シニアマネージャーとはどんな役職?立場や役割、年収などを紹介
2022/05/23

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最近では日本の企業にもカタカナの役職を設置するケースが増えてきていますが、シニアマネージャーとはどのような役職なのか気になっている人もいるのではないでしょうか。

コンサルファームなど業界によっては一般的な役職ですが、他業界で初めて転職活動を始めた人はこれらのカタカナの役職を「求人票を眺めるようになってから知った」という方もおられるでしょう。

本記事ではシニアマネージャーの意味や仕事内容、収入などについて詳しく解説します。

この記事を読めば、シニアマネージャーに関する理解が深まり、転職活動などに役立つでしょう。

これから転職を控え、シニアマネージャーに関する情報を収集している人はぜひチェックしてみてください。

シニアマネージャーとは上級マネージャーという意味

シニアマネージャーについて深く知るために、まずは言葉の意味を理解しておきましょう。特に、「シニア」という言葉は別の意味で使われるケースが多いので、注意する必要があります。

(1)「シニア」は「高齢」ではなく「上級」という意味

「シニアマネージャー」という言葉は、「シニア」と「マネージャー」という2つの単語によって構成されています。そして、「シニアライフ」や「シニア人材」といった言葉が一般的に使われていることから、高齢者をイメージする人もいるかも知れません。

しかし、シニアマネージャーのシニアは年齢的なニュアンスが含まれておらず、「上級の」「上席の」「上位の」といった意味になります。

このような意味・用法は、小学生・中学生の野球チームをそれぞれ「リトルリーグ」「シニアリーグ」と呼ぶ場合にも見受けられます。

(2)日本企業では課長の上役にあたる

海外の企業におけるマネージャーは、日本国内では課長を意味するのが一般的です。そのため、シニアマネージャーとは「上席課長」などと日本語訳され、課長よりも上位の役職を意味します。

日本企業では課長の上に次長という役職がありますが、シニアマネージャーは課長より上で次長より下、もしくは次長と同列の役職になると言えます。

(3)年齢が若いことも有り得る

先述のようにシニアマネージャーは高齢という意味はありません。ちなみに2021年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を参考にすると、課長職の平均年齢は48.7歳、係長職は45.3歳でした。上司が年上という場面も大いに有り得るので、職場でコミュニケーションを取る時にはそれなりの配慮や対応が求められます。

シニアマネージャーとはどんな仕事をするの?

シニアマネージャーの意味が理解できたなら、次に仕事内容を確認しておきましょう。シニアマネージャーは課長より高い役職ですが、中間管理職という側面もあります。また、その仕事内容は多岐にわたり、重要で仕事量も多くなります。

これからシニアマネージャーとしての転職活動などに臨む場合、いざという時になってから慌てずに済むよう、事前にしっかりと情報収集しておきましょう。

(1)部下の統括・教育

シニアマネージャーは、課長を初めとした部下の管理や指導、育成業務を担当します。ただし、昨今では年功序列制度の廃止により、部下のいないシニアマネージャーも増えてきています。そのような場合、部下を取りまとめる苦労からは解放されますが、孤独に耐えつつ一定の成果を上げる必要があります。

(2)社内での意思決定

企業内で意思決定するのは管理職の役割ですが、管理職の中でもシニアマネージャーは上位の役職であるため、重要な意思決定を必要とされるケースが多くなります。

例えば、顧客からのクレームや取引先とのトラブルが深刻な問題に発展した場合、課長でも対応できずシニアマネージャーに判断が委ねられることも多いでしょう。

こちらの判断を誤ると自社の大きな損失につながる可能性があるため、感情に左右されることなく物事を客観的に捉え、合理的な結論へと導く能力が要求されます。

(3)上司と部下の橋渡し

シニアマネージャーは部長から指示を受け、課長以下の社員を取りまとめる役割を果たします。時には上司から無理を言われたり、部下に勝手なことをされたりして思い悩むこともあるでしょう。そのようなプレッシャーを克服し、上司や部下と良好な人間関係を構築することも、シニアマネージャーに求められているのです。

ただし、誰からも気に入られようと考えるのは好ましくありません。八方美人になろうとすると相手によって発言や振る舞いを変えることとなり、結果として誰からも信用されなくなるでしょう。

そのように失敗しないよう、たとえ上司からの指示であっても、理不尽な要求には応じないという毅然とした態度を取ることが大切です。また、部下に対しても甘く接するだけではなく、時には厳しく叱ることも必要になるでしょう。

シニアマネージャーとは給与・待遇面ではどう?

これからシニアマネージャーになりたいと考えている人にとって、収入や職場での待遇は気になるポイントの1つでしょう。

管理職の中でも上位の役職であるシニアマネージャーには非常に高額の報酬が用意されていますが、注意するべき点もあるので、転職活動などを始める前にしっかりと確認しておきましょう。

(1)大きなやりがいと報酬が用意されている

シニアマネージャーは重要な業務を担当する機会が多いため、自分の仕事をやり遂げた時には大きなやりがいを感じられるでしょう。またLiigaでは1500万円を超える求人例もありました。

(2)責任の重さによるプレッシャーの克服が課題

重要度の高い仕事はやりがいが大きい反面、重い責任を伴います。現場のシニアマネージャーは、多くの仕事をこなすために残業や休日出勤といった時間外労働をすることも多くなります。

しかしながら、多くの場合に成果主義であり、「時間」ではなく「結果」で判断されるため残業代などはほとんど支給されないのが実情です。

また、中間管理職という立場なので、上司と部下の板挟みに遭ったり、部下の不始末に責任を取ることとなったりするケースもあるでしょう。

そのように、責任が重くプレッシャーを感じることも多いので、体力や精神力を向上させるため自費で自己啓発活動するケースも少なくありません。

(3)一般的に「成果主義」であるという現状

シニアマネージャーに限らず、カタカナの役職を設置している企業には外資系企業などが多く、現場では基本的に成果主義が尊重されています。

そのため、長時間勤務してもそれに見合った結果が出せなければ、低い評価を下されてしまうこととなるでしょう。

とは言うものの、成果を上げれば上げるほど高い報酬が期待できるということになります。したがって、現場で成功したいと考えるのであれば、時間や労力を惜しまず自己研鑽を重ねることが重要になるでしょう。

まとめ

ここまでシニアマネージャーの立場や役割、年収などを紹介してきましたが、いかがでしたか。シニアマネージャーは比較的新しく登場した役職なので、理解を深めておけば転職活動などを有利に展開することもできるでしょう。

これからシニアマネージャーとしての転職を考えている人は、本記事で解説した内容を参考に活動を開始してみてはいかがでしょうか。

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コラム作成者
Liiga編集部
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