業自体が、「製薬業界を変えたい」という前職時代の思いとダイレクトにつながっています。

例えば、私の部署では市場調査を行い、「製薬企業がターゲットとすべき層の医師はどこにいるのか」といった情報を基にして、クライアントとともにマーケティングを進めていきます。こうした提案によってMRの仕事を変えられている実感がありますね。

医療業界に集中して、スキルと経験を重ねていけることに満足しています。コンサルティングファームでは、自分が働く業界や領域を絞りきれずに仕事を続けている人も少なくないと思うんですよ。

業界を絞ることに不安がなかったわけではありませんが、エムスリーにはキャリアアップを続けているコンサルティングファーム出身者が多いです。また、エムスリーを卒業して医療業界以外の道で活躍している人も多くいます。そのため、業界知識のみならずスキル面においても、どこでも通用する汎用スキルを磨くことのできる機会が豊富にあるのだと感じています。

ここでは、入社当初から「自分の意見」が問われていた。「パートナーが方針を決める」ファームとの違いを痛感

エムスリーでは、どのようなスキルやキャリアを得られるのでしょうか。皆さんが経験した仕事のエピソードとともに教えてください。

前職のコンサルティングファームでは、パートナーが受注したプロジェクトに携わる際、「こんな流れで仮説検証を実施しよう」などと、トップダウンで方針が決まることが少なくありませんでした。

しかしエムスリーでは、担当するクライアントへのマーケティング支援活動について、自分起点で考えることが非常に多いと感じています。私の場合は入社当初に、上司から「自分の意見がない」と指摘されたこともありました。エムスリーに入ったばかりでも、基本的には自分主導で判断していかなければならないのだと気付かされました。そうした仕事の中で身に付くのは、高速でPDCAを回す習慣です。

エムスリーのサービスは基本的にクライアントの満足度が高く、継続利用となるケースが多いです。そこから先のアドオン(より価値の高い課題解決策)を考えるのが大変であり、楽しい部分だと感じますね。クライアントがこれまでに導入していない商材を提案するなどの施策を考え、計画を立てて実行する。これを繰り返していく中で、PDCAが高速で回っていくのです。

前職では正解が見えていた。ゴール設定から考え抜く“日常”の中で気付いたこと

私の前職の金融機関では「あなたの仕事はこれ」という決まった枠組みがあり、マニュアルに沿ってやっていれば、ある程度は結果が出る環境でした。一定の正解がある中で仕事をしている感覚もありました。

しかし、エムスリーへの転職後に挑戦したインサイドセールス部隊の立ち上げでは、これまでとはまったく違う筋肉を使うことになりました。

仕事で関わる対象が広がれば、想定外の事態も起きます。実は従来のフィールドセールスの組織では、営業プロセスの基本となるリスト整備がほとんど進んでいない状態だったのです。

このままでは、インサイドセールス部隊を立ち上げても、良質なアポイントを獲得することができません。インサイドセールスの前にマーケティング施策を立案し、リード獲得から取り組む必要がありました。

上司にはこうした状況をつぶさに共有して、マーケティング担当者をアサインしてもらい、取り組むべき施策に優先順位を付けながら想定外の仕事を動かしています。

正解が見えていた前職とは違い、今はゴール設定から自分で考え、判断する日々です。転職直後にこのような経験ができるとは思っていませんでした。

「1週間で一つのプロダクト」を生むスピード感。アウトプットもゼロから自分で設計する

事業のスピード感に前職との大きなギャップがあります。新たなサービスを開発する際、一つの種の段階であるアイデアについてクライアントにヒアリングをかけ、週次でPDCAを回すのですが、早ければ1週間で一つのプロダクトができることもあります。

そして、私のチームでも一人一人に大きな裁量が与えられています。受注した案件のデリバリーも自分で考え、どのようにアウトプットを提供すべきかを設計するのです。私自身は入社1年半のタイミングで、チームのリードとして携わることにもなりました。

