“A Bainie never lets another Bainie fail” どうすればその人のフルポテンシャルを引き出せるのか。徹底的に考え抜いてアクションを取る
2022/08/30

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「人材採用と育成にかけるベインの熱意は半端ではない」。それが、今回お二人に話を聞いた率直な感想だ。それも、一直線の決まりきったキャリアステップではなく、一人一人の志向や個性、置かれている環境にまで気を配っている。 ご自身のキャリアと重ね合わせながら“ベインという生き方”を語ってくれたのは、パートナーである大和梓氏と、現在は各プロジェクトのスタッフィングを担当している平石美幸氏のお二人だ。

〈Profile〉
写真左/大和 梓(おおわ・あずさ)
パートナー
日本・アメリカ・オーストラリアにて、消費財、電子・機械部品、保険など多岐にわたる業界において、成長戦略、M&A・提携戦略、戦略実行支援などのプロジェクトに従事。デューデリジェンス・ポートフォリオワークを中心に、ファンド向けのプロジェクトを多数手掛けている。ベイン東京ソーシャルインパクトチームのリーダー。
写真右/平石 美幸(ひらいし・みゆき)
ディレクター スタッフィング
新卒で日系メーカーに就職後、アソシエイトコンサルタントとしてベインに入社。コンサルタントまで昇進した後、事業会社に再度転職してマーケティングスキルを磨く。ベインが自社のマーケティングを強化するタイミングで復帰。現在はスタッフィングを担当し、コンサルタント個々人の成長にとってどのような配置が最適か、という課題に日々向き合っている。

※内容や肩書は2022年8月の記事公開当時のものです

時に周囲の力も借りながら、自らのスキルや専門性を高め続けていく

――まずはお二人の入社動機と、これまでのキャリアをお聞かせください。

大和 :国際基督教大学を卒業後にハーバードで国際教育政策の修士号を取得して、2004年に新卒でベインに入社しました。国際協力や社会貢献をするためのプロフェッショナルスキルを学びたいと考えたことが、ベインを選んだ理由です。NPOを対象とするコンサルティングファームであるブリッジスパン社を設立するなど、ベインは全世界的に社会貢献活動に対して高いコミットメントと経験値を有しているので。

ベインに入社をしてからは、コンサルティングの仕事のやりがい・奥深さにのめり込みました。フルポテンシャル(企業価値最大化)を引き出すために、クライアントと一体となって考え、変革を実現する、極めてエキサイティングで大きな社会的価値がある仕事だと考えております。

また、プロボノ案件(無償コンサルティング支援)・チャリティイベントなどを通して社会貢献活動に継続的に関われていることは、プロフェッショナルとしての成長意欲の大きなドライバーとなっています。ベインでは、毎年各オフィスでどれぐらいの人数×時間をプロボノ案件に投資するかという目標値を設定しており、希望者を募って複数件のプロジェクトを実施しています。

平石:私は新卒で電機メーカーに就職して、コンサルティング未経験からベインに中途入社しました。メーカーでは営業職だったのですが、海外戦略を考えるプロジェクトが非常に楽しくて、グローバルな環境で戦略立案の仕事に携わりたいと思いベインに転職したという経緯です。

今は社内のスタッフィングを担当していますが、入社当時はコンサルタント職でした。ただ、実は途中でベインを離れている期間があるんですね。アパレル企業に転職し、CRMや顧客ロイヤルティプログラムの設計を担当していました。その後ベインが自社のマーケティングを強化することになり、もう一度戻ってこないかとお話をいただいて、現在に至ります。マーケティングやスタッフィング、東京オフィスヘッドのサポートなど社内のロールをいくつか経験し、2022年からスタッフィングに100%集中することになりました。

――離れても戻ってきたくなるほどいい会社なのですね。平石さんはベインのどんなところが好きですか?

