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コンサル、大手事業会社を経験し、AI(人工知能)ベンチャーへ――。Laboro.AI(ラボロ・エーアイ)に、コンサルスキルをベースに、若手とベテランがそれぞれ入社した。若手は「ユニークな価値を生み出せる、尖った専門性の習得」を求め、ベテランは「これまで蓄積してきた幅広い経験を集大成として発揮できる場」を求めているという。
両者が求めたものは一見異なるが、どちらもLaboro.AIのシニアソリューションデザイナ職にあった。入社して「コンサルと事業会社のいいとこ取り」と評する、小橋淳一氏と上田知広氏。同社の魅力、ひいてはLaboro.AIで得られるポストコンサルの成長とは。今こそAI分野でキャリアを積むべき理由と合わせて二人に聞いた。
コンサル軸にプラスアルファの“尖り”を求め転身。アウトプットは報告書でなく「ビジネス価値を生む、動くAI」
――上田さんは、大手インフラ、大手コンサルを経て、Laboro.AIに入社しました。その中でどのような経験を積んできましたか。
上田:新卒で入社したガス会社で、主に電力事業に関係するシステムの企画、導入などを3年半ほど行っていました。仕事自体は面白かったのですが、特定領域で専門性を深めるよりは、変革のきっかけになる大きな課題に取り組む方が志向にあっているのではと気付きました。
それをきっかけに、総合系コンサルの戦略コンサル部門に転職し、新規事業や経営管理などの案件に3年ほど携わりました。そのうち、「ユニークなケイパビリティによって、ユニークな価値を生み出したい」、言い換えれば「コンサル軸の他に何か“尖り”を立てたい」と思うようになり、選択肢の一つとして考えたのがAIだったのです。
――AI関連企業は多く存在する中、Laboro.AIのどこに魅力を感じて入社したのですか。
上田:決め手になったのは、代表の椎橋から話を聞いて、「ビジネスで大きな価値を生むためのAI活用」に本気で注力していると感じられたからですね。
Laboro.AIのビジョンは「すべての産業の新たな姿をつくる。」という、一見青臭くも感じられるものですが、そこに真正面から取り組んでいると感じられました。実際、Laboro.AIの案件の大半は、バックオフィスの業務効率化のような改善ではなく、ビジネスのコアの部分にAIを活用する取り組みです。
また、そのために「個々のクライアントのテーマに真摯に向き合って課題を抽出し、それぞれに最適なAIを提供する」という考え方にも納得感がありました。「既成のAIプロダクトで解決できる課題であればそれを使う方がいい」とか「AIよりも良い手段があるならそれを選ぶべきである」といったように、クライアントにとってベストなことを進言するスタンスも魅力的でした。
――過去の経験で、今に生きていることは何ですか。
上田:ガス会社で業務チームと分析チームの調整やディレクションをした経験は、クライアントとエンジニアの間をつなぐソリューションデザイナという仕事にダイレクトに生きていますね。クライアントがやりたいことと技術側の実現可能性を突き合わせる、クライアントとエンジニアの言語体系の違いを翻訳するなど、当時意識していたことの多くは現在も実践しています。
また、コンサルで培った基礎的なスキル、マインドも、ほぼ全て生きています。むしろ、その経験がなければ厳しかったかもしれません。
ただ、Laboro.AIがコンサルと異なるのは、報告書を提出して終わりではなく、最終的に動くAIでビジネス価値を生み出すこと。体裁を美しく整えた報告書よりも、クライアントにとっての成果そのものを重視するんです。 上田氏
優秀なAI技術者とクライアントの架け橋に。IT、コンサル、事業開発全ての経験が役立つ仕事
――小橋さんは、システム会社や外資コンサル、事業会社で幅広く経験を積んでいます。次のキャリアとしてLaboro.AIを選んだ理由をお聞かせください。
小橋:一言で言えば、「これまでのキャリアの集大成として仕事ができる」と感じたからです。Laboro.AIの事業は、型のあるプロダクトを売るのではなく、クライアントの事業やサービスを一緒に考えて形にするものです。だから、IT、コンサル、事業開発という、全ての経験が役に立つんです。
また、AIにも興味がありました。AIの分野自体はほぼ素人でしたが、この技術は明らかにこれから伸びていくし、世の中に大きなインパクトを与えます。AIと一口に言っても画像認識や自然言語といった分野に分かれますが、Laboro.AIは分野に偏りがなく、技術者も優秀で尖った人たちが集まっている点も魅力的でした。
加えて、Laboro.AIがまだアーリーフェーズの企業であることも、自分に合っていると感じました。前職で新規事業の組織を拡大してきた経験が自社の成長に生かせますし、成長している組織はメンバーも自発的でやる気があり、面白いんです。
最終的に決め手となったのは、椎橋や藤原といった創業メンバーの誠実さです。入社前にメールで熱烈なオファーをもらい、話も直接たっぷりと聞きました。良い情報だけでなく、マイナス面も全部教えてもらえたことには驚きましたし、そのおかげで入社後にギャップを感じたことは一つもありませんでしたね。
――良い情報とマイナス面の情報とは、具体的にどういったことですか。
小橋:魅力に感じたのは、上田も言っていたように描いている未来図が大きいことと、それを実現する道筋が見えていることです。小さなベンチャーでありながら、大企業と対等にパートナーシップを組んで、産業の未来を共に変えていくほどの長期戦略に関わっている事実に、説得力がありました。
また、経営が安定していて給与水準も高く、いわゆるベンチャーリスクといわれるものがLaboro.AIにはなかったことも大きかったですね。
