「社会課題の解決」という旗が変わることはない。道の進み方や方向性は、仲間とともに導き出す
2022/10/19

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戦略をベースに必要な人材を集めるか。それとも人材を起点として次の戦略を描くのか。企業経営のスタイルを大きく2つに分けるとすれば、エル・ティー・エス(以下、LTS)は明確に後者の立場を取っている。新たな人材を採用する際も、その人の持つスキルセットではなく価値観を何よりも重視するのだという。LTSでは、そうした考え方を「誰をバスに乗せるか」と表現している(※『ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則』より)。

同社のソーシャル&パブリックチームを率いる日野浦弘樹氏は、まさにこうした考え方を実践しながらチームを大きく成長させてきたリーダーだ。2022年1月に参画した橋本雄太氏と日野浦氏のお二人に、チームとして大切にしている考え方を語ってもらった。

〈Profile〉
写真右/日野浦 弘樹(ひのうら・ひろき)
ビジネスコンサルティング 第2部 部長代行
入社直後は、基幹システム導入プロジェクト、PMOやRPAを活用したプロジェクトに従事。2018年より戦略コンサルティングファームのドリームインキュベータに約1年半出向し、新規事業戦略立案、社会課題解決を志向する産業プロデュースを経験。LTSに復帰後、2021年4月にソーシャル&パブリックチームを立ち上げ、現在に至る。一般社団法人やファンドの設立に携わった経験も持つ。
写真左/橋本 雄太(はしもと・ゆうた)
コンサルタント
慶應義塾大学在学中から環境問題・地方創生などに興味を持ち、研究だけではなく、環境省・文部科学省後援プロジェクトの主催や、企業・NGOでのインターンシップ、自ら創設したNPOで実践経験を積む。大学院修了後、2018年よりリクルートに入社。組織開発コンサルティング、業務改善コンサルティング、新規サービス・事業開発、営業・営業企画、管理会計に従事し、社内賞を2 度受賞。2022年1月LTSに転職し、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)コンサルタントとして活躍中。

※内容や肩書は2022年10月の記事公開当時のものです

何をやるかより誰とやるか。信頼関係がベースにあるチームは、とてつもなく強い

――LTSへの入社理由を中心に、これまでのキャリアを教えてください。

日野浦:私は2014年に新卒で入社しています。最初にコンサルタントを志したのは、2011年の東日本大震災で自分の無力さを痛感したことがきっかけです。個人的には、大学全体での募金活動を提案したり、50人ぐらいでバスをチャーターしてボランティアに行ったりもしたのですが、現地での支援活動がうまくいかないケースも数多く目の当たりにしてきました。

私以上に強い想いを持った人たちが集まっているのに、なぜか継続的な支援が実現できない。その理由を突き詰めていくと、経営として成り立っていないからだということが分かりました。それはもちろん、彼らが悪いわけではありません。強い想いとともに、資金を継続させるための経営力も必要なのだと痛感したのです。そこで、経営を理解し、課題解決や事業創造のスキルを身に付けるためにコンサルティングファームへの就職を希望しました。

――その中でもLTSを選んだのはなぜだったのですか?

日野浦:やはり事業を創るとなると、一人でできることには限界があります。何をやるかも大切ですが、誰とやるかの方がもっと大切なので、「この人たちと一緒にやりたい」と思える人を探した結果、LTSと巡り合ったということです。

私だけでなく、LTSという会社全体でも「誰をバスに乗せるか」という考え方をとても重要視しています。現在は会社に所属せずプロジェクトに参加するという方法も広く一般的になりつつありますが、やはり信頼関係をベースとしたチームは非常に強いと感じています。同じ人数だったとしても、「1+1が2を超える」ことがある。そうすると、結果はまるで変わってくると私たちは信じています。

じゃあどういう人と一緒にやりたいかといえば、「誰かのために」が先に来る人。根っこから「この人のために何かしたい」と思っていて、それこそが自分の喜びでもある人ですね。取り繕っているのではなく、相手が喜んでくれることが自分もうれしい。そういう人って、少し話していればお互いに伝わりますよね。

橋本:それはすごく分かります。私は日野浦さんが最初の面接官だったのですが、価値観レベルで向かいたい方向が同じだと強く感じました。社会課題の解決に貢献したいという想いがひしひしと伝わってきたことを今でも覚えています。私も学生時代から環境問題や地域課題の解決を目指していたのですが、日野浦さんたちの想いに引かれている自分自身の感性に従って、LTSに飛び込むことを決めました。

