sponsored by J-STAR
近年、戦略コンサルティングファームや投資銀行出身者からキャリアの最終形として注目されているPEファンド。専門性の高さに加え、株式のマジョリティーを取得することで主体性を持って企業運営に携われる点も人気の理由だ。ところが、“課題解決型投資”を推進しているJ-STAR株式会社では、金融やコンサルの未経験者も活躍しているという。未経験からどうやって専門スキルを磨いていくのか。実際に他業界から転職してきた3人の社員に話を聞いた。
培ってきた知見を生かして、投資先企業の海外展開や組織変革を支援する
――これまでのキャリアとJ-STARへの入社理由を教えてください。
趙:新卒で就職した総合商社に5年半勤務した後、2015年の10月にJ-STARに入社しています。私は中国の北京出身で幼少期から日中間を行き来していたのですが、当時中国では友人と任天堂のゲーム機やプレイステーションで楽しく遊び、日本ではコスパの高い中国製の衣料品や雑貨が広く普及している状況を見て、これは素晴らしいことだと思っていました。
国を超えてお互いの良いものを持ち寄り、生活や社会全体を豊かにしていきたい。そうした思いを実現するために、ファーストキャリアとして選んだのが総合商社です。日本を代表するメーカーや海外パートナー企業と共同で海外事業投資にも携わることができて非常に充実していました。
ところが少しずつ経験を重ねていくにつれ、「本当にサポートが必要なのは中堅・中小企業なのではないか」と感じるようになったんです。魅力的な商品やサービスを持っているのに、海外展開の知見やリソースが足りないためにチャレンジできていない中堅・中小企業は非常に多く存在します。PEファンドとしてそうした企業の海外展開や事業開発を主体的に支援したいと思ったことが、J-STARに参画した理由です。これこそ、自分にしかできない価値提供だと確信しました。
――貴社では投資先の支援の一つとして海外展開もあるのでしょうか?
趙:J-STARは投資したらそれで終わりではなく、投資後に経営陣と二人三脚で一緒に知恵を出し合い、汗をかきながらさまざまな課題解決に取り組んでおります。課題解決策としては、投資先が別の会社を買収する追加買収支援や組織改革など多岐にわたる事業サポートメニューを提供しており、海外展開支援もその一つです。現在私が担当している案件では、海外での販路開拓が大きなテーマになっています。
日本の人口減少や市場規模が縮小する中で、中堅・中小企業にとって海外市場に成長機会を模索するのは経営アジェンダの一つだと感じています 。
――中嶋さんの入社動機もお聞かせください。
中嶋:前職は弁護士として大手法律事務所に勤務していました。オーナー企業案件にもよく関与していたのですが、弁護士はアドバイザーの立場で、かつ、アドバイザーの中でも最後に依頼が来るケースが多く、ビジネスの当事者との距離を感じていました。より当事者に近い立場で働いてみようと考えたのが転職のきっかけです。
バイアウト業界については、日本の解禁タイミングやこれまでの流れをみても、事業承継問題と相まってこれからさらに拡大していくだろうと考えていました。また、弁護士としてのM&A、税務ストラクチャー、相続対策といった知見が生かせると感じたことも、PEファンドのフロントを目指したいと思うようになった理由の一つです。
J-STARについては、投資対象の規模、トラックレコードの多さに加えて、会社の風通しの良さを感じ、入社を決めました。
――弁護士というキャリアを手放すことに不安はありませんでしたか?
中嶋:自身のゼネラリストを志向する考えからは、不安というよりも、弁護士以外の専門性も身につけなくてはならない、やらなければならないといった気持ちの方が強かったですね。また、当時からM&Aや企業オーナーを対象とした税務ソリューションも担当していたので、まったく違う分野に飛び込むわけではないと自分に言い聞かせました。なにより、PEファンドの業務も非常に高い専門性が求められます。プロフェッショナルとして培ったスキルや経験を生かして新たな道にチャレンジするという意味では、他の皆さんと変わらないという心持ちでいました。
経営陣や現場の皆さんとひとつになって、企業価値を大きく向上させていく
――福井さんはなぜJ-STARに入社されたのでしょうか。
福井:前職では外資系メーカーのFP&Aとして、事業上重要な意思決定や実行に携わることができ、非常に密度が濃い貴重な経験をさせてもらいました。転機になったのは、6年目にシンガポールへ駐在しアジア15カ国ほどに管掌領域を広げたときのことです。数字の裏側にある各国の市場環境や競合環境、小売りやサプライヤーとの力関係や消費者特性の違いなどはどこまで学びにいってもリアルに感じることができず、年々現場から離れていくことに少し物足りなさを感じ、転職を考えるようになりました。駐在前の2年間、群馬県高崎市の工場で働いていたのですが、その際に工場長や現場の皆と汗をかきながら工場変革に取り組んだ当時の「現場の匂い」が忘れられず、今後は中堅・中小企業の経営改善を支援したいと考えたことが入社の理由です。
――転職してその思いはかなえられていますか?
