クライアントのビジネスの特徴や課題を特定した上で、データ活用の可能性を探っていく
2023/04/28

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ビジネスサイドと開発サイド。ついそうした画一的な分類で考えてしまう方も多いのではないだろうか。しかし、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(以下、DTFA)のアナリティクスチームへの取材を通して、その価値観自体がすでに陳腐化しているのだと痛感させられた。

ここでは誰もが、“ビジネスに対する理解力”と“データ分析スキル”の両軸を武器として、クライアントの経営に大きなインパクトをもたらしている。ヴァイスプレジデントであるD氏と、アナリストのH氏、Y氏。3人へのインタビューから、データアナリティクスという仕事の真の価値を探る。

〈Profile〉 ◇掲載企業特有の事情により氏名はイニシャル表記となっています。
写真左/D
ヴァイスプレジデント
大手国内SIerでの開発経験を経て、大手監査法人にてフォレンジック・不正調査に関するデータ分析業務を担当。2016年DTFAに入社し、主に不正調査・再編・M&A関連のデータ分析に携わる。2019年~2021年に独立コンサルタントとしてさらに経験を積み、2021年DTFAに再入社。
写真中 /H
アナリスト
新卒でIT企業にアプリケーションエンジニアとして入社。APIの設計・更新、DBの管理、社内データ交換サイトのUIデザインに従事。2022年2月DTFAに転職。現在は自然言語処理やウェブスクレイピング、TableauやAlteryxといったBIツール・ETLツールを使用したダッシュボードの作成などを担う。
写真右/Y
アナリスト
修士課程で深層学習やBERTなどの自然言語処理技術を活用した対話システムの研究に従事。2021年新卒で有限責任監査法人トーマツに入社し、不正検知モデルの開発や自然言語処理技術の活用支援業務を担当する。2022年よりDTFAに移籍。論文情報の分析・可視化や研究者間のネットワーク分析などのデータ分析業務を担当している。

※内容や肩書は2023年4月の記事公開当時のものです

ビジネス理解が必要ない案件は、一つもない

――まずはヴァイスプレジデントであるDさんに伺います。アナリティクス部門のミッションや、提供しているサービス内容について教えてください。

D:DTFA、もっと言えばデロイト トーマツ グループ全体のミッションは、クライアントの経営に良いインパクトを与えることです。アナリティクスチームのミッションも当然変わらないのですが、アプローチ方法として「データ」を活用することが特徴だとご理解ください。

クライアントの社内にどのようなデータがあるのか、そのデータを生かしてどのような示唆を得られるのか。データドリブンな経営を実現することをテーマとして、さまざまなサービスを提供しています。「このデータを分析してほしい」と依頼を受けるのではなく、そもそもどんなデータが眠っているのかを整理・特定するところから始める案件が多いことも特徴です。

最先端技術を駆使するプロジェクトもあれば、技術的にはそこまで難度の高くない案件もありますが、どちらも「クライアントの経営に変革をもたらす」という目的は変わりません。

――技術的に難度が高くない案件では、逆にクライアントのビジネス理解が重要になるのでしょうか?

D:ビジネス理解が必要ない案件は一つもありません。案件のスタート時、クライアント側は漠然とした課題意識しか持っていないことが多いので、ビジネスの特徴や現状を解明した上で、データ活用の可能性を探っていくことが大切です。

――なるほど。データ分析を駆使することで、どんな経営課題を解決することができるのでしょうか?

D:過去に私が多く携わってきたのは、不正調査のプロジェクトです。デロイト トーマツ グループの弁護士とチームを組んで、対象となるデータや資料、メールをレビューして証拠を集めていきます。例えば経費の不正使用が疑われる場合、その不正を特定するには会社内の膨大なデータと突き合わせて、誤差やかみ合わない部分を見つけ出す必要があります。人の目だけで確認すると非常に時間がかかりますし、抜け漏れも出てしまうので、ここはデータアナリティクスが活躍する領域です。

ただ、以前はこうした不正調査に関するプロジェクトが多かったのですが、現在は多種多様な案件に対応しています。マーケティングの効果測定や将来の需要予測なども増えていますね。さまざまなデータを掛け合わせながら『今まで見えなかったもの』を定量的に可視化していく。非常にダイナミックな仕事です。

――データ分析を提供する会社は増えていると思いますが、DTFAのアナリティクスチームならではの特徴はどんなところですか?