LTSの前は、学生時代からリクルートに所属していました。新卒の就職活動をしていた時に、どうしてもとお願いをして地方創生に関わるビジネスにアルバイトとして関わらせてもらいました。業務内容も、関わる人も素晴らしく、入社後もそのビジネスを担当したかったのですが、入社した時にはそのビジネスはなくなっていたんですよ。地域創生に関わるビジネスで、新規事業だったので、そういうことはあるよなと頭では分かっていたものの、やはり当初からの想いを捨てることはできませんでした。3年半ほど、事業開発や組織開発を学ばせてもらった後、2022年の1月にLTSのソーシャル&パブリックチームに参画しています。

――日野浦さんは、橋本さんを面接した時のことは覚えていますか?

日野浦:ものすごく覚えてます。彼は本当に面白くて、当時はマネージャー職限定の募集だったのに、「メンバークラスでもいいですか」と問い合わせしてきたんです。しかもエージェントさん経由でもなく、当社のホームページから。

アグレッシブな人だなと思いながら会ってみたら、この通り人当たりは非常に柔らかい。一方で、言葉の節々から社会課題解決への強い想いも感じたので、マネージャー職ではない採用枠を急きょ作って、来てもらうことになりました。

橋本:マネージャー限定と書いてあったので正直ダメかなとは思ったんですが、試しに問い合わせてみたら会ってくださって。相互理解にものすごく時間を取ってくれましたし、枠まで作ってくれるという話だったので、これはもう縁だろうと。まだ入社1年足らずですが全く違和感はないので、あの時の直感は間違ってなかったと思います。

日野浦:違和感がないどころか、まだ数カ月しか経ってないのかと何度も驚いていますよ(笑)。

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コンサルティングは「事業の1階」。その上に乗せるビジネスは、メンバーの想いから生まれていく

――ソーシャル&パブリックチームのサービスや取り組みについて、改めて教えてください。

日野浦:ソーシャル&パブリックの名前の通り、社会課題の解決が使命です。誰一人取り残さない、持続可能な社会の姿に変えていく。それ以外の案件はやらないと決めています。現時点で象徴的なのは広島県の案件ですね。地元で産業を興したいという県の依頼を受けて、LTSから何人も現地に行ってさまざまな支援を実施しています。

一つには、スタートアップや起業を志す方々が集う拠点(イノベーション・ハブ・ひろしまCamps)を運営しており、皆さんの創業支援や成長支援を行っています。我々と起業家の方だけでなく、そうした方々をサポートしたいというメンターの方に数多くご参加いただいていることも特徴です。

ボクシングから名前を取って、サポートしてくださるメンターをセコンドと呼んでいます。セコンドには教育者や先輩起業家が多いのですが、我々から「エフェクチュエーション(熟達した起業家の行動原則)」を軸にしたトレーニングの場を提供し、起業家に伴走してもらっています。いずれLTSがいなくなったとしても続いていく仕組みになっているわけです。

現在のところ非常にうまくいっていまして、全国の自治体から問い合わせを多く頂いています。今後、さまざまな形で静岡や群馬、山梨にも展開していく予定です。

橋本:私も1カ月ほど現地に行き、Campsの運営補佐をさせていただきました。地域に貢献したい人、社会に一石を投じたい人と直に触れて、新しいことに取り組んだり共に学んだりする時間はとても幸せでしたね。私自身が人生を通して、「こんな風に生きていきたい」と思っていた通りの貢献を、事業を通してできていると感じています。

――逆に、苦労したことや大変だったことなどはありますか?

