甘く見ると思わぬ落とし穴に。コンサル業界への転職におけるWebテスト
2022/03/16
#転職ハウツー
#選考対策
#コンサル転職事情

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はじめに

コンサルティング業界は、更なる成長を求める転職希望者から非常に人気のある業界です。近年、コンサルティングファームはプロジェクトを大量に受注しており、人員不足の状況にあります。

コンサル業界に転職するためには、厳しい選考を突破しなければならず、その関門の1つに挙げられるのがWebテストです。また、コンサル経験者で他ファームへの転職を考える方にとっても、Webテストは課されるのかどうか、気になるところかもしれません。

そこで今回はそんなコンサル転職の選考フローの中でも軽視されがちなWebテストについて、その対策方法や気を付けるべきポイントを転職体験談も交えながらお伝えします。


コンサル転職のWebテスト/筆記試験の対策

選考フローにおけるWebテスト(筆記試験)の位置付け

コンサルの選考は大きく分けて以下の3ステップで構成されています。 ① 書類選考 ② WEBテスト(筆記試験) ③ 面接(ケース面接を含む)

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WEBテスト(筆記試験)は、職務経歴書や履歴書、志望動機書などの書類選考を突破したのちに、課されるのが一般的です。そしてWEBテスト(筆記試験)を突破したのちに、ケース面接を含む採用担当者との面接が控えています。

一般的に転職希望者の方の多くは、書類選考と面接の対策を入念に行います。その一方で、WEBテスト(筆記試験)の対策にはそれほど時間を使う方ばかりではなく、中には特に対策をせずに臨まれる方もいらっしゃいます。

しかし、WEBテスト(筆記試験)の対策が不十分のため、多くの人が失敗を経験しているのが実情です。せっかく面接の対策を頑張ったにも関わらず、面接に進む前にコンサルへの門が閉ざされて、後々後悔することもしばしばです。

なお、WEBテスト(筆記試験)は、求職者の基礎能力を測り、候補者を絞り込む目的で実施されており、いくら良い点数が出たからと言って、後の面接が大きく優遇されるというものでもありません。

必要となる準備

各ファームで出題されるWEBテスト(筆記試験)の種類は概ね決まっており、それぞれ対策を講じることが可能です。

WEBテストの場合、新卒採用でも求められるようなSPIや玉手箱といった一般的なものが多いです。一方、筆記試験の場合の内容は、公務員試験などでも出題される「判断推理」「数的推理」などになります。ファームによっては、独自問題を課してくる場合もあります。

対策方法としては、まずは転職を希望しているファームで出題される形式を把握するところから始めましょう。特に、新型コロナウイルスの影響を受けて採用活動がオンライン化したこともあり、試験形式が筆記試験からWEBテストへと変更する動きが出てきているため、最新の情報を手に入れるようにしましょう。

出題形式を抑えた後は、それぞれの出題形式に応じた参考書が数多く出版されているため、書籍を使って対策を進めると良いでしょう。新卒時代とは違った形式へ変更されている可能性もありますので、新卒時代に得意だったからとたかをくくらずにしっかりと対策するようにしましょう。

もしエージェントとの面談をしながら転職対策をしている場合、エージェントがWebテストの有無や出題内容を把握していることもありますので、エージェントを通じた情報収集をすることも可能になります。

Webテスト/筆記試験で抑えるべきポイント3選

それでは具体的にどのような点を抑えて対策をすればよいでしょうか。

ポイント① WEBテストでお祈りされる人は意外と多い 1つ目のポイントは、WEBテストでお祈りされる人は意外と多いという点です。 自らの頭脳を売り物に勝負していくコンサルの選考において、WEBテスト(筆記試験)のボーダーは他業界と比較しても高めに設定されていることがほとんどです。

これに加えて、WEBテスト(筆記試験)を軽視するあまり、十分な対策をせずに選考に臨み、足元を掬われてしまうというケースが後を断ちません。あとあと後悔することがないように気を緩めないようにしましょう。

ポイント② 時間制限が厳しい 2つ目のポイントは、WEBテストは時間制限がシビアという点です。

新卒時に経験されている方はすでにご存知かと思いますが、WEBテストや筆記試験は問題の難易度は極端に難しいものは含まれていない一方で、時間制限が非常にシビアなものが多いのが特徴です。そのため、序盤の問題で時間を使いすぎてしまうと、終盤時間が足りなくなってしまい試験が終わってしまう、というケースが多いです。

時間配分の感覚を掴むためにも、事前に本番と同じ時間制限で問題集に取り組むなどの対策をして臨みましょう。

ポイント③ 対策すべき出題形式は意外と多い 3つ目のポイントは、対策すべき出題形式は意外と多いという点です。 Webテストと一口に言っても、SPIや玉手箱、TG-WEBなど種類は多岐にわたります。 その上、独自問題を課してくるファームの場合、それぞれのファームの出題形式に応じた個別の対策が必要になります。

余裕を持ったスケジュールでWebテスト対策を進めるように注意しましょう。

コンサル転職におけるWEBテスト体験談

複数の転職経験者にお話を伺うと、ファームによってはWEBテスト/筆記試験を課さないこともあることがわかりました。また、同じファームでも選考時期や応募するポジションに応じてWebテストを課したり、課さなかったりする例があることがわかりました。

また、コンサルtoコンサル(コンサル経験者)に対してもWebテストが課される場合があり、「未経験者はWebテスト必須」「経験者だからWebテスト対策は不要」などどちらとも言い切れないのが実情です。

WEBテスト/筆記試験の具体的な内容については、一部の戦略ファームでは地頭を試すような独自形式の問題が課される以外は、一般的なテスト内容であることが多いようです。そのため、対策については「新卒の時と大きく変わらない」と話す転職経験者が目立ちました。

外資系戦略ファームの複数のテストに挑んだ男性は「とあるルールのゲームで、どんなアクションをとるのか、という地頭の良さや思考の傾向を評価するような内容、アプリで英語を聞いて、スピーキングするような語学力を試すようなもの、新卒採用と同じSPIを出題してくる社もありました」と話します。

外資系総合ファームの選考に臨んだ女性は、「WEBテスト/筆記試験を課されなかったものの、その後の面接の場で論理的思考力を試されるようなケース面接に取り組むことになり、そこでコンサルとしての適性を見極められました」と話します。

Webテスト/筆記試験の対策をあなどるなかれ

今回は、コンサル業界への転職を目指す方に向けて、避けては通れないWebテストの対策について解説してきました。選考フローの中では、面接や職務経歴書に注目が集まる傾向にありますが、Webテストを通過しないとコンサルタントへの道は開かれません。あなどることなく万全の対策をしてから選考に臨み、内定を勝ち取ってくださいね。

【コンサル×選考対策】
➀たかが書類、されど書類。コンサル転職における書類選考の注意点
③フェルミ推定?ケース面接?コンサル転職における面接対策とは
④見極めるのは会社だけでない。コンサル転職におけるエージェントの選び方
⑤内定後も気が抜けない。コンサル転職における内定後の動き方

コラム作成者
Liiga編集部
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