AIベンチャーの注目企業5選!就職する方法も合わせて解説
2023/01/18

description

AIベンチャーの定義と種類、国内の代表的なAI企業に加えて、AI企業でニーズのある職種やスキルを実際の求人情報をもとに解説します。



AIベンチャーとは?

AIベンチャーとは、AIを使って事業を展開するベンチャー企業のことを指します。 厳密に定義された言葉ではないため、人によって定義はまちまちですが、業務の一部にAIを使っている企業とは分けて考えられることが多いです。 例えば、AIを使った学習教材を販売している企業や、自社で蓄積した知見を活かしてオーダーメイドのAI開発を受注する企業はAIベンチャーに含まれますが、業務システムの一部にAIを使用している企業はAIベンチャーには含まれません。

AIベンチャーの種類

AIベンチャーには自社で製品を開発・販売する「サービス型」と、他社からAI開発を請け負う「ベンダー型」の二種類があります。


サービス型

サービス型は、自社で開発した製品を複数の顧客に対して販売します。
AI技術を使った製品の開発を独自に行うため、豊富な資金力と市場のニーズを把握するマーケティング能力、必要な機能を実現する開発力に優れた企業が多く、なかには一般の消費者を対象とした製品を販売している企業もあります。

サービス型は製品を自社で開発・販売するため、ヒット商品を生み出すことで会社が大きく成長できる可能性があるのが魅力ですが、自社で製品を販売するためのノウハウや営業力なども求められるため、軌道に乗せるまでの難易度が高いという側面もあります。


ベンダー型

ベンダー型ではAIを使ったシステム開発を請け負います。
顧客の業種や状況に応じた機能をヒアリングし、目的にあった機能を提案することが必要になるため、高い提案力と柔軟な開発力を強みとする企業が多いです。

ベンダー型では納品後のメンテナンスやアフターケアなども請け負うため、サービス型と比べると、経営が安定しやすいのが魅力ですが、売上の上限が請け負える開発数に依存してしまうため、成長性ではサービス型の企業に一歩遅れをとることもあります。

国内で活躍する注目のAIベンチャー5社

ここでは国内で活躍するAIベンチャーを5社ご紹介します。 企業詳細や求人情報なども掲載するので、その企業で働いてみたいという方はあわせて参考にしてください。


株式会社PKSHA Technology

株式会社PKSHA Technologyは自然言語処理、機械学習/深層学習技術に関わるアルゴリズムの研究開発を行い、それらをプロダクトとして、企業の課題や目的に合わせた形で販売している企業です。
技術顧問を務める松尾豊氏は日本のAI研究の第一人者として知られており、東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センターの教授や日本ディープラーニング協会の理事長も兼任しています。

株式会社PKSHA Technologyの企業詳細 株式会社PKSHA Technologyの求人詳細


atama plus株式会社

atama plus株式会社は塾や予備校向けにAIを用いた学習教材を販売している企業です。
atama plusではAIを使うことで生徒一人ひとりのミスの傾向や理解度、学習履歴などに応じたカリキュラムを提供することで、生徒の勉強時間を減らし、その分の時間を「社会で生きる力」の習得に注げる体制作りに力を注いでいます。2020年には「日本e-Learning大賞」を受賞しています。


GHELIA(ギリア)株式会社

GHELIA株式会社はプログラマー兼実業家として著名な清水亮氏とソニーコンピュータサイエンス研究所などと共に設立したAI企業です。
最先端の深層学習技術をあらゆる人が自在に使いこなせるトータルAIソリューションプラットフォームの開発を行っており、AIの導入から事業の課題解決までを一気通貫して行っています。学力診断システムの開発や工事計画立案の自動化などを手掛けています。


ExaWizards(エクサウィザーズ)株式会社

エクサウィザーズ株式会社は、AIを使った社会課題の解決をミッションとしており、AIプラットフォーム「exaBase」の運用と、AIプロダクトの開発を主な事業としています。
「exaBase」は顧客の経営課題の解決を目的としたプラットフォームであり、その運用を行う過程で抽出した汎用的な社会課題の解決をAIプロダクトを開発・提供することで解決する仕組みをとっています。
具体的には、介護スタッフの間接業務をAI × 音声入力でサポートするアプリ 「CareWiz ハナスト」、5mの歩行動画から歩行者の転倒リスクをAIが解析するアプリ 「CareWiz トルト」 などのサービスを提供しており、育児分野などにも進出しています。

ExaWizards株式会社の企業詳細 ExaWizards株式会社の求人情報


株式会社Laboro.AI

株式会社Laboro.AIはオーダーメイド開発とソリューション提供を主力事業としている事業です。
学術研究から発信される最新の情報をもとに、企業の課題解決に最適なAIを提供するオーダーメイド開発に加えて、長期的なAI活用ビジョンの検討や、導入に向けたロードマップの策定といった事前のアドバイザリーに力を入れています。

株式会社Laboro.AIの企業詳細 株式会社Laboro.AIの求人情報

AIベンチャーに就職するには?

AIベンチャーに就職するうえで必要なスキル・経験は企業や職種によって異なります。ここではLiigaで実際に掲載されている求人を調査し、AIベンチャーで求められるスキル・経験について解説していきます。


コンサルタント

コンサルティングファームやITベンダーで企業課題の解決を目的としたプロジェクトの経験や、AIを使ったコンサルティング経験などを必須条件として挙げているところが多いです。
コンサルタントは開発職と並んでAIベンチャーでの募集が多い職種でもあり、募集条件も多岐に渡ることから未経験者でも挑戦がしやすいです。


研究開発職

C++、Java、Pythonなどのプログラミング能力に加えて、画像、自然言語、データ分析等の人工知能技術を活用した経験や一定以上の英語力、学会発表の実績などが求められます。
研究開発職では経験を重視する募集がほとんどですが、人工知能は様々な専門分野から構成されている分野であるため、部分的な知識や技術でも可としているところもあります。
コンサルタントと並んで募集数が多いことから条件に合った企業を選びやすい職種です。


事業開発職

プロダクトのマネジメント経験または開発経験に加えて、エンジニアリングやデザイン、インターネットサービスなどの知見を求める募集がほとんどです。
特に、プロジェクトのマネジメント経験を重視する募集が多く、機械学習などの知見については必須としていないところもあります。
なかには他分野の知見を求める企業もあり、金融領域や消費財領域での経験を歓迎条件としている企業もあります。


データサイエンティスト

データマイニング、数理統計モデリングの実務経験に加えて、データ分析に関するソリューション提供の経験、自然科学系の博士号などが求められます。
歓迎条件としては、自然言語処理やテキスト加工処理の知見、数値解析や統計関連ソフトウェアの操作経験を挙げているところが多く、分析結果を経営陣に対してわかりやすく説明できるといったコミュニケーション能力を挙げているところもあります。

まとめ

AIベンチャーとは、AIを使った事業を展開しているベンチャー企業のことを指します。 AIベンチャーで募集のある職種はコンサルタント、開発職が最も多く、データサイエンティストや事業開発職なども募集が盛んです。 職種ごとに必要な経験・知見は異なりますが、人工知能に関する一定の知見はどの職種でも必要になるので、応募前に準備しておくようにしましょう。

コラム作成者
Liiga編集部
Liigaは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。