【転職者のSPI対策】新卒との違い、見られるポイント、効率的な対策法
2023/09/25
#選考対策
#ロジカルシンキング
現在は中途採用の試験でも、SPIを受検する機会が増えています。ここでは中途採用にSPIが使われる理由や企業が見ているポイント、短期間でできるおすすめ対策法などを解説します。
中途採用でも受検機会の多いSPI
企業の採用試験で使われることの多い適性検査「SPI」。現在では毎年数千社の企業が中途採用にも活用しており、一次面接の前や一次面接と同日に検査を実施しています。新卒用のSPIとの違い
SPIにはいくつか種類があり、新卒採用では「SPI-U」が、中途採用では「SPI-G」がよく使われます。 検査はともに能力検査と性格検査から成り、能力検査に「言語分野」「非言語分野」「英語」「構造的把握力」(英語と構造的把握力は企業によって出題)がある点も共通しています。
一方で出題の傾向には違いがあり、転職者向けのSPI-GはSPI-Uと比べて言語分野の難易度が高めに、非言語分野の難易度が易しめに設定されているのが特徴です。
なお「中途採用では必ずSPI-Gが使われる」という訳ではありません。第二新卒を中心に、中途採用でもSPI-Uが使われることもあります。
Q. SPIの能力検査は何割取れれば良い?
能力検査で求められる正答率は、応募する企業によって異なります。 新卒採用に比べると、中途採用では能力検査があまり重視されないことも多いです。中には「3〜4割あれば良い」という企業もあります。一方で大手や外資系企業の場合、中途採用でも8割以上の正答率を求められるケースが少なくありません。
Q. 中途採用のSPI対策に必要な期間は?
7割以上など、ある程度の点数を取るなら「最低でも30時間必要」と言われます。1日1時間勉強する場合、期間としては約1ヶ月必要です。 ただし転職では「勉強時間がない」「応募段階でSPIがあると気づいた」といったケースも多いです。そのため実際には2週間などの短期集中で勉強し、試験を通過する人も少なくありません。
短期間で対策するための具体的な方法は、記事の後半「転職のSPI対策4つのポイント」 でご紹介しています。
中途採用でSPIが行われる理由
企業が中途採用でSPIを課すのには、以下のような理由があります。中途採用は新卒採用に比べて選考期間が短く、約2週間で合否を決めます。そのためSPIを足切りや人物像の見極めに使うケースが多いです。中には「SPIの結果を見て面接の質問事項を決める」「面接での印象と性格検査の結果にズレが無いか見る」といった企業もあります。
もう一つの大きな目的は、応募者と企業のミスマッチの防止です。 中途採用では事前に募集職種やポジションがある程度決まっているため、企業や職場の雰囲気との相性、職務適性を見極めるのに性格検査が活用されます。
入社後の育成やフォローアップに使う企業も
適性検査の結果を、上司や同僚間でのコミュニケーション材料に活用する企業もあります。 SPIの結果を所属予定の部署に伝えておくことで、迎える側も転職者の人物像について理解を深めることができます。このように、SPIの結果は必ずしも「選考のためだけに使われる」とは限りません。
出題内容・受検方法・制限時間
ここからは、SPIの出題内容や受検方法、制限時間について解説します。冒頭でご紹介したように、新卒採用でも中途採用でもSPIの構成や制限時間などの大枠は変わりません。
出題内容
SPIの出題内容は、以下の通りです。
- 言語分野(国語)
- 非言語分野(数学、推論)
- 英語(一部企業で出題)
- 構造的把握力(一部企業で出題)
英語は航空会社や商社で、構造的把握力はコンサルティングファームなどの採用で課される傾向があります。なお以下の関連記事で、能力検査の例題もご紹介しています。
【関連記事】適性検査SPIとは?新卒・中途別に対策方法と例題を解説
実施方法と制限時間
受検方法は以下のように4種類あり、ペーパーテスト以外はPCで受検します。問題数や制限時間は受検方法によって異なりますが、どの方法でも能力検査は「1分で1問」、性格検査は「6〜8秒で1問」程度のペースで答えなければいけません。
受検方法 | 受検場所 | 制限時間 | 問題数 |
---|---|---|---|
Webテスティング | 自宅 | 能力:約35分 性格:約30分 | 回答状況による |
テストセンターでのWebテスティング | テストセンター | 能力:約35分 性格:約30分 | 回答状況による |
ペーパーテスト | 企業会場 | 能力:約70分 性格:約40分 | 能力:約70問 性格:約300問 |
インハウスCBT | 企業会場 | 能力:約35分 性格:約50分 | 回答状況による |
PCで受検する場合は、能力検査1問ごとに制限時間があります。制限時間になると、解答を完了していなくても自動で次の問題に進みます。また正答率に応じて問題の難易度も変わります。「正答率×問題の難易度」及び「問いた問題数」で出来を測る仕組みです。
転職のSPI対策4つのポイント
多くの場合、転職者は時間がない中での対策を求められます。効率よく学習を進めるために、以下の4つのポイントを意識して取り組みましょう。
ポイント①問題を繰り返し解く
br> SPIは出題内容や出題形式が概ね決まっているので、問題を繰り返し問いて、傾向やスピード感を掴みましょう。解き方に自信がない場合は基礎固めの問題集を、高得点を狙いたい場合は応用問題のある問題集を選んでください。 受検のために、問題集を何冊も購入する必要はありません。解き方を理解することが重要なので、同じ問題集を2〜3周することを目標に取り組みましょう。以下の記事でおすすめの問題集をご紹介しています。【関連記事】転職者向けSPIおすすめ問題集ランキング&目的別おすすめ対策本
ポイント②隙間時間には対策アプリを活用する
通勤などの隙間時間には、スマートフォンで手軽に勉強できる対策アプリを使うのがおすすめです。対応している分野や問題数、「制限時間の有無」などからアプリを選びましょう。
ポイント③性格検査は「素直な回答」を心がける
性格検査では「企業に合わせた回答が重要」といった解説もありますが、回答に矛盾が生じれば「この人物は信頼度が低い」と判断されかねません。また面接で性格検査の結果とのズレを見極める企業もあるので、性格検査で他のキャラクターを取り繕うのは避けた方が良いでしょう。 素直に回答することは、企業や配属部署とのミスマッチ防止にも繋がります。だからこそ、自分の価値観や考えに従って、一貫性のある回答を心がけましょう。
ポイント④転職エージェントを活用する
SPI対策のもう一つの方法が、転職エージェントの活用です。転職エージェントは企業のSPIに関する情報(実施方法など)を持っているので、事前に情報を把握して対策方法を絞ることができます。 さらにエージェントはSPI対策以外でも、自己分析や応募書類の作成を支援してくれるので、転職活動の心強い味方です。Liigaでは、口コミや得意な業界、取扱い求人を確認しながら、自分で転職エージェントを探すことができます。登録・利用は無料ですので、転職活動にぜひご活用ください。
コラム作成者
Liiga編集部
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