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戦略立案から実行、そして成果実現までの、一気通貫のコンサルティングを強みとするシグマクシス。「企業のトランスフォーメーションを推進し、クライアント、パートナーと共にSDGsの達成に貢献する。」というミッションを掲げる。2022年1月には、環境や社会に配慮した事業活動を行う企業に与えられる国際的認証「B Corporation(Bコーポレーション)認証」を取得した他、ESG(環境・社会・企業統治)やSDGs(持続可能な開発目標)領域のコンサルティングを手掛ける機会も増えている。
シグマクシスだからこそできる社会への価値提供、そして自己成長とは何か。マッキンゼー・アンド・カンパニー(以下、マッキンゼー)からシグマクシスに転職し、脱炭素や再生可能エネルギーといったESG分野のプロジェクトをリードするアシスタントマネージャーの小川知紗氏に聞いた。
※内容や肩書は2022年7月の記事公開当時のものです。
社会人として必要なスキルを高速で身に付けるため、マッキンゼーへ
――ファーストキャリアでコンサルティング業界を選んだのはなぜですか。
小川:もともと研究者を目指していたので、大学院は博士課程まで進むつもりでした。しかし研究の世界では、成果が世に出るまでにとても長い時間を要することを知り、一度ビジネスの世界に出てみようと思い就職活動を開始しました。
それならば、なるべく早いスピードでビジネススキルを身に付けながら、社会課題について学びたいと考えていました。加えて、海外で働ける可能性の高い外資系企業のコンサルティングファームに関心を持ちました。
――マッキンゼーではどのような経験を積みましたか。
小川:外資系の保険会社や大手酒類メーカー、製薬会社などの案件に携わりました。酒類メーカーの案件ではラグジュアリーブランドのチャネル戦略を、製薬会社の案件では全社改革を経験しました。
別の製薬会社の案件では、長期経営戦略の策定にも携わっています。そこでは企業理念であるビジョンやミッションの策定から、具体的な戦術の立案、その後のDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略の立案まで長きにわたって関わり、多様な経験を積ませていただきました。
1年目は本当に苦労しましたが、2年目くらいからコンサルティングのベーススキルが付いてきました。自分の強みが何かも少しずつ分かり、一人のプロフェッショナルという自負を持ってクライアントと接することができるようになっていきました。
一緒に働きたいと思う人が徐々に増えていき、3年目くらいからはやりがいも感じられるようになりましたね。大きな裁量を与えてもらったこともあり、コンサルタントとしての学びを得る経験がたくさんありました。
「コンサルタントにはならない」。最終的にシグマクシスを選んだ理由
――マッキンゼーからシグマクシスに転職するまでの経緯を教えてください。
小川:転職を考え始めたのは、ビジネスアナリストからアソシエイトに昇進し、このまま続けていけばマネージャーになるというタイミングでした。
マネージャーというポジションは、プロジェクトの中心として大きな責任を持ち、クライアントや上司であるパートナーへの対応、部下のフォローなど、柔軟に立ち回ることが求められます。
毎日本当に充実していたのですが、仕事に追いかけられているところもありました。そこで一度立ち止まり、「私が熱意をもって打ち込みたいテーマは何か?」と、問いかけたのです。併せて、自分にとって仕事をする意義とは何かについても真剣に考えました。
大学時代に生物学を学んでいた影響で、「生物」や「人類」という枠で物事を捉えるなどマクロ視点で考える習慣があり、このときも「仕事をするとはつまり社会に貢献することだ」という大前提から考え始めました。
世界銀行やWHO(世界保健機関)など国際機関のOBに話を聞いて、脱炭素や食糧危機など、社会課題は身近にあると再認識しました。そうした社会課題に直接関わっていくための、新たな場を探そうと決めたのです。
――それは、コンサルタントとして関わろうという意味ですか。
小川:その当時は「もう、コンサルタントのキャリアは歩まない」と考えていましたね。というのも、コンサルタントが社会課題の解決に直接的に貢献できるイメージが持てていなかったからです。そこで、社会貢献を転職活動の唯一の軸に据えて、財団や障がいのある人を支援する事業会社を中心に見ていきました。
――それでも最終的に、シグマクシスを選んだわけですよね。それはなぜですか。
小川:実は以前から、エージェントにシグマクシスを勧められていましたが、コンサルティング企業ということで入社の意志はなく、お断りしていました。
