真にグローバルな環境で“場数”を踏み、あらゆる壁を自らの判断で乗り越える。その経験が、飛躍的な成長機会を生む
2022/10/21

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フランスで誕生し、現在は世界50カ国以上の拠点をベースにコンサルティングを提供しているキャップジェミニ・グループ。創業時から『グローバルでワンカンパニー』という戦略を取り、世界各国のオフィスで最先端の知見を集積・共有している。一方で、日本法人は2013年にキャップジェミニ株式会社として事業を開始。まだ日が浅く、自分の力で会社を拡大させていく醍醐味も感じられる環境だ。

キャップジェミニ・ジャパンは、過去3年間でほぼ倍増の成長率を誇っている。他のグローバルファームと比較しても圧倒的な成長スピードを実現している同社だからこそ、中で働くコンサルタントの成長も著しい。企業としての強み、そして“個の成長”という観点から、日本法人の代表取締役会長であり、アジア太平洋戦略ビジネスユニットの副CEOも兼任している殿村真一氏にインタビューを実施した。

〈Profile〉
殿村 真一(とのむら・しんいち)
キャップジェミニ株式会社代表取締役会長
東京大学経済学部卒、米国スタンフォード大学経営大学院修了(MBA)。1987年4月に新日本製鐵株式会社へ入社し、M&A、新規事業企画などを担当。MBA留学を経てジェームスマーチン&カンパニー・ジャパン株式会社(現ジェンパクトコンサルティング株式会社)へ移る。2001年7月同社社長に就任。
2012年7月シンガポールにてキャップジェミニ入社、金融サービス部門アジア代表(現職)に就く。2013年2月、日本法人のキャップジェミニ株式会社として事業を開始し、社長に就任。2021年1月、キャップジェミニ アジア太平洋戦略ビジネスユニット副CEOに就任(現職)。2021年4月キャップジェミニ株式会社 代表取締役会長に就任(兼務、現職)。シンガポール駐在。

※内容や肩書は2022年10月の記事公開当時のものです

戦略、IT、エンジニアリングを高いレベルで融合している

――まず、キャップジェミニという企業のアウトラインと、提供しているサービスについて改めて教えてください。

殿村:当社はフランスを出自とするグローバルなコンサルティング会社です。常にグローバルスケールで活動し、戦略立案からテクノロジー、DX、エンジニアリングの実装までend to endでご提供できる点を強みとしています。

――近年は「end to end」を強調されるファームも増えていると思いますが、他社との違いや貴社ならではの特徴はどんなところですか?

殿村:いくつかの側面がありますが、一つにはデジタルとエンジニアリングの融合が大きな特徴だと言えるでしょう。おっしゃる通り近年は、いわゆる戦略系と呼ばれるファームもend to endを標榜しています。これは、各企業がインダストリーの垣根を越えて変革しようとしている時に、パワーポイントの資料だけで戦略を議論していても限界があるからです。

デジタルトランスフォーメーション(DX)も盛んに叫ばれていますから、戦略系も総合系も、ITのケイパビリティを皆さん強化しています。しかし、たとえデジタルの実装まで支援できるようになったとしても、エンジニアリング領域まで踏み込むことは簡単ではありません。

例えば自動車業界では、EVシフトもありソフトウエア化とエレクトロニクス化がものすごいスピードで進んでいます。従来の自動車技術に加えて広範なデジタル技術が必要になったわけです。そのような時代の要請に応えて、戦略、IT、エンジニアリングを高いレベルで融合させているファームとしては、おそらく当社がグローバルで最大規模だと思います。

――ということは、貴社の顧客としては製造業が多いのでしょうか?

殿村:製造業に強みを持っていることは確かですが、それだけではありません。新型感染症の流行もあり、あらゆる業界でDXが進んでいます。例えば、以前はデジタルを使わなかった高齢者の方もネットバンキングを活用されるようになってきました。金融機関もEコマースもBtoBのビジネスも、デジタル強化が喫緊の課題になっているので、そういった企業も支援させていただいています。

エンジニアリングとの融合という意味では、これまではあまり関係ないと思われていたような業界でも取り組みが進んでいます。例えば保険業界では、テレマティクス技術を使ってEVと連携することで、『運転している時だけ保険料が課金される』といった商品も開発することができるわけです。

こうした変化を追い風として、グローバルでのキャップジェミニは、今では35万人におよぶ社員を擁する組織に成長しました。

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グローバルでワンカンパニー。一般的なグローバルファームとは全く異なる成長戦略

――デジタルとエンジニアリングの融合以外にも、特徴的なポイントはありますか?

殿村:グローバルレベルでのコラボレーションは、他社には決して引けを取らないと自負しています。一口にグローバルファームと言ってもいろいろなやり方がありまして、多くの会社は主要なカントリーに進出する際にかなりローカライズする戦略を取られてきました。

特に日本企業は、その多くが非常に日本的なオペレーティングモデルを堅持していましたから、そのようなローカリゼーション戦略が必須でもありました。

一方で、この数年でそうした流れが大きく変わりつつあることも間違いありません。日本においても真のグローバリゼーションがようやく進み始めたので、この点も我々にとっては追い風です。

――貴社は国によってローカライズするのではなく、グローバルで統一の戦略を取ってきたということですか?