福井:そうですね。現在は投資先の外食企業に常駐しているのですが、しっかりとした現場理解に基づいて意思決定をし、経営改善を進めるために、時には店舗でアルバイトをさせてもらうこともあります。経営陣だけでなく働いている現場社員と一緒になって、どうやって企業価値を高めていくかを考えて実行に移せることに大きなやりがいを感じています。
――新型コロナウイルス禍が長引いていますが、投資先の経営に影響は出てないのでしょうか?
福井:コロナ禍の影響を最も受けている業界ではありますが、そもそも投資判断をしたのが2020年4~5月の緊急事態宣言後なので、現在の状況は想定していた範囲内でコントロールできています。当時はまだコロナによって生活がどう変わるのか今以上に予測がつきづらく、非常に難しい判断を迫られましたが、定量面だけでなく現場でお客さまの動向を毎日詳細に観察し、家族や友人と集まって楽しく食事をするという習慣は人間の本質的欲求であって、長い目でみたら変わらないだろうと判断しました。
ボリュームたっぷりのおいしい肉料理を短時間でリーズナブルに提供できるという独自の強みも持っているので、この特徴を生かして継続的に成長していけると考えています。また、先ほどの趙さんの話にも関連しますが、今後さらに海外展開に注力していく予定です。前職時代に駐在していたシンガポールで実際に人気を博している姿も見ていますし、伸びしろは非常に大きいと考えています。
――他の方は、担当された中で印象深い案件などはありますか?
趙:思い出深い案件は多すぎて絞れません(笑)。
あえて挙げるとするならイヤホンやヘッドホンを作っている音響機器メーカーの案件でしょうか。元々は、日本人創業者が中国で起業された会社です。スマートフォンの普及や通信技術の進化によってイヤホンやヘッドホン市場も拡大傾向が続いており、今後ますますスマートフォンで映像や音楽を楽しむライフスタイルが定着していくと考えて、投資することを決めました。
この会社は素晴らしい技術や特許をいくつも保有していたのですが、マーケティングに課題があったので、強い販売チャネルを持った企業を追加買収してグループ全体で強みを生かしていける体制を整えています。
そして、私が何より重視したのは、創業者の思いやモノづくりに対する理念をしっかりと引き継ぐこと。投資後は、オフィスのある香港や工場のある中国に隔週で出張に行き、創業者や現地経営陣とディスカッションを繰り返しながら事業戦略を立案していきました。現地経営陣や社員の皆さんは中国の方なので、私自身のバックグラウンドやネットワークも生かすことができて大きなやりがいを感じています。
多様なバックグラウンドを持つメンバーが集うからこそ、“常識”や“慣習”を打破できる
――入社して最も成長したと感じるのはどのようなところですか?
趙:ファイナンスの考え方ですね。PLだけでなくBSやキャッシュフロー、LBOモデルや投資採算性もすべて自分がゼロベースで仮説を立てて検証する必要があるので、非常に新鮮でした。投資銀行やコンサル出身のメンバーに比べると知識も経験も不足している状況からのスタートでしたが、J-STARではプロジェクトの中で自然と周りが支えてくれるカルチャーがあるので、大きな問題なくキャッチアップできました。
中嶋:そうですね。組織が小さいから成り立つのかもしれませんが、J-STARでは役割を分断することなくチームとして最も成果を出せる形で動いていくので、相互フォローは必然的に発生しています。また、投資先の数が多く、未経験からでもプロジェクトを通じて成長することができます。私も入社初年度に3~4社を並行して担当させてもらい、非常に良い経験になりました。
――未経験からいきなり複数のプロジェクトを担当するのは大変ではありませんか?
