アクセンチュアの「インダストリーX」が、日本のモノづくり産業全体に変革を起こす
2022/06/08

sponsored by アクセンチュア description

モノづくり産業を中心に、R&D、エンジニアリング、製造、サービス業務などモノづくりのあらゆる段階におけるデジタル変革を支援し、お客さまのビジネスの生産性・安全性・持続可能性の向上を実現する「インダストリーX本部」。この部門が提供している真の価値とは一体何か。そしてなぜ今、絶え間なく各業界のトップ企業から相談が寄せられているのか。シニア・マネジャーとしてチームをけん引している藤田氏と川崎氏の両名に話を聞いた。

〈Profile〉
写真左/藤田(ふじた)
インダストリーX本部 シニア・マネジャー
2015年にアクセンチュアへ中途入社し、ハイテクメーカーのアフターセールス領域やハードウェアのアジャイル開発、COVID-19感染拡大に伴う医療機関支援に従事。前職では国内通信会社の新規事業や国際事業の経験を有する。
写真右/川崎(かわさき)
インダストリーX本部 シニア・マネジャー
新卒でシステムエンジニアとして製造業に従事したのち、アクセンチュアへ転職。国内通信事業者、医療機器メーカー、自動車部品メーカー、製薬、リテール、インターネット関連グローバル企業といったさまざまな業界のお客さまに対して、業務改革、R&D領域におけるPMO、UX/UIデザイン、BPO、オフショア開発管理など、幅広い案件をリードしている。

※内容や肩書は2022年6月の記事公開当時のものです。

企業活動におけるあらゆるフェーズで、大きな変革を実現していく

――インダストリーX本部は、アクセンチュアの中でも特異な存在だとお聞きしました。具体的にはどういったソリューションを提供しているのですか?

川崎:インダストリーX本部では、研究開発やエンジニアリング、製造、サービス業務などモノづくりのあらゆる段階におけるデジタル変革をご支援し、お客さまのビジネスの生産性や安全性、持続可能性の向上を実現させることを目指しています。

例えば、IoTやロボティクスなどデジタル技術を活用したビジネス戦略の提案、新製品開発、サービスデザイン、サービス設計から商品を物流にのせて消費者に届ける一連のサプライチェーンの構築まで、製造業のバリューチェーンに沿う形で全てが支援対象となっています。

――お二人はそれぞれ、どのようなロールを担っているのでしょうか?

川崎:インダストリーX本部には、大きく分けると「製品・サービス開発DX」と「製造・物流プロセスDX」という2つのグループがあります。

製品・サービス開発DXのグループでは、製品の設計や研究、開発などの前工程に寄ったご支援を。製造・物流プロセスDX のグループでは、工場やプラントなどの現場におけるオペレーションの課題をデジタルテクノロジーによって克服し、お客さまの生産性や品質の向上を目指すと同時に、コストやリスク、無駄の削減にも取り組んでいます。

私自身は、製造・物流プロセスDX のグループに所属しています。アクセンチュアが持つ多種多様な知見やスキルを掛け合わせてソリューションを作り上げ、お客さまに新たな価値を提供していくことが主なミッションです。

藤田:私が所属しているのは製品・サービス開発DXに特化した組織で、製造・物流プロセスDX と比較すると、新規事業の領域に近い案件を多く担当しています。例えば「モノ売りの事業を“ソリューションビジネス”や“コト売り”にどうトランスフォームさせていくか」など、新しいビジネスの全体像を描いていきます。

また、アクセンチュアはソフトウェアのイメージが強いかと思うのですが、ハードウェアまで含めてのアジャイル開発にも取り組んでいますね。ソフトのアジャイル開発はすでに進めている会社もある一方で、ハードウェアはほとんどがまだウォーターフォール型の開発スタイルです。

