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誠実であること。それが、KPMGの掲げる行動指針の第一項目だ。クライアントに対して、社会に対して、そしてここで働くすべてのコンサルタントに対して。一人ひとりがお互いの立場やバックグラウンドを尊重しながら誠実に行動するカルチャーが根づいている。「ソリューションの質を高めることだけをゴールとし、人の気持ちや生活など気にも留めない」。コンサルタントという人々をそんなイメージで見ているとしたら、それは誤解かもしれない。
今回は、Technology Risk ServicesとTechnology Transformationで活躍している2人のコンサルタントに話を聞いた。彼女たちの率直な言葉から、KPMGコンサルティングというグローバル組織の真の魅力をひもといていく。
世界中の最新ナレッジを取り入れて、クライアントに最適な提案を
――KPMGコンサルティングへの入社理由を中心に、これまでのキャリアを簡単に教えてください。
川合:新卒で入社したのは、当社とはまた別のコンサルティングファームです。経営企画や管理会計などを担当した後、当時新しい領域だったセキュリティ分野に異動しました。この分野はこれから必ず伸びていくにもかかわらず、市場を見渡しても専門知識を持ったコンサルタントは数少ない。私自身もセキュリティ分野は未経験でしたが、早くから学んでおくことで、コンサルタントの経験を生かしながらスペシャリストとして価値を発揮できるようになれるだろうと考えました。
ただ、前職はグローバルファームだったものの、体制的に海外との連携が取りづらかったんですね。セキュリティは欧米など海外の方が進んでいることも多いので、このままではソリューションのレベルにも対応スピードにも限界がある。最新の知見をリアルタイムに取り入れながらお客さまに提案していける環境を求めて、KPMGコンサルティングに転職したという経緯です。
――貴社はグローバルでの連携が強いのですね。
川合:転職前からそう聞いていて、ちょっとウソなんじゃないかと思っていたのですが、実際に入社してみるとイメージ以上でしたね(笑)。今抱えているプロジェクト7件のうち4件は、海外と直接やり取りしながら進めています。
――ありがとうございます。藤井さんのご経歴もお聞かせください。
藤井:私はもともと航空会社に勤務していました。その中で予約システムの刷新プロジェクトに関わることがあり、定常業務ではない“明確なゴールと期間の決まっている”プロジェクト型の働き方に興味を持ったんです。かなり大規模なプロジェクトだったので、外部のコンサルタントや海外支社のメンバーなど、いろいろな国籍や文化、バックグラウンドを持った方たちと協働できたのも楽しかったです。
今後もそういう働き方を実現したいと思ったことが、コンサルティングファームを志望したきっかけです。ただ実際にコンサルタントとして働いていた友人に話を聞いたところ、「案件次第だよ」と。思い切ってキャリアチェンジしても自分の思うような働き方ができないのであれば意味がないですよね。運の要素もあると知って少し悩んでいたのですが、KPMGコンサルティングはユニット単位でジョブディスクリプションを提示しており、自分がどのチームに入るか分かった上で入社することができます。
今所属しているTechnology TransformationのGlobal Technology Transformationチームはクロスボーダーの案件を得意としていて、なおかつ中のメンバーも多国籍なチームです。ここでなら自分の望むキャリアを実現できると思い、KPMGコンサルティングに転職することを決めました。私自身はテクノロジーのバックグラウンドではないので不安もありましたが、あの時決断して本当に良かったです。
各領域のプロフェッショナルがタッグを組んで、本質的な変革を実現する
――藤井さんのチームでは、具体的にはどういった仕事をおこなっているのですか?
藤井:私がいるのはManagement Consultingユニットで、ITや人事、サプライチェーンといった“どの会社にもある経営機能”の課題解決がミッションです。単なるシステムの変更ではなく、経営戦略に関わる領域まで踏み込んでアドバイスさせていただいています。
今担当しているのは、メーカーのファイナンス分野の変革支援。クライアントの親会社が外資系から内資系に代わり、それに伴って会計基準をIFRS(国際財務報告基準)からJGAAP(ジェイギャップ)という日本基準に変更する必要がありました。実際の会計面はグループ会社のあずさ監査法人にお任せしつつ、私たちは会計基準変更によるビジネスの変化やITの変化を整理しながら支援しています。
海外の子会社がかなり多い業態なので、現地の皆さんとの密なコミュニケーションも欠かせません。新型コロナウイルス感染症の流行で直接顔を合わせることは難しいのですが、さまざまな国の人たちと協力しながら進めていくのは、やはり楽しいです。
――川合さんも同じチームなのでしょうか?
川合:いえ、私が所属しているのはRisk Consultingのユニットです。このユニットでは、リスク全般に対応しており、今回の感染症や地震などが起きた際のBCP(事業継続計画)の対応や会計の内部統制からセキュリティに係るリスクなど、幅広いソリューションを提供しています。その中でも私の専門は、テクノロジーに関連したセキュリティ。サイバーセキュリティや情報セキュリティといわれる領域ですね。
日本ではまだ、CISO(最高情報セキュリティ責任者)と呼ばれるポジションが設置されていない企業も多くあります。その場合はIT関連の部署が兼任しているので、会社の投資計画の中にセキュリティが含まれていないケースがほとんどです。
しかし、これだけテクノロジーが発展した現代の経営において、セキュリティの視点は絶対に欠かせません。欧米では、サステナブル経営やSDGsとも絡めながら、ブランディングなど対外的なことも考えた上でセキュリティをどう位置付けるかを検討しています。
たとえば、個人情報や機密情報の流出を起こしてしまった企業が、たった一瞬でどれほどブランド価値や信用を毀損(きそん)してしまうのか。皆さんにもイメージしていただけるのではないでしょうか。
――セキュリティ分野において、日本は遅れているのでしょうか?