D:まさに先ほど申し上げた、経営を俯瞰(ふかん)的に理解して、課題の整理から入るところです。やるべきことが全て決まっていて「この部分を分析してください」というご依頼にお応えすることも時にはあります。しかしそれだけではなく、ビジネス全体を見て、分析の方向性をクライアントと一緒に決めていくことは、弊社が提供しているサービスの特徴だと思います。

DTFAには新規事業の立ち上げ経験を持つメンバーも多いので、課題に優先順位を付けながらクライアントの経営を前進させていけることが大きな強みになっています。アナリティクスと名の付くチームではありますが、技術的な知見に加えてビジネスの理解力やアドバイザリースキルも兼ね備えていることが最大の特徴です。 description

今まで見えていなかった“真実”が、データを通して可視化される。知的好奇心が満たされる仕事

――続いてHさんにもお話を聞きたいのですが、DTFAへの入社動機から教えていただけますか?

H:1年ほど別のIT企業で働いた後、2022年の2月にDTFAに転職しました。動機は主に2つありまして、まずは業務内容が自分のやりたいこととちょうど重なっていたこと。もう1つは面接で感じたチームの雰囲気です。

1社目もデータ関連の仕事をしたくて入社したのですが、配属が希望通りにいかなくて。改めて企業経営に関連したデータ分析ができる会社を探し、DTFAと巡り合いました。Dさんの話にもあった通り、当社はアドバイザリー半分、データ分析半分というイメージなので、私の理想通りの環境です。

雰囲気については、非常にフラットなコミュニケーションができるところが魅力です。私は外国籍なので馴染めるかどうか不安もありましたが、多様なバックグラウンドのメンバーが集まっているチームでもあり、全く問題なく溶け込むことができました。周囲の皆さんには、とても感謝しています。

――前職では外国籍ということが理由で苦労をされたのでしょうか?

H:いえ、そういう苦労はありませんでした。しかし、以前の職場はほとんどが外国籍の方で、せっかく日本で就職したので日本語を使って働きたいですし、同時に自分の強みである語学力を発揮する機会も欲しい。今のチームは仕事的にも言語的にも本当にちょうどいいですね。

――ありがとうございます。それではYさんの入社動機もお聞かせください。

Y:私は大学院を修了後の2021年に新卒で入社しました。といっても新卒入社自体が2回目で、最初は文系の大学を卒業して、今とは全く異なる業界の会社に一度就職しています。しかし、学部時代にアラビア語を専攻していたこともあり、言語に関する領域にずっと興味を持っていました。

そんな時に自然言語処理という分野が注目されていることを知り、ゼロからしっかり学びたいと思い仕事を辞めて大学院に入り直しました。深層学習やBERTといった自然言語処理技術を活用した対話システムを研究していたのですが、非常に楽しかったですね。

その流れでデータ分析に携われる会社を探し、現在に至ります。当社に入社して本当に良かったです。Hさんの言う通りチームの雰囲気もいいですし、大企業や自治体の膨大なデータを見ながらさまざまなアプローチを試行錯誤するプロセスも楽しめています。

――どのような仕事を担当されているのでしょうか?

Y:最近増えているのが製造業のクライアント向けの物流や在庫適正化のプロジェクトです。全国に拠点があり、在庫管理や物流が複雑化しているので、データを基に適切に管理できるようにしたいというニーズがあります。

チーム内に物流や在庫適正化に詳しい方がいるので、その人を中心に需要予測のモデルを構築しています。私の担当は、データ理解のサポートやデータの前処理・集計といった領域です。まさにアドバイザリーとデータ分析の両方の要素が含まれており、やりがいを感じています。

私はそもそもデータ分析が好きなので、分析を進める中で「この製品にはこういう特徴があるのか」という発見があった時はとても面白いですね。知的好奇心が旺盛な方には、ぜひお勧めしたい仕事です。

――プロジェクトの中で、難しいと感じるところはありますか?

Y:クライアントは必ずしもデータ分析に詳しい方ばかりではないので、専門用語などを使わないように注意し、誰にでも分かりやすいコミュニケーションができるよう常に心がけています。

あとは、初期段階でデータがきれいにまとまってない時は大変ですね。適切に分析するためには1つのセルに1つのデータが入っていることが前提なのですが、セルが結合されていたり、不要に改行されていたり。そもそもPDFでデータが出てくることもあります。

分析の結果として有益な示唆が得られた時は楽しいのですが、そこに至るまでの道のりではかなり地道な作業が求められます。そうした苦労もあるからこそ、結果が出た時はうれしいのかもしれません。 description

異なる経験や強みを持ったメンバーだからこそ、常に対等に議論ができる

――Hさんの担当されたプロジェクトについても教えてください。

H:これまでに20件ぐらいは担当したと思います。Yさんのような需要予測もありましたし、マーケット予測や、自然災害の予測もありました。アドバイザリー要素が強い案件も、データ分析にフォーカスした案件も、どちらもあります。クライアントの状況も活用する技術も毎回異なるので、新しいことを学べるのは非常に楽しいですね。

例えばある案件では、クライアントの海外拠点から届くデータをビジュアライゼーションして、経営者がリアルタイムでチェックできるようにしています。毎月新しいデータが届いて更新しているのですが、クライアントが価値を感じてくれたからこそ継続できていると思うので、そこは素直にうれしいです。

――毎回新しいチャレンジだということですが、どのように勉強しているのでしょうか?