しかしこれだけ変化の激しい時代において、何年も前に考えたプラン通りにモノづくりを進めていくのはリスクが大きすぎます。ニーズに対してフレッシュな状態でプロトタイプを作り上げ、お客さまの声を取り入れながら製品を改良していく。モノづくりの在り方そのものを見直すところまでチャレンジしています。

description

お客さまの“あるべき姿”を追求する。それと同時に、自分たち自身のやりたいことにも全力を尽くす

――具体的なプロジェクト事例をお聞きしたいのですが、まずは川崎さんから製造・物流プロセスDX 領域の事例について教えてください。

川崎:現在、物流業界ではサプライチェーンの複雑化や競争の激化によって、多くの企業がさまざまなビジネス課題を抱えています。そうした課題を解決するために、IoTやロボティクスを活用して、倉庫の自動化やサプライチェーン全体のリスク管理の強化などに取り組んでいます。

先日は、グローバルに複数の拠点を持っているお客さまのオペレーション改善を担当しました。そのお客さまは、各拠点や国、地域ごとに異なるシステム構築やデータ管理を行っていたんですね。まずは詳細な現状分析からスタートし、その後はアクセンチュアの持つ世界中の知見を集約して“あるべき姿”を検討。実現に向けて何をすればいいのかを、お客さまと一緒になって議論を進めていきました。

各国の現場の方々と密に話をするために、アクセンチュアでも日本とアメリカを中心にグローバルチームを組成したことも特徴的です。日本とアメリカそれぞれのメンバーが同時並行でお客さまと議論していたのですが、やはり日本側で考えていることとアメリカ側で「こうしたい」と言っていることにはズレが出てきます。グローバルレベルで全員の意識を統一させることは難しかったですが、だからこそ非常にやりがいのあるプロジェクトでしたね。

――ありがとうございます。製品・サービス開発DX領域の事例についても教えていただけますか?

藤田:先ほども少し触れましたが、製造業のお客さまに対してビジネスモデル自体をトランスフォーメーションした案件が印象深いですね。元々は、ハードウェアを作って何台売っていくら、という伝統的なモデルを運営していた企業です。そのビジネスをどうやってソリューションビジネスに転換していくか。ソリューションと言うからにはどんな価値を提供すべきなのか。事業の大きな転換に際し、まだ世の中にない解を導き出していくというプロジェクトでした。

――その企業はなぜ従来の販売モデルからソリューションビジネスに転換する必要があったのでしょうか?

藤田:モノを売るだけでは顧客に価値を感じてもらえない時代になったからだと思います。もちろん今でも、製品自体に価値はあります。ですが、成熟しているマーケットにおいてモノだけで差別化することは難しい。End to endでどういったバリューを提供できるかが問われるようになってきました。機器を販売するだけでなく、その機器を使用する前後のプロセスも含めて顧客体験を向上させることが重要です。

例えば、「ここは今こういうオペレーションだからAIを使ってこう変えよう」「お客さまがこの機器を使う際には、横でこういうモノが動いているからこうやって連携させよう」と、一連の流れを含めてビジネスプロセスを変革させていくことが求められると考えます。

――本当に会社そのものがガラリと変わる印象ですね。時代や顧客ニーズが変化する中で、デジタルの力を活用しながら、幅広い領域に対して変革を起こしていく。非常に意義深いプロジェクトだと感じます。

藤田:アクセンチュアでは「コーポレート・シチズンシップ(社会貢献活動)」を重要な企業活動の一つとして位置づけ、本業のコンサルティングサービスで培った知見や経験を活用しながらさまざまな社会課題を解決するための取り組みを推進しています。

例えば2020年はCOVID-19が拡大し始めた時期ですが、当時は医療物資の不足が大きな社会課題になりました。アクセンチュアは、治療やワクチン開発はできません。しかし、医療用マスクやフェイスシールド、ガウンなどが足りていない状況に対して、自分たちなりにできることはきっとある。そう考えて、3Dプリンターを使ってフェイスシールドを作り寄付するボランティアコミュニティを立ち上げました。