その後も紹介いただいた他のさまざまな企業と面会を重ねていたのですが、「ここだ」という企業に出合うことはできませんでした。
社会課題の解決と一口に言っても、一つの課題に絞って取り組み、その集合体で社会が良くなる道筋もあれば、もっと社会を俯瞰して、さまざまな人をつなぎながら、一緒に集合体として課題を解く道もあります。
転職活動を進める中で、後者が結果的にインパクトの大きな課題解決ができるのではないかと考えたのです。
そんなとき、エージェントから「シグマクシスは、いわゆるコンサルティングファームとは違う。固定観念を捨てて話を聞いてほしい」と再び勧められ、一度面談することになりました。その相手が現在の直属の上司なのですが、私と同じくマッキンゼー出身。話をしてみると、コンサルタントという立ち位置からこんなにも社会について考えているのかと驚きました。
加えて、シグマクシスの、一人一人の自律性を大切にしながら、さまざまな個性のコラボレーションで価値を創造するという考えにも魅力を感じました。
入社の決め手は、ここでなら“コンサルティング”を再解釈し、これまで積み上げてきた自分の強み、つまり、コンサルティング能力を生かしながら新しい働き方のモデルを生みだし、自分なりの社会貢献ができるのでは、という思いに至ったからです。
――シグマクシスに入社し、“コンサルタント”という立場から社会貢献ができていると思いますか。
小川:はい。シグマクシス・グループは「Create a Beautiful Tomorrow Together(*1)」というパーパスをはじめとした企業理念が明確です。また、それを実現するためには、クライアントだけではなくその先の社会にまでコミットメントしなくてはならないと考えています。
私は日々働く中でパーパスやミッションを、常に意識していますね。仕事に対する自分の姿勢も少しずつ変わり、“自らのテーマを仕事にして取り組んでいる”と思えているので、クライアント案件はもちろん後輩の指導にも、やりがいを感じています。
――他に、どのような場面でシグマクシスの魅力がありますか。
小川:シグマクシス・グループは2022年1月に、環境や社会に配慮した事業活動を行う企業に与えられる「B Corporation認証」を取得しました。
これは公益性の高い企業に与えられる国際的認証で、日本の上場企業、そしてコンサルティング業界での取得は、当グループが初めてです。
「美しい明日をつくる」ための活動を企業として推進できているということが客観的に評価されるとともに、今後私たちがより注力するポイントが可視化されました。私は入社時からこの認証取得の活動にも携わりましたので、社会貢献につながる働きができているという実感を得ることができました。
*1 多様な企業とつながり、仲間となって変革を実現することで新たな価値を生み出し、美しい明日、豊かな未来づくりにつなげていくという思い。
ESGの戦略立案から具体的な実行プランの策定まで一気通貫で携わる
――シグマクシスでは、どのようなプロジェクトに携わることが多いのでしょうか。
小川:会社全体としては、新規事業・サービス開発、事業戦略策定、デジタル活用による生産性変革、組織・人財改革、大型プロジェクトマネジメントなど、テーマは多岐にわたりますが、私自身はESGの文脈でクライアントを支援することが多いですね。
今は環境に関連したテーマ、特に脱炭素が大きな軸になっています。脱炭素の中にもエネルギーや食糧、建築などさまざまな課題がありますが、最も深刻化しているエネルギー領域に携わることが多いです。
――小川さんが携わったプロジェクトについて、もう少し教えてください。
小川:ある大手のIT企業の脱炭素領域のプロジェクトでは、大枠の戦略立案から具体的なソリューションの開発まで携わっています。
例えば、再生可能エネルギーについては、自然の影響で変動する発電量を電力需要量と合わせていくソリューションを提供しています。ビジネスモデルの策定はもちろん、どのようなビジネスパートナーと組み、誰に提供するのかという細かなところまで構想し、座組をつくり、実行するところまでクライアントとともに伴走しています。
脱炭素領域はGXとも言い換えられますが、GXを達成できなければグローバルで通用しない、あるいは競合に取り残されるといったことが、今や業界問わず共通認識となっています。
ただ、何かしなければいけないのは分かっていながら、何から始めていいのか分からないというのが多くの企業の現状です。
とにかく脱炭素すればいいのかといえばそうではなく、経済性や既存事業との親和性、次のビジネス創出へのつながりといった観点も必要になります。コストもできるだけ抑えなくてはなりません。多くの企業が手探り状況の中で、GXの支援に携わることができるのは社会的意義の高いことだと感じます。
