sponsored by NECレノボ・ジャパングループ
中国出自のグローバル大手、レノボ・グループ。アメリカで誕生したIBMのPC事業部。そして日本トップクラスの電機メーカーであるNEC。3社それぞれの持つ強みや特徴を融合して生まれたのが、NECレノボ・ジャパングループ(以下、NECレノボ)だ。
技術力やマーケティングも最高レベルであることは間違いないが、特に働き手にとっては、そのカルチャーこそが最大の魅力かもしれない。アメリカで20年暮らした後日本に帰国し、現在は同社のサービスエクセレンスチームでリーダーを務める青山綾氏に、NECレノボならではのカルチャーについて話を聞いた。
※内容や肩書は2023年7月の記事公開当時のものです
アメリカでのキャリアがどこまで評価されるのか。自分の力を試したかった
――まずは青山さんのこれまでのキャリアと、NECレノボへの参画動機からお聞かせください。
青山:実は日本よりも海外のキャリアが長くて、3年前に帰国するまでは約20年間アメリカで暮らしていました。元々は英語の教師になりたくて留学したのですが、向こうでの生活が楽しくなってしまい、そのまま就職することに。働いていたのは日系の総合電機メーカーです。
17年ほど1つの会社に勤めていましたが、幅広い部署を経験させてもらったので、ビジネスパーソンとしての総合力は鍛えられたと思います。マーケティング、サプライチェーン、セールスサポート。最後の方はデジタルマーケティングチームでカスタマーエクスペリエンスを高める仕事を担当していて、その経験は今の仕事にも大いに生かされています。
当時もいろいろと任せてもらってやりがいはあったのですが、20年近くアメリカにいて、キャリア的にもある程度やりきったと感じるところがあり、次のチャレンジを考えるようになりました。いくつかの選択肢を検討した結果、日本に帰ってくることを決めたという経緯です。
――なぜ帰国することにされたのですか?
青山:理由はいくつかあります。まずは日本にいる両親のこと。2人とも健在なのですが、だいぶ高齢になっており、今後はできるだけ一緒の時間を過ごしたいと思ったんです。20年も日本を離れて、その間もずっとサポートしてもらっていたので、ちゃんと恩返ししたいな、と。
キャリア的な観点で言うと、2つ大きなポイントがあります。私が学生だった頃、日本では女性社員はお茶くみをする時代でした。それもあって海外に留学したのですが、日本がどのくらい変わっているかを見てみたかったんです。あとは、私自身のこれまでのキャリアが日本でどう生かせるのか、あるいはどの程度認められるのか。そういったところにチャレンジしたいと思って帰国することを決めました。
いくつか面接を受けた中でもNECレノボを選んだのは、シンプルですが面接官の人柄とフィーリングです。私は何事も直球で発言するタイプなので、入社当初は皆さん戸惑いもあったと思いますが、最終的には受け入れてくださいました。あの時の直感は間違っていなかったと感じます。
「他部署のリーダーがどんな一日を過ごしているのか」をシャドーイングし、自分の将来像を思い描く
――20年前の日本社会と比較して、現在の貴社の環境はどう感じていますか?
青山:オープンマインドな方が多く、非常に働きやすいですね。レノボとNECが合弁してから10年以上経過しており、お互いの良いところがうまく融合されている印象です。NEC出身の皆さんも、アジアパシフィックやノースアメリカのカルチャーに触れる機会は多くあったでしょうし、逆に日本独自の特徴や良さを世界に発信する体制にもなっています。私のような”異人”を受け入れてくれたという事実だけでも、風通しの良さは実証されていると思います(笑)。
1点だけカルチャーショックを受けたのは、女性社員が少なかったこと。アメリカでは考えられない比率だったので驚きましたが、近年の採用者を見ると女性の顔ぶれが増えてきており、徐々に改善されてきています。
NECレノボは性別を問わず社員全員が働きやすい環境づくりに注力しているので、今後はさらに多様性に富んだ素晴らしい会社になるでしょう。ワーキングマザーや男性の育休取得者が集まって情報交換をするような会もあります。私は子どもがいないのですが、部下の配偶者が出産したこともあったので、フレキシブルに働くための考え方や具体的な注意事項を学べたのは非常に良かったですね。
――性別を話題に出すこと自体ナンセンスだとは思うのですが、女性ならではの視点が仕事に生かされることはありますか?