マイナス面は、まだまだ社員数が少ないため、案件に対して人が不足気味にある点。その結果、プロジェクトは未経験の領域でもどんどんアサインされ、その際も“メンバーの一員”ではなく、プロマネ的な役割を求められることが大半です。
ただ、このマイナス面はプラス面とも捉えられます。社員数が少ない分、一人一人の責任範囲が広く、大小問わずさまざまなプロジェクトに関われるということですから。その分やりがいや成長の幅が大きくなるともいえます。そこは、コンサル出身の若手にも魅力的に感じてもらえるところなのではと思いますね。 小橋氏
――他に、コンサル出身者にとって、Laboro.AIで働く魅力はありますか。
上田:“AI”という技術の奥深さを理解した上で、それをビジネスにつなげるポジションとして、希少性を高められるところです。
事業のコアに関わる領域に対するコンサルティングスキルと、技術理解を基盤としたAI開発サービスは、市場には多くないと考えます。一方で、着実にAIの産業実装は進んでいきますので、その中で「ビジネスとAIをつなぐ」専門家ポジションを確立できるのは、魅力だと思います。
私自身、転職理由でもあった、“尖り”を着実に得つつあると感じています。
小橋:そうですね。コンサル経験者には、コンサルをずっと続けるのか、どこかのタイミングで業界や職種を絞るのか、という選択肢があると思いますが、絞りすぎると汎用性を失うデメリットもあります。
その点AIは、専門性が高いにもかかわらず汎用性も高く、技術がどんどん進化するため毎回新しいことに触れられる、コンサルに似た側面もあります。ポストコンサルのキャリア戦略として、良い選択だと思いますね。
初めは経験を生かせるプロジェクトから。専門家との協業の中で、技術面の理解を深めていく
――AIの技術面にも深く入り込んでいくということですが、技術面でのフォローアップはどのようになっているのでしょうか。お二人は技術面に関して一から勉強されたと思いますが、知識をどのようにして身に付けたのでしょうか。
上田:ベースの知識は、書籍などから勉強します。ただ、ビジネス現場向けのAI開発に必要なノウハウは、書籍ではほとんど分からないのが実情です。そのため、基本的にはプロジェクトをやりながら学びます。
小橋:それもあって、初めから対応が難しいプロジェクトや役割にアサインされることはありません。その人の力量を見ながら、できるだけ育成優先でプロジェクトにアサインするのが今の方針です。
例えば私なら、長くやってきたコンサル経験を生かせるプロジェクトからアサインされ、技術面が必要な場合は、そこをサポートできる人と一緒にプロジェクトを動かしながら、学んでいきました。
過去のプロジェクト資料や勉強会の資料などが残っているので、それを見ながら注意点などを勉強することもありますね。
上田:大事なのは、分からないなりに自分で一度かみ砕いてみて、考えたことをエンジニアにぶつけてみる姿勢ですね。ソリューションデザイナとエンジニアは常に連携していますから、その関係性の中でビジネス活用のための技術理解は深まっていきます。
小橋:技術そのものに対する興味も重要ですよね。
上田:そうですね。例えば、ニューラルネットワーク(*1)の仕組みや何がすごいのかを学んでみて、純粋に面白いと思えるかどうかは、“リトマス試験紙”かもしれませんね。 *1 人間の脳の働き方を模した数理モデルで機械学習の一種。
コンサルと事業会社の“いいとこ取り”。新たな武器を得るためにも「当事者になる」ためにも適した環境
――上田さんがLaboro.AIに入社してから、成長したと感じることはありますか。
上田:コンサルティングも仮説や“so what”を出すには、思考のジャンプが重要でした。AIのプロジェクトは「やってみないと何とも言えない」要素が加わるため、さらなる思い切りが必要になります。
入社当初は戸惑いましたが、他のメンバーを巻き込んだり、自分の頭の使い方を変えたりすることで、手掛かりをつかみ、次のステップに進めることができるようになってきました。
小橋:サービスやシステムとして動くものを立ち上げることは、単に戦略を描くことではなく、そのためにやるべきことが山ほどあります。実現力、あるいは、物事を最後まで形にする着地力が付くのではと思いますね。
――コンサルから次のキャリアを模索しようとする人に伝えたいことはありますか。
小橋:コンサルから大手企業の新規事業や新サービス立ち上げに携わるポストへ移る流れは一定程度あるかと思いますが、それを経験した身からすると、大手企業のスピード感や社内調整にストレスを感じる人は多いのではと思います。
また、考え方やキャリア構築の仕方などの文化も少々異なるため、それが合うかどうかは人によるでしょう。
その中でAIは、コンサルである程度まで成長できた人が、プラスアルファの武器を得るには良い分野だと思っています。特に、今後どこかの企業のCTO(Chief Technology Officer)やCDO(Chief Digital Officer)、技術ドリブンの会社のCOO(Chief Operations Officer)やCSO(Chief Strategy Officer)、または起業を目指す人のネクストステップとして、Laboro.AIは良いかもしれません。
上田:そうですね。事業の当事者になりたいという理由でコンサルから事業会社に行く方も多いと思いますが、そうした方にとって、この先Laboro.AIで働くというのも良い選択肢だと思います。
会社の文化や動き方はコンサルに似ていますが、AIを開発してクライアントとともに成果を作っていくという意味では当事者でもあります。特に最近は、長期的なプロジェクトに取り組む機会も増えてきているため、その側面がより色濃くなっています。このように、Laboro.AI はコンサルと事業会社のハイブリッド、いわばいいとこ取りの環境といえますね。 小橋氏(写真左)と上田氏