商品などの開発・改良に携わる研究開発職。新卒でも中途でも倍率は高めですが、就職の難度は文系・理系や目指す方向性によっても変わります。今回は研究開発職の仕事内容、向いている人、メリットとデメリット、年収などを紹介します。
研究・開発職とは
研究開発職は、新しい技術・商品・サービスを生み出し、改善するのに必要不可欠な仕事です。
「研究開発職」と一口にまとめられることも多いですが、実際には研究職と開発職で担当する領域が異なります。
研究職とは、研究を重ねて企業や社会に役立つ新しい技術・理論を見つける仕事です。
これに対して開発職とは、研究結果をもとに商品などを具体的に作り上げ、実用化に繋げる仕事です。
研究職はゼロから土台を作る仕事であり、開発職はその土台をもとに商品などの形を作り上げる仕事ともいえます。
ただし業種によっては、研究と開発が同じ部署であることも珍しくありません。一人の人が研究から開発まで一気通貫で担当するケースもあります。
研究職の主な仕事内容
研究職の主な業務内容は、実験・解析・データ収集・分析・検証などです。ただし研究にも、以下のように大きく分けて2つの種類があります。
- 基礎研究
- 応用研究
基礎研究は新しいビジネスのタネを探すための研究です。研究内容に特別な目的や用途は設けられず、新しい領域や未知の物質を研究しながら企業や社会に役立つものがないかを探します。
基礎研究から商品や技術の完成までの道のりは非常に長く、5〜10年後の実用化を目指すイメージです。
これに対して応用研究は、基礎研究で得られた技術や理論を自社の商品開発などにどのように活かせるか研究するものです。基礎研究よりも目的が明確化され、実用化の具体的イメージを意識して取り組みます。
開発職の主な仕事内容
開発職は、製造方法の効率化やコスト管理、安全管理も踏まえながら技術や商品を作り上げます。開発職の中にも、以下のように種類があります。