クライアントの海外進出にも伴走。真のエンドツーエンドを実現するグローバルファーム
2023/12/25

sponsored by キャップジェミニ description (取材先の事情により、内容の一部を2024年1月19日に変更しました)

フランス・パリに本社を置く、テクノロジーに強みを持つ総合コンサルティングファーム、キャップジェミニ。世界50カ国以上で事業を展開する欧州大手グローバルファームだ。日本では2013年にキャップジェミニ株式会社として事業所を開設。国内外の優秀な人財が続々と参画し、急成長を遂げている。ファイナンシャルサービスコンサルティング(FSCC)部門のヘッドに就任した成尾明久氏もその1人だ。他の外資系ファームで長年働いてきたが、キャップジェミニが有する独自のポジションとその将来性に心を動かされたという。同社の魅力、さらにFSCCが求める人財像についてうかがった。

〈Profile〉
成尾明久(なるお・あきひさ)
Senior Director, Head of Financial Services Consulting
東京大学法学部卒。外資系コンサルティングファームで、金融機関の全社DXのコンサルティングなどに従事。DX企画・実現支援、ゼロベースでのビジネスプロセス改革に豊富な実績を持つ。M&A/PMI、チャネル改革、オペレーションモデル変革、グローバルシステム統合、アジャイル開発計画・実行、チェンジマネジメントに豊富な知見を有する。
2023年1月、キャップジェミニに参画し、FSCC部門のヘッドに就任。ビジネスコンサルティングの実績に加えて、顧客体験を設計するデザイナーや、改革を実現するエンジニアとの三位一体のチームで、経営課題の抽出から対応まで実施してきた。グローバルチームと積極的に協働し、アジャイルな実行を通じてクライアントの課題を解決まで導く手腕に定評がある。

※内容や肩書は2023年12月の記事公開当時のものです。

日本企業の海外進出をサポート。コンサルティングファームの中でも唯一無二の存在

――まずは成尾さんがキャップジェミニに参画した理由からお聞かせください。

成尾:私はもともと他社の外資系コンサルティングファームに10年以上在籍し、主に金融領域のコンサルティングを手がけてきました。キャップジェミニに参画したのは、現代表の殿村とFSCC部門前ヘッドの石川から、「成長をもう一段加速させたいので一緒にやらないか」と誘われたことがきっかけです。

キャップジェミニはエンドツーエンドのサービスを掲げていますが、これは当時私が在籍していたファームも同じ。にもかかわらず、私がキャップジェミニに興味を引かれたのは、外資系ファームの中でも唯一無二のポジションを獲得しようとしていたからです。これはどういう意味かというと、外資系ファームは一般的に海外企業の日本進出は支援しますが、日本企業が海外進出する時は多くのケースで、現地チームや現地のジャパンデスクと言われるような少人数の出張所に任せることになります。日本チームは窓口のような役割に限定されるわけです。

しかし、キャップジェミニでは、日本チームが海外チームと二人三脚で、場合によってはクライアントと共に海外にも赴いて伴走しながら支援します。まさにエンドツーエンドで、真のグローバルなプロジェクトができる。これは面白いと感じました。

――グローバルを掲げるファームは多いと思いますが、日本企業の海外進出をサポートするケースは少ないのでしょうか?

成尾:お話ししたような2人3脚の形での支援は、かなり少ないのではないかと思います。しかし、現地がリードする形での海外進出はあまりうまくいかない点も多いのです。例えば、日本の金融機関は数10年前から海外企業を買収しながら世界展開していきました。ただし、残念ながらガバナンスがうまくいっていません。海外拠点を東京の本社が掌握できていないのです。

本社によるガバナンスストラクチャーの構築は、国内と現地の双方でわれわれのようなチームが緊密に関わり、伴走していかないと難しいと思います。キャップジェミニはそれを前提とした関わり方をしています。その中で、グローバルメンバーと連携してガバナンスにおける海外の最新知見を取り入れることもできる。ここは他の外資ファームとは大きく違う点です。 description

