ケース面接の突破方法とは? -『Liiga Consultant Bootcamp』を受講してみた -
2021/12/23
#戦略コンサルのケース面接対策

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Liigaでは、未経験からコンサルティングファームへの転職を目指しているユーザーに向けて、コンサルティング業界の選考対策に特化した対策講座『Liiga Consultant Bootcamp』を開講しています。 本記事では、オープン講座の受講体験を踏まえて、Liiga Consultant Bootcampの特徴や受講スタイル、どんな方におすすめするかを解説します。


講師プロフィール
さいとう先生
経営コンサルタント
コンサルティングファーム研究会

MBB(McKinsey、BCG、Bain)等のトップ戦略ファーム内定者・現役コンサルタントが集う業界研究会「コンサルティングファーム研究会」の中核メンバーとして、業界書籍のベストセラーである「コンサルティング業界大研究」の執筆に関与。コンサルティング業界全般の豊富な知識はもちろん、外資・内資の個別ファームの特徴や選考内容まで熟知している。 また、現役の経営コンサルタントとして、 企業の成長実現に向けた経営戦略の策定、 新規事業開発や事業開発組織の設計などを幅広く支援。自身の就職活動/転職活動ではMBB(McKinsey、BCG、Bain)の内、2社から内定を獲得している。Liiga Consultant Bootcampでは、「再現性の高い戦略コンサル選考対策」に定評がある。

戦略ファームのケース問題と回答のポイント

オープン講座の冒頭では、有名外資系戦略ファームの実際のケース問題の例と、回答のポイントを、ファーム毎に解説いただきました。

本記事では、戦略コンサルティングファームとして、世界最高峰のポジションを占めているファームであるボストン コンサルティング グループに関して、さいとう先生の解説を交えながら紹介していこうと思います。

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さいとう先生:ボストン コンサルティング グループ(以下BCG)の出題傾向としては、市場規模や企業売り上げのフェルミ推定、並びに売り上げ向上に関する出題が非常に多いことが挙げられます。加えて、テクノロジーの進化や顧客ニーズの変化を踏まえて、ある伝統的な業界の将来予測をさせるような問題が好まれて出題されます

議論の傾向としては、問題を構造的に捉えた上で、議題の解決に向けた仮説思考ができるかどうかが重視されています。ただ、仮説思考と言ってもアイデアをただ提示するのではなく、どう発想し、どのような過程で考えたかをしっかりと提示することが必要不可欠です。 広く浅く議論するのではなく、クライアントにとってインパクトが大きい、優先順位が高い論点を絞り込んで、具体的に深掘りをすることを面接官から促されますし、ご自身で論点を提示する姿勢が非常に重要です。

取るべき姿勢としては、既存のフレームワークに囚われることなく、クライアントが抱える問題の背景を理解し、必要な要素を洗い出して、それらを踏まえた提案をする姿勢が求められます。また、業界の将来予測をさせるような問題においては、過去の時点から一連の流れを洗い出し、その延長戦上にある未来の変化を考える『時代分析』と呼ばれる手法を用いることで内定はグッと近づきます

いかがでしょうか。一口にケース面接と言ってもファーム毎に問われているポイントが違うことを、さいとう先生は強調していました。 今回ご紹介したBCG以外のファームに関する情報や、各ファームで実際に出題された問題につきましても講義内では詳細に解説されていますので、お申し込みをご検討いただければ幸いです。

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フェルミ推定の回答アプローチ

次に、オープン講座ではフェルミ推定に関する講義が行われました。戦略ファーム・総合ファーム問わず、様々なファームで選考の序盤に課されることが多いフェルミ推定。しかし、実際にどういった点が面接官の評価項目に含まれているのか、深く理解できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ここでは、フェルミ推定の評価ポイントについてさいとう先生の説明を簡潔にまとめてみました。

