アクセンチュア出身のマネージャーが選んだ、新たな武器を手に入れるためのキャリアとは
2023/12/20

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コンサルティングファームのマネジメントポジションで活躍している人の中には、「このままコンサルティングを極めていくのか……身に付けたスキルや経験を生かして転職するのか……」と悩んでいる人も多いのではないだろうか。

今回は、アクセンチュアでマネージャーを経験した後、Speeeに転職した佐々木海氏にインタビューを実施。Speeeは、マーケティングインテリジェンス事業やDX(デジタルトランスフォーメーション)事業を中心に、さまざまなサービスを展開する事業会社だ。その中で、「向こう10年の成長に伴走する。」と掲げるバントナー事業部に所属する佐々木氏に、Speeeへの転職理由、仕事のやりがい、コンサル経験の生かし方などを語ってもらった。

〈Profile〉
佐々木海(ささき・かい)
MI事業本部 CX本部 バントナー事業部 マネージャー
2016年にITベンチャーに入社し、Webサイト開発にプロジェクトマネージャーとして従事。2018年にアクセンチュアに転職、入社後5年でマネージャーに昇進。 2023年6月にSpeeeに入社。 バントナー事業部のマネージャーとして、既存案件の支援、採用・育成方針や事業計画の策定などを担当。

※内容や肩書は2023年12月の記事公開当時のものです。

コンサルと事業経営、両方ができる会社を探し、アクセンチュアからSpeeeへ

――これまでのキャリアを教えてください。

佐々木:大学卒業後はWebサイトの開発を手がけるITベンチャーに就職しました。プロジェクトマネージャーとして、工数管理や、サイトの要件定義書の作成などを経験しました。若いうちにビジネスの力をつけるために、小さな会社でさまざまな仕事を経験したいと考えたのが入社の理由です。

希望通り、売上管理や事業運営、採用などさまざまなことに携わることができました。しかし、会社の規模が小さいことや同期入社がいなかったこともあり、井の中の蛙(かわず)というか、実力がついているのか不安に思うようになり……。同年代の仲間と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、自身のスキルを磨いていける環境に移りたいと考えるようになりました。

――転職先のアクセンチュアではどんな経験をしましたか。

佐々木:第二新卒での転職ということもあり、積極採用をしていたコンサルティング業界に目を向け、アクセンチュアに入社しました。アクセンチュアでは金融業界を主な対象に「IT領域の中長期戦略」を考えるプロジェクトを2年経験し、その後は顧客視点でビジネス価値を最大化していくマーケティングコンサル組織に異動しました。そこでは、新しく立ち上げたサービスをどのように拡販し、定着させていくかプランニングするポジションを担いました。マーケティングコンサルタントとして、DX・マーケティング領域を中心とした戦略立案から実行に至る支援を経験し、マネージャーにも昇進しました。ただその半年後には転職を考えていたのです。 description

――なぜそのタイミングで転職を考えたのですか。

佐々木:アクセンチュアに5年在籍し、コンサルタントとしてのスキルが身に付いた実感はありましたし、自身でリードしてプロジェクトを回せるという醍醐味(だいごみ)も味わいました。一方で、“コンサルティングのスキル”を極めた先の上限値が近そうだなと感じるようになったのです。

中長期的なキャリアを考えた際に、アクセンチュアでの最終地点はパートナーです。パートナーになれば裁量が大きく自由が利きますが、あと7〜8年はかかります。このままコンサル業界に身を置くか、別の選択肢を考えるのか、とても悩みました。

また、コンサルで得たスキルを生かして「事業経営に関わりたい」という思いもありました。これらの理由で転職活動を始めました。

「事業をつくる」強い意思を持った仲間と働ける

――転職先はどのような観点で探したのでしょう。

佐々木:当初は、大手事業会社のDX部門を考えていました。しかし、そういった企業では部分最適のDXしかできないのではないかという不安がありました。多くの大手企業のDXは、ツールを導入することが先行して、社内にDX運用に関する知見がないことも多い。結局外部ベンダーに委託してコントロールだけになるイメージがあり……。転職活動を進めていく中で、自分が手がけたかった“ビジネスモデルを変えていくDX”は、企業のDX部署ではできないのではと考えるようになっていきました。 description