平石:やはり一番は人だと思います。お互いに尊敬し、助け合うカルチャーがありますし、建設的に議論ができる環境です。最初にベインに在籍していた際、出産と育児で15カ月間休ませていただいたのですが、その時も周りの皆さんは本当に協力的でした。

当時の東京オフィスは今より女性社員が少なくて、ロールモデルも少なかったんですね。ですが海外オフィスにはたくさんいたので、彼女たちを紹介してもらって不安なことや両立のコツなどをたくさん質問させてもらいました。育休に限らず、非常にフレキシブルな会社だと思います。

――大和さんは新卒から一貫してベインにいらっしゃるわけですが、大変だったことや辞めようと思ったことなどはないのでしょうか?

大和 :結婚や出産に際して辞めようか迷ったことはありません。ベインは男性社員のほとんどが育休を取得するなど仕事と家庭の両立は女性に限定されない共通の重要テーマであり、また子育てに限らず、人生におけるさまざまなライフイベント・プライオリティに対する理解と配慮がなされていると思います。

ただ、もう辞めようかと思ったことは何度もありますよ(笑)。とは言っても、それは仕事が嫌になったからではなく、自分の理想とするプロフェッショナル像と実力とのギャップに打ちのめされるからです。何度もくじけながら、それでもこの仕事の価値を信じ、平石さんも言っていた通り、周囲の優しさと献身に支えられてなんとかここまでやってくることができました。

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個々人のキャリア目標に向き合った上で、ベストな道を模索する

――平石さんは現在スタッフィング担当ということですが、各プロジェクトのアサインメンバーはどうやって決められるのですか?

平石:クライアントに価値を出すことが必須ですから、第一義としては「そのプロジェクトに必要なケイパビリティを持ったメンバー」をアサインします。課題解決に必要なスキルや知見に加えて、使用言語や拘束時間、場所といった要素も判断材料の一つです。

もう一つ、これはベインの特徴だと思いますが、コンサルタント側のニーズや希望もかなり重視しています。それぞれのコンサルタントがどんな成長を遂げたいか、今抱えている自らの課題は何か。できる限り、プロフェッショナルとして進展していくために必要な機会を提供できるように努めています。

大和 :本当にそうですね。個々人とミーティングを行い、どんな希望を持っていてそれはなぜかといったところまで聞いた上で、判断してくれていると感じます。

そうした配慮は、ケースのアサインだけではありません。私は自分のキャリア目標から逆算して「シドニーオフィスのプライベートエクイティチームで1年間武者修行したい」と伝えたことがあるのですが、ほぼ即答で「行ってこい」と言ってもらいました。この領域を突き詰めたい、こんなスキルを身に付けたいという希望には、常に真摯に向き合ってくれる会社です。

平石:大和さんはシドニー以外に、アメリカにMBA留学も行ってますよね。

大和 :そうですね。会社のスポンサーシップで、ペンシルバニア大学のウォートンビジネススクールとローダーインスティチュート(中国語専攻)に。2年間の学費や渡航費等諸経費に加え、一部生活費相当もサポートをしてもらいました。

――グローバルで学ぶ機会がとても多いのですね。教育や育成体制について、もう少し詳しく教えてください。

大和 :新卒向け、中途向けにそれぞれ教育プログラムがあり、どちらも一度受けて終わりではなく継続的に高い頻度で学習する機会を設けています。また、キャリア構築についていつでも気軽に相談できるPDA(プロフェッショナル・ディベロップメント・アドバイザー)が各コンサルタントに1人アサインされます。マネージャー以上のコンサルタントがついて、ビジネスパーソンとしての長期的な成長、キャリアプランをサポートし、日頃から相談できる仕組みが整っています。他にも、年次の近い社員がプロジェクトやベインの社内制度などについて教えてくれるコリーグという仕組みも好評です。

あと、私としてはレビューのシステムがとても重要だと思っていて。例えば何かうまくいかないことがあった時に、どのスキルの側面で、どのような課題をなぜ抱えているのか、そして具体的にどのようにしてその課題を今後解決していくべきかを、多角的に評価検討する仕組みになっています。

トレーニングが必要なら実施しますし、場合によっては違うプロジェクトへの異動もあり得ます。パフォーマンスで困っている人がいたら、なるべく早めに介入してあらゆる手段を講じるのも、ベインというファームの特徴です。