経営戦略からDXまで幅広く支援。サステナビリティ関連も

――FSCC部門のサービス内容について改めてお聞かせください。

成尾:銀行、保険、証券、ノンバンクなど金融領域のクライアントに対して、戦略策定からテクノロジー変革まで幅広くご支援しています。具体的には経営計画・事業計画策定、リサーチ、マーケティング分析、新事業開発、業務プロセス改革、PMO、さらに当社はDXにも強みを持っているのでIT戦略からアジャイル開発まで多彩なサービスを展開しています。

最近ではサステナビリティ関連のコンサルティングにも力を入れていますね。今まさに走っているのが、温室効果ガス排出削減に加えて、人権やガバナンスの開示をどうするかといったサステナビリティ経営全般のプロジェクトです。そうしたプランの実行には、従業員の“意識改革”と“テクノロジー”が欠かせません。

まずは当事者として自分の仕事がサステナビリティ経営にどう関与しているのか、それが今後のビジネスにとってどれほど重要かを認識してもらいます。また、テクノロジー面では、例えばこの施策を実行したらどれだけ温室効果ガスを削減できるかを数値化して明確にします。

実はすでに多くの企業が、これまでもDXやペーパーレス化といった業務効率化によってサステナビリティに貢献しているのです。ただ、マネジメントや従業員自身がその事実に気づいていない。そうした取り組みをサステナビリティの文脈で捉え直して効果測定すれば、取引先や投資家などのステークホルダーにも説明できるし、サステナビリティに対する従業員の実感や自信にもつながります。

新しい施策を打つ前に、企業がすでに手がけているサステナブルな取り組みを発掘することも、われわれのコンサルティングの1つです。これもテクノロジーを活用した従業員の意識改革ですね。

――御社の強みでもあるグローバルやデジタル関連はいかがでしょうか。

成尾:グローバルについて言えば、先ほどお話ししたような日本企業の海外進出支援の中で、アウトソースについてのご相談を頂くことも多いですね。理由の1つはアウトソースによる経費削減ですが、近年は日本と海外の人件費の差はかなり縮まってきています。そこで相対的に注目度が高まっているのが、もう1つの理由である優秀な海外人財をクライアントと共同で獲得すること。例えばインドでは非常に高度なIT教育が行われていて、世界的なIT人財輩出国になっています。

金融領域でも生成AI、ブロックチェーン、サイバーセキュリティなど最先端の知識と技術を持った人財ニーズが高まっていて、国内だけでは対応が追いつきません。そのため日本企業が現地に拠点を作り、海外の高度なIT人財を獲得する動きが活発になっています。われわれはそのサポートも行っているわけです。

生成AIなどの新しいデジタル技術については、われわれがグローバルファームであり、かつ、キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートという先端技術やトレンドを調査・研究し解決への提言を行うシンクタンクを擁していることが大きなアドバンテージになっています。例えば生成AIを活用してマネーロンダリングをモニタリングするユースケースを世界中からいち早く見つけ出し、日本のクライアントが適用できる形で提案するなど、日常的にグローバル連携している当社ならではのコンサルティングを行っています。

――FSCC部門のヘッドに就任され、今後も守り続けたい点、変革していきたい点をそれぞれ教えてください。

成尾:エンドツーエンドのサービスをグローバル展開しているキャプジェミニの強みは「コラボレーション」にあると思うので、そこは大切に守り続けたいですね。例えばわれわれのチームがプランニングして、各業界や機能に特化した他のチームが実行を担うといった連携がなければ、スケールの大きい仕事はできません。こうした連携がタテに具現化していくラインだとすると、グローバル連携はヨコに視野を広げていくラインです。国内だけですと自前の知見やソリューションに限られてしまいますが、海外とつながっていることで別の視点や展開が生まれてくる。このタテとヨコのコラボレーションが、キャップジェミニのDNAの1つであり、今後も大切に育んでいきたいと思っています。

進化させていきたいのは、グローバルの結びつきを維持しながら、日本企業に今以上に寄り添える存在になること。われわれは人員、案件ともに拡大し急成長を遂げていますが、今後もう一段飛躍していくには、クライアントのニーズをより深く知り、そこにグローバルの知見を積極的に提案する集団に変わっていく必要があります。

国内の外資系ファームの多くは、長く日本にいるため国内マーケットと一体化しており、グローバルのトレンドをタイムリーに提供できていない面もあるかと思います。もちろん海外の知見が全て正しいわけではありませんが、課題解決のヒントになることは確かなので、積極的に取り入れて国内向けに提供していく。そのためにも、より一層クライアントに寄り添い、真の課題を見出せる集団にしていきたいと考えています。 description