中嶋:複数プロジェクトの担当は、案件の進み具合によって濃淡はあるものの、大変であることは事実です。とはいえJ-STARでは若手もソーシング活動を行うので、ソーシング段階の案件も含めれば、全員が複数プロジェクトを担当している状態ともいえます。また、未経験という点については、たしかに学ぶべきことは多く、初めのうちは過去の投資先のモデルを開いて勝手に勉強したりしていました。
――若手もソーシング活動を行うのですか?
中嶋:おっしゃる通りです。先ほど福井さんがお話しした外食企業は、福井さん個人に相談が来て進めることになった案件です。J-STARでは何歳で入社してもソーシングに関与することができるので、自発的に動きたい方にはマッチするのではないでしょうか。
――J-STARでは、戦略コンサルや投資銀行以外の出身者も多いと聞いています。
福井:はい。転職活動を始めたころ、とあるエージェントの方に「PEファンドにいきたい」と伝えたところ、「あなたの職歴では無理です」と言われました。他のPEファンドではもしかしたらそれは事実なのかもしれませんが、J-STARは違います。覚悟さえあれば未経験からでも成長できる環境ですし、他の人と異なるバックグラウンドが逆に武器になることもあります。
中嶋:J-STARの採用は、候補者がファンドの役割を正しく理解しており、これまでの仕事で一定の経験を積まれていることを前提に、J-STARで将来的に優秀なファンドマネジャーになれそうか複数の観点から判断していると聞いています。このようにバックグラウンドにとらわれない採用を行っていることから、J-STARは多様性に富んだ集団となっています。その結果、J-STARには、社内メンバーのさまざまな業界における知見やノウハウが組み合わさることによって生まれる組織としての強さがあると思います。例えば、法律分野のベースとなる考え方であれば私が提供できますし、商社の仕組みや考え方が知りたければ趙さんに、グローバル企業のマーケティングの発想や組織構造が知りたければ福井さんに聞いてみます。具体的な投資先や検討先でのやり方と比較することにより、新たな取り組みや提案のきっかけになったりするわけです。
――今後の目標や目指していきたいことについて教えてください。
中嶋:我々は前オーナーの下で完成された、やり方ができあがっている会社を受け継ぐわけですが、「今までのやり方は正しい」という前提が長年続くと、組織は停滞していきます。そうした企業を次のステップに進ませることも、PEファンドの機能の一つです。
中小企業を経営する私の父が、従前のやり方を変えるのは周囲とのしがらみもあって難しいと言っていたことがあります。たとえオーナーでも、なかなか踏み込めない領域があるということでしょう。しかし投資先企業の方に深く話を聞いてみると、経営陣に限らず現場の皆さんも「こうすればもっと良くなるはずだ」という素晴らしいアイデアをお持ちの場合もあります。我々は、前オーナーの思いや役職員の方々の考えもきちんと拾い上げ、全体感の中で優先順位を付けて着実に実行していきます。そうすると、会社が変わった、目標が明確になったなど前向きに捉えてくれる方も多く、取引先に一目置かれるなど、非常にやりがいを感じるところです。今後もこうした体験を積み重ねていきたいと考えています。
福井:私の父は大手電機メーカーで働いていたのですが、そこにPEファンドが入ったことで仕事の進め方が改善されたらしく、父も目に見えて笑顔が増え、家庭が明るくなったんです。
まさに今中嶋さんが言った通りの事例ですが、企業を改革することで従業員の方だけでなくそのご家族まで幸せにできる。非常に社会的意義の高い仕事であることを実感しています。
趙:その通りですね。私は入社してもうすぐ6年になりますが、入社前に想像していた以上に社会性の高いビジネスモデルであることを日々実感しています。みなさんの預貯金や年金などの大切なお金をファンドとしてお預かりして、それを元に課題や悩みを抱えている中堅・中小企業の成長を支援する。その上で、しっかりとリターンを出してお預かりしたお金を増やしてお戻しするわけです。
成功すれば関係者全員がハッピーになるし、私たち自身も大きなやりがいと報酬を得られます。もちろんその分抱える責任も重くなりますが、J-STARには未経験でも成長できる環境があるので、日本企業を元気にしたいという「志」や「熱い気持ち」を持っている方はぜひご応募ください。