sponsored by ネオフェクト
「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」ことをミッションに掲げ、医療・介護・ヘルスケア・シニアライフの領域で「高齢社会×情報」を切り口にした40以上のサービスを開発・運営するエス・エム・エス。同社には「ビジネスパーソンとして大きく成長したい」「世の中のためになる事業を創りたい」といった志向性を持つ人材が多く集まっており、実際にこれまで多くの起業家を輩出してきた。
同社の人事部門責任者である藤田和大氏は「自分自身を成長させたいのであれば、事業会社で経験を積むべきだ」と語る。さまざまなキャリアを経て現在に至ったという藤田氏は、なぜエス・エム・エスへの入社を決意したのか。そして同社は、どのような会社なのだろうか。
今回は、エス・エム・エスに事業責任者候補となるような優秀な人材を数多く紹介してきた転職エージェント、ネオフェクトの井手裕典代表によるインタビューを実施。転職市場の状況や、エス・エム・エスが求める人材像を深く理解する井手氏ならではの視点で同社の魅力を探ってもらった。
※内容や肩書は2024年5月の記事公開当時のものです
20代で起業するも、1年で事業譲渡。そこで気付いた真理とは
井手:学生時代からエス・エム・エスに入社するまでの経歴を教えてください。
藤田:叔父が経営者で、小学生くらいから起業に興味を持っていました。叔父はいつも仲間に囲まれていて楽しそうだったんです。一方、銀行員である父は、平日は夜遅くまで働いて、休日は疲れ果てて寝るだけ……。その対比から、いつかは起業する道を選びたいと考えていました。
食べるのが好きなこともあり、就職活動が近づく頃には「飲食店を経営する」という明確な目標ができました。起業の近道になりそうな会社を探し、飲食店をはじめとする商業施設の企画や店舗設計などを手がける企画会社に就職します。その会社には約4年在籍し、飲食店経営のノウハウを学びました。
その後、念願かなって新宿区にもつ鍋と鉄板焼きのお店をオープンしました。初めの1年は、店を軌道に乗せるためにとにかくがむしゃらに働きましたね。しかし経営が安定してきた頃、改めて「働く意味」を考えるようになりました。自分は起業という手段にばかり目がいって、「世の中にどんな価値を届けたいのか」という目的は何も考えていなかったことに気付いたんです。
自分を見つめ直した末、飲食事業は譲渡し、別の道に進むことを決めました。飲食店は“箱物”ビジネスなので、価値を提供できる人の上限がある程度決まっています。目の前の人に感謝されるビジネスはとてもすてきですが、私は「もっと多くの人にいい影響を与えられる仕事がしたい」と考えたんです。
次はどこに進むべきかは迷いましたが、「コンサルティング会社に入ればビジネスのベーススキルが身に付くのでは」と考え、コンサルティング業界に進むことを決意しました。当時はリーマン・ショックによる不況の真っただ中でしたが、運良く、調達・購買領域という少し特殊な領域のコンサルティング会社に入社できました。
そのコンサルティング会社のクライアントがエス・エム・エスです。一緒にプロジェクトを進める中で引かれていき、転職を決意しました。
井手:ユニークな経歴ですが、エス・エム・エスへの転職の決め手は何ですか。
藤田:一番魅力を感じたのは「意思決定の速さ」でした。コンサルティング会社では別の大手企業のプロジェクトも並行して担当していましたが、エス・エム・エスのスピード感は圧倒的でした。
スタートアップやベンチャー企業は総じて意思決定が速いですが、多くの場合は、経営者の判断が速いだけ。現場まで意思決定が速いとは限りません。しかしエス・エム・エスは全社員が自分の行動に責任を持ち、上長任せにせず迅速な判断をしていました。大規模なコスト削減案の可否を新卒3年目くらいの若手が決めるなどと、驚くことがたくさんありました。
そこで「成長のためには、意思決定の機会が多く、そのスピードが速い環境に身を置くべきだ」と考え、エス・エム・エスへの入社を決意しました。
エス・エム・エスは、日本の社会課題のど真ん中に向き合い続ける会社
井手:エス・エム・エスに入社してからのキャリアを教えてください。
藤田:1年目は調達・購買領域、2年目以降は総務や労務業務、さらには法務、内部統制、それらをまとめた組織の責任者へと担当領域が広がっていきました。その後、経営企画に異動して、経営陣と共に中期経営計画の作成を手がけました。
バックオフィス領域を経験する中で「事業にも携わってみたい」という思いが湧いたため、当時の上司に異動希望を伝え、老人ホームと高齢者をマッチングする既存事業の責任者を任せてもらいました。その後は、介護事業者向けの金融事業、購買事業、新規事業開発、介護領域での経営企画部署の立ち上げなどを経験し、入社9年目の2018年から、国内の人事領域全般を統括しています。
エス・エム・エスは「戦略・人材・オペレーション」を統合的にマネジメントする能力を伸ばし、領域を拡張することを求めています。そのため、どの領域でもこのマネジメント能力を伸ばすことが求められます。組織に関しても、「各部署は自部署だけの業務を行うのではなく、隣接部署と一緒に業務を進めた方が有益である」という考えがあり、社員はより広い視野を持って領域拡張に励んでいます。
井手:エス・エム・エスは設立以来、20期連続増収増益を続ける成長企業ですが、一言で表すとどのような会社でしょう。
藤田:日本の社会課題のど真ん中に、ずっと向き合っている会社です。日本の人口動態の変化から生まれる社会課題の解決に向けて、長い時間軸で事業展開をしている点が特徴です。