青山:たしかに、アメリカでは絶対にタブーです。とはいえ現実的に性差はあるわけですから、そこはポジティブに転換できれば良いのではないでしょうか。例えば、出社する際にコンピューターとACアダプターをカバンに入れていると、女性の私としては非常に重いんですね。出社が前提だった頃はアダプターを会社に置いていましたが、テレワークになって毎回持ち運ぶようになると余計にそう感じます。そういうところから、女性向けの製品開発に自分ならではのアイデアを取り入れることもできるでしょう。
――ダイバーシティや女性活躍推進の実現に向けて、具体的に取り組んでいることがあれば教えてください。
青山:Women In Lenovo Leadership、略してWILLという活動を行っています。元々はご質問の通り女性活躍推進に焦点を当てていたのでWomenと名が付いていますが、現在は男女関係なく参加できるプログラムです。
活動をリードしている社員は、皆さん通常業務を持ちながら、さまざまなイベントを企画してくれています。先ほどの情報交換会もそうですし、ゲストをお呼びして働き方についてディスカッションする会もあります。
柔軟なキャリア構築に向けて、他の方がどういう職種で働いていて、どんな一日を過ごしているのかをシャドーイングできるプログラムもあり、これは特に好評です。マーケティングのリーダーやセールスのリーダーがどんな働き方をしているのかを体験できるので、将来自分がどんなポジションに就きたいのかを明確にイメージできるんですね。
その他に、ボランティアも活発に行っています。例えば、お子さんに英語を教える機会を作ったり、社員と共に学ぶプログラミング教室を開催したり。個人的にも、とても素晴らしい活動だと感じています。
全てのことをポジティブに捉える。考え方ひとつで、見える景色は大きく変わる
――現在はどういった仕事を担当されているのでしょうか?
青山:サービス事業部の中にある、サービスエクセレンスというチームのリーダーを務めています。サービス事業部は、当社のコンピュータを購入いただいたお客さまに対し、必要な修理を提供している部門です。修理工場に送っていただくこともありますし、お客さまの元に伺って修理することもあります。それぞれのオペレーションをより円滑にして、できる限りお客さまにストレスをおかけしないことが、私たちのチームのミッションです。
カスタマーエクスペリエンスを調査するアンケートや、その結果を基に改善点をまとめることもありますね。サービス全体のバジェット管理も含めて、幅広く担当しています。
――NECレノボさんのThinkPadはすごく頑丈で壊れないイメージがあります。
青山:壊れないです。私自身も転職する前は違うメーカーのPCを使っていましたが、当社の製品は非常に使いやすいですし、3年ほど経っても全く問題ありません。ただ、当たり前ですが販売台数が世界一なので、壊れる率は低くても台数はそれなりにあるということですね。あとはお客さまがお席でコーヒーをこぼしてしまったとか。お食事をしながらのダメージを保証するプランもありますから、そういった修理も発生します。
――なるほど。この仕事のやりがいについてお聞かせください。
青山:この職種だからというよりは、どんな仕事であってもその時々の自分の能力や知識レベルをしっかりと認識して、自分自身のタレントを生かしきることを心がけています。自分の特性を発揮できればやりがいを感じるし、そうでなければ辛いことも多くなってしまうでしょう。
そういう意味で現在は、リーダーとして各メンバーのタレントを生かす、または伸ばすことのできる業務にアサインできるよう留意しています。その方が結果も出やすいですし、本人たちのモチベーションにもつながりますから。
――成長する人とそうでない人の違いを感じることはありますか?