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さいとう先生:フェルミ推定における評価ポイントは3つです。 1つ目が『論理的思考力』です。漠然とした推定対象を正しく論理展開し、適切に要素分解を行いながら構造化していく能力を指します。 2つ目が『説明能力』です。先ほどの論理的思考力を駆使して構造化した自らの思考を、わかりやすく提案すること、そして構造化するまでの過程の思考プロセスを見やすく伝えていく能力になります。 面接時には、手元の紙に思考プロセスを書くように指示されることが多いのですが、これは発表時に面接官に対してプレゼンする際のプレゼン資料にもなります。 ですので、自分の思考プロセスを「見やすく」残しておくことで、わかりやすい発表をすることができる、という点も覚えておきましょう。 3つ目が『修正能力』です。コンサルタント志望者の陥りがちなミスとして、自分の頭脳に絶対的な自信を持ってしまうあまり、面接官からのアドバイスに対して素直に応じることができない、というものがあります。面接官は議論を建設的なものにするべく、アドバイス(時にはいやらしい質問)をしてくるので、その意図を適切に把握して自分のロジックを即座に修正していくことが必要になります。

いかがでしたでしょうか。フェルミ推定においては、最終的な推定値以外にも見られているポイントが沢山あることをご理解いただけたのではないでしょうか。

講義内では、コンサルティングファームにおいて避けては通れないフェルミ推定に対する取り組み方を、実際に出題された過去問を使用した演習が豊富に収録されています。戦略コンサルティングファームに内定できるレベルのアウトプットがどの程度のレベルなのか、ご理解いただけると思いますので、お申し込みをご検討いただければ幸いです。

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ケース問題の回答アプローチ

次に、オープン講座ではケース問題に対する取り組み方に関する解説が行われました。フェルミ推定は、回答パターンをある程度類型化できるとさいとう先生は講義の中でお話しされていましたが、ケース問題になると、どう手をつければ良いのかわからなくなってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ここでは、ケース問題にどう取り組むと良いのか、実際に講義内で扱われた『日本の時計メーカーA社の売上拡大施策』という問題を用いて解説していきたいと思います。

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さいとう先生:売上拡大系のケース問題を解く際の1つ目のステップは『背景情報からクライアントを具体的に想定する』ことです。ここではスライドにある通り、クライアントの置かれている状況をしっかりと具体化しておくことが必要不可欠になります。 売上拡大系のケース問題を解く際の2つ目のステップは『クライアントの売り上げを因数分解し、その拡大に向けたボトルネックを特定する』ことです。ここで重要なポイントとして、フェルミ推定で使用したロジックをそのまま活用してはいけない、ということです。因数分解の仕方は様々であるため、戦略策定のロジックとフェルミ推定でのロジックを混同してしまうのではなく、1つ目のステップで設定したクライアントが置かれている状況を加味した上で、注意して検討すべきでしょう。

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売上拡大系のケース問題を解く際の3つ目のステップは『施策を網羅的に洗い出す』ことです。今回の問題で言うと、想定されうる顧客を「新規顧客」と「既存顧客」に分けて考えた上で、それぞれの方向性に関して考えられうる施策を網羅的に挙げています。ここでの注意点としては、アイデア先行で突っ走ってはいけないという点が挙げられます。2枚目のスライドにあります通り、顧客の解像度を上げた上でそれにフィットしている施策を挙げるという流れが正しいです。

いかがでしたでしょうか。売上拡大系のケース問題を解く際の具体的なステップについて、各ステップで想定されうる注意点も踏まえながらわかりやすい解説がされています。

講義内では、今回ご紹介した売上拡大系のケース問題以外にも、コンサルティングファームにおいて出題されうる様々なテーマのケース問題について、過去問演習を通して解き方を学ぶことが出来ます。ケース問題についてさらに詳しく学びたい方は、是非お申し込みをご検討いただければ幸いです。

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おわりに

いかがだったでしょうか。コンサルティング業界の選考対策に特化した対策講座『Liiga Consultant Bootcamp』は年末年始の休暇にもってこいの講座をご紹介しました。 一年の計は元旦にあり。家で過ごす時間の取れる年末年始だからこそ、主体的に学び、キャリアアップへ向かっていく機会にしてみてはいかがでしょうか。