10年後に何をしているのか。自分だけの“槍”を持ってほしい

――若い方たちにはどんなことを期待していますか。

成尾:よくメンバーにも言っているのですが、自分だけの“槍”を持ってほしいですね。生成AIでも量子コンピューティングでも何でもいいのですが、向こう10年間、コンサルタントとして自分が力を入れたいテーマを見つけ、得意分野を作ってほしい。これからのコンサルタントはそうやって自分だけの“槍“を持ち、クライアントを引っ張っていけるような存在にならなくてはいけません。お話ししたようにキャップジェミニにいればグローバルな知見はいくらでも得られます。得意分野を伸ばしやすい環境であることは間違いありません。

――社内における若手の成長機会についてはいかがでしょうか。

成尾:仕事において裁量を求めている若い方は多いと思いますが、それは確実に提供できます。特にFSCC部門は拡大中のチームなので、プロジェクト内の責任ある仕事をすぐにお任せすることができます。もちろんチームとしての品質管理やレビューは行いますが、プロセスは基本的に自分自身で考えることになるので、積極的な人であればあるほど成長していけるでしょう。ただ、放任主義ではないですし、チームとしてしっかりサポートするのでそこは安心してください。

若手の皆さんには、どんどんクライアントの懐に飛び込んで、クライアントの悩みに寄り添ってほしいですね。そうすればクライアントの真の悩みに肉薄できるし、その悩みを共有し、理解して解決に結びつけた経験は何物にも代えがたいものです。どんなに本を読んだりセミナーを受けたりしても、やはり生の経験には勝てません。そうやって「自分はこれをやったんだ」と言える成果が2つか3つもあれば、その後のキャリアの土台となる。そういう人はすごく強いですよ。仕事や上司との巡り合わせは運もありますが、20代、30代のうちに大きなチャンスが7、8回来て、そのいくつかをモノにできれば良いのではないでしょうか。キャップジェミニに来ていただければそうした機会をどんどん用意します。ぜひ存分に暴れてほしいですね。

――御社の場合、会社としても成長の真っ只中にいます。そうした環境で働くことも魅力ではないでしょうか。

成尾:おっしゃる通りです。われわれはグローバルではトップファームですが、国内ではまだまだこれから。ベンチャー的な風土があり、今まさに事業拡大の最中です。ですからトライ&エラーがあるのは当たり前だし、それを楽しみたいという方は大歓迎です。また、クライアントワークはもちろんのこと、ファイナンシャルサービスコンサルティングというわれわれのビジネスを国内でどうポジショニングしていくか、つまりコンサルティングファームとしての自社ビジネスの拡大を経験できるのも、キャップジェミニならではの魅力だと思います。

――グローバルファームで働くに当たり、英語の壁を感じる方もいますが、その点はいかがでしょうか。また、応募に当たって経験はどの程度必要ですか?

成尾:よく面接でも聞かれるのですが、肝心なのは自分がこの仕事をしたいかどうかです。語学は二の次。社内にもサポート体制があります。また、「習うより慣れろ」と言うように、実際にグローバルのメンバーと仕事をする中で、英語力は自ずと伸びていきます。金融やコンサル経験は、あればベターという程度で、絶対の条件ではありません。それよりも何かを成し遂げたいという情熱がよほど大事。情熱さえあれば絶対に成長することができるはずです。

――ありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。

成尾:先ほどの“槍”の話になりますが、10年後、20年後に自分がコンサルタントという仕事を続けているなら、そのとき何のテーマを手がけているか。そのビジョンは常に持ってほしいと思います。そうしないと、目の前の仕事に流されるだけになってしまいますから。そうならないように、われわれのチームでは本人の希望と適性を勘案して、個人のテーマを持ってもらうようにしています。そして関連案件が来るとまずはその人に相談がいく。そうやって得意分野にどんどん磨きをかけられるようにしています。

それぞれがどんな“槍”を持ってどう働くか。その積み重ねの総体がチームだと思いますし、1人1人が最高のパフォーマンスを発揮できるような環境をこれからも作り上げていきたいと思っています。 description

コラム作成者
Liiga編集部
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