コンサルタントを“狭い領域の専門家”にしない。人事・組織を起点とし、経営全体に変革を起こす
2023/04/28

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理念に「ゆたかな人生のきっかけを」という言葉を掲げるイグニション・ポイントにて、人事・組織コンサルティングを担うワークデザインユニット。企業における人材戦略がますます重要視される中、同ファームでも特に成長が著しい部門の1つだ。

人事・組織コンサルティングはカバー領域が広いため、一般には分業化されることが多い。しかし、同社はあえて分業化せず、一人のコンサルタントが制度改革から人材採用まで幅広く支援するのが特徴だ。コンサルタントを“狭い領域の専門家”にしない独自の試み。その狙いと成果について、ワークデザインユニットの責任者である石橋誉氏と中心メンバーの一人である田中祥平氏に話を聞いた。

〈Profile〉
写真左/石橋 誉(いしばし・ほまれ)
PwCコンサルティング、リクルート、パーソル総合研究所で、ジョブ型人事制度改革、育成体系構築、組織開発・風土改革などの経験を積む。現在はイグニション・ポイントのワークデザインユニット責任者として、データを活用した戦略人事の実行支援プロジェクト(タレントマネジメント、エンゲージメント向上)、人材ポートフォリオの再構築に向けた採用支援、制度改革、育成支援などを手がけている。
写真右/田中 祥平(たなか・しょうへい)
日系消費財メーカー、アクセンチュア、デロイトトーマツ コンサルティングを経て現職。人事戦略策定から人事制度設計・組織開発などのHCM領域、業務改革・システム導入のオペレーション領域まで、人事・組織に関する幅広いプロジェクト経験を有する。

※内容や肩書は2023年4月の記事公開当時のものです

「分業スタイルは、自分には合わなかった」

――田中さんは大手ファームを経てイグニション・ポイントに参画されています。その理由からお聞かせください。

田中:新卒では消費財メーカーの営業職に就き、その後、コンサルティング業界に転職しています。アクセンチュアとデロイト トーマツ コンサルティング(DTC)で経験を積み、2022年にイグニション・ポイントに入社しました。

アクセンチュアやDTCでの仕事は楽しくてやりがいもありましたが、大手ファームの場合、何か1つの領域を極める方向でプロジェクトにアサインされるので、どうしても分業的になってしまいます。でも私の場合、領域にとらわれず、むしろ幅広く経験を積んでいきたいという思いが強かったんですね。

イグニション・ポイントとの出会いは偶然だったのですが、人事全体を幅広く、時には人事という枠さえも超えて自由にやれるという話を聞き、非常に魅力に感じました。

――大手ファームだと人事の中でさらに細分化されていくことになるのでしょうか。

田中:そう思います。例えば制度設計、組織開発、採用といったように細かくチームが分かれているのが一般的で、コンサルタントもそれぞれの専門領域を極めていく形になります。領域をまたいで働くことはほとんどありません。そのため、ファームとしては人事領域全般に対応できるのですが、個人レベルで見ると専門領域のエキスパートになるわけです。

一方でイグニション・ポイントは、私自身も制度設計や採用も担当しているし、最近は退職後のシニア活用といったテーマにも関わっています。そもそも人事は全てつながっているので、狭い領域に閉じていては経営者の真のパートナーになれない、というのが当社のベースとなる考え方です。前職に比べると仕事の領域だけでなく、任せてもらえる役割も増えましたし、自分としてはとてもいい転職だったと思っています。

――ありがとうございます。続いて、ワークデザインユニットの責任者である石橋さんのキャリアについてもお聞かせください。

石橋:キャリアのスタートはITコンサルタントです。2つのファームで8年ほど経験を積んでいたのですが、コンサルに携わる人間としていつかは戦略領域をやりたいという思いがあり、マネージャーに昇格した段階で戦略ファームに転職しました。

しかし、新規事業開発やマーケティング戦略などさまざまなテーマを手掛ける中で、人事・組織に関わるプロジェクトもいくつか経験し、「この領域は面白い!」と感じたんですね。当時は30代前半で、戦略コンサルが自分のターミナルキャリアだろうと思っていたのですが、改めて人事コンサルにチャレンジすることを決めました。かつて在籍したファームに戻り人事領域を担当し、その後、また別の会社で新規事業開発に携わる期間を何年か挟んで、再び人事に戻ってきたという流れです。

――人事コンサルの中でもイグニション・ポイントを選んだのはなぜですか?

石橋:私の場合は人事コンサルといっても制度設計や人材開発という特定領域ではなく、組織や人そのものを変革させていくことに興味がありました。しかし、田中もお話ししたように、大手だと採用は採用、人材開発は人材開発と、働く領域が細分化されてしまいます。

実際、イグニション・ポイントに参画する前に在籍した人事コンサルティング会社では、最初は組織が小さかったのでいろいろな仕事ができたのですが、組織が大きくなってくると「その人が得意とするテーマ」を集中して担当するようになりました。そうすると、クライアントが変わっても似たような提案を繰り返すことになるわけです。

医者も内科医、外科医、小児科医と分かれますよね。そんなふうに専門性を磨いていくキャリアの方向性ももちろんあると思いますが、私自身は総合診療医になりたい。一口に人事といっても、本当にさまざまな課題をクライアントは抱えています。まずはどこが悪いのかをきちんと診断し、治療までできるようになりたいと考えたことが、当社を選んだ理由です。