殿村:おっしゃる通りです。冒頭でお伝えした通り当社はヨーロッパ出身なので、カントリーに閉じるビジネスモデルはそもそも考えづらいんですね。例えばキャップジェミニは長年エアバス社をサポートしていますが、そのためにはフランス、ドイツ、イギリス、スペインで対応する必要があるわけです。

このように、当社は歴史的な経緯からして他の一般的なグローバルファームとは大きく異なります。もちろんそれぞれのモデルにメリット・デメリットがあると思いますが、この数年のマーケット変化という観点からは、キャップジェミニの『グローバルでワンカンパニー』というスタイルが有利に働いているということです。

――DXの拡大やさまざまな業界における変革、グローバリゼーションの浸透など、貴社にとっての追い風が多いのですね。今後の目標や経営方針についても可能な範囲で教えてください。

殿村:最大のプライオリティは、タレント・イノベーション・サステナビリティという3点です。まずは当たり前ですが、コンサルティングという業態的にも優秀な人材の採用、育成は常に最大限注力しています。

次にイノベーション。技術もマーケットも変化スピードは高まり続けているので、イノベーションのサイクルをしっかり回していくことも不可欠だと考えています。最後はサステナビリティで、環境や社会との共存は現代における欠かせないテーマになっていますから、我々としてもさらにフォーカスしていくつもりです。

――サステナビリティは具体的にどんな取り組みを行っているのですか?

殿村:当社はコンサルティングファームですが、エンジニアリングに強みがあるとお伝えした通り、実は工場も持っています。そこまで膨大なエネルギーは消費しませんが、それでもグローバルでエネルギー消費のモニタリングセンターを設置しており、将来的なゼロ・エミッションの達成を目指しています。

もちろんより重要なのは、我々のクライアントにおいてどのようにサステナビリティ経営を実現するかということです。エネルギー消費の低減やCO2排出の削減、グリーンボンドの導入なども含めて、サステナビリティの推進を戦略的に実装していくサポートを行っています。

キャップジェミニは、ヨーロッパにおいて『World’s Most Ethical Companies』のランキングで常に上位に入っていまして、これは私たちにとって一つの誇りでもあります。

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望むキャリアを実現できる環境はどこか。よく考えてみてほしい

――これから入社してくれる人には、どんなことを期待しますか?

殿村:変化を好み、新しいものを立ち上げていくチャレンジ精神を持った方に来てほしいですね。キャップジェミニは日本に上陸してまだ10年足らずなので、全てが整備されているというわけではありません。与えられた役割だけを淡々と進めていきたいという人には、残念ながら向いていないと思います。

スキル面で言えば、ビジネスプロセスや企業戦略を理解して構造化する力、デジタルやエンジニアリングなどテクノロジーに関する知見、国際性があって多言語でプロジェクトを推進できる語学力。そういった能力を持っている方は大歓迎です。もちろん全てを完璧に兼ね備えるというのは難しいので、どこかに強みを持ちながら、それ以外の項目もしっかり学んでいく姿勢のある方であれば問題ありません。

――人材育成に注力しているというお話でしたが、育成に関する考え方や制度についても教えてください。

殿村:人が成長するために最も重要なのは、間違いなく“場数”を踏むことです。キャップジェミニの一番の強みはグローバル・コラボレーションなので、そういった環境で場数を踏んでもらえるように、さまざまな機会を用意しています。

もちろん海外に行きたくないという人を無理やり連れていくことはありませんが、USやヨーロッパ、オーストラリアで働きたいという希望を持っているのであれば、かなりの確率で実現可能です。ジャパンオフィスの中だけを見ても半分近くが外国籍のメンバーですから、グローバルな環境に身を置きたい人には最適な環境ですね。

――グローバルでワンカンパニーというスタイルが、クライアントだけでなく働く人たちにとってもプラスになっているわけですね。

殿村:まさにその通りです。先ほども申し上げた通り、グローバルファームであっても日本法人と各国の法人が全く別の立て付けになっているケースも多いので、どちらのスタイルがご自分の望むキャリアに近づきやすいのかは、よく考えてみてほしいと思います。

繰り返しになりますが、キャップジェミニは「グローバル・コラボレーション」「戦略・デジタル・エンジニアリングの融合」といった特徴に加え、ジャパンオフィスを自ら発展させていく醍醐味も味わうことができます。現代社会の大きな課題であるサステナビリティにも注力しているので、成長意欲や社会貢献意欲の高い人にはきっと満足してもらえるでしょう。

――入社時点で英語スキルは必須なのでしょうか?

殿村:海外オフィスで働きたいならある程度以上の語学力は必要ですが、英語優先一辺倒ではありません。必ず英語を使って働かなければならないわけではないですし、日本語でしっかり分析ができて、日本のトップ企業の方々と深く議論できることももちろん大切です。一方、語学力を生かしたい、または改めて身に付けたいという人にはその思いを叶えられる環境を用意しています。

――ありがとうございます。最後に、転職を検討中の方々にメッセージをお願いします。

殿村:場数を踏む、つまり自ら物事を判断し、問題を解決する経験は本当に大切です。失敗しても構いませんし、むしろ失敗や危機的な状況から学ぶことの方が多いでしょう。私のような年代になってから失敗経験を積もうと思ってもなかなか難しいので、できるだけ若いうちに多くの場数を、そして失敗を経験してほしいと思います。

さらに一歩踏み込んで「世界で勝てる人材」になりたいのなら、想像上ではなく真のグローバリゼーションを体感し、その環境下でトライし続けてください。これだけ変化の激しい時代においては特に、打たれ強く柔軟に対応できるコンサルタントは世界中で求められる存在です。キャップジェミニで経験を積み、ご自身の市場価値を高めていっていただけると嬉しいですね。

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コラム作成者
Liiga編集部
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