その念頭には「50年後、100年後のことを考えながら社会課題を解決していく」ことがあります。現在の日本が直面している社会課題は1つのビジネスだけでは解決できないと考えているため、人材紹介、教育、SaaS……と幅広いビジネスを展開し、毎年新しい事業が生まれています。つまり、時代の変化に対応し続けている会社ですね。
今後は海外でも日本と同じような人口動態の変化が生じると予想されるので、海外展開も積極的に進めています。
「いつか事業を創りたい」「経営してみたい」と考えている人には事業会社がお薦め
井手:最近の転職市場では、事業会社から成長機会を求めてコンサルティング会社に転職する例が見られます。しかし私は、事業会社にも成長機会はあると思っています。藤田さんはコンサルタントと事業会社の両方を経験していますが、どう考えていますか。
藤田:将来的にどんなキャリアを目指すか次第ですが、「世の中のためになる事業を創りたい」「経営してみたい」と考えている人には事業会社をお薦めしたいです。
自ら事業を起こす際に必要な能力は、世の中の流れを見て「何が課題か」を設定する力だと思います。事業活動を行う上で最も大切な“ミッション”を考え、決めるのが経営者の仕事です。
一方、コンサルティング会社のプロジェクトは、基本的にはクライアントの悩みや課題 がある状態からスタートします。プロジェクトの内容にもよりますが、課題設定よりも、「課題へのアプローチ手段」を考えることがメインの仕事であることが多いのではないでしょうか。そう捉えると、事業会社で課題設定の力を身に付ける環境を経験する方が適切でしょう。
特にエス・エム・エスは設定している課題の時間軸がとても長く、領域も医療・介護・ヘルスケア・シニアライフと広いため、経営者1人では全てをマネジメントできません。そのため社員にも大きな裁量があり、自ら課題設定する機会が多くあります。
課題設定の他にもう一つ大切なのが、実行する機会を多くつくること。一見すると正しい仮説に見えるが、実行してみたらうまくいかなかった、なんてことはよくあることです。仮説の精度を高めるには、実行と失敗のループをどれだけ繰り返せるかが重要なのです。
エス・エム・エスは、これまで誰も経験したことがない社会課題に向き合っています。だからこそ、失敗することもある前提で、そのリスクも踏まえて挑戦することができます。これは、長期的視点で経営を行う事業会社ならではかもしれませんね。
だから、将来事業責任者や経営者になりたい方は「課題設定する回数」と「実行・失敗をループできる回数」が多い会社を選んでみてほしいです。
事業会社だから経験できる、「課題設定」と「実行」「失敗」
井手:これまで多くの採用や選考・面接に関わってきたかと思いますが、特にコンサルティング会社からの転職者と接する中で感じていることがあれば教えてください。
藤田:コンサルティング会社からの転職者の中には「希望したキャリアが歩めなかった」と話す方もいます。「いろいろな業界・領域の経験を積みたいと思ってコンサルティング会社に入ったものの、実際には配属されたインダストリーしか経験できなかった」という悩みもよく聞きます。
あとは、フレームワークを重視し過ぎている人も見かけます。例えば面接で「このプロジェクトは、なぜ成果が出たのですか」と聞いたら、そのプロジェクトの本質を踏まえた成果の話ではなく、成果を出すプロセスの話が返ってくることがあります。フレームワークにのっとったプロセスの話は、どのプロジェクトでも言えるような抽象的なものになってしまうんですよね。
井手:パッケージにのっとってコンサルテーションし過ぎると、そこから本質をつかむ力が養われにくくなるのかもしれませんね。その他、コンサルティング会社と事業会社の違いはありますか。
藤田:セールス、マーケター、エンジニア……とさまざまな職種の人たちとプロダクトやサービスを作っていけるのは、事業会社の特徴だと思います。コンサルティング会社はコンサルタントの割合が高く、似たような優秀さを持つ人が集まります。そのため、コンサルティング会社しか経験がない人は、これまでは近しい価値観の下で業務やコミュニケーションをスムーズに進められたのに事業会社ではそれが通じない……と苦労するケースは多いですね。
また、個人的には、コンサルタントとしての介入がクライアントの課題解決にとどまってしまい、その先の「社会への貢献」の実感があまり持てず、働く意味や目標が分からなくなった経験があります。事業会社の方がエンドユーザーに近く、社会貢献を実感しやすいという意味では、エス・エム・エスに入社して働く意味をとても見いだしやすいなと感じました。
井手:成長機会を求めて転職活動をしている人や、転職先に迷っている人は何に気を付けるといいのでしょう。
藤田:成長機会を求めて転職を考えている人は、“失敗”できる環境を選んでほしいです。私も昔は失敗しないに越したことはないと考えていました。ですが、飲食店経営やコンサルタント、エス・エム・エスでの経験を経た今、失敗することの大切さを身に染みて感じます。失敗は、自分で意思決定して実行するからこそ経験できるもの。意思決定できずにクヨクヨしていると、そこから広がらないんですよね。
井手:「成長したいなら、コンサルティングファームに行くべき」という方程式が存在するかのように感じますが、本質的には「事業の責任を追う当事者として、裁量を持って意思決定をすること」が何より重要だと思います。私たちネオフェクトは、「いつか事業を創りたい」「経営してみたい」と思っている人に成長機会が充実している企業の情報を届けたいと考えています。そして、事業を創る力とは、生きていく力だと思っています。だからこそ、課題解決能力や事業を創っていく力が身に付く環境に身を置けるエス・エム・エスを、求職者にお薦めしたいです。