“Unlock Your Potential.” ―クライアントの、そして社員一人ひとりのポテンシャルを最大化するー
2021/05/26

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世界最高峰のコンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(以下・BCG)。クライアントのトランスフォーメーション全般を担う同社の中でも、近年は特にデジタル関連のニーズが高まっている。そして、BCGの戦略×テクノロジー領域をけん引するのが、今回話を聞いた2人の所属するテクノロジーアドバンテッジグループだ。名だたるプロフェッショナルファームを離れて2人がBCGに参画した理由、そして他ファームを経験しているからこそ感じるBCGの魅力について語ってもらった。

〈Profile〉
写真左/櫻井佑介(さくらい・ゆうすけ)
プロジェクトリーダー。慶応義塾大学卒業。楽天、デロイトデジタルを経てBCGに入社。BCGでは医療機器メーカーや大手電力会社向けにデジタル化の戦略策定や市場機会の特定、成長戦略の策定を経験。現在は、DigitalBCG JapanのUXプロフェッショナルと協業しつつ、大手物流会社向けのデジタルを活用した新規事業開発に従事している。
写真右/山口豊(やまぐち・ゆたか)
プロジェクトリーダー。早稲田大学卒業、同大学院修了。アクセンチュアを経てBCGに入社。BCGでは大手生命保険会社向けに新規事業の中期戦略策定やグローバルの経営計画策定に従事。その他、組織やガバナンスのアジャイル化や顧客データのデジタルプラットフォーム化の推進を経験。

本質的な経営課題に向き合える環境を求めて

――おふたりがBCGに転職した理由を教えてください。

櫻井:私はBCGが3社目です。新卒で入社した楽天では、インフラの運用から始まりアプリの開発やプロジェクトマネジメントまで幅広く担当させてもらいました。順調に成長を感じていたのですが、少しずつ業務がマネジメントに移ってくる中で、管理者ではなくもっとビジネス全般の実務スキルを上げたいという気持ちが強くなり、コンサルティングファームに転職しました。

自分のバックグラウンドであるIT領域を生かせる会社を探して選んだのが、当時立ち上げ直後だったデロイトデジタルです。デジタル系のプロジェクトを通して成長できたと思いますし、立ち上げ時期に携われたことは非常に貴重な経験でした。

ただ、やはりクライアント企業を本当の意味で変革するためには、テクノロジーだけではなく経営戦略そのものから変えなければいけない。複数のプロジェクトでそう実感させられました。実際に、私が担当するフェーズの前にBCGが入っていて、BCGとクライアントが決めた戦略をその通りに実行するというケースもありましたね。戦略とITを高いレベルで融合できる人材になりたいと思い、BCGに参画することを決めました。

山口:2007年に大学院を修了し、これからの世の中に欠かせないであろうIT領域を広範に学びたいと考えてアクセンチュアに入社しました。在籍したのは約8年です。主として大手メーカーを対象に、サプライチェーンの改善やそれに伴うシステム導入などを経験しました。

BCGに転職した理由は、櫻井と近いですね。前職では相対するカウンターパートが各事業部の部長クラスの方であることがほとんどでした。そうすると、個別最適の改善はできるのですが、全社目線で何が本質的な課題でそれをどう解決していくかというところには携われない。もっと経営の本質に迫ってやるべき施策を見定めたいと思ったことが、転職を決めた理由です。

経営目線を求めてBCGに転職したのは、我々だけでなく他の社員からもよく聞く話です。

――入社後はどのような仕事をされているのでしょうか。

山口:現在コアメンバーとして参画しているのは主にテクノロジーアドバンテッジグループですが、必ずしもテクノロジーだけを扱っているわけではありません。新規事業のプランや中期的な経営戦略を描いた上で、それをどういうテクノロジーで実現させるかを考えることがミッションです。

戦略的な思考回路とテクノロジーに関する知見の双方が必要となります。さらにいえば、我々が離れた後にクライアントの内部で自走できるための組織づくりもサポート領域の一つ。どんな人材を何人用いるべきか、新たなデジタル部門にはどういう役割を持たせるのかなど、組織の立ち上げから実行までを支援しています。

櫻井:あくまでBCGの戦略コンサルタントであり、テクノロジーは経営を革新するためのツールの一つというイメージですね。

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グローバルの知見を結集し、クライアント組織をアジャイル型に改革する

――BCGの強みはどこだと思いますか?