平石:PDAやコリーグに加え、アサイン担当である私たちの他にタレントマネジメント担当のディレクターもいますし、ケースごとのリーダーを含めて常に情報共有しながら、それぞれにとって最適な環境を用意できるよう努めています。

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これまで培ってきた経験を信じて、積極的にチャレンジしてほしい

――かなり丁寧にフォローアップされている印象です。やはりコンサルティングファームは人が資産だということでしょうか。

大和 :まさにその通りです。入社していただくのは、面接に面接を重ねて、選抜された方ばかりです。もしも成果が出ていないとしたら、どうすればその人のフルポテンシャルを引き出せるかを徹底して考えます。そして、必要なアクションを取ります。「この人だ!」と思える方に出会うのは簡単ではありません。やっと出会えたメンバーに成長、成功してもらうことは我々にとって最重要事項です。

平石:コンサルタントとして成長していってもらうことが第一優先ではありますが、ご本人の希望や環境の変化によっては、私のようにベイン社内でキャリアチェンジすることも可能です。グローバルのマーケティングトップは元コンサルタントですし、スタッフィングチームにもコンサルティング部門から異動してきたメンバーが多くいます。

大和さんの言う通り、一度入社してくれた人にはできる限り良い環境で長く働いてもらいたいですよね。

――お二人は、どんな人であれば「この人だ!」と感じるのでしょうか。

大和 :もちろんベースラインとして構造的・定量的にものごとを考える力の素地は見ますが、一番大事なのはその人のパッションやモチベーションですね。コンサルタントという仕事は課題解決が使命ですから、他者の成功に対して大きな情熱を持ち、ゴールを目指してクライアントとともに全力を尽くすことを楽しめる人が向いているのではないでしょうか。

また、ベインは「顧客に結果を出すこと」と同じぐらい「仲間同士で助け合うこと」も大切にしています。「A Bainie never lets another Bainie fail」というキーワードも根付いているくらいなので、助け合いの精神を大切に思ってくれる人と一緒に働けるとうれしいですね。

平石:全く同じ思いです。自己成長に強い意志を持っていることはとても重要なのですが、何のために成長するのかも忘れないでほしい。チームの力を結集しながらクライアントにバリューを出していくことに、喜びを感じられる人であってほしいと思っています。

大和 :他にあるとすれば言語ですが、東京オフィスの案件でもグローバルで連携したスタッフィングをすることも多いので、英語に限らず言語が得意だったりさまざまなカルチャーに触れながら働きたいという方は大歓迎です。英語はケースワークの中で実際に使いながら学ぶこともできるので、まずは外国語にアレルギーがなければ大丈夫かなと思います。

――ありがとうございます。最後に、今後のキャリアを検討中の皆さんにメッセージをお願いします。

大和 :コンサルティング未経験から入社した人はよく「私はまだ何もできないので」と言うんですが、決してそんなことはありません。例えば元々営業職だった方は、モノやソリューションを売る人が日々どんな活動をして何に悩んでいるかを、身をもって体験してきているでしょう。それはつまり、新卒からベインにいる私たち以上に、クライアントのような実体験をもって物事を考えられるということです。

製造業にいた人ならメーカーのビジネスモデルも課題も熟知しているはずですし、それぞれの経験を生かせる場所は必ずあります。コンサルタントに必要なスキルは後からいくらでも身に付けることができるので、自分を信じて積極的にチャレンジしてください。

平石:事業会社の意思決定プロセスを知っていることも大きいですよね。どれだけ素晴らしい戦略を描いても、その通りに組織を変革するのは簡単ではありません。ロジックだけではない何かがあるということを肌身で感じている人は、他者を動かすトリガーを見つけるのが非常に上手だと思います。

ベインは、ダイバーシティーを非常に重視している会社です。未経験だから、年次が浅いからという理由で押さえつけられることは絶対にありません。失敗することを恐れずに、自分の意見や考えをプロアクティブに発信していってください。そうすればきっとその先に、“なりたい自分”が待っています。

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コラム作成者
Liiga編集部
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