若くしてビジネスの意思決定に関わる機会も非常に多いと感じます。私が所属するBIRカンパニーはプレジデント(代表)との距離が近く、先ほどお話ししたようなサービス開発の意思決定も高速です。社内で決裁を上げ、翌週に展開できる状態になっているのが当たり前なのです。

こうした動きができるのは、エムスリーがクライアント起点で行動することを大切にしている組織だからでしょう。クライアントのニーズに合わせてサービスをどんどん変えていくことが前提なので、変化に対するスピード感があります。

「全社リソースをどう配分し、未来像をどう描くか」。 経営陣との会議を通し“リアルな事業の意思決定”に関わる

私の部署では、新規事業に積極的に取り組んでいます。一般的には、スタートアップも含めて新規事業をうまく成長させられる企業は限られますよね。

エムスリーの場合は、新規事業を軌道に乗せながら、創業以来ずっと増収増益を続けています。そうした実績を残してきた人と働けることが、この環境の一番の魅力かもしれません。

また、社内には尖った経験や知見を持つ人が多いと感じます。分かりやすい例では、エムスリー内に医師や看護師がいて、臨床の話を聞きたいときにもすぐに相談できます。グループには動画制作などのクリエイティブに長けた組織や、M&Aなどの専門的な知見を有する会社も。必要な知見を能動的に集められるので、私自身大いに助けられています。

直近のエピソードでは、新規事業を検討するプロジェクトの担当者として、経営陣と私のみ、というチーム構成で動いていました。どのように全社リソースを使い、数年後にどんな未来像を描くのか。そうしたリアルな意思決定の場に携わっています。

プロジェクトに参加する業務執行役員からは「鈴木さんが必要だと考える人や時間などのリソースを、自分自身で押さえてほしい」と言われました。経営陣のスケジュールを押さえて、ミーティングの予定も固めてほしいと。

新規事業は、「ミーティングの予定が決まらない」といった些細な障壁でフリーズしてしまうこともあります。そうした経験も知見となっているのです。経営陣とのミーティングは週2回ペース。プレッシャーは決して小さくありませんが、このチャンスを生かして経験を積みたいと考えています。

「モヤモヤを無視しない」「成長している市場を選ぶ」……。キャリアの分岐点に立つ“後輩”に伝えたいこと

この記事の読者には、かつての皆さんのようにキャリアの分岐点に立っている人が多いと思います。キャリアを切り開いていくためには何が大切でしょうか。

将来についてモヤモヤしているなら、まずは転職活動を始めてみるといいのかもしれません。気になる企業のカジュアル面談を受けてみたり、転職エージェントの担当者からアドバイスをもらったりすることで、「自分が本当にやりたいこと」「実はこんなことがやりたかったんだ」など、いろいろと見えてくるはずです。

私も転職のきっかけは、前職での不安やキャリアに対するモヤモヤでした。でも今にして思えば、そうした不安やモヤモヤがあるのは必ずしも悪いことではないんですよね。

「自分はこうしていきたい」「こんなキャリアを積みたい」と前向きに考えるための種でもあるのだと思います。そうした部分を押し殺さず、オープンにいろいろな企業とコミュニケーションを取ることが、ミスマッチのない転職には必要なのだと感じています。

新たなフィールドを選ぶ際の軸は、「成長している市場、企業、事業」の3点であることが大切だと思います。そうした場所に身を置けば、自分自身の成長機会がどんどん増えていくはずですから。

その意味では、若いうちは自分の選択肢を狭めるのではなく、むしろ可能性を広げられそうなキャリアを考えた方がいいのではないでしょうか。

私も成長環境に身を置くことが大切だと感じます。特に、若いうちからさまざまな経験を積み、キャリアを形にしていきたいと考えている人は、成長機会のある場所を選ぶべきです。

本業で着実に成長している企業は「勝ってきた実績が多い」ということですよね。そうした場所で、成功体験を豊富に持つ人たちと働くことは、自分自身のキャリアに大きなプラスとなるはずです。

コラム作成者
Liiga編集部
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