はじめに
みなさんの中には、後輩社員をどう育てていけばいいか苦労している方も多いのではないでしょうか。今回は、ITコンサルタントとして5年間働き、新卒研修の作成などを担当している方に、ITコンサルタントとしての仕事の姿勢や、新人の教育の仕方などについてインタビューしました。
医療業界をITから支えるためにITコンサルタントに
- 本日はよろしくお願いします。簡単に経歴を教えていただけますでしょうか?
新卒で外資系IT系企業にITコンサルタントとして入社し現在6年目です。私の会社の場合、新卒のITコンサルタントはIT製品の導入を担当します。製品は部門によって異なり、データベースやミドルウェアなど様々ありますが、私はアプリケーション担当でサプライチェーン・マネジメント領域のうち、特に購買領域のシステム導入を行っています。
現在はITコンサルタントとしての業務に加え、部門に新しく配属された新人の研修などを設計し、メンターも行っています。
- なぜ新卒で現在の会社に入社しようと思ったのですか?
大学院でがんの遺伝子解析をしており、当時その分野ではゲノムの解析スピードが飛躍的に上がるなど、革新が起きていました。
遺伝子解析の将来の予測として、コストが下がり、また解析期間が短縮されることで、病院などの場でより多くの人が利用できる環境が整っていくことが予測されました。遺伝子解析を世間一般の方が利用できる環境になることで、生活習慣の改善など将来の病気に対する備えができるようになります。
しかし、この実現のためには遺伝子データの解析がボトルネックになりそうだと当時考えていました。医療の分野で貢献していくために、データベースに強い会社でデータ解析のスキルを身に着けようと考え、今の会社に入社しました。
- たしかに遺伝子解析の分野は盛んになってきていますね。入社後ITコンサルタントへの配属はどのように決まったのでしょうか?
当時、私の会社では、営業、技術営業、コンサルタント、サポートという4つの職種があり、採用段階での希望と、研修での適性をもとに判断され、配属が決まりました。
入社時のプロフィールに、医療関係の論文を出したことがあると書いていたので、医療関係の仕事している先輩社員から声がかかったのですが、お声がけいただいた職種がコンサルタントでなく技術営業でした。すでにコンサルタント職として配属手続きをされていた関係で、ヘルスケア領域での技術営業ではなく、サプライチェーン・マネジメントの部門のコンサルタントになることにしました。
システム導入は、プラモデル製作に例えられる
- ITコンサルタントというと激務のイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか