多様なバックグラウンドを持つメンバーが集うからこそ、組織は強く、柔軟になる
2022/10/28

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「外資系の戦略ファーム」と聞いて、あなたはどんな雰囲気をイメージするだろうか。もしも、ドライで個人主義といったイメージを持っているとしたら、ベインのカルチャーを知れば驚くことになるだろう。もちろんクライアントに対する「結果主義」は徹底されているし、提案の品質には決して妥協しない。しかし一方で、誰もが安心してチャレンジできる環境や制度、風通しの良さや、社員同士の助け合いの精神が、組織としてのベースになっている。

2021年に中途入社した陳臻齢氏と2019年新卒入社の笠木裕梨奈氏のお二人に、ベインの根底にある価値観について語ってもらった。

〈Profile〉
写真右/陳 臻齢(Chen Zhenling)
2015年に新卒で国内総研ファームに入社。その後2021年にベインにコンサルタントとして入社。製造業、消費財、小売やプライベートエクイティなどのケースを経験する。ダイバーシティ採用チーム、Women at Bainのメンバーとしても活動している。
写真左/笠木 裕梨奈(かさぎ・ゆりな)
2019年に新卒でベインにアソシエイトコンサルタント として入社し、その後シニアアソシエイトコンサルタントに昇進。製造業や消費財、素材業界等幅広いケースの経験を持つ。

※内容や肩書は2022年10月の記事公開当時のものです

グローバルなチャンスがあり、誰もが率直に意見を言える素晴らしい環境

――陳さんは中途入社、笠木さんは新卒入社とのことですが、まずはコンサルタントを志した理由やベインへの入社動機から教えてください。

:コンサルタントは、常に異なるクライアントやテーマに向き合うことができる仕事です。このようなクロスインダストリーな視点を持てる環境では、自分の知的好奇心を満たしながら働くことができると考えました。また、ビジネスの世界でより多くの可能性を見いだしていきたいというのも理由の一つです。

最初に就職したのは、国内大手の総合シンクタンクです。官公庁向けのパブリックセクタープロジェクトと企業向けのコンサルティングプロジェクトを担当し、多岐にわたる経験をすることができました。想像していた通り刺激的な環境ではありましたが、5年ほど経った頃から戦略コンサルティングファームへの転職を検討し始めました。

理由は二つありまして、まずはよりグローバルな環境で働きたかったことです。もう一つは、CXOアジェンダにフォーカスする戦略ケースにより深く携わりたかったからです。

転職活動でいくつかの会社を検討しましたが、ベインは東京のオフィスも非常にグローバルでダイバーシティーに溢れていますし、他の国のオフィスにトランスファーする制度も整備されています。そして、会社全体で個人の成長を後押ししてくれる風土があると強く感じました。

また、外資系コンサルティングフォームはとにかく忙しいだろうと想像していたのですが、入社する前に会っていた社員がみんなイキイキと働いていて、皆口をそろえて「仕事が楽しい」と話しているのは衝撃的でした。それ以外でポイントを挙げるとすれば、やはり直感的な人との相性ですね。いろいろな方とお会いする中で、自分に合いそうな雰囲気だという印象を持ちました。

――いろいろな社員と会う中で、どのような人が多いと感じましたか?

:IQとEQのバランスが優れている方が多い印象です。話していれば頭の回転の速さは感じますし、EQについては入社前に私の不安や悩みも察してくれて、寄り添って話してくださったので、こういう人たちと働きたいと素直に思いました。

笠木:確かに両方とも高い方が多いように思います。私も面談でお会いするベインの社員が、自分にとって一緒に働いている姿が想像しやすかったことが、入社を強く希望した決め手でした。

就職活動当時は、「コンサルという職業は若いうちから成長できる」と伺っていました。そのため正直なところ、裏を返せば「自分にも他人にも厳しい人が多く、結果が出せない人には容赦ない」というイメージを勝手に抱いていたんです。だから面接に行った時も、経験や知識が圧倒的に不足している状態で対面することが怖かったですし、「学生・コンサル未経験=未熟」と始めからカテゴライズされてしまって、話を聞いてもらえないのではないか?と不安に感じていました。

だからこそ、ベインの面接は私にとって良い意味でかなり大きなサプライズでしたね。私の意見を良い部分と修正が必要な部分に分けた上で、後者には議論を通して軌道修正を手助けいただいたのです。良い意見はそのまま受け入れてくれるという安心感に加え、「1人で問題解決ができる能力があるか?」を試されているのではなく、「一緒にチームとして議論を深めて問題解決につなげられるか?」という側面を見ていただけた感覚がとても心地よかったです。

――入社して3年ほど経つわけですが、思っていた通りの環境ですか?

笠木:そうですね。「良い意見は年次や職位に関わらず受け入れる」「チーム全体で議論することで仮説や考えを進化させていく」ことは、実は「チーム力の最適化」という意味で非常に合理的なカルチャーなのだと思います。

むしろ想定していた以上に年次にかかわらず各チームメンバーの意見が尊重される環境だったので、少し戸惑ったくらいです。常に「自分はどういう考えを持っているのか」を問われ続けるので、それを考えてディスカッションするのが好きな方には最適な場所だと思います。

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お互いにリスペクトし合う関係性は、たとえこの場所を卒業しても続いていく

――笠木さんは新卒入社ですが、学生時代から経営を学んでいたのでしょうか?

笠木:いえいえ。大学時代は工学部で、都市工学や水環境の領域を専門に研究していたので、元々経営を学んでいたわけではありません。ですが、製造業や素材業などは特に業界構造を理解する上で技術の理解が一定必要になるので、そういった意味では工学部で得た知識は役立っているように思います。ケースによって必要な知識は本当に多種多様なので、どこで自分の強みを発揮するのかだと思いますし、結局はどれだけ強い責任感と学ぶ姿勢を持って取り組めるかが最も重要だと感じています。

もちろん、ベースとなる経営の知識はどのプロジェクトをする上でも必要になります。ただ、ベインは教育制度がかなり整っていているのでトレーニングを通して学ぶこともできますし、プロジェクトごとに必要な専門領域の知識はグローバルで蓄積している知見を活用できるので、大きな心配は要らないかなと思います。

:最先端の知見の蓄積でいうと、グローバル全体でベインのノウハウを集約しているプラットフォームがあるので、プロジェクトが始まる前にそこで資料を探して事前勉強することができます。

笠木:社内に各分野のエキスパートもいるので、そういった方に直接質問することも可能です。カルチャーとしても国内海外問わず、年次や職位が離れた方にでも気軽に相談できますね。

――ご自身の成長に最も役立ったと思う制度やカルチャーはどんなものがありますか?

笠木:社内の人をすぐに頼れる文化は本当に大きいなと思います。自分1人で解決できないことがあっても「確か〇〇さん、この分野に詳しかったはず…」と思って聞きにいくと、ベースとなる知識を共有してくれるだけではなく、プロジェクトの内容をディスカッションしてくれたりします。

「お互いさま」という意識があるので、自分が助けになれる業界やテーマがあれば当然のように助けたい、という考えが根付いているのではないでしょうか。誰もがそういう関係性なので、今まで一緒にプロジェクトを担当していないメンバーとも非常に仲が良いということもよくありますね。

:それについては同意見です。ベインには「A Bainie never lets another Bainie fail」という言葉があり、仲間に困ったことがあった際には、互いに助け合い、高め合おうというカルチャーが根付いています。

また、ベインはグローバル全体での一体感があるファームです。海外オフィスへのトランスファー制度もあるので、私も今後活用しようかと思っています。半年ほど海外のオフィスで経験を積める制度なので、他の国での働き方やノウハウ、コミュニケーション手法を学んでくるつもりです。

日本にいてもグローバルの知見をキャッチアップすることはできますが、やはり現地に行ってこそ見えるものもあるのかな、と。そこを学ぶことができれば、もしも将来ベインを離れたとしても、きっと役に立つだろうと考えています。

笠木:もちろん優秀な人材には辞めてほしくないという気持ちもありますが、本当に社員を個人として尊重している会社なので、新しい場所でチャレンジしたい人は会社として応援する雰囲気が強いと思います。

:ベインはOBやOGを卒業生(アルムナイ)と呼んでいてネットワークも強いです。アルムナイに向けたイベントなども毎年開催しており、アルムナイ同士やベインの現役社員との交流の場をベインから積極的に提供しています。

コンサルティングという業種はどうしても人の出入りはありますが、辞めたらベインと縁が切れるなんてもったいないではないですか。卒業生がいつかクライアントになる可能性もありますし、他の場所でチャレンジして、成長してまたベインに戻ってくる方もいます。このオープンな雰囲気も、私はとても好きですね。

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常に「結果」を追い求めるから、自分自身も成長できる

――ご自身が担当されたケースについて、公開できる範囲で教えてください。

笠木:先日、ある大手企業さまのコスト削減プロジェクトを担当しました。単純に原材料の仕入れ値を下げるといった話ではなく、クライアントの経営構造を改革するプロジェクトです。

まずはクライアントの現状を理解することが重要ですから、多くの方にインタビューするところからスタートしました。その時、陳さんのチームは同じクライアントの別プロジェクトを推進していたので、クライアントだけでなくベインの社員にもたくさん話を聞かせてもらいました。多くの人と連携しながら進めるのは刺激的ですし、何より勉強になります。

当時、マネージャーが私をステップアップさせようとしてくれて、クライアントとのミーティングや分析、議論を任せてくれたんですね。その結果クライアントが何を考えているのか、それに対して自分は何をするべきか、どういうアウトプットにすればいいかがすごくクリアに見えるようになって、ケースを通じて成長させてもらったと強く実感しています。

:一般的なファームだとクライアントと相対するのはマネージャー以上になることが多いので、それは貴重な経験ですね。

――陳さんの担当ケースについても教えていただけますか?

:先日、大手小売企業のプロジェクトを担当しました。世界ではトップクラスの企業なのですが、日本市場ではまだ伸びしろがある状態でした。とはいえ目下では一定以上の利益は出ているし、直近の業績もそこそこの伸びを達成していて、当然今すぐ潰れるリスクも全くありません。クライアントとしては最も危機意識を失いやすい状態です。

そのため、スタート時はなかなか私たちコンサルタントの話に真剣に耳を傾けていただけませんでした。しかし、事実に基づく分析とクライアントが納得するコミュニケーションを取り続けることによって、徐々にクライアントも我々の提言に対して非常に協力的になってくれたと感じます。

ベインでは、クライアントの企業価値を最大化することを「フルポテンシャル」という言葉で表現しています。クライアントのフルポテンシャルを引き出し徹底的に結果につなげる、これは我々がプロジェクトでコミットすることの一つです。

今回は現状のビジネスが置かれている状況をクライアントと一緒に細かく整理し、提案した施策を実際の担当となる社員の方々と日々議論しながら、彼らが実行しやすく、フルポテンシャルを引き出せるよう、詳細な実行プランを作成しました。

また、ベインならではのスタイルではあると思いますが、クライアントの耳が痛くなるような率直な意見を言うことも多くあります。これがまさにTrue North精神だと考えており、我々の「結果」に対する強いコミットメントがあるからこそ行うことです。

その数カ月のプロジェクトを経てグローバルのトップも日本の経営陣も大きく意識が変わり、今は具体的に動き出す実行フェーズに向けて準備に入っています。

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「ドライな外資系」とは真逆の雰囲気。誰もが安心してチャレンジできる

――ベインで働く醍醐味(だいごみ)はどんなところだと思いますか?

笠木:常にチャレンジできるところかなと思います。1人で成長しないといけない環境だと限度もありますし、その過程もかなり辛く苦しいものだと思いますが、ベインは会社全体で成長をサポートする環境があります。私の場合は、直接的な上司に加え、自分と思考タイプが似ている人にアドバイスをもらいに行くことで成長できたなと思っています。

他にも、何段階もある課題をどの順番にクリアしていくのかを上司と相談して進めていくこともできるので、フィードバックも得られやすく、PDCAも回しやすいですね。チャレンジする中で成長痛ももちろんありますし、1つ壁を乗り越えるとまた次の乗り越えるべき壁が出てくるので大変な部分もあります。でもやはり自分の成長を実感できる時や、それをチームメンバーが一緒に喜んでくれる時は本当に頑張って良かったと感じます。

:私が一番やりがいを感じるのは、クライアントの役に立ったと実感できた時です。先ほどのケースでも、最終的に今後のポートフォリオ戦略を経営陣にプレゼンした際、「さすがベインさんですね。私たちはそこまでの世界を全く見ていませんでした」と言われて、とても嬉しかったですね。

笠木:それは確かにうれしいですね!

:しかもベインの戦略案件は圧倒的にCXOアジェンダが多いので、未来を大きく左右するような変革をサポートしている実感もあります。実際私が担当したプロジェクトでも、数カ月後にプレスリリースで世に出た内容もあって、その内容がクライアントの株価向上にもつながっている。そうしたインパクトの大きさもこの仕事の醍醐味(だいごみ)の一つだと思います。

――ベインではチームプレイを大切にするとも聞きました。お二人はどんな人と一緒に働きたいですか?

笠木:いろいろなことに興味がある人ですね。最初のうちは特にリサーチや分析にかける時間も多くなると思うので、それを楽しみながらやれる人はいいなと思います。あとは、クライアントのことを自分事として捉えられる当事者意識や責任感も大切だと思います。これまでのキャリアやバックグラウンドは全然気にしません。

:社内を見渡すと、本当に多様なバックグラウンドの方がいますよね。ダイバーシティーがあるからこそ意見や提案に幅が出ることは間違いないので、どんなバックグラウンドでもベインでは生かせると思います。

一緒に働きたいという意味では、笠木さんと同じく責任感が強い人です。おっしゃる通りチームで働くことが多いので、お互いに信頼関係を築いて同じ目標に向かってやり切れる人に来ていただければうれしいです。

笠木:ちなみに、一次面接ではあえて面接官に候補者の履歴書を渡さず、バックグラウンドもそもそもお聞きできません。

:出身学校とか職歴とか、今までの経歴は一切聞かずにフェアに判断するスタイルですね。ベインは極めてフェアな会社ですし、女性だから男性だからという話も全く聞いたことがありません。どんな人でも、純粋に一人のコンサルタントとして評価される環境です。

――ありがとうございます。他に何か求職者の方に伝えておきたいことはありますか?

:外資系の戦略ファームというとドライな印象を持つ人も多いと思うのですが、ベインはとてもフランクで仲のいい会社です。プライベートでのつながりもとても多いですね。プロジェクトではご縁がなかった方とも社内の活動でご一緒することもありますし、また、単純にパーティーなどの会社イベントも多くあります。

笠木:会社全体だけでなくプロジェクトチーム単位のイベントもありますよね。プロジェクトごとにチームメンバーは変わりますが、数年前に同じプロジェクトを担当したメンバーで集まることも多いのは面白いなと思います。

:普通の企業だと、例えば5年目と1年目の社員は距離があることも多いと思いますが、ベインはとてもフランクで、時々年齢差のことを忘れます(笑)。

また、常に気持ちよく働くための環境維持にもとても注力していて、全てのケースチームで定期的にメンバーの満足度を確認しています。NPSというベインが開発したサーベイで満足度を測っていますが、そこで課題が見つかれば、どうすれば解決できるかをパートナーも交えてみんなで話し合っています。

コンサルという仕事は、楽な仕事ではありませんが、チャレンジングな環境だからこそ自分も大きく成長できると今まで実感してきました。ベインは、お互いに刺激を受けながら安心して成長できる環境だと思うので、興味を持ってくれた方がいればぜひチャレンジしていただけるとうれしいです。

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コラム作成者
Liiga編集部
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