正直、最初に声をかけてもらったときはどんな会社か全く知りませんでした。入社当時はスタートアップ色が強く、代表から「まだサービスも固まっていないけれど、それも含めて一緒に作り上げてほしい」と言われ、不確実性はあるものの挑戦してみようと思いました。私自身、新規事業の立ち上げで不確実な環境の中に身を置き自分が成長できた経験があったのと、これまで培った経験から人事領域の横断的なサービスを提供できると感じ、参画することを決めました。 description

短期・分業では真の変革は実現できない

――どんなに素晴らしい戦略を描いても、実行するのは人です。人を変えることの難しさについてはどのように感じていますか。

石橋:おっしゃる通りで、すごく難しいですよね。私も戦略コンサル時代、新規事業のアイデアを練り、クライアントの上層部からお墨付きをもらい、いざ実際に動かそうとしたタイミングで、現場の方々のベクトルが合わないためにビジネスが大きくなっていかないという経験を何度もしています。企業を変革するためには、戦略以上に人事がカギになる。そう感じたことも、キャリアチェンジした理由の1つです。

ただ、人や組織を変えることは難しいのですが、不可能ではありません。そのための1つのキーワードは、長く伴走すること。例えば人事制度改革だと、ほとんどのファームは制度設計チームが数カ月から1年ほど関わることになると思うのですが、それだと変革は難しい。イグニション・ポイントの場合、仕事を分業化せずに、他の課題解決にも関われるので、長期間にわたってクライアントと併走できます。その期間の長さは当社の強みだと思います。

――変革にはやはり時間がかかるわけですね。

石橋:そう思います。企業変革は多くのコンサルタントが思い描くテーマだと思いますが、そう簡単には結果は出ない。少なくとも5年は必要だと感じます。しかし、こちらの“持ち玉”が少なければ5年もお付き合いできません。その点、イグニション・ポイントであれば一人のコンサルタントの仕事の幅が広く、その結果、クライアントが変わっていく姿を見届けられる。これは大きなやりがいですね。

田中:私も同感です。イグニション・ポイントで働く面白さは、人と組織を確実に変革していける部分にあります。あとはクライアント企業の経営者、マネージャー、現場社員と、さまざまな立場の方を巻き込みながら仕事ができること。場合によっては、それぞれの立場で利益相反するテーマもあるので、それらをどううまく落とし込んで設計していくかが問われますが、そこもやりがいですね。

――イグニション・ポイントにはワークデザインの他にもさまざまなユニットがあります。他のユニットとの連携についてはどうでしょうか。

田中:その点も他のファームとの大きな違いだと思っています。人事・組織の領域も超えて、別のユニットと共同でプロジェクトを進めるケースも多々あります。

私のプロジェクト事例で言うと、あるクライアントがグループ会社の一部門を独立させることになり、イグニション・ポイントのストラテジー部門が新しく事業戦略を立案しました。その実行に当たってどのような人材と組織が必要なのか、私たちワークデザインが現状と課題を洗い出し、解決のためのロードマップを作成しています。このように人事や戦略といった領域を超え、経営全体の変革を目指していくのが我々イグニション・ポイントの特徴です。

石橋:ここは本当にイグニション・ポイントらしさが現れるところで、ユニットを横断して仕事がどんどん広がっていく。あるクライアントの組織設計を支援していたとき、「実は新規事業をつくるに当たってCVCを立ち上げようと思っているけれど、経験がなくて困っている」というお話がぽろっと出たことがあります。

イグニション・ポイントにはインベストメントのユニットがあり、CVCの経験と知見が豊富にあるので「支援できますよ」とお話ししたら非常に喜んでくださり、お手伝いすることが決まりました。他にもこうした事例はたくさんあって、1つのプロジェクトにイグニション・ポイントの複数のユニットや事業部がコラボレーションして伴走することは非常に多いですね。 description

エキスパート志向より、幅広く支援がしたい人とチームを組みたい

――田中さんは若手のリーダーとして活躍されていますが、今後のキャリア目標を教えてください。

田中:ユニットの連携の話とも重なるのですが、今は私のカウンターパートのほとんどが社長をはじめとする経営層なので、人事だけではなく事業戦略や会社全体の改革がテーマになります。そのためにも経営者目線が必要ですし、狭いスキルではなく、人事・組織の課題を見極め、実行まで幅広く支援できるコンサルタントになりたいと考えています。

――石橋さんと田中さんがぜひワークデザインに迎え入れたいと考える人材についてもお聞かせください。

石橋:人事・組織の全体に対して興味がある人、組織を変革することに興味を持てる人にぜひジョインしていただきたいですね。

あとはイグニション・ポイントという会社は自走というか、自分で考えて何でも挑戦できる社風なので、コンサルタントとして「自分はこういう価値を発揮したい」という明確なビジョンを持っている人にはぴったりだと思っています。イグニション・ポイントはこれからさらに急成長していく会社なので、そうした個々人のビジョンが新しいサービスラインになる可能性も十分にあります。

――人事・組織の経験はあまり問わないということでしょうか?

田中:そうですね。もちろん経験のある方もウェルカムですが、幅広く人事・組織の仕事がしたいというベースの思いがしっかりあって、新しくチャレンジしたいという方であれば経験は問いません。

石橋:田中はもともと人事領域(HR)のトランスフォーメーションに関する知見を持っていましたが、人材戦略や採用ブランディングといった領域は当社に来てから高速でケイパビリティを身に付けています。好奇心を持って学習し、新たな知見を身に付けていくエネルギーを持った方は大歓迎です。

最近、人事の経験はあまりないけれど、ゼロイチの新規事業に土地勘があるので、その2つをコンビネーションして新しいサービスをつくりたいというメンバーが入社してくれました。そんなふうに、HR×Xで、なにかしらのXを持っている方にもぜひ来ていただきたいですね。 description

コラム作成者
Liiga編集部
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