――Speeeを選んだ理由を聞かせてください。

佐々木:コンサルティングファームで積めなかった経験が一番積めそうだと思えたのが、Speeeだったからです。Speeeには事業会社としてのモチベーションや意識、カルチャーがしっかりと存在しています。採用面接で話す人全員から「事業をつくっていくんだ」という強い意思を感じました。また、代表の大塚と話す中で、中長期的に自らの市場価値を上げるには「コンサルティングファームでの企業支援経験」だけでなく、「自分で責任を持って事業経営する経験」が必要だと気付きましたね。

入社してみると、想像通りキャリアの選択肢に幅がありました。現在、私のミッションは「バントナー事業をスケールアップさせていくこと」ですが、今後は新しい事業の責任者を任される可能性もあります。それに、社内のポジションも増えていきます。そんな“キャリアの将来性”が、コンサル事業一本の会社と、複数事業の一つとしてコンサル事業をやっている会社の大きな違いだと思っています。

中小企業のDXを支援することが、日本の社会全体を底上げする

――バントナー事業について教えてください。

佐々木:バントナーには、「伴走(Bansou)するパートナー(Partner)」として、企業成長を見据えたDXを支援し伴走するという意思が込められています。小さく成功を重ねることや、クライアントの自走力を育むことなど、DX推進における“コツ”を熟知した人材を抱えていることで、現場の状況にフィットする伴走チームを、柔軟に組成できることが特徴です。

大手企業であれば、キャッシュが潤沢なので大手コンサルティングファームに依頼したり、DX人材の採用に膨大なコストを投下したりすることも可能です。一方で、日本企業の約99パーセントは中小企業。コストの投下が難しく、DX人材の育成も行えず、ベンダーに外注するとしてもシステム導入などデジタル化にとどまってしまう企業が多いでしょう。しかし、日本経済や社会に大きなインパクトを与えていくためには、中小企業のDXが不可欠です。だからこそ、当社は中小企業のDXを伴走支援するコンサルティングファームでありたいと考えています。

――これまでに手がけたプロジェクト例を教えてもらえますか。

佐々木:一例として、ある地方のBtoB製造業の老舗企業に対しては、全社DXを実施し価値を提供しました。「Salesforceがうまく活用できていない」という課題から、営業データを統合して、顧客群ごとにどのようなプロセスで受注に至っているのかの確認から始めました。

営業上の課題を抽出し、営業方法の改善を図りつつ、顧客リードを獲得するためのマーケティング施策の改善も行いました。サイトのユーザビリティーや問い合わせフォーム、広告の運用も見直しました。新規顧客のサイトへの流入、商品理解、購買意欲の醸成、クロージングまでの一連の流れを、データに基づいて徹底的に改善しています。その上で、それらを内製化するための支援にも取り組んでいます。デジタル人材の採用活動やバックオフィス業務の効率化に向けたAI(人工知能)化支援などがそうです。

――内製化するとコンサルタントが必要なくなると思うのですが。

佐々木:確かに内製化支援をすることは一見すると利益相反的な話になりますが、クライアントが継続的に成果を出せる方法を突き詰めると、クライアントが自走できることに行き着くのです。

バントナー事業部の事業部長も「コンサルをなくす、コンサルでありたい」と明言しており、事業部の考え方の核となっています。

ファームを自身で経営するような、裁量の大きさがある

ーー前職のコンサルティングファームでの経験はどのように生かされていますか。

佐々木:コミュニケーション能力や課題設定能力、情報収集力といったポータブルスキルは、そのまま生かされていると言えるでしょう。ただ、前職の頃とは、テーマの具体度や踏み込み方が異なるように感じます。