――プロジェクトの中で、小川さんはどのような役割を担っているのですか。
小川:プロジェクトリーダーの役割です。クライアントへのご提案やそのフィードバックといったコミュニケーション、チームのアウトプットの品質担保、メンバーとして参画するコンサルタントのサポートや育成など、プロジェクトで成果を出すために必要なこと全てに責任を持っています。
一方で、シグマクシスは自律性や多様性を重んじる文化があります。私のチームメンバーは各人異なるスキルセットや強みを持っているのですが、チームとしてのアウトプットとなると、一定の統一感を図りながら品質を担保する必要があり、それは容易ではありません。
この役割は今の私にとって、挑戦の一つです。同時に、メンバーのモチベーション維持や成長も大事ですから、彼らがプロジェクトを通じて挑戦したいと思える仕事をアサインすることも意識しています。
クライアントとともに、主体的に事業をつくっている感覚
――先ほどB Corporation認証の取得活動に参加した話もありましたが、プロジェクト以外ではどのような活動に携わっているのでしょうか。
小川:当社で最先端技術の研究や、その実証実験を通じてビジネス応用を手掛けているチーム「ATA(先端技術応用研究所)」とのコラボレーションでのリサーチ活動や、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の勉強会に参画していました。
ATAとのコラボでは女性6人が集まり、フェムテック(*2)分野における現状の課題や技術水準、業界の見通しなどについて、テクノロジーをテーマに客観的にリサーチしました。その上で、どうすれば女性がより先進的な働き方をしていけるのかをディスカッションしました。
サーキュラーエコノミーの勉強会は、サーキュラーエコノミーと経済価値はどうすれば共存していけるのかを議論しながら学ぶ場でした。勉強会には、経済産業省や20社弱の企業のサステナビリティ担当の皆さまに参加いただきました。
こうした社内活動のテーマは、社会課題解決をはじめ、さまざまです。自ら手を挙げて参加することもできますし、自分で立ち上げることもできます。活動を通じて、社内はもちろん社外の人脈も広げることができますね。
*2 Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語。女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービス。
――改めて、小川さんが考えるシグマクシスの魅力とは何でしょうか。
小川:自分の興味と仕事をシンクロできることです。日々、自分の興味・関心ごとを発信していると、共感してくれる仲間が集まり、その分野のプロフェッショナルとつながることができます。
社内外のさまざまな人や物をつなげ、活動を推進するアグリゲーターとして動いていると、より良い社会をつくることへ向かった働き方ができている実感を持てます。これは、シグマクシスならではだと思います。
クライアントと、単なる受注者・発注者ではなくビジネスパートナーとしての関係性を構築し、共に事業をつくっている主体的な感覚が得られるところも魅力ですね。その根底には「私たちの構想提案は、社会実装まで支援して初めて価値となり社会にインパクトする」という思想があるように思います。
――今後、挑戦したいことはありますか。
小川:シグマクシスでは現在、フードテック領域での新規事業開発支援、企業間連携、コミュニティー形成といった活動を、業界横断で推進していますが、こうしたフードテックに並ぶ自分ならではのテーマを立ち上げたいと考えています。その候補の一つは、農業です。
日本は食料自給率が低く、その解決のためには農業を産業としてもっと強くする必要があります。今後の「まちづくり」という観点でも農業は非常に重要になると考えていて、再生可能エネルギーと農業がまちづくりの文脈で一緒に語られることも増えてきています。
食と暮らしをひも付けることで、精神的にも産業的にも豊かなまちづくり、社会づくりを実現できるのではないかと思うのです。
シグマクシスは、自らの能力を生かしながら、興味・関心そして意思を発信し、仲間を集めて主体的に活動することで、仕事がとても面白くなる場です。
クライアントやビジネスパートナーと、互いに「仲間」と呼び合える関係性を構築し、共に新しい社会を創ることにチャレンジしたい人、自らのコンサルティング能力を生かして社会への価値提供に取り組みたい人にとっては、活躍の機会が溢れていると思います。