青山:難しいですが、変化を楽しむと言いますか、くよくよと悩まないことは大切だと思います。一生懸命やった結果として、うまくいかないこともあるでしょう。周りからそれを指摘されれば、ネガティブに感じてしまうかもしれません。
でも、自分がいいと思ってやった結果がそうなのであれば、ご指摘を素直に受け止めて、次にどう改善していくかを考えることが重要です。少なくとも私自身は、ネガティブなこともポジティブに変えられるような考え方を大切にしています。
――リーダーとして、業務のアサイン以外に若手の育成に向けて気を付けていることはありますか?
青山:すぐに直接的なアドバイスを提供するのではなく、本人の意思をまず確認するようにしています。その後にいくつかの、例えば5W1Hのような質問を問いかけていくことで、その方がご自身で答えを見つけられるように努めています。
こちらから言うのは簡単なのですが、それよりも自分で見つけ出した答えの方がきっと忘れない。毎回成功するわけではないし時間がかかることもありますが、それは私自身のスキル不足なので、また違うアプローチを試すなど、いろいろと工夫しているつもりです。
「日系と外資系のいいとこ取り」をしたような制度とカルチャー
――これから入社してくれる方には、どんなことを期待しますか?
青山:自分を持っていて、自分の意見を臆せず発信できる方に来てほしいですね。人の意見を素直に聞くことも重要ですが、それと同じくらい自分を持つことも大切だと思っています。その考えをチームにシェアすることで、お互いに伸びていける環境を作ってくださることを期待しています。
「遠慮」は日本の美徳ですけれど、仕事においては自分が得意なことをしっかり発揮して、周囲をリードするような働き方をしてほしい。NECレノボにはその受け入れ態勢があることを、私が保証します。
――入社時点での知識や経験はそこまで求めないということでしょうか?
青山:経験はもちろん重要ですが、それよりも考え方の部分ですね。積極性も大切ですし、たとえ失敗したとしても、そこから学びを得て次につなげるという考え方ができるかどうか。最近は、失敗をしてはいけないと考えすぎて、失敗を恐れる方が多いように感じます。もちろん失敗しないように努力することは必要ですが、新しいチャレンジが100%成功することはあり得ません。失敗した時に、それをどう改善するかという、立ち直る力の方がはるかに重要だと思います。
――ありがとうございます。他に、皆さんに伝えておきたいNECレノボの魅力はありますか?
青山:人事の方の言葉を借りれば、当社は「日系と外資系のいいとこ取り」をしている会社です。外資系企業と遜色ない年収水準でありながら、日系企業並みの社会保障や退職金もある。お休みも取りやすく、有給休暇の日数は法令以上です。
私の帰国理由の1つに家族を挙げましたが、今は100点の両立度合いです。家族との時間も十分に過ごせていますし、休暇も大切にしています。日本ではゴールデンウィークやお盆に長期休暇を取る方が多いですが、アメリカは自分が休みたい時に休む人が多いんですね。私は今もその感覚でバケーションを計画していて、来月はエジプトに行く予定を立てています。
もちろんいない間に支障が出ないようアレンジはしていきますが、疲れたまま仕事を続けるよりも、リフレッシュして戻ってきて効率よく働いた方が会社にとってもいいはずです。
――リーダーである青山さんが率先して休暇を取得することで、周りの皆さんも取りやすくなる?
青山:そうなることを願ってます。できる限りチームでバックアップできる体制を作るようにしているので、安心して休んでほしいですね。
――最後に、これからのキャリアを検討中の方々にメッセージをお願いします。
青山:20年前に比べるとはるかに転職が当たり前の時代になっていて、これはとてもいいことだと思っています。転職を含めていろいろな経験をすることで、幅広い視野を持つことがキャリア形成には重要だと考えているので。
先ほど申し上げた通り、NECレノボは柔軟にキャリアチェンジもできますし、たくさんのことを楽しみながら学んでいける環境です。いろいろなことを経験しながら視野を広げ、その中で得たものを新たな仕事に生かしていく。そういうサイクルで、ご自身ならではのキャリアを築いていっていただけるとうれしいですね。