良きエージェントあるところに、良きキャリアあり――。
成長意欲を持ちつつもキャリアについて悩む人や、入社難度の高い企業への転職を目指す人は、自分に合う有能な転職エージェントを味方につけておくと、大いに助けられることになります。キャリアプランの検討、応募先の選定、選考対策などで、“キャリア支援のプロ”ならではの知見が生きるからです。
しかし近年、需要拡大に応じてエージェント事業者が増え続けた結果、本当の意味で自分に最適なエージェントと出会うのは、意外と難しくなっています。
そこでLiigaは、成長や挑戦への意欲を持つ人と有能なエージェントの出会いを促すため、エージェント向けの表彰制度「Liiga Professional Agent」を創設しました。
この記事では、2024年度Liiga Professional Agentの表彰対象に選ばれた、岩崎健さん(フォルトナ シニアエグゼクティブコンサルタント)や河田格さん(エーテン・アソシエイツ・ジャパン パートナー)ら、5人を紹介します。 ※内容や肩書は2024年4月の記事公開当時のものです。
1.戦略コンサルなどで通用する問題解決力を育む/新美智子さん
2.ファンド系企業への転職支援で豊富な実績/蓮子哲也さん
3.投資銀行など金融系への転職支援に高評価/河田格さん
4.深い人間関係を築いて中長期のキャリアを支援/岩崎健さん
5.支援した人の多くが戦略コンサルに入社/三輪有輝さん
6.大事なのは、エージェントの得意領域を意識すること
Liiga Professional Agentについて
【受賞者を選定する上で考慮した要素】
①そのエージェントがLiigaを通じて、候補者の転職(入社)を決めた数
②Liigaのクチコミ機能にて、そのエージェントが得た評価内容
【評価の対象とした期間】 2023年2月から2024年1月
戦略コンサルなどで通用する問題解決力を育む/新美智子さん(Wayout Strategic Partners 副社長)
Wayout Strategic Partnersの新美智子さんは、マッキンゼー・アンド・カンパニーなど複数のコンサルティングファームに勤めた経験を持つエージェントです。Liigaのクチコミにも、コンサル業界への転職支援を高く評価する声が、多く寄せられています。
(新美さんのクチコミはこちら)
新美さんが特に力を入れているのは、候補者の問題解決力を高める支援。ケース面接の練習やディスカッションを通じて、戦略コンサルティングファームなど高レベルな問題解決が求められる企業で通用する力を、育むといいます。
新美さんが副社長を務めるWayout Strategic Partnersは、コンサルティングファームのほか、M&Aアドバイザリーなどへの転職支援でも実績を持つエージェント企業です。マンツーマンでのトレーニングを通じた面接対策などが、評価を得ているようです。
「書類選考において懸念があれば徹底的にレジュメをブラッシュアップし、面接突破のために欠けているものがあればトレーニングを行いギャップを埋めていきます」という新美さん。今後は、Wayout Strategic Partnersの事業領域を広げつつ、「世の中の仕組みを変えるような活動ができたら」と先を見据えています。
ファンド系企業への転職支援で豊富な実績/蓮子哲也さん(XG Partners 代表取締役)
XG Partnersの蓮子哲也さんは2005年から転職支援に携わり、豊富な経験を有しています。特徴は、外資系のPE(プライベート・エクイティ)ファンドなど、ファンド系企業への転職支援で多くの実績を持つこと。Liigaのクチコミでも、「PEファンドへの転職を希望する人には是非お勧めしたい」といった投稿が目立ちます。
(蓮子さんのクチコミはこちら)
蓮子さんが心掛けているのは、レジュメに表れにくい候補者の強みを、最大限に引き出すキャリア支援。例えば企業に提出する推薦状は、レジュメと違う角度から候補者の特性を映し出す、工夫を凝らしたものにしているようです。
加えて海外の求人を多く扱うのも特徴で、英語面接の対策が必要な場合は、積極的に支援するといいます。
XG Partnersは、2023年に蓮子さんが立ち上げ「直接応募では得られない介在価値の追求」「エージェントの都合良い求人を紹介しない、究極の職業選択の自由」をミッションに掲げる企業。2024年1月に開設した香港オフィスを活用し、海外企業への転職支援を拡充する方針です。
また創業間もない同社にとっては、組織基盤の強化も重要なテーマ。自社の人材採用に力を注ぎ、「2027年までに、30人体制にしたい」(蓮子さん)としています。