山口:やはり、戦略とデジタルが高いレベルで融合していることではないでしょうか。他のファームでもそれぞれのチームはあると思いますが、BCGは毎日のように戦略コンサルタントとデジタルの専門家が議論しながらプロジェクトを進めています。

櫻井:テクノロジーアドバンテッジグループとは別にDigitalBCG Japanという組織もありまして、そちらにはデータ分析やUI、UXのプロフェッショナルなど、より専門性の高いメンバーが集っています。前職ではそうした専門家と既存のコンサルタントの融合がうまくいかないケースもあったのですが、BCGは非常にスムーズですね。

グローバルではすでに両者がコラボレーションするケースも数多く出てきているので、BCGのグループ内にベストプラクティスが存在していたことも大きいと思います。もちろん、個々人の推進力が高いことも要因の一つでしょう。

――実際のプロジェクト事例について教えてください。

山口:アジャイル開発という手法がありますよね。簡単にいうと、計画策定から実行、テストを小規模で繰り返すことで従来よりもスピーディーにシステム開発を実現するやり方です。この手法を、IT部門に限らず全社に展開するというプロジェクトを支援しています。

既存の組織体系では、若手社員が良いアイデアを生み出しても、上長の承認プロセスに時間がかかってしまう。あるいは上長さえも権限を持っておらず稟議を通す必要がある。そうした煩雑さゆえに、組織をスピーディーに進化させることができなかったわけです。

我々はそういった課題に対しアジャイル手法を用いて、全社的なガバナンスや人事制度まで含めて改革し、柔軟かつ素早い意思決定ができる組織づくりをサポートしました。

――具体的にはどのように進めていくのでしょうか?

山口:まずはコンセプトづくりからスタートします。ここまで大きな変革になると、役員やマネジメント層全員に「なぜこれをやるのか」という共通認識を持ってもらうことが大切です。海外のプロフェッショナルにも来てもらって、繰り返し議論しながら進めていきました。

その上で3つのチームを立ち上げて、アジャイル型でサービス開発にトライしてもらい、半年から9カ月かけて効果を検証。確実に成果が上がっていると見えてきたことで、全社的に取り組もうという機運が醸成されました。

プロジェクトはまだ継続中なのですが、現場の皆さんが以前よりも生き生きと働かれている姿を見ると、単純ですが頑張って良かったと感じますね。

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自分の強みを生かせる挑戦なら、どんな時でもウエルカム

――櫻井さんが担当したプロジェクトについてもお聞かせください。

櫻井:世界中に支社を持つグローバル企業に対し、経営判断を高度化するためのプロジェクトを支援しました。クライアントには大きく4つの事業ポートフォリオがあったのですが、M&Aで拡大してきたこともあり、データを一元管理できていなかったんですね。

支援領域は主に2つ。まずは、適切な経営判断に資するために必要なデータは何と何かという情報デザイン。そして実際にそのデータを収集、整理するためのシステム構築です。まさに戦略とデジタルの融合が求められるプロジェクト。クライアントのシステム担当の社員の方が北米にいらっしゃったので、現地にも足を運んで何度もミーティングを行いました。

ただ、当時先方が使っていたシステムは制約が多く、必要な指標を表示させられないことが途中で判明したんです。私は戦略担当のコンサルタントとして入っていたのですが、以前の職場でデータベースやプログラミングを経験していたので、データを設計してビジュアライズするところまで自分でテスト開発しました。

――そこまでご自分で担当されるんですね。

櫻井:本来ならコンサルタントの担当領域ではないのですが、BCGではそれぞれのバックグラウンドを生かす挑戦はいつでもウエルカム。自分の能力を発揮できるところはすればいいし、足りないところは仲間の知見をどんどん借りて実現に向けて突き進むカルチャーです。そういう意味でも、非常にBCGらしいケースだったと思います。

山口:BCGでは『Unlocking the Potential of Those Who Advance the World』というPurpose(会社の存在意義)を掲げており、これには主に、対クライアントと対社内メンバーの2つの意味があります。前者は、たとえば私が担当したプロジェクトのようにクライアントが持つポテンシャルをいかにして最大化していくかという観点。本当はもっと秘められた能力があるはずなのに、組織の制約やその他の要因で発揮できていない企業はたくさんあります。そういったポテンシャルをUnlockしていく(解き放ち、開花させる)ことは大きな意義があると考えています。

そして後者は、さまざまなバックグラウンドを持った社員の強みを持ち寄って、一人ひとりが持つ潜在能力の最大化を目指すという意味です。やはりコンサルティングは人の力が最大のキーになりますから、社員の可能性を引き出すことでソリューションの質も上がります。

櫻井:少しだけ補足をすると、どれほど優秀な人であってもたった1人で成し遂げられる成果には限界があります。個々の強みを結集してクライアントの課題解決に全力を尽くすことが重要ですね。

――そうしたカルチャーを持つBCGでは、どのような人材を求めているのでしょうか。

櫻井:新たな領域や未経験のことに果敢にチャレンジして、そこから柔軟に吸収できる方がいいですね。経験を積んでいくと新しい分野に対して反発心が生まれてしまう方もいますが、そういったスタンスでは成長がストップしてしまいます。BCGという組織自体もものすごいスピードで変化しているので、自分自身も常にアップデートしていける方が向いているのではないでしょうか。

山口:柔軟であること、成長に貪欲であること。もう一つ付け加えるなら、大志を持っていることが重要だと思います。決して簡単な仕事ではないので、どこかで行き詰まることもあるでしょう。そうした時に立ち戻れる原点があれば、もう一度自分を奮い立たせることができる。顧客や社会に対する強い思いを持った方にお会いできればうれしいですね。

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コラム作成者
Liiga編集部
Liigaは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。