川合:法令の整備も含めて、アメリカやヨーロッパの方が先行していることは事実です。日本として今後どう対応していくべきか、真剣に考えるべき時期に来ていることは間違いないでしょう。
また、私たちのクライアントは日本だけに会社があるわけではありません。海外の子会社がサイバー攻撃を受けて事業が止まったとか、情報が流出したという事件・事故が起きた場合、日本だけの視点で対応を考えることはできないわけです。海外の基準も理解した上でセキュリティを管理、担保しておくことが求められます。
だからこそ、KPMGのようなグローバル連携に強みを持つファームがますます必要とされるようになる。非常にやりがいを感じますね。
――おふたりのユニットがタッグを組んで1社をサポートするようなプロジェクトはありますか?
川合:もちろんあります。直近の分かりやすい例を挙げると、感染症の流行に伴う働き方改革。リモートワークが進んでいるので、皆さんのPCや自宅のインターネット環境をどうセキュアにすればいいのかといった相談が多く寄せられています。
直接的なセキュリティ強化は私のユニットで対応しつつ、リモートワーク化に伴う業務改革や人事制度といった側面を支援しているのがManagement Consultingユニットです。勤務時間ではなく効率性やパフォーマンスで評価するための制度構築など、幅広い領域を複数チームで連携しながらサポートしています。
一人ひとりが“ベスト”を発揮できる環境を、全員で作り上げていく
――藤井さんはコンサルティング未経験からの入社ということですが、どのようにスキルアップしてこられたのでしょうか?
藤井:私のようにマネジャー未満の職位で入社した社員は、年に4回開催されているコンサルティング基礎研修を受講します。基礎的な問題解決やデータ分析といったスキルを幅広く学べるので、未経験からでもそこまで心配する必要はありません。ただやはり、実際の案件ではすべて応用問題になりますから、私自身今も少しずつ経験と自信を積み重ねている最中です。
プロジェクトのアサインメントについても、一人ひとりのコンサルタントの成長やキャリア構築がかなり考慮されています。各プロジェクトにも私たちの仕事ぶりを評価する上司はいるのですが、それとは別にパフォーマンスマネジャーという人もついてくれるんですね。年間を通じて寄り添ってくれるコーチのような存在です。
今の自分に何が足りないのか、そこを埋めるためにはどのような経験をするべきか。そういった相談にのってくれながらアサインに関しても気を配ってくれるので、中長期的なステップアップも目指しやすい環境です。
川合:外資系のコンサルティングファームというと、ドライで非常にハードなんじゃないかと思われることも多いのですが、まったくそんなことはありません。正直にいうと私がこの業界に入った十数年前はブラックな体質も残っていました。でも今は、制度もカルチャーもかなり変わってきています。
藤井:ブラックだと思ったことはないですね。案件の佳境のような時期は忙しいこともありますが、上司のサポートや労務部門のモニタリングも手厚くて、社員を守っていこうという意思を強く感じます。
女性の働きやすさというと、産前産後休暇や育児休暇などの制度が注目されることが多いですよね。KPMGコンサルティングでも、男女問わずしっかり育休を取得できるというのは、すでに当たり前になっています。でも、私としては“長時間労働ではない”という点が最も重要だと思うんです。体力面を切り取ったらどうしても男性には及ばないですから。そういう意味でも、長時間労働を美徳としないカルチャーはやりやすいですね。
川合:チーム内にも外国籍の社員が多いこともあり、相手の状況やバックグラウンドを尊重する風土が根づいています。今担当している案件にも育休明けのメンバーもいますし、社内には家族の介護で早く帰らなければいけない人もいる。それが特別なことで配慮するというよりは、それぞれの社員がどういう働き方であればベストパフォーマンスを発揮できるかを常に議論し、お互いに助け合う環境ができています。
――そんな環境を存分に生かせる、つまり貴社で成長、活躍できるのはどんな人材だと思いますか?
藤井:傾聴できる人がいいですね。何にでもYESと言ってほしいわけではなく、まずは先入観を持たず素直に話を聞くことがとても大切だと思います。その上で、自分なりにかみ砕いて自分自身の考えを発信できる人であれば、継続的に成長できるのではないでしょうか。お互いに気持ちよくコミュニケーションを取れる方と、一緒に働けたらうれしいです。
川合:クライアントはもちろん一緒にプロジェクトを進めるメンバーも「初めまして」の人が多いので、色んな人とスムーズにコミュニケーションを取れる人は向いていると思います。
それと、私はこの会社のことがとても好きなんですが、現状が100点満点ではありません。こんなふうに変えていきたい、と思うところももちろんあります。私の目線で感じることと、新しく入ってくれた方の感じ方もきっと少し違うでしょう。
そんなときに、ただ愚痴を言ったり我慢したりするのではなく、自分のアイデアと行動力で変革していける人に来てもらえればうれしいですね。KMPGコンサルティングは意見を出せば任せてもらえる会社なので、自分自身で「自分が働きたい会社」を作っていきたい方にとっては、きっと最高の環境ですよ。