コンサル泣かせの「炎上」プロジェクトが発生する原因とは?現役若手戦略コンサルタントたちの深夜対談 #01

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はじめに

戦略コンサルティング業界は、新卒入社時から中途採用に至るまで、トップ層から根強い人気のある業界です。一方で、内部のコンサルタントたちから見た実態はどのようなものなのでしょうか? 3-5年目の若手戦略コンサルタントの方に対談形式で答えていただきました。

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プロフィール H氏 理系大学院卒業後、外資系戦略ファームのX社に新卒入社。 戦略立案、戦略実行、クライアント先への駐在、海外オフィスでの勤務経験等幅広く経験。 日英を使いこなすバイリンガル。

W氏 理系出身で、大学卒業後、外資系戦略ファームのY社に新卒入社。 様々なセクターで戦略立案に携わる。 業界では数少ない女性コンサルタントであり、激務を日々サバイブ中。

モデレーター:Kweller氏 米国の大学を卒業後、金融機関でストラクチャードファイナンスの業務に携わる。 転職し、現在はM&A業務に従事。 片田舎の高校在学中に危機感を感じたことをきっかけに日本を単身飛び出し、米国に留学した異色の経験を持つ。 数多くの学生や若手社会人から相談を受け、適切なキャリアアドバイスを行っている。

プロジェクト炎上の根源はパートナーである。

Kweller: 本日は平日のさなかにお時間を頂戴いたしましてありがとうございます。すでに日付が変わってしまっていますが、どうぞよろしくお願いします。本サイトの読者には、コンサルへの転職に興味をもっている層も多いので、実情を詳しく話してもらいたいと思います。

早速ですが、普段仕事が終わるのは日付が変わって終電がなくなる時刻になってしまうのでしょうか?

H氏: コンサルタントにありきたりな答えですが、帰る時間はプロジェクトによります。私は、大体0時を過ぎることがほとんどです。土日は休みになることも多く、土日もずっと働くプロジェクトは炎上プロジェクトであることが多いですね。

W氏: 私も0時過ぎることがありますが、最近は労働時間的にはバランスが良いプロジェクトなので21時に退社している状態が数週間続いています。もちろん炎上プロジェクトだと死ぬ思いで働きますが。

Kweller: お二人から「炎上」という言葉が出てきましたが、どういう状態が「炎上」と呼ばれるのでしょうか?

H氏: 3つあります。

1つ目は、単純に仕事量が多い場合です。厳密にいうと、納期に対して、タスク量を1日あたりに換算したときに、とてもじゃないが終わらなさそうなタスク量になっているときです。

2つ目は、1つ目に近いですが、クライアントの追加オーダーを何でも引き受けてしまうときです。納期の延長(同時にフィーも増額)等うまく調整できれば良いですが、納期は変わらず単にオーダーのみが増えた場合は、当初の想定より忙しいプロジェクトになってしまいます。一般的にはシニア層がうまく調整しますが、新規のクライアント等、投資的な意味でコミットしようとした場合、稀にこのようなケースになります。

3つ目は、やっているプロジェクトの解決策が見つからないことです。後者の場合は、マネージャーやプリンシパルクラスもわかっていないため、コンサルタントが全員頭を抱えることになり、極度に疲弊してしまいます。

W氏: 私も同じです。付け加えると、該当プロジェクトの専門領域に経験がほとんどないマネージャーが担当になっているのを見ると、炎上しそうだなというのはあります。

また、プロジェクトに入る前から、明らかに仕事量に対して人が少なく、納期が短いことが目に見えてわかっている場合があります。そういったときは覚悟を決めて、プロジェクトに突入しています。

Kweller: 炎上プロジェクトの話はよく聞くのですが、なぜ、「炎上」状態が発生しているのでしょうか。W氏がおっしゃるように、プロジェクトの開始前から炎上しそうだとわかっているなら、人員を増やしたり、納期を伸ばしたりする対策をとって、コンサルタントを苦しみから解放してあげられるのではないでしょうか。

H氏: これは若手のコントロール外になるのですが、そもそも営業の仕方に問題があります。ファームにもよりますが、パートナークラスが営業をして案件を獲得してきます。営業のうまいパートナーは、高値かつ、社内の想定よりも長い納期で案件を獲得できます。

一方、営業が下手な場合は、安請け合いをしていることが多いようです。受注額が決まってしまうと、それに応じて人員を配置しますが、当然利益を出さないといけないので、受注額が低い場合はそれだけ使用できる人件費も少なく、コンサルタント1人あたりにかかる負担が大きくなるという仕組みです。

そのため納期と受注金額のコントロールは重要です。担当する業界によって利益率が変わってくる場合があるため、アサインされる前に確認しておくことをオススメします。

ただ懐が潤っている業界は予算が多くつく傾向がありますが、そればかり注視していると経験できる業界や会社が偏ってしまいますので、最初は食わず嫌いしないことも個人の成長にとっては重要です。

W氏: 案件をなんでも「ハイ」と言って取ってくるのは問題ですね。案件は選んでほしいです。ただ、新規獲得したお客さんだと予測できないことが多いので、既存のお客さんに比べてしんどいプロジェクトになりがちです。

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