講座コンテンツ

⬛️Day1講座プログラム(講座時間:130分) ★過去問演習:フェルミ推定 ・フェルミ推定の検討ステップと面接官への伝え方(筆記/面接) ・需要起点 or/and 供給起点の推定ロジックの見極め方 ・事前に暗記しておくべき定量情報一覧 ・その他、思考・計算のショートカット術 etc ★ポイント解説:「フェルミ推定の死角をなくす、パターン別攻略法」

⬛️Day2講座プログラム(講座時間;約100分) ★過去問演習:企業課題(売上向上策) ・売上を分解する複数のアプローチ、その選択方法 ・ボトルネック(解くべき課題)を特定する方法 ・ソリューション(解決策)の打ち出し方 etc ★ポイント解説:「面接官と対等に議論するための、経営戦略の全体像」

⬛️Day3講座プログラム(講座時間;約100分) ★過去問演習:企業課題(中長期の成長戦略) ・既存事業への成長投資、新規事業開発等の成長戦略の考え方 ・最終利益やキャッシュ、シナジー等を考慮した買収戦略の考え方 etc ★過去問演習:資料読み取り問題 ・資料の読み取り方と面接官への伝え方 ・計算問題の解き方 etc ★ポイント解説:「事業会社の投資意思決定プロセス、ビジネスモデルキャンバスの実践」

⬛️Day4講座プログラム(講座時間;約100分) ★過去問演習:企業課題以外の問題解決 課題の洗い出しと構造化の方法 ・企業課題とは異なる、ボトルネック(解くべき課題)の特定方法 ・課題解決に向けた、戦略シナリオの伝え方 etc ★過去問演習:抽象課題 ・抽象と具体を行き来し、議論の土台を築くコツ ・抽象課題に対する、本質を見抜いた回答の伝え方 etc ★ポイント解説:「評価され愛される、話し方と姿勢」

⬛️Day5講座プログラム(講座時間;約100分) ★過去問演習:産業や社会の将来予測 ・将来予測を論理的に行うシナリオプランニングの応用 ・6C分析と時代分析の実践、「未来の顧客」と「顧客の未来」の具体化 ・将来について自由に発想する水平思考、アナロジー思考 etc ★ポイント解説:「未来を語る、シナリオプランニング」

『Liiga Consultant Bootcamp』5つの特徴

1)主要戦略ファーム・総合ファームの過去問を基にした演習が中心 2)戦略コンサル・総合コンサルの選考に精通する現役コンサルタントがレクチャー 3)日本のコンサルティングファームのケース面接の全てのパターンを対策し、“死角無しの突破力”を養成 4)自分の都合にあわせて学べる 5)Liiga・外資就活ドットコム・外資就活アカデミア(選抜コミュニティ) の豊富な運営実績

Liiga Consultant Bootcamp内定実績(一部抜粋)

マッキンゼー・アンド・カンパニー / ボストン・コンサルティング・グループ / ベイン・アンド・カンパニー / A.T.カーニー / ローランド・ベルガー / アーサー・D・リトル / Strategy& / IGPI / ドリームインキュベータ / Accenture Strategy / 他、戦略コンサル・総合コンサル多数

これまでご参加くださった皆様の声

「各コンサルティングファーム別の出題傾向や攻略ポイントを学べる点が非常に良い。おかげで外資系戦略コンサルの内定を獲得することができました。本当にありがとうございました。」(広告代理店→外資系戦略コンサルに転職成功したEさん) 「どんなに捻られたフェルミ推定であっても特定のパターンに必ず当てはまるということで、適切な切り口で取り掛かることができそうだと思いました。供給起点か需要起点か、 実際に想像することでより確度の高い推定に繋がることを学びました。」(官公庁職員で転職活動中のFさん)

動画配信の概要

【視聴期限】2022年1月31日(月)23時55分迄 【販売価格】59,800円(税込;65,780円) 【購入期限】2022年1月24日(月)23時55分迄 【視聴方法】ご購入頂くと自動返信メールが送られますので、記載のURLからすぐに動画を見ることが可能です。(動画と付属する資料のダウンロードはできません) 万が一動画が届かない場合は、下記のアドレスまでご連絡ください。 learn@liiga.me

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コラム作成者
Liiga編集部
Liigaは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。