橋本:どうしても想いが先行してしまうので、「これぐらいやりたい」という熱量に自分の体が付いてこないことはありますね。そこはもっと効率化したり、自分自身のスキルを磨いていくしかないと思っています。

LTSはとても“個”を尊重する会社なので、「やらされている」と感じることはありません。一人一人が何をやりたいかを理解してくれて、その想いにフィットする形で動けるようにフォローしてくれます。皆さん、誰もが気軽に相談に乗ってくれますし、私自身が自分の想いに正直にいられる環境なので、これからもここで力を付けていきたいですね。

日野浦:我々としては、コンサルティングというのは「事業の1階」でしかないと捉えています。コンサルタントとして課題解決スキルを磨くことはもちろん必須ですが、そのベースの上にさまざまな事業を上乗せしていきたい。そして、そこに何を乗せるかは、メンバー一人一人の想いに懸かっています。

例えば、「教育事業をやりたい」というメンバーも多く、2022年から広島大学の大学院で事業創造という講義を受け持つことになりました。LTSは「可能性を解き放つ」というミッションを掲げていますが、これはお客さまや地域社会のことであるのと同時に、社員のことでもあるわけです。

ビジネスとして大きくなりそうなら分社したっていいですし、思いを持ったリーダーがどんどん輩出されていく会社にしたいと思っています。メンバーの「やりたい」を実現するために組織体力を付けて、仲間も増えて、それによってまたやれることもやりたいことも増えていく。そんなサイクルを実現できればうれしいですね。

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インキュベーションの芽は弱い。だからこそ、会社が守り、育てていく

――LTSでの仕事を通じて、どんな人材に成長することができるでしょうか。

日野浦:間違いなく身に付くのはアントレプレナーシップです。アントレプレナーとは、自分の人生を自分で選択して、自分で作っていける人。LTSで働けば、絶対にそういう力を得ることができます。

自分がやりたいことを発信し、社内外から仲間を集めてビジネスを創り出す。そのプロセスはまさにアントレプレナーシップの塊で、あらゆる仕事が社内起業家のようなものだと言えるでしょう。その経験を積んでいけば、将来どこに行ったとしても新しい挑戦や事業に取り組むことができるはずです。この不確実な世の中で、変化に強い人材になれると確信しています。

橋本:完全に同意見ですが、少しブレイクダウンするなら「企画して、実行する力」が磨かれると言ってもいいかもしれません。先ほどもお話しした通り、自分自身のやりたいことに正直でいられる環境なので、日常的に「こんなことをやりたい」と自分の想いを発信する機会がたくさんあります。

そうすると、誰もが実現に向けて一緒に考えてくれるんです。世の中では、やりたいことをできない理由がどんどん出てくるとか、若手の意見が潰されるといったこともあると聞きますが、LTSでは一切ありません。実現のためのアドバイスをもらえるし、建設的な議論もできます。その過程を通して、自信も付きますし、自然とアントレプレナーシップが身に付くのではないでしょうか。

打席に立ちたい人には、いくらでもそのチャンスがあることが、LTSで働く最大の魅力だと思います。

日野浦:インキュベーションの芽というのは、とても弱いんです。事業化するまでにも苦労はあるでしょうし、利益が出るまでにはさらに長い時間がかかります。一般的な企業であれば「もっと利益の出る仕事に集中しろ」と言われてしまうかもしれません。

しかし、LTSはメンバーの想いを重視して、信じて投資してくれます。私自身も入社して間もないころからやりたいことを発信し続けてきましたし、当時の社内で身に付けられないスキルは出向の制度を作ってまで学ばせていただきました。

今はこのチームの責任者として運営している立場ですが、私がやってもらったことをそのまま返しているだけです。仲間やメンバーをサポートし続けて、大きくなったらまたその人たちが後輩を助けていく。だからこそ新しい芽がどんどん育ち、会社としても進化し続けることができるわけです。

――やりたいという想いを持った方には素晴らしい環境ですね。最後に、LTSへの入社を検討している方たちにメッセージをお願いします。

日野浦:チームとして今実現したいことをやるために、戦略上こんなスキルを持った人に来てほしいということも、一応は考えています。しかし、そのスキルを持っているだけでバスに乗ってもらいたいかといえばそうではない。最優先したいのはやはり価値観です。その上で、いいなと思った方のスキルや経験を生かした事業の進め方をしていくのです。

LTSでは、共感できる人が持っている強みに合わせて新しい事業を考えることもあります。出会った仲間のおかげでまた新しいことができるようになれば、会社としてもそれは大きな成長です。行き当たりばったりだと言われればそうかもしれませんが、私たちはこのやり方を変えるつもりはありません。その方が、社員も幸せになれるし会社も健全な成長を遂げられると信じているからです。

少しでもそうした考え方に共感してくださるなら、難しいことは考えず、気軽にご連絡ください。一人でも多くの新しい仲間に出会えることを、心待ちにしています。

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コラム作成者
Liiga編集部
Liigaは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。