その後は、中長期で医療機関・福祉機関のニーズが変化していく中で、必要なところへ必要な物資を供給し続ける仕組みづくりにも着手。アクセンチュアの強みであるテクノロジーを生かして医療・福祉の現場の「欲しい」と供給者の「届けたい」をつなぐマッチングプラットフォームの構築が効果的だと考えました。

COVID-19対策や医療・福祉機関の支援を最前線で行い、物資供給者に広いリレーションを持つ認定NPO法人ジャパンハートとパートナリングできたことで、迅速に共同開発が進み、発案から数カ月でプラットフォーム"Heart Stock"をローンチできました。

description

「知的好奇心があふれ出して止まらない」という人へ

——自分自身のやりたいことや、社会に貢献したいという思いに応えてくれる会社なのですね。

川崎:変化の激しい時代だからこそ、キャリアレベルや経験年数に関係なく、一人一人の意見に耳を傾ける姿勢を大切にしているのだと思います。

また、人が資産のコンサルティングファームだからこそ人材育成にも非常に熱心で、海外でのトレーニング制度も充実しています。今はコロナ禍で難しい状況ですが、以前私がマネジャーになった時には、マネジャートレーニングとして数日間シカゴに行かせていただきました。世界中から集まった多くのマネジャーの方々と講義を受けたり、チームを組んで協力しながら課題に取り組んだりして、自分自身の視野が広がったことを実感しています。

藤田:ダイバーシティという観点で言うと、アクセンチュアにはLGBTQの活動もあり、社内ではより多くの社員にAlly(支援者)として登録してもらえるような情報発信や、理解を深めて仲間と交流できる機会が提供されています。私もAllyの一人で、以前インドでLGBTQのグローバルトレーニングに参加したことがあるのですが、生涯の中で最も印象的なトレーニングでした。

ダイバーシティに富んだメンバーと寝食を共にして学び合うわけです。そこでLGBTQ当事者の方々から「どんな葛藤があったか」「どういうことを乗り越えてきたのか」を直接お聞きできたことは、大きな財産になっています。数日間にわたって一緒に課題についての考察や議論を交わした時間は、目が覚めるような人生経験でしたね。

――最後に、インダストリーX本部が求める人物像についてもお聞かせください。

川崎:日本の産業界やモノづくりに対して、今のままではいけないと何か課題感を持っている方や、そこで新しい価値を自分でつくっていきたいという思いを持っている方に来ていただきたいですね。アクセンチュアには、多種多様な専門領域を持つメンバーが多く在籍しています。そういった知見とご自身の強みを掛け合わせて、新しい価値をつくり出していけるチャンスが必ずあるはずです。

今の状況に満足しておらず何かを変えたいとか、もしくは自分の強みを社会やさまざまな企業のために発揮したい、新しい価値を生み出していきたいという思いを持っている方には、アクセンチュアはとても良い環境だと思います。

藤田:自主性を重んじるカルチャーでもあるので、川崎さんのおっしゃるように自ら何かを変えていきたいと思う方には最適な環境ですね。ただ一方で、今の自分が考えていることや、感じていることに固執しない姿勢も大切だと思っています。

私たちはまだ世の中に存在しないソリューションを提供しようとしているので、これまでの経験を生かしつつも、常にゼロベースで考えていかなければいけません。本当にこれは価値があるのか、もっと他にやり方があるんじゃないかと、ある意味で天真らんまんに“あるべき姿”を追求していける人であれば、きっと活躍できるでしょう。

私自身は新しいものに対する探求心や知的好奇心、冒険心を満たすためにアクセンチュアに入社しました。幸いなことに今はその思いは満たされているので、今度は一緒に冒険してくれる仲間を募集しています。知的好奇心があふれ出して止まらないという方は、ぜひアクセンチュアでのキャリアをご検討ください。

description

コラム作成者
Liiga編集部
Liigaは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。