例えば、マーケティング戦略を考える場合、前職では具体的な実行策まではなかなか提供できませんでした。今はクライアントの売上高を上げるために、具体的な広告運用方法まで踏み込んで提案するなど、とことん伴走する日々です。

私たちが手がける仕事は本当の意味でのend-to-endなので、担当する領域が広く、身に付けなければいけない知識はとても多いです。一方で、クライアントの売り上げを伸ばすには、それぐらいやらなければ駄目なんですよね。クライアントの事業成長にやりがいを感じられる人が向いているのかもしれません。 description

ーーSpeeeではどのようなキャリアが築けるのですか。

佐々木:当社で手がけられることは「ファームの経営」に近いかもしれません。各プロジェクトに参加しデリバリー業務を実践しつつ、「バントナー事業をどうやって伸ばしていくのか」という事業戦略や事業計画まで携わることができます。大手コンサルティングファームであれば、パートナー職に就かなければ経験できないような領域に、早い段階から携われます。自分の得意分野・領域の経験を生かしつつ、その次のステージにまで手を伸ばせるって、なかなか体験できないことだと思います。

複数事業を手がけるSpeeeでは、経営方針で「各事業部が自律して事業経営する」というスタイルをとっています。各事業部に「経営レバー」が委ねられており、ほぼ子会社みたいな感じですね。サービス開発も手がけられますし、新規事業開発にも取り組んでいて、中長期で行える新ビジネスをクライアントと一緒に考えていく機会も増えてきました。Speeeはずっと事業を開発してきた会社だからこそ、手がけられる領域が広く、蓄積しているノウハウを活用できる強みがあるのです。

共に働きたいのは、一蓮托生(いちれんたくしょう)で挑戦できるような人

ーーどのような人が活躍できると思いますか。

佐々木:スキル面では、社内・社外や規模感に関係なくプロジェクト運営の経験がある人や、コンサルティングファームでの経験がある人だと相性がいいと思います。

マインド面では、「今後もコンサル領域で活躍したいけど、自身のキャリアについて迷っている」という人とは、相性が良さそうです。また、能動的・積極的に自身で手がけたいことを取りにいく人であれば、当社はとても楽しいと思います。やれることが社内に多数落ちているので、積極的に拾いにいけば、自身の伸ばしたい領域や手がけたいことに挑戦できるでしょう。

逆に、決まっていることだけをタスクとしてこなしていくようなタイプの人は、合わないかもしれません。抽象度の高いクライアントからのオーダーを自身でブレークダウンして進めていける人でなければ、難しいと考えます。特に今の人数規模だと、担当業務の裁量がとても大きいので、「責任を持ってやり切る」モチベーションがないと厳しいですね。

ーー報酬など、待遇面はいかがですか。

佐々木:バントナー事業部は働きやすい職場環境だと思います。子育て中のメンバーがとても多く、柔軟にリモート勤務が可能です。

また、一般的にコンサルティングファームの年収は高いですから、事業会社やベンチャーに転職すると年収ダウンは避けられないと思っている人も多いのではないでしょうか。ですが、私は選考を通してこれまでの経験を評価してもらい、他のコンサルティングファームと遜色ない報酬を用意してもらえました。それに部内には、大手コンサルティングファームの上位のポジションを経験して転職してきた人も複数います。一蓮托生、運命共同体で一緒に頑張れる人が来てくれるとうれしいですね。

バントナー事業部は、まだ少数精鋭のスタートアップ企業のようなものです。一人一人の責任範囲は広く、事業を成長させることに熱中できるフェーズでもあります。自身の領域を広げたり、新たなスキルを磨いたり、事業経営にも挑戦したり。ここまで裁量を持って自由に挑める会社はそうそうないと思います。 description

コラム作成者
Liiga編集部
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