投資銀行など金融系への転職支援に高評価/河田格さん(エーテン・アソシエイツ・ジャパン パートナー)
エーテン・アソシエイツ・ジャパンの河田格さんは、日本政策投資銀行(DBJ)など金融系の企業を経験した後、キャリア支援の道に入った転職エージェントです。投資銀行などについて豊富な知識と人脈を持ち、その点がLiigaユーザーにも高く評価されています。
(河田さんのクチコミはこちら)
河田さんが力を入れているのは、2度目の転職を考える人を積極的に支援すること。最初の転職がうまくいかず、2度目に向けて手厚いサポートを求めている人が多いからだといいます。
掲げるモットーは、「Candidate(候補者)ファースト」。転職・キャリアの専門家として、そして時には人生の先輩として、候補者に寄り添うようにしているといいます。
投資銀行、不動産ファンド、アセットマネジメント企業、PEファンド、メガバンクなど、金融系企業への転職支援に強いエーテン・アソシエイツ・ジャパンで、パートナーを務める河田さん。従来は主に30代の相談者に対応していたものの、最近は20代の若手人材を相手にすることも多いといいます。
「社会人3〜7年目程度の人たちの悩みや問題意識にも、しっかり応えられるようになっています」と、幅広い年齢層の相談に応じる姿勢を打ち出しています。
深い人間関係を築いて中長期のキャリアを支援/岩崎健さん(フォルトナ シニアエグゼクティブコンサルタント)
「相談者と、飲み友達のような関係を築く」――。フォルトナのシニアエグゼクティブコンサルタント、岩崎健さんの信条です。相談者と深い人間関係を築く岩崎さんのスタイルは、特にキャリアプランが定まらないで悩む層から、好評を博しています。Liigaのクチコミでも、その人柄や中長期目線のキャリア支援を高評価する声が目立ちます。
(岩崎さんのクチコミはこちら)
かつて、Strategy&(旧ブーズ・アンド・カンパニー)やデロイト トーマツに勤めた岩崎さん。コンサル業界に関する知見を生かし、外資系の名門コンサルティングファームなどへの転職支援で、多くの実績を上げています。
岩崎さんがキャリア支援を始める際に大事にしているのは、「候補者が、将来に向けて目指す姿を明確にする」こと。ゴールを定めた上で、そこにたどり着くために「できるサポートは、全てやる」といいます。
岩崎さんが所属するフォルトナは、コンサルティングファームへの転職、コンサルからファンド系企業、VC(ベンチャーキャピタル)、事業会社へのキャリアチェンジなどの支援で実績を持つエージェント企業です。最近ではスタートアップ企業にCxOとして参画するためのサポートにも力を入れるなど、キャリア支援の幅を広げています。
支援した人の多くが戦略コンサルに入社/三輪有輝さん(フォルトナ エグゼクティブコンサルタント)
岩崎さんと同じフォルトナでエグゼクティブコンサルタントとして活躍するのが、三輪有輝さんです。日系メガバンクからデロイト トーマツ コンサルティングの戦略コンサル部門へ移った経験に基づくキャリア支援は、彼の後押しによって未経験でコンサル業界に転職した人などから、高く評価されています。
特に得意としているのが、第2新卒を含む、若手人材による戦略コンサルティングファームへの転職サポート。支援した人の多くが、戦略ファームに入社しているようです。
三輪さんのモットーは、「転職ありき」の支援をしないこと。候補者の志向や希望などをしっかり聞いた上で、時には転職をしないという選択肢も含む、最適な進路を紹介するといいます。Liigaのクチコミでは、「転職意向がそれほど高くない友人にも是非話を聞いてみることをおすすめしたい」といった声が寄せられています。
(三輪さんのクチコミはこちら)
「1度転職した後も、継続的に相談してもらえるようなコミュニケーション」を大事にしているという三輪さん。今後は総合商社など「ポストコンサル」として人気な企業や、現職と違うコンサルティングファームへの転職支援などにも力を入れつつ、候補者と長い付き合いができるエージェントを目指すといいます。
大事なのは、エージェントの得意領域を意識すること
Liiga Professional Agentの2024年度表彰対象として、5人を紹介しました。それぞれ異なる得意領域を持ち、いずれも“その道のプロ”として立場を確立していることが、分かるはずです。キャリア支援のやり方は十人十色で、転職エージェントは、担い手の個性が色濃く反映される職業といえます。彼らの支援を受ける際は、各エージェントの得意な業界やサポート方法を意識した上で、自分に最適な人を選びたいところです。