H:まずはやはり自分で学ぶ姿勢が大切だと思います。目の前の案件から学ぶことも多いですし、自分がやりたい領域の知識を勉強して、「こんなこともできます!」と伝えれば、その領域のプロジェクトにアサインしてもらうこともできます。そこでまた新しい知識を得ていくという好循環になっていますね。

あとは、たいていの場合チームの中に詳しい先輩がいますから、相談することも多いです。日本の会社のイメージとして、上下関係が厳しかったり不満があっても言わなかったりするのかなと思っていたのですが、全くそうではありませんでした。みんなフラットにコミュニケーションしますし、日本のカルチャーを誤解していたみたいです。

Y:僕が学部卒で勤めた会社は創業120年の歴史ある会社で、Hさんがイメージしていた日本企業にかなり近かったですね。上司とフラットに相談したり雑談したりはできませんでした。

――Hさんが感じているのは、日本のカルチャーというよりDTFAのカルチャーかもしれないですね。

D:日系企業から転職してきたメンバーは、よく「フラットなカルチャーに驚いた」と言っていますね。DTFAは特に、個人に任される領域が大きいので、若手のメンバーも率直に意見を出してくれないと案件が進みません。職位によって携わる領域は異なりますが、責任や裁量は同じです。

若手が萎縮して意見を言えないプロジェクトはうまくいかない。だからこそフランクに話しやすい環境になっているのだと思います。

Y:これもうちのチームの魅力だと思いますが、メンバーのバックグラウンドがさまざまなんですよね。どういう勉強をしてきたか、どんな仕事をしてきたか。知見も経験も人によって違うので、「みんなが同じことを知っている」という前提がありません。だから何でも聞きやすいし、逆に自分も何かしら提供できることがある。そう思えるからこそ、フラットにコミュニケーションできるのではないでしょうか。

D:たしかにそうですね。お互いがそれぞれ“知っている”ことを共有し、自分の強みを生かしながら議論する。それによってチーム全体が強くなっています。 description

フラットなカルチャーで、ビジネススキルと分析スキルを飛躍的に伸ばしたい方へ

――Dさんはこの仕事のやりがいはどんなところだと思いますか?

D:最近は官公庁からの依頼も増えていまして、国の未来を左右するような重要な仕事に携われていることはやりがいになっています。自分が持っている技術を使って重大な影響を与えられるという醍醐味(だいごみ)は、DTFAのアナリティクスという環境の特徴の一つだと思います。

あとは二人も言う通り、自分で自由にアプローチ方法を考えながらデータアナリティクスを進めていく仕事そのものが、非常にダイナミックです。任される領域が大きいのでその分成長も早くなります。ビジネスの理解力とデータ分析スキル、両面で早く成長したい人は、ぜひアナリティクスチームへの入社を検討してもらいたいですね。

――HさんとYさんはどんな人に来てほしいですか?

H:個人的には、常に「YES」「NO」を言える方と一緒に働きたいです。どんな仕事にも前向きにチャレンジしようという気持ちを持って、YESと言う。逆に行き違いや考え違いがあれば、ちゃんとNOと言って説明する。そういう方であれば、お互いに気持ちよく働けると思います。

Y:先ほどの話にもつながりますが、自分の持っていない経験や知見をお持ちの方だとうれしいですね。私自身も新たな領域を知ることができますし、チームも活性化するはずなので。もちろんデータ分析という仕事やチームの雰囲気に合う人なら、という前提ですが、その人それぞれの多様な経験値に期待しています。

D:ファイナンシャルアドバイザリーの会社がデータアナリティクスのサービスを提供していることは、ご存じない方が大半だと思います。もし知っていたとしても、監査法人系の会社ということで堅いイメージを持っているかもしれません。

もちろん経営層を相手にしているので重要かつ難しい仕事ではありますが、社内ではとても自由に話せるし、私もYさんもスーツを着ているのは今日ぐらいです(笑)。そういう意味でも働きやすい環境ですから、少しでも興味を持っていただけたら、まずはカジュアルな面談にお越しください。フォーマルな感じは不要です。コーヒーでも飲みながら、お互いに軽い気持ちでお話ししましょう。ご連絡をお待ちしています。 description

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コラム作